JP3018181B1 - 蓋付き軸状文房具 - Google Patents

蓋付き軸状文房具

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JP3018181B1
JP3018181B1 JP10325446A JP32544698A JP3018181B1 JP 3018181 B1 JP3018181 B1 JP 3018181B1 JP 10325446 A JP10325446 A JP 10325446A JP 32544698 A JP32544698 A JP 32544698A JP 3018181 B1 JP3018181 B1 JP 3018181B1
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▲おさむ▼ 鳥居
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株式会社ジーエスピー研究所
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 軸部(1) の端面に露出させた印面又は字消面
等の主面部を、前記軸部(1) によって支持された開閉蓋
(3) によって開放可能に閉塞する蓋付き軸状文房具にお
いて、クリップ等の突出部を設けることなく、筆記具等
の文房具の軸部によって直接開閉自在に支持できるよう
にして種々の軸部に対応できること。 【解決手段】 前記軸部(1) の端部に形成した凹部に前
記主面部を具備する短柱状主体を取り外し可能に嵌め込
み、その奥に、開閉蓋(3) の開閉機構収容室(6)を設
け、前記開閉蓋(3) には閉塞状態で軸部(1) に沿って延
びる腕部(31)を設け、前記腕部(31)は前記開閉機構収容
室(6) にて回動可能に支持され、軸部(1) 内に外部から
作動させ得る開放力付与機構を設けて前記腕部(31)に連
動させ、前記開放力付与機構は、その出力部を開放出力
位置に移動させることにより前記腕部(31)を開放位置に
回動させて開閉蓋(3) を開放させ、前記出力部を非出力
位置に移動させることにより前記腕部(31)を閉塞位置に
復帰させて前記開閉蓋(3) を閉鎖状態とする構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印鑑、筆記具等
の軸状文房具であって、その印面部又は消しゴムの字消
し部等の機能的主面部を被覆する開閉蓋を具備する蓋付
きの軸状文房具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軸状文房具の一つである印鑑は、通常、
軸部に取り外し自在に被冠するキャップによって印面部
を被覆するようにしている。このキャップによって前記
印面部を保護する為である。この形式の場合、前記キャ
ップを紛失すると、前記保護機能が損なわれる。携帯用
の印鑑の場合にはこの問題点は大きな問題であった。
【0003】そこで、最近は、前記キャップに代えて、
軸部の外部に設けられるクリップ等で開閉蓋を開閉自在
に支持する構成のものが提案されている。たとえば、図
11に示すように、一端に印面(10)を設けた軸部(1) に
クリップ(2) を装備させた印鑑の場合、前記クリップ
(2) により開閉蓋(3) の一端から延びる腕(40)が支持さ
れ、その支持構造に工夫を凝らしている。クリップ(2)
に対して昇降自在に支持された支持部(5) により前記腕
(40)が軸支されて、前記支持部(5) の上昇位置では、前
記開閉蓋(3) が印面(10)に被冠し、前記支持部(5) が一
定距降下した降下位置で前記開閉蓋(3) が開放位置に揺
動して、そのままで押印できるようになっている。
【0004】このように支持部(5) の昇降だけで開閉蓋
(3) が開閉できることから、使い易い。また、開閉蓋
(3) が軸部(1) に連結されていることから、この開閉蓋
(3) を紛失する恐れもない。ところが、このものでは、
支持部(5) は、例えば、クリップ等のように、軸部(1)
の外部にあることが必須となり、前記クリップ等に開閉
蓋(3) を開閉する為の操作部が配置されることから、不
