JP3017984B1 - ボルトのねじ部切断装置及び切断したボルトのねじ部面取り装置 - Google Patents

ボルトのねじ部切断装置及び切断したボルトのねじ部面取り装置

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JP3017984B1
JP3017984B1 JP10340670A JP34067098A JP3017984B1 JP 3017984 B1 JP3017984 B1 JP 3017984B1 JP 10340670 A JP10340670 A JP 10340670A JP 34067098 A JP34067098 A JP 34067098A JP 3017984 B1 JP3017984 B1 JP 3017984B1
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克昌 鈴木
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Abstract

【要約】 【課題】簡単な操作でボルトのねじ部の切断位置の精度
を向上するとともに、切断面を常にねじ部軸方向に対し
直角にする。 【解決手段】ボルトのねじ部切断装置1は、雌型カッタ
2と、この雌型カッタに対し相対的に回動自在に挿入し
組み合わされる雄型カッタ3とを備えている。ボルトの
ねじ部切断装置1は、雌型カッタ2のねじ孔24に切断
するボルトのねじ部を螺合して切断する部分を雄型カッ
タ3の係入部33内に係入させた状態で、雄型カッタ3
を雌型カッタ2に対して回転させることにより、雌型カ
ッタ3の刃34と雄型カッタ2の刃25により前記ボル
トのねじ部の切断する部分にせん断応力が加え、ねじ部
を切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボルトのねじ部の切
断及び切断したボルトのねじ部の面取りをそれぞれ行う
ボルトのねじ部切断装置及び切断したボルトのねじ部面
取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば眼鏡レンズの厚みは度数
により異なるため、眼鏡フレームに眼鏡レンズをボルト
とナットで取り付ける場合には、ボルトのねじ部の長さ
を調整する必要があった。
【0003】このため、従来では、ボルトのねじ部の長
さを調整する場合、ボルトを眼鏡フレームと眼鏡レンズ
の挿入孔に挿入した状態で突出するボルトのねじ部に位
置決め用の専用ナットを取り付け、この上からニッパ型
のねじ部切断装置によって前記ねじ部の切断を行ってい
た。このような眼鏡フレームと眼鏡レンズの場合に限ら
ず、ボルトのねじ部の長さを調整する必要がある場合に
は、前述と同様の方法でねじ部の切断を行っていた。
【0004】また、このような従来のねじ部切断方法に
よってボルトのねじ部を切断した場合、切断したねじ部
の先端部の縁部が鋭利な状態となるため、ねじ部の先端
部の面取りを行う必要がある。この場合、面取り加工具
として、棒状で先端の凹部の面取り用の刃を形成したも
のを用いている。面取りを行う場合は、前記面取り加工
具を手で直接保持し、前記ねじ部の先端部に面取り加工
具の凹部を押し当てて、面取り加工具を回転させること
によりねじ部の先端部の縁部を削るようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のボルトの
ねじ部切断方法では、専用ナットに対してねじ部切断装
置を傾けた状態で操作したり、専用ナットとねじ部切断
装置の間に隙間が発生した状態で操作することが多々あ
り、ねじ部の切断位置が不適切な状態になり、ボルトの
ねじ部が長すぎて邪魔になることが多々あり、またねじ
の切断面が平行にならず、斜めになってしまうことがあ
った。また、従来の切断したボルトのねじ部面取り方法
では、面取り加工具をボルトのねじ部に対して傾けた状
態で操作することが多々あり、面取りが不均一となり、
面取り量が不足してねじ部にクラックが発生し易くなっ
たり、面取り量が多すぎてナットが外れ易くなることが
