JP3018136B2

JP3018136B2 - 陳列商品押出装置

Info

Publication number: JP3018136B2
Application number: JP6199036A
Authority: JP
Inventors: 博史戸室; 義方六車
Original assignee: サンコースプリング株式会社
Priority date: 1994-08-01
Filing date: 1994-08-01
Publication date: 2000-03-13
Anticipated expiration: 2015-03-13
Also published as: JPH0838315A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は商品陳列器具として商
品吊下金物等に装着し、吊下商品を押し出す陳列商品押
出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】２本のスライドレール上に多数の吊下商
品を陳列する商品陳列器具は公知であり、前面側の商品
が順次スライドレールから抜き取られていくが、商品は
抜き取られるにつれて奥側となり、このため、まず手前
まで商品を移動してから抜き取らなければならず、抜き
取りが面倒となるばかりではなく、奥まった商品は見に
くく、商品を手前に引き出す作業を必要により店員がし
なければならない欠点を有していた。

【０００３】そこで、当出願人は、実願平５−７４８５
６号を提出して、吊下商品を前面側へ押し出す陳列商品
押し出し装置を提案した。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吊下金
物である２本のスライドレール間の寸法（巾）にばらつ
きがあり、その寸法に合うように対応した押出具を複数
種類製造しなければならず、コスト高となっていた。

【０００５】そこで、この発明はスライドレール間の寸
法にばらつきがあっても装着可能であると共に、着脱が
容易な押出具を有する陳列商品押出装置を提供するもの
である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１記載
の陳列商品押出装置は、２本のスライドレール上を摺動
するための一対のレールガイド溝を有する押出具と、こ
の押出具と前記スライドレールとの間に配して押出具に
移動力を与えるバネを備え、前記一対のレールガイド溝
のどちらか一方は水平溝とし、他方は垂直溝としてい
る。

【０００７】この発明の請求項２記載の陳列商品押出装
置は、押出具の垂直溝に離脱防止片を設けている。

【０００８】この発明の請求項３記載の陳列商品押出装
置は、バネの先端をスライドレールに係止する手段とし
て、バネの先端がスライドレールに、又はスライドレー
ル間に渡された渡り部材に直接取付けられている。

【０００９】この発明の請求項４記載の陳列商品押出装
置は、バネの先端をスライドレールに係止する手段とし
て先端具を用いている。

【００１０】この発明の請求項５記載の陳列商品押出装
置は、先端具には係止片が設けられ、係止片は折り曲げ
られる素材にて製造されている。

【００１１】この発明の請求項６記載の陳列商品押出装
置は、先端具には係止片が設けられ、係止片は弾性を有
する素材にて製造されている。

【００１２】

【作用】したがって、請求項１記載の陳列商品押出装置
では、押出具の一対のレールガイド溝の一方が左右に水
平方向の水平溝となっているから、スライドレール間の
寸法のばらつきがあっても装着可能であると共に、他方
が垂直溝のため、押出具がバネ力によって移動される際
にも、姿勢を保ち、円滑に移動できる。

【００１３】請求項２記載の陳列商品押出装置では、離
脱防止片により摺動自在のスライドレールからレールガ
イド溝が意図せず外れるのを防ぐことができる。

【００１４】請求項３及び４記載の陳列商品押出装置で
は、バネの先端は直接にスライドレールに取付けられ又
は先端具を介して取付けられる。

【００１５】請求項５記載の陳列商品押出装置では、先
端具は、係止片が折り曲げ自在のために取り付け、取り
外し易い。

【００１６】請求項６記載の陳列商品押出装置では、先
端具は、係止片が弾性を有するため、一層、取り付け、
取り外し易い。

【００１７】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面にもとずいて
説明する。

【００１８】図１及至図３において、この発明の実施例
が示され、陳列商品押出装置１が取付けられる一対のス
ライドレール２ａ，２ｂは、図１、図２に示すように平
行となっており、商品の取り出し側で連結部２ｃで連結
されたＵ字形状のものとなっている。そして、かかるス
ライドレール２ａ，２ｂの間の寸法は、例えば商品を吊
下げるために商品３を包むケース３ａに穿たれた吊下孔
４に差し込みできる寸法を有している。スライドレール
２ａ，２ｂの先端は適宜な角度を有して曲げられ、係止
部７となっている。