使用時のクリップの外観が見苦しい。
【0005】また、軸部(1) の外部で印面(10)の近傍に
支持部(5) を配置する必要があることから、筆記具に軸
端に組み込んで印鑑付の筆記具とする場合には、筆記具
の構成に制約がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる点に
鑑みてなされたものであり『軸部(1) の端面に露出させ
た印面又は字消面等の主面部を、前記軸部(1) によって
支持された開閉蓋(3) によって開放可能に閉塞する蓋付
き軸状文房具』において、開閉蓋(3) の支持の為のクリ
ップ等の突出部を設けることなく、筆記具等の文房具の
軸部によって直接開閉自在に支持できるようにして、種
々の軸部に対応させられるようにすることをその課題と
する。 *1項
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は『前記軸部(1) の端部
に形成した凹部に前記主面部を具備する短柱状主体を取
り外し可能に嵌め込み、前記軸部(1) の前記短柱状主体
の奥には開閉蓋(3) の開閉機構収容室(6) を設け、前記
開閉蓋(3) には前記主面部を閉塞した状態で軸部(1) に
沿って延びる腕部(31)を設け、前記腕部(31)の端部(32)
は前記開閉機構収容室(6) にて回動可能に支持され、軸
部(1) 内に外部から作動させ得る開放力付与機構を設け
て前記腕部(31)に連動させ、前記開放力付与機構は、そ
の出力部を開放出力位置に移動させることにより前記腕
部(31)を開放位置に回動させて開閉蓋(3) を開放させ、
前記出力部を非出力位置に移動させることにより前記腕
部(31)を閉塞位置に復帰させて前記開閉蓋(3)を閉鎖状
態とする構成である』ことである。
【0008】上記解決手段はつぎのように作用する。上
記解決手段において開放力付与機構は外部操作式のもの
である場合、或は、重力によって駆動されるもの等が考
えられるが、何れにしても出力部の移動によって前記腕
部(31)が開放位置と閉塞位置との間で回動することによ
り開閉蓋(3)が開閉される。そして、この腕部(31)は、
開閉蓋(3) が前記主面部を被覆した閉塞状態では、軸部
(1) に沿った状態にあって軸部(1) から外部には殆ど突
出しない。なお、軸部(1) の表面から全く突出しない構
成とすることも可能である。
【0009】また、その端部腕部(31)は軸部(1) の内部
の、前記短柱状主体の収容部よりも奥の開閉機構収容室
(6) に位置にあって、この開閉機構収容室(6) に内蔵さ
れる開放力付与機構との連動が確実である。そして、こ
の開放力付与機構の出力部の移動によって前記開閉蓋
(3) が開閉されることとなる。
【0010】前記短柱状主体は取り外し可能であるか
ら、主面部の交換等が容易である。
【0011】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。軸部(1) の内部に延びる腕部(31)の支
持機構と、軸部(1) に内蔵される開放力付与機構の動作
によって開閉蓋(3) が開閉されるものであるから、クリ
ップを具備しない形式の軸部にも採用できる。クリップ
を付加した場合でもこのクリップに支持部(5) がある場
合のような外観の見苦しさが生じない。
【0012】開閉蓋(3) の開閉機構部の殆どを軸部(1)
に内蔵できるから、また、前記開放力付与機構の出力部
は開放出力位置と非出力位置との間で移動すればよいか
ら、前記出力部を筆記具の筆記部移動機構に付加するこ
とも可能となり、筆記具における蓋付き印鑑を具備する
構成とすることの設計に余裕が生じる。短柱状主体が取
り外し可能であるから、主面部の交換等が容易である。
【0013】[その他] *2項 1項において、『前記文房具は、印鑑であって、前記短
柱状主体は、前記主面部が印鑑の印面(10)である印主体
であり、前記開閉蓋(3) は前記印面(10)に対して軸方向
に嵌り込で閉塞状態となり、この閉塞状態から一定スト
ローク浮陸して開放位置に回動すると開放状態となる構
成であり、前記腕部(31)と開放力付与機構の前記出力部
との連動機構は、前記出力部が前記非出力位置から開放