多々あった。
【0006】そこで本発明は、簡単な操作でねじ部の切
断位置の精度を向上することができ、しかも切断面をね
じの軸方向に対し常に垂直にできるボルトのねじ部切断
装置の提供を目的とする。また、本発明は、簡単な操作
で精度の高いねじ部の面取りを行うことができる切断し
たボルトのねじ部面取り装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のボルトの
ねじ切り装置は、雌型カッタと、この雌型カッタに対し
相対的に回動自在に挿入し組み合わされる雄型カッタと
を備え、前記雌型カッタは、前記雄型カッタを挿入する
挿入穴部を形成した筒状の雌型カッタ本体と、この雌型
カッタ本体の先端に有底状に形成され、先端面及び底面
を雌型カッタ本体の軸方向に対して直角の平面に形成し
た先端部と、この先端部に雌型カッタ本体の中心軸方向
に対して偏心し且つ軸方向に形成され、切断するボルト
のねじ部を螺合して切断する部分を前記挿入穴部内に突
出させるねじ孔と、前記先端部底面のねじ孔縁部に形成
した刃と、を有し、前記雄型カッタは、前記雌型カッタ
本体の挿入穴部に軸方向に対し偏動することなく相対的
に回動自在に挿入される筒状の雄型カッタ本体と、この
雄型カッタ本体の先端部に形成され、前記雌型カッタ本
体のねじ孔と一致する位置であって、この雄型カッタ本
体の中心軸方向に対して偏心し且つ軸方向に形成され、
前記雌型カッタのねじ孔に螺合して突出したボルトのね
じ部の切断する部分を係入する係入部と、この係入部縁
部に形成した刃と、前記係入部に連通して切断したねじ
部分を外部に排出する排出部と、を有していることを特
徴とする。
【0008】請求項2記載のボルトのねじ切り装置は、
雌型カッタと、この雌型カッタに相対的に回動自在に挿
入し組み合わされる雄型カッタとを備え、前記雌型カッ
タは、前記雄型カッタを挿入する挿入穴部を形成した筒
状の雌型カッタ本体と、この雌型カッタ本体の先端に有
底状に形成され、先端面及び底面を平面に形成した先端
部と、この先端部に雌型カッタ本体の中心軸方向に対し
て偏心し且つ軸方向に形成され、切断するボルトのねじ
部を螺合して切断する部分を前記挿入穴部内に突出させ
るねじ孔と、前記先端部底面のねじ孔縁部に形成した刃
と、を有し、前記雄型カッタは、前記雌型カッタ本体の
挿入穴部に少なくとも一部が密接状態で相対的に回動自
在に挿入される筒状の雄型カッタ本体と、この雄型カッ
タ本体の先端部に形成され、前記雌型カッタ本体のねじ
孔と一致する位置であって、この雄型カッタ本体の中心
軸方向に対して偏心し且つ軸方向に形成され、前記雌型
カッタのねじ孔に螺合して突出したボルトのねじ部の切
断する部分を係入する係入部と、この係入部縁部に形成
した刃と、前記係入部に連通して切断したねじ部分を外
部に排出する排出部と、を有していることを特徴とす
る。
【0009】請求項3記載のボルトのねじ切り装置は、
雌型カッタと、この雌型カッタに相対的に回動自在に挿
入し組み合わされる雄型カッタとを備え、前記雌型カッ
タは、前記雄型カッタを挿入する挿入穴部を形成した筒
状の雌型カッタ本体と、この雌型カッタ本体の先端に有
底状に形成され、先端面及び底面を雌型カッタ本体の軸
方向に対して直角の平面に形成した先端部と、この先端
部に雌型カッタ本体の中心軸方向に対して偏心し且つ軸
方向に形成され、切断するボルトのねじ部を螺合して切
断する部分を前記挿入穴部内に突出させるねじ孔と、前
記先端部底面のねじ孔縁部に形成した刃と、を有し、前
記雄型カッタは、前記雌型カッタ本体の挿入穴部に軸方
向に対し偏動することなく相対的に回動自在に挿入され
る筒状の雄型カッタ本体と、この雄型カッタ本体の先端
部に形成され、前記雌型カッタ本体のねじ孔と一致する
位置であって、この雄型カッタ本体の中心軸方向に対し
て偏心し且つ軸方向に形成され、前記雌型カッタのねじ
孔に螺合して突出したボルトのねじ部の切断する部分を
密接状態で係入する係入部と、この係入部縁部に形成し
た刃と、前記係入部に連通して切断したねじ部分を外部
に排出する排出部と、を有していることを特徴とする。
【0010】請求項4記載のボルトのねじ切り装置は、