【００１９】陳列商品押出機構１は、先端具５と押出具
１０及びバネ１５とで基本的に構成され、このうち先端
具５は、スライドレール２ａ，２ｂの先端部分に取付け
られるもので、この先端具５にて下記するバネ１５の先
端を該スライドレール２ａ，２ｂに取付けるものであ
る。先端具５は、例えば、スライドレール２ａ，２ｂの
連結部２ｃに掛止する掛止片６ａを有すると共に、左右
のスライドレール２ａ，２ｂに掛止する掛止片６ｂ，６
ｃを有している。この両掛止片２ａ，２ｂ，２ｃは、折
り曲げ自在な金属もしくは弾性を有する素材により構成
されて、該掛止片２ａ，２ｂ，２ｃは、連結部２ｃとス
ライドレール２ａ，２ｂとに折り曲げもしくは弾性変形
させて取付けられる。８は下記するバネ１５の先端を留
める留め具である。

【００２０】押出具１０は、例えば合成樹脂製のもの
で、先端具５側に商品の押出部１１が、その反対側にバ
ネ収納部１２が設けられている。このバネ収納部１２
は、図３に示すように、略半円孤状の切欠きとなってお
り、下記するばね１５が当接されて保持される。

【００２１】この押出具１０は、前記スライドレール２
ａ，２ｂに摺動自在に取付けられるために、一対のレー
ルガイド溝１３ａ，１３ｂを有している。このレールガ
イド溝１３ａは、前記押圧部１１の面に対し直角する方
向に比較的長く形成され、下方が開口する断面半円状の
垂直溝で、スライドレール２ａの下方に押出具１０があ
る関係から、側方に曲がって溝口１３ａ´が外部に開口
している。このレールガイド溝１３ａの下方には、収納
されるスライドレール２ａから意図せず離脱しないよう
に、離脱防止片１４が形成され、収納されるスライドレ
ール２ａの下端に当接する。この離脱防止片１４は、押
出具に取付られた基部を支点として揺動する。従って取
付け、取り外しはこの離脱防止片１４を揺動させて行な
われる。

【００２２】他方のレールガイド溝１３ｂは水平溝であ
って、押出部１１の面に対し直角をなす方向に比較的長
く形成され、図２に示すように、縦方向の寸法はスライ
ドレール２ｂの径とほぼ同じに、横方向（一対スライド
レールを結ぶ方向）の寸法は広く形成され、押出具１０
の内側方向から上方に曲がって溝口１３ｂ´が外部に開
口している。

【００２３】バネ１５は、本実施例では、板状部材が自
然状態で巻かれた形状となっており、引き出されること
で、動力が貯められるもので、引き出し量が異なっても
一定の荷重を持つ定荷重バネが採用されており、この場
合には商品がスライドレール２ａ，２ｂ上に多数吊り下
げられても押圧力が変わらない利点を持つものである。
なお、バネは引出し量が増大するにつれて荷重が増加す
るバネを採用することもできることは勿論である。

【００２４】このバネ１５は、その基部において何回か
巻かれたロール状をなしていると共に、その先端は先端
具５に留め具８にて取付けられている。

【００２５】以上の構成によれば、図１に示すように、
スライドレール２ａ，２ｂに多数の商品３が吊下孔４を
通して吊下げられており、最も奥の商品３の背後に押出
具１０が配され、該押出具１０の商品の押出部１１が当
接され、所定の押圧力にて前方へ押圧し、最前の商品が
先端のスライドレール２ａ，２ｂの係止部７に当接され
て係止し、常に商品３は前面に止まっている。

【００２６】したがって、最前の商品３をスライドレー
ル２ａ，２ｂから抜き取ると、最前の商品の厚みがなく
なり、係止状態が解除され、バネ１５の押圧力にて前方
へ押し出され、最前の商品が係止部７に当接するまで動
かされ、係止部７に当り、係止される。最前の商品が抜
き取られるごとに同じ動作が繰り返される。

【００２７】陳列商品押出装置１は、下記する手順にて
スライドレール２ａ，２ｂへ取付け、又取外しができ
る。即ち、まず押出具１０は、スライドレール２ｂをレ
ールガイド溝１３ｂ内に入れながら、スライドレール２
ａをレールガイド溝１３ａの開口１３ａに配し、それか
ら、押出具１０を移動させて、レールガイド溝１３ａ内
にスライドレール２ａを入れると共に、スライドレール
２ｂをレールガイド溝１３ｂ内に移動させる。

【００２８】レールガイド溝１３ａ内のスライドレール
２ａは、離脱防止片１４を押圧して嵌め込まれ、離脱防
止片１４が戻り、レール２ａを係止するようになって、
その位置が保たれると共に、スライドレール２ａが係止
されることで、スライドレール２ｂの位置も定められ
る。これによりレールガイド溝１３ａにて押出具１０の
左右方向が係止され、レールガイド溝１３ｂで上下方向
が係止されることになり、取付けが完了する。