出力位置へ移動する行程の初期に前記浮陸のための移動
を含ませ、前記出力部の非出力位置から開放出力位置へ
復帰移動する行程の終期に前記嵌り込み移動を含ませ
た、』ものでは、前記文房具は、印鑑であって、前記短
柱状主体は、前記主面部が印鑑の印面(10)である印主体
であるから、印主体(11)の印面(10)に夫々使用者に合わ
せた刻印を施す場合に、この印主体(11)以外の部分を共
通にできるから、この共通部分を大量生産可能にしたう
えで、パーソナルユースに適する印鑑となる。ここで取
り外し可能な構成としては、印主体(11)の胴部の大部分
が軸部(1) の端部にて露出するように嵌め込む構成が採
用でき、この場合には、印主体(11)の取り外しが簡単で
且嵌め込み状態が安定する。
【0014】さらに、開放力付与機構の出力部の非出力
位置と開放出力位置との往復動作によって開閉蓋(3) が
開閉できることは勿論、前記開閉蓋(3) と印面(10)とが
嵌り込んだ安定な閉塞状態を確保しつつ、この閉塞状態
から開放位置に円滑に開放させられる。このように、簡
単に開閉できるとした上で、開閉蓋(3) の閉塞状態が安
定して、不使用時に開閉蓋(3) が不用意に印面(10)から
ずれた状態となる不都合も生じない。 *3項 前記1項又は2項において、『前記開放力付与機構の出
力部は、直線移動出力部と前記腕部(31)とを連結する連
結部材とからなり、前記直線移動出力部の非出力位置か
ら開放出力位置までの直線移動に応じて前記腕部(31)が
角度60度よりも広い範囲に亙って回動するように、前
記連結部材を前記腕部(31)の回動支点から外れた端部(3
2)の所定の位置に連結した』ものでは、前記腕部(31)が
開放位置に回動した状態にて開閉蓋(3) が前記主面部よ
りも軸部(1) 側に退避した状態とする為の前記腕部(31)
の回動支点からの長さが短くできる。 *4項 前記1,2又は3項に於いて、『開放力付与機構は、軸
部(1) の側部に露出させた往復移動可能な操作部(12)
と、この操作部(12)の操作によって前記出力部を開放出
力位置と非出力位置との間で直線的に往復作動させる直
線作動機構と、を具備する構成である』ものでは、軸部
(1) に側部に設けた前記操作部(12)の往復操作によって
開閉蓋(3) を開閉できる。軸部(1) を筆記具の軸部とし
た場合に、この操作部(12)を筆記具の筆記部出没用の操
作部と兼用してもいいし、別個に設けてもよい。前者の
場合、操作部を兼用するとしても筆記部の出没操作とは
別の操作域を前記開閉用の操作域とする。 *5項 前記1,2又は3項に於いて、『開放力付与機構は、重
力によって推力を発生する重力式作動部と、この重力式
作動部に連動させた出力部とを具備する構成である』も
のでは、外部に操作部を設けないでも、軸部(1) の姿勢
を、前記主面部又は印面(10)が下方に向く姿勢にした場
合、又は、軸部(1) をその軸線方向に作動させた後急停
止させた場合(振出し作動させた場合)において、重力
による静荷重又は衝撃荷重によって開閉蓋(3) が開放さ
れる。
【0015】従って、軸部(1) の表面に操作部が露出し
ない利点がある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施例の形態
を、図示例と共に説明する。 [実施の形態1]図1〜図4に示す実施の形態1は、軸
状文房具たる筆記具の筒状の軸部(1) の後端に印主体(1
1)を取付け、これに被冠させて印面(10)を閉塞した開閉
蓋(3) を重力式の開閉機構によって開閉するようにした
印鑑付筆記具である。前記軸部(1) は図示しない操作部
によって筆記部を出没操作できるようになっているが、
この例では、前記筆記具をボールペンとしてあり、ボー
ルペン軸(21)に余裕を持って外嵌する態様の筒状の錘
(4) が前記軸部(1) に内蔵されている。
【0017】前記印主体(11)は、図3に示すように、上
端が印面(10)となり、その下方の胴部の周囲の内の前方
の約3分の2(半周以上の大区域)が軸部(1) の外周径
と同じ太さの大径部(13)となり、その反対側の周囲(半
周以下の小区域)及び前記大径部(13)の下方は軸部(1)
の内周径と同じ太さの小径部(14)となっている。そし