雌型カッタと、この雌型カッタに相対的に回動自在に挿
入し組み合わされる雄型カッタとを備え、前記雌型カッ
タは、前記雄型カッタを挿入する挿入穴部を形成した筒
状の雌型カッタ本体と、この雌型カッタ本体の先端に有
底状に形成され、先端面及び底面を雌型カッタ本体の軸
方向に対して直角の平面に形成した先端部と、この先端
部に雌型カッタ本体の中心軸方向に対して偏心し且つ軸
方向に形成され、切断するボルトのねじ部を螺合して切
断する部分を前記挿入穴部内に突出させるねじ孔と、前
記先端部底面のねじ孔縁部に形成した刃と、を有し、前
記雄型カッタは、前記雌型カッタ本体の挿入穴部に軸方
向に対し偏動することなく相対的に回動自在に挿入され
る筒状の雄型カッタ本体と、この雄型カッタ本体の先端
部に形成され、前記雌型カッタ本体のねじ孔と一致する
位置であって、この雄型カッタ本体の中心軸方向に対し
て偏心し且つ軸方向に形成され、前記雌型カッタのねじ
孔に螺合して突出したボルトのねじ部の切断する部分を
係入する係入部と、この係入部縁部に形成した刃と、前
記係入部に連通して切断したねじ部分を外部に排出する
排出部と、前記雌型カッタ本体の挿入穴部に挿入し組み
合わせた状態で前記雄型カッタ本体を回動操作する操作
部と、を有していることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の切断したボルトのねじ部面
取り装置は、面取りするボルトのねじ部を螺合するねじ
部装着具と、このねじ部装着具に相対的に回転自在に挿
入し組み合わされる面取り加工具とを備え、前記ねじ部
装着具は、前記面取り加工具を挿入する挿入穴部を形成
した筒状のねじ部装着具本体と、このねじ部装着具本体
の先端に有底状に形成した先端部と、この先端部に面取
りするボルトのねじ部を螺合して面取りする部分を前記
挿入穴部内に突出させるねじ孔と、を有し、前記面取り
加工具は、前記ねじ部装着具本体の挿入穴部に軸方向に
対し偏動することなく相対的に回動自在に挿入される筒
状の面取り加工具本体と、この面取り加工具本体の先端
部に形成され、前記ねじ部装着具本体のねじ孔と一致す
る位置であって、このねじ孔に螺合して前記ねじ装着具
本体の挿入部内に突出した面取りする部分のねじ部分を
係入して前記面取り加工具本体を前記ねじ部装着具に対
し相対的に回動することによって面取りする面取り部
と、を有することを特徴とする。
【0012】請求項6記載の切断したボルトのねじ部面
取り装置は、面取りするボルトのねじ部を螺合するねじ
部装着具と、このねじ部装着具に相対的に回転自在に挿
入し組み合わされる面取り加工具とを備え、前記ねじ部
装着具は、前記面取り加工具を挿入する挿入穴部を形成
した筒状のねじ部装着具本体と、このねじ部装着具本体
の先端に有底状に形成した先端部と、この先端部に面取
りするボルトのねじ部を螺合して面取りする部分を前記
挿入穴部内に突出させるねじ孔と、を有し、前記面取り
加工具は、前記ねじ部装着具本体の挿入穴部に軸方向に
対し偏動することなく相対的に回動自在に挿入される筒
状の面取り加工具本体と、この面取り加工具本体の先端
部に形成され、前記ねじ部装着具本体のねじ孔と一致す
る位置であって、このねじ孔に螺合して前記ねじ装着具
本体の挿入部内に突出した面取りする部分のねじ部分を
係入して前記面取り加工具本体を前記ねじ部装着具に対
し相対的に回動することによって面取りする面取り部
と、前記ねじ部装着具本体の挿入穴部に挿入し組み合わ
せた状態で前記面取り加工具本体を回動操作する操作部
と、を有することを特徴とする。
【0013】請求項1乃至4記載の構成によれば、雌型
カッタのねじ孔に切断するボルトのねじ部を螺合して切
断する部分を雌型カッタの挿入穴部内に突出させ雄型カ
ッタの係入部に係入した状態で、雄型カッタを雌型カッ
タに対して相対的に回転させることにより、雌型カッタ
の刃と雄型カッタの刃により前記ボルトのねじ部の切断
する部分にせん断応力が加わり、ねじ部が切断される。
この場合、前記雄型カッタ本体が、雌型カッタ本体に軸
方向に対し偏動することなく相対的に回動自在に挿入さ