【００２９】それが完了したら、先端具５がスライドレ
ール２ａ，２ｂの先端に取付けられる。即ち、先端具５
の掛止片６ａ，６ｂ，６ｃを連結部２ｃとスライドレー
ル２ａ，２ｂに折り曲げて取付ける。すると、バネ１５
は引き出され、図１のように取付けられる。

【００３０】取外しは、まず先端具５をスライドレール
２ａ，２ｂより取外し、しかる後に、押出具１０のレー
ルガイド溝１３ａからスライドレール２ａを離脱防止片
１４を押付けながら、開いて開口１３ａ´から外部へ外
し、それに伴ってスライドレール２ｂをレールガイド溝
１３ｂから取り出し、陳列商品押出装置１は取り外され
る。

【００３１】なお、図４に示すように、レールガイド溝
１３ｂを外側に開口１３ｂ´を有するように変更するこ
とも出来るものである。この実施例においても、前記実
施例と同様の作用効果を有するものである。

【００３２】また、バネ１５の先端をスライドレール２
ａ，２ｂに係止する手段として、前記実施例では先端具
５を設けているが、後付でなければ、図５に示すように
予めスライドレール２ａ，２ｂ間の連結部材２ｃや、ス
ライドレール２ａ，２ｂ間に渡された渡り部材１７に、
直接接続するようにしても良いものである。例えば、そ
れらの部分に留め具８を付して、バネ１５の先端を係止
しても良いものである。この場合前記実施例のような先
端具は不用となる。

【００３３】

【発明の効果】以上のように、請求項１記載の陳列商品
押出装置によれば、一対のレールガイド溝の一方が左右
に水平方向の水平溝となっているから、スライドレール
間の寸法のばらつきがあっても、この溝で巾の大小を吸
収し、もって装着が可能であると共に、他方が垂直溝な
ので、押出具がバネ力によって移動する際にも、姿勢を
保ち、円滑に移動できる。

【００３４】また、請求項２記載の陳列商品押出装置に
よれば、押出具の垂直溝に離脱防止片があって、これに
より、確実に嵌込関係を維持し、押出具の意図しない離
脱が防がれる。

【００３５】さらに、請求項３記載の陳列商品押出装置
によれば、バネの先端が、スライドレール又はスライド
レール間に渡された渡り部材に直接取付けられるように
なれば、陳列商品押出装置が装着予定されているものに
は、構成が簡単となる。

【００３６】請求項４記載の陳列商品押出装置によれ
ば、先端具を用いてバネをスライドレールに取付けるこ
とができ、もって、スライドレールに何の加工も施さ
ず、後付も容易となるものである。

【００３７】請求項５及び６記載の陳列商品押出装置に
よれば、先端具のスライドレールへの取付けも、折り曲
げられる素材もしくは弾性素材であるから装着も容易で
ある効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示し、スライドレールに装
着された状態を示す斜視図である。

【図２】同上の押出具の背面図である。

【図３】同上の押出具の側面図である。

【図４】他の実施例の押出具の背面図である。

【図５】バネの先端をスライドレールへ直接取付けた例
の斜視図である。

【符号の説明】２ａ，２ｂスライドレール２ｃ連結部材３商品４吊下孔５先端具６ａ，６ｂ，６ｃ掛止片８留め具１０押出具１３ａ，１３ｂレールガイド溝１４離脱防止片１５バネ１７渡り部材

フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47F 1/12 A47F 5/00

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】２本のスライドレール上を摺動するため
の一対のレールガイド溝を有する押出具と、この押出具と前記スライドレールとの間に配して押出具
に移動力を与えるバネを備え、前記一対のレールガイ
ド溝のどちらか一方は水平溝とし、他方は垂直溝とする
陳列商品押出装置。
【請求項２】押出具の垂直溝に離脱防止片を設けた請
求項１記載の陳列商品押出装置。
【請求項３】バネの先端をスライドレールに係止する
手段として、バネの先端がスライドレールに、又はスラ
イドレール間に渡された渡り部材に直接取付けられる請
求項１記載の陳列商品押出装置。
【請求項４】バネの先端をスライドレールに係止する
手段として先端具を用いる請求項１記載の陳列商品押出
装置。
【請求項５】先端具には係止片が設けられ、係止片は
折り曲げられる素材にて製造される請求項４記載の陳列
商品押出装置。
【請求項６】先端具には係止片が設けられ、係止片は
弾性を有する素材にて製造される請求項４記載の陳列商
品押出装置。