て、軸部(1) の周壁の内の前記小区域に相当する部分は
切除された切欠部(15)となっている。
【0018】従って、前記小径部(14)を軸部(1) の上端
開放部に嵌め込むと、印主体(11)が安定的に収容されて
印面(10)が露出する状態となる。前記小径部(14)と軸部
(1)の上端開放部との関係は、ある程度の摩擦のある密
な嵌合であることが望ましい。前記軸部(1) に於ける前
記印主体(11)の収容部の下方空間には、開閉蓋(3) の腕
部(31)の端部(32)が回動自在に軸支されている。この例
では、前記端部(32)に上下に長い長孔(33)が設けられ、
この長孔(33)に貫通する支点軸(34)が軸部(1)の中空部
にて固定されている。
【0019】前記腕部(31)は、前記長孔(33)と、浅い下
向きの皿状の開閉蓋(3) の周縁とをつなぐ構成であり、
開閉蓋(3) の下方に続く一定範囲は、図2、図4に示す
ように、前記切欠部(15)を被覆する形状及び大きさの断
面円弧状部(311) となっており、この断面円弧状部(31
1) に対して直角方向に延びる板状部(312) の下端が前
記端部(32)となっている。そして、前記板状部(312) と
断面円弧状部(311) とが一部重なった構成となってい
る。
【0020】上記した端部(32)の軸支部分よりも下方の
中空部は開閉機構収容室(6) となり、この開閉機構収容
室(6) に錘(4) が昇降移動自在に収容されている。前記
端部(32)の内側の一部と錘(4) の上端から突出させた軸
部(41)とが弾性線(42)によって連結され、この弾性線(4
2)の上端は、前記端部(32)により回転自在に連結されて
支点軸(44)となっている。
【0021】上記実施の形態のものでは、錘(4) と端部
(32)との連結機構が開放付与機構となり、前記弾性線(4
2)が出力部となる。そして、図1の正立状態では開閉蓋
(3)が印面(10)を被覆した閉塞状態にあり、この状態か
ら、図5のように、軸部(1)を倒立状態にすると、錘(4)
は重力によって印主体(11)側に移動され、この推力に
よって端部(32)が長孔(33)の長さに対応する距離だけ直
線的に移動する。これにより、開閉蓋(3) と印面(10)と
の嵌合が解け、その後、図6のように、錘(4)が更に印
主体(11)側に移動すると、弾性線(42)が開放出力位置に
移動し、これにより、端部(32)は長孔(33)を中心にして
回動するから、腕部(31)が軸部(1) から離れた状態にな
って、開閉蓋(3) が印面(10)よりも軸部(1) 側(倒立姿
勢では上方)に位置する。これによりこのままの状態で
前記印面(10)により捺印できることとなる。
【0022】捺印後は、軸部(1) を正立状態に戻す。こ
れにより、腕部(31)が直立状態に戻った後、錘(4) の重
力により、弾性線(42)が非出力位置に戻って、開閉蓋
(3) が一定ストローク直線移動した後、初期状態に復帰
し、印面(10)を閉塞した状態となる。上記実施の形態で
は、錘(4) の荷重は静的に作用して開閉蓋(3) を開閉す
る構成としているが、重力式として、錘(4) を振り出し
式に変更することもできる。この振り出し式は、例え
ば、図7のように、錘(4) がゴム等の複数の弾性突起(4
3)で軸部(1) の内面に部分的に接触することにより、錘
(4) の移動方向に対して摩擦力による制動力が作用する
構成とすればよい。このものでは、軸部(1) を倒立状態
で下方に振ると、錘(4) の荷重が衝撃的に作用して上記
した一連の蓋体の開放動作が実行されることとなる。こ
の場合には、軸部(1) を倒立させただけでは、前記弾性
突起(43)が制動体として機能するから、開閉蓋(3) が不
用意に開放する恐れがない。開閉蓋(3) の開放を意図し
て、振り出し操作をした時にのみ開閉蓋(3) が開放する
からである。
【0023】上記実施の形態では、端部(32)と軸部(41)
とを弾性線(42)によって連結したが、図8のように、軸
部(41)の上端と端部(32)との間をリンク(45)によって連
結してもよい。開閉蓋(3) の開放初期に於ける軸線方向
移動(浮陸動作)を許容する為に採用された、長孔(33)