れているので、雌型カッタの刃と雄型カッタの刃のねじ
部に対する位置が安定しており、簡単な操作でボルトの
ねじ部の切断位置の精度を向上することができ、しかも
切断面が斜めになることはない。
【0014】請求項5及び6記載の構成によれば、ねじ
部装着具のねじ孔に切断したボルトのねじ部を螺合して
前記ねじ装着具本体の挿入部内に突出した面取りする部
分のねじ部分を前記面取り部に係入して前記面取り加工
具本体を前記ねじ部装着具に対し相対的に回動すること
によって、ねじ部の面取りを行う。この場合、筒状の面
取り加工具本体が、前記ねじ部装着具本体の挿入穴部に
軸方向に対し偏動することなく相対的に回動自在に挿入
されているので、前記面取り部のねじ部に対する位置は
安定しており、簡単な操作で精度の高いボルトのねじ部
の面取りを行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して説明する。
【0016】図1は本発明に係るボルトのねじ部切断装
置の第1の実施の形態を示す断面図である。
【0017】図1において、ボルトのねじ部切断装置1
は、雌型カッタ2と、この雌型カッタ2に対し相対的に
回動自在に挿入し組み合わされる雄型カッタ3とを備え
ている。
【0018】前記雌型カッタ2は、前記雄型カッタ3を
挿入する挿入穴部22を形成した筒状の雌型カッタ本体
21と、この雌型カッタ本体21の先端に有底状に形成
され、先端面及び底面を雌型カッタ本体21の軸方向に
対して直角の平面に形成した先端部23と、この先端部
23に雌型カッタ本体21の中心軸C1方向に対して偏
心し且つ軸方向に形成され、切断するボルトのねじ部を
螺合して切断する部分を前記挿入穴部22内に突出させ
るねじ孔24と、前記先端部23底面のねじ孔24縁部
に形成した刃25と、を有している。
【0019】前記雄型カッタ3は、前記雌型カッタ本体
21の挿入穴部22に軸方向に対し偏動することなく相
対的に回動自在に挿入される筒状の雄型カッタ本体31
と、この雄型カッタ本体31の先端部32に形成され、
前記雌型カッタ本体21のねじ孔24と一致する位置で
あって、この雄型カッタ本体21の中心軸C1方向に対
して偏心し且つ軸方向に形成され、前記雌型カッタ2の
ねじ孔24に螺合して突出したボルトのねじ部の切断す
る部分を係入する係入部33と、この係入部33縁部に
形成した刃34と、前記係入部33に連通して切断した
ねじ部分を外部に排出する排出部35と、を有してい
る。
【0020】また、前記雄型カッタ3は、前記雌型カッ
タ本体21の挿入穴部22に挿入し組み合わせた状態で
前記雄型カッタ本体31を回動操作する操作部36が設
けられている。係入部33は、前記雌型カッタ2のねじ
孔24に螺合して突出したボルトのねじ部の切断する部
分を密接状態で係入するようになっている。
【0021】図2は図1の雌型カッタ2を示す断面図で
ある。
【0022】図2において、前記雌型カッタ2は、雄型
カッタ3挿入側の太径の筒状部26より所定角度で縮ま
るファンネル部27を経て細径の筒状部28につながっ
ている。第2の筒状部28の先端には先端部23が形成
され、この先端部23にねじ孔24が形成されている。
筒状部26,ファンネル部27及び筒状部28は、雌型
カッタ本体21を構成し、筒状部26,ファンネル部2
7,筒状部28の内面及び先端部23の底面により囲ま
れる部分は、前記雄型カッタ3を挿入する挿入穴部22
となっている。
【0023】図3は図1の雄型カッタ3を示す断面図で
ある。
【0024】図3において、前記雄型カッタ3は、外径
が図2の筒状部26とほぼ一致する筒状の操作部36か
ら弱干細径の筒状部37につながり、この筒状部37よ
り所定角度で縮まるファンネル部38を経てさらに細径
の筒状部39につながっている。筒状部39の先端には
先端部32が形成され、この先端部32に係入部33が
形成されている。筒状部37は、前記雌型カッタ本体2
1の筒状部26に軸方向に対し偏動することなく相対的
に回動自在に挿入されるように、その外径が第1の筒状
部26の内径より微かに小さい径に形成されている。ま
た、筒状部39は、前記雌型カッタ本体21の筒状部2
8に軸方向に対し偏動することなく相対的に回動自在に
挿入されるように、その外径が筒状部28の内径より僅
かに小さい径に形成されている。筒状の操作部36と筒
状部37は内径が一致している。
【0025】筒状部37,ファンネル部38及び筒状部
39は、雄型カッタ本体31を構成し、操作部36,筒
状部37,ファンネル部38及び筒状部39の内面によ
り囲まれる部分は、係入部33に連通して切断したねじ
部分を外部に排出する排出部35となっている。
【0026】図4は図1のボルトのねじ部切断装置1を
示す側面図である。
【0027】図4において、雌型カッタ2の筒状部26
の外周の中間部には、すべり止めローレット29を形成
している。雄型カッタ3の操作部36には、雌型カッタ
2挿入側の一部を残してすべり止めローレット30を形
成している。
【0028】図5は図1の雌型カッタ2を示す背面図で
ある。
【0029】図5において、雌型カッタ2では、太径の
筒状部26の内面により形成される挿入穴部41と、細
径の筒状部28の内面により形成される挿入穴部42と
は、中心軸が同じC1となるが、ねじ孔24の中心軸C
2は、中心軸C1からずれた位置となる。
【0030】図6は図1の雄型カッタ3を示す背面図で
ある。
【0031】図6において、雄型カッタ3では、筒状部
37と筒状部39は、中心軸が同じC1となるが、係入
部33の中心軸C3は、中心軸C1からずれた位置とな
る。
【0032】図7は図1のボルトのねじ部切断装置1を
示す正面図である。
【0033】図7において、雌型カッタ2のねじ孔24
の中心軸C2と雄型カッタ3の係入部33の中心軸C3
は、中心軸C1を中心として雌型カッタ2と雄型カッタ
3の相対的な回転角によって、一致する状態から図示の
最も離れた状態に変化する。
【0034】図8及び図9は図1のボルトのねじ部切断
装置1の先端部を拡大して示す断面図であり、図8にね
じ孔24の中心軸C2と係入部33の中心軸C3が一致
した状態を示し、図9にねじ孔24の中心軸C2と係入
部33の中心軸C3が最も離れた状態を示している。
【0035】図8の状態では、中心軸C1に対してねじ
孔24と係入部33を同方向に偏心するように、雌型カ
ッタ2と雄型カッタ3の角度調整すると、先端部23の
底面のねじ孔24の開口部は、先端部32の係入部33
に完全に連通する状態となる。ねじ孔24から螺入した
ボルトのねじ部は、そのまま係入部33に係入すること
になる。この場合、先端部23,32の刃25,34か
らせん段応力が加えられることはない。
【0036】図8の状態から雄型カッタ3を雌型カッタ
2に対して180度回転させると、図9の状態となる。
この場合、ねじ孔24の中心軸C2と係入部33の中心
軸C3が最も離れた状態となり、先端部23の底面のね
じ孔24の開口部は、先端部32の端面の係入部33外
側の面によってある程度遮断された状態となる。
【0037】ねじ孔24から螺入したボルトのねじ部を
係入部33に係入した状態で図8の状態から図9の状態
に変化させると、先端部23,32の刃25,34によ
ってねじ部にせん断応力が発生し、ねじ部が切断される
ことになる。
【0038】図10は本発明に係る切断したボルトのね
じ部面取り装置の実施の形態を示す断面図である。
【0039】図10において、切断したボルトのねじ部
面取り装置5は、面取りするボルトのねじ部を螺合する
ねじ部装着具6と、このねじ部装着具6に相対的に回転
自在に挿入し組み合わされる面取り加工具7とを備えて
いる。
【0040】前記ねじ部装着具6は、前記面取り加工具
7を挿入する挿入穴部62を形成した筒状のねじ部装着
具本体61と、このねじ部装着具本体61の先端に有底
状に形成した先端部63と、この先端部63に面取りす
るボルトのねじ部を螺合して面取りする部分を前記挿入
穴部62内に突出させるねじ孔64と、を有している。
【0041】前記面取り加工具7は、前記ねじ部装着具
本体61の挿入穴部62に軸方向に対し偏動することな
く相対的に回動自在に挿入される筒状の面取り加工具本
体71と、この面取り加工具本体71の先端部72に形
成され、前記ねじ部装着具本体61のねじ孔64と一致