と支点軸(34)との組み合わせに代えて、同図のように、
支点軸(34)が、揺動可能に支持されたリンク(35)の自由
端部に装備される構成であってもよい。
【0024】[実施の形態2]図9に示す実施の形態2
は、上記重力式に代えて、軸部(1) の側部に露出させた
筆記部操作用の操作部(51)を用いて開閉蓋(3) を開閉す
るようにしたものである。このものでは、前記操作部(5
1)を筆記部(20)側にスライドさせると、初回の操作で前
記筆記部(20)が突出し、2回目の操作によって前記筆記
部(20)が軸部(1)内に没入させる公知の操作機構(52)が
内蔵されている。
【0025】前記操作部(51)はボールペン軸(21)に対し
て軸線方向移動自在に外嵌させた筒軸(53)に取付けられ
ており、この操作部(51)の操作によって操作機構(52)を
動作させるための前記2回の操作が可能である。そし
て、前記筒軸(53)の上端は、端部(32)に連結された昇降
軸(36)の下端部に連設される小径軸部(38)に摺動自在に
外嵌している。この昇降軸(36)は、バネ(37)によって下
方に付勢されており、筆記部(20)を出没させる為の操作
域の上死点位置では、筒軸(53)の上端が前記小径軸部(3
8)の上端よりも下位に位置している。
【0026】前記開閉蓋(3) を開放するには、前記操作
部(51)を前記上死点位置よりも更に上方に押し上げる。
これにより、筒軸(53)の上端がバネ(37)の付勢力に抗し
て昇降軸(36)を押上げ、開閉蓋(3) が開放されることと
なり、この状態で、印主体(11)の印面(10)を用いて捺印
すればよい。上記実施の形態は、いずれも、軸部(1) の
一方に蓋付きの印鑑を設けた構成であるが、図10のよ
うに、軸部(1) の両端に上記構成の開閉蓋(3) とその操
作機構部を具備させるようにしてもよい。この場合、上
記した振り出し式では、軸部(1) を下方に急激に振り下
げることにより下方の第1の開閉蓋(3) が開放し、軸部
(1) を倒立状態にして下方に振り下げることにより反対
側の第2の開閉蓋(3)が開放する。
【0027】この振り出し式としては、錘(4) を中空の
軸部(1) 内に所定の摺動摩擦を有する態様で軸線方向移
動自在に収容し、開閉蓋(3) と連動する昇降軸(36)の内
側の端部と対向する構成が採用される。前記錘(4) は中
実体であってもよい。また、開閉蓋(3) と端部(32)を介
して連動する昇降軸(36)がバネ(37)によって前記錘(4)
側に付勢されている。この場合、前記バネ(37)の付勢力
が、錘(4) の軸部(1)との前記摺動摩擦力よりも小さい
構成であれば、開閉蓋(3) を前記振り出し式に開放した
とき、この開放状態が維持され易く、使い易い。
【0028】また、上記何れの例の場合にも、開閉蓋
(3) が閉塞状態にあるときに、この状態にロックするロ
ック機構を内蔵させてもよい。このロック機構として
は、軸部(1) の回動、軸部(1) の側部に露出させたロッ
ク用操作部の移動等により、腕部(31)の端部(32)に連結
された昇降軸(36)、錘(4) 、錘(4) の上端から突出させ
た軸部(41)、弾性線(42)等の軸線方向の移動を阻止する
構成のものが考えられる。
【0029】また、上記実施の形態では、印鑑付筆記
具、印鑑を例示したが、軸状文房具としては、消しゴム
付筆記具、その他の、軸部を具備し全体として棒状また
は軸状の文房具とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の断面図
【図2】図1のII−II線断面図
【図3】(11)の斜視図
【図4】開閉蓋(3) の背面からの斜視図
【図5】開閉蓋(3) の開放の初期段階の動作説明図
【図6】開閉蓋(3) を開放した状態の説明図
【図7】振り出し式の例の説明図
【図8】開閉蓋(3) の支点機構、及び、腕部(31)と軸部
(41)との連結機構の他の例の説明図
【図9】実施の形態2の説明図
【図10】実施の形態3の説明図
【図11】従来例の説明図
【符号の説明】
(1) :軸部、(10):印面、(11):印主体、(12):操作
部、(13):大径部、(14):小径部、(15):切欠部、(2)