する位置であって、このねじ孔64に螺合して前記ねじ
装着具本体61の挿入部内に突出した面取りする部分の
ねじ部分を係入して前記面取り加工具本体71を前記ね
じ部装着具6に対し相対的に回動することによって面取
りする面取り部73と、を有している。
【0042】また、前記面取り加工具7には、前記ねじ
部装着具本体61の挿入穴部62に挿入し組み合わせた
状態で前記面取り加工具本体71を回動操作する操作部
74が設けられている。
【0043】図11は図10のねじ部装着具6を示す断
面図である。
【0044】図11において、前記ねじ部装着具6は、
面取り加工具7挿入側(背面側)の太径の筒状部66よ
り所定角度で縮まるファンネル部67を経て細径の筒状
部68につながる。第2の筒状部68の先端には先端部
63が形成され、この先端部63にねじ孔64が形成さ
れている。筒状部66,ファンネル部67及び筒状部6
8はねじ部装着具本体61を形成し、筒状部66,ファ
ンネル部67,筒状部68の内面及び先端部63の底面
により囲まれる部分は、前記面取り加工具7を挿入する
挿入穴部62となっている。
【0045】図12は図10の面取り加工具7を一部を
切り欠いて示す側面図である。
【0046】図12において、前記面取り加工具7は、
外径が図11の筒状部66とほぼ一致する円柱状の操作
部76から弱干細径の棒状部77につながり、この棒状
部77より所定角度で縮まる円錐部78を経てさらに細
径の棒状部79につながる。棒状部79の先端には先端
部72が形成され、この先端部72に面取り部73が形
成されている。棒状部77は、前記雌型カッタ本体61
の棒状部66に軸方向に対し偏動することなく相対的に
回動自在に挿入されるように、その外径が第1の筒状部
66の内径より微かに小さい径に形成されている。棒状
部79は、前記雌型カッタ本体61の筒状部68に軸方
向に対し偏動することなく相対的に回動自在に挿入され
るように、その外径が筒状部68の内径より僅かに小さ
い径に形成されている。
【0047】これら棒状部77,円錐部78及び棒状部
79は、面取り加工具本体71を構成している。
【0048】図13は図10の切断したボルトのねじ部
面取り装置5を示す側面図である。
【0049】図13において、ねじ部装着具6の筒状部
66の外周の中間部には、すべり止めローレット69を
形成している。面取り加工具7の操作部76には、ねじ
部装着具6挿入側の一部を残してすべり止めローレット
70を形成している。
【0050】図14は図10のねじ部装着具6を示す背
面図である。
【0051】図14において、ねじ部装着具6では、筒
状部67と筒状部69とねじ孔64とは、中心軸が同じ
C5となる。
【0052】図15は図10の面取り加工具7を示す正
面図である。
【0053】図15において、面取り加工具7では、棒
状部77と棒状部79と面取り部73とは、中心軸が同
じC6となる。
【0054】図16は図10の切断したボルトのねじ部
面取り装置5を拡大して示す断面図である。
【0055】図16において、加工具7の先端部72に
形成されは面取り部73は、球面状の凹部80の内側に
複数の刃81,81…を形成したものである。刃81
は、側方から見た場合、円弧状に形成される。
【0056】ねじ部装着具6の筒状部69及びねじ孔6
4の中心軸C5と、面取り加工具7の棒状部79及び面
取り部73の中心軸C6が一致しており、ねじ部装着具
6とと面取り加工具7とを角度調整しても、先端部63
の底面のねじ孔64の開口部は、先端部72の係入部7
3に完全に連通する状態となる。これにより、ねじ孔6
4から螺入したボルトのねじ部は、そのまま面取り部7
3に挿入して複数の刃81,81…に接触することにな
る。
【0057】図17は図16の加工具7の先端部72を
拡大して示す正面図である。
【0058】図17において、先端部72の面取り部7
3には、複数の刃81,81…が正面から見て放射状に
形成されている。このような構造でボルトのねじ部に対
して加工具7を回転させることにより、ボルトのねじ部
の先端の縁部を削ることができるようになっている。