:クリップ、(20):筆記部、(21):ボールペン軸、(3)
:開閉蓋、(31):腕部、(311) :断面円弧状部、(312)
:板状部、(32):端部、(33):長孔、(34):支点軸、
(35):リンク、(4) :錘、(40):腕、(42):弾性線、(4
3):弾性突起、(44):支点軸、(5) :支持部、(51):操
作部、(52):操作機構、(53):筒軸、(6) :開閉機構収
容室、
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41K 1/58 B41K 1/02 B43K 29/013

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部(1) の端面に露出させた印面又は字
    消面等の主面部を、前記軸部(1) によって支持された開
    閉蓋(3) によって開放可能に閉塞する蓋付き軸状文房具
    において、前記軸部(1) の端部に形成した凹部に前記主
    面部を具備する短柱状主体を取り外し可能に嵌め込み、
    前記軸部(1) の前記短柱状主体の奥には開閉蓋(3) の開
    閉機構収容室(6) を設け、前記開閉蓋(3) には前記主面
    部を閉塞した状態で軸部(1) に沿って延びる腕部(31)を
    設け、前記腕部(31)の端部(32)は前記開閉機構収容室
    (6) にて回動可能に支持され、軸部(1) 内に外部から作
    動させ得る開放力付与機構を設けて前記腕部(31)に連動
    させ、前記開放力付与機構は、その出力部を開放出力位
    置に移動させることにより前記腕部(31)を開放位置に回
    動させて開閉蓋(3) を開放させ、前記出力部を非出力位
    置に移動させることにより前記腕部(31)を閉塞位置に復
    帰させて前記開閉蓋(3)を閉鎖状態とする構成である、
    蓋付き軸状文房具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記文房具は、印鑑
    であって、前記短柱状主体は、前記主面部が印鑑の印面
    (10)である印主体(11)であり、前記開閉蓋(3) は前記印
    面(10)に対して軸方向に嵌り込で閉塞状態となり、この
    閉塞状態から一定ストローク浮陸して開放位置に回動す
    ると開放状態となる構成であり、 前記腕部(31)と開放力付与機構の前記出力部との連動機
    構は、前記出力部が前記非出力位置から開放出力位置へ
    移動する行程の初期に前記浮陸のための移動を含ませ、
    前記出力部の非出力位置から開放出力位置へ復帰移動す
    る行程の終期に前記嵌り込み移動を含ませた、蓋付き軸
    状文房具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記開放力付
    与機構の出力部は、直線移動出力部と前記腕部(31)とを
    連結する連結部材とからなり、前記直線移動出力部の非
    出力位置から開放出力位置までの直線移動に応じて前記
    腕部(31)が角度60度よりも広い範囲に亙って回動する
    ように、前記連結部材を前記腕部(31)の回動支点から外
    れた端部(32)の所定の位置に連結した、蓋付き軸状文房
    具。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、開放力付
    与機構は、軸部(1)の側部に露出させた往復移動可能な
    操作部(12)と、この操作部(12)の操作によって前記出力
    部を開放出力位置と非出力位置との間で直線的に往復作
    動させる直線作動機構と、を具備する構成である、蓋付
    き軸状文房具。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3において、開放力付
    与機構は、重力によって推力を発生する重力式作動部
    と、この重力式作動部に連動させた出力部とを具備する
    構成である、蓋付き軸状文房具。
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