【0059】図18乃至図31は図1乃至図17に示し
たボルトのねじ部切断装置と切断したボルトのねじ部面
取り装置とを眼鏡フレームに眼鏡レンズをボルトとナッ
トで取り付ける場合の作業に適用した場合の1番目から
14番目までの動作をそれぞれ説明する説明図である。
【0060】図18に示すように、ボルト9、眼鏡フレ
ーム101、ワッシャ102、眼鏡レンズ103、ワッ
シャ104、座金105を用意する。眼鏡フレーム10
1、ワッシャ102、眼鏡レンズ103、ワッシャ10
4、座金105には、挿入孔106,107,108,
109,110が形成されている。ワッシャ104に
は、一方の面に、眼鏡レンズ103の挿入孔108に挿
入される筒状の挿入部111が形成されている。
【0061】眼鏡フレーム101に眼鏡レンズ103を
ボルトとナットで取り付ける場合は、まず、眼鏡レンズ
103の挿入孔108にワッシャ104の挿入部111
を背面側から挿入し、ボルト9のねじ部91を順番に、
眼鏡フレーム101の挿入孔106、ワッシャ102の
挿入孔107、眼鏡レンズ103の挿入孔108、ワッ
シャ104の挿入孔109、座金105の挿入孔110
に挿入する。これにより、図19に示すように、ボルト
9のねじ部91を座金105の後方に突出させる。この
後、図20に示すように、雌型カッタ2を用意し、雌型
カッタ2の先端部23のねじ孔24に座金105の後方
に突出したねじ部91を押し当て、雌型カッタ2を右回
りに回転させることによりねじ孔24にねじ部91を螺
入する。この場合雌型カッタ2を停止するまで回転させ
ると、図21に示すように、眼鏡フレーム101、図1
8のワッシャ102、眼鏡レンズ103、図18のワッ
シャ104、座金105は、ボルト9のボルト頭92と
雌型カッタ2の先端部23に挟まれて固定された状態と
なる。この後、図22に示すように、雄型カッタ3を用
意し、雄型カッタ3の雄型カッタ本体31を、雌型カッ
タ本体21の挿入穴部22に挿入し、さらに、雄型カッ
タ本体31の先端部32の係入部33に、前記雌型カッ
タ2のねじ孔24に螺合して突出したボルト9のねじ部
91の切断する部分を係入して、雌型カッタ2と雄型カ
ッタ3を組み合わせる。この後、図23に示すように、
雌型カッタ2と雄型カッタ3を組み合わせた状態で前記
雄型カッタ3の操作部36を回動操作ことにより、ねじ
部91の切断を行う。この場合の切断動作は後述の図3
2及び図33によって詳細に説明する。
【0062】この後、図24に示すように、雌型カッタ
2から雄型カッタ3を引く抜く。これにより、ねじ部9
1を切断した先端側のねじ部93が排出され、雌型カッ
タ2のねじ孔24には、ねじ部94が残る。この場合、
切断したねじ部93は、先端部32の係入部33の正面
側から排出してもよく、図3に示した係入部33に連通
して排出部35から外部に排出してもよい。この後、図
25に示すように、雌型カッタ2を左回りに回転させ、
座金105の後方に突出したねじ部94から雌型カッタ
2のねじ孔24を外す。この場合、ねじ部94の切断部
が雌型カッタ2のねじ孔24を通過することにより、ね
じ部94の切断部に発生したばりも取り除かれる。これ
により、ボルトのねじ部切断装置1を用いたボルト9の
ねじ部91の切断操作が終了する。
【0063】次にボルトのねじ部切断装置1で切断した
ボルトのねじ部面取り作業を説明する。
【0064】まず、図26に示すように、ねじ部装着具
6を用意し、ねじ部装着具6の先端部63のねじ孔64
に座金105の後方に突出したねじ部94を押し当て、
ねじ部装着具6を右回りに回転させることによりねじ孔
64にねじ部94を螺入する。この場合ねじ部装着具6
を停止するまで回転させると、図27に示すように、眼
鏡フレーム101、図18のワッシャ102、眼鏡レン
ズ103、図18のワッシャ104、座金105は、ボ
ルト9のボルト頭92とねじ部装着具6の先端部63に
挟まれて固定された状態となる。この後、図28に示す
ように、面取り加工具7を用意し、面取り加工具7の面
取り加工具本体71を、ねじ部装着具本体61の挿入穴
部62に挿入し、さらに、面取り加工具本体71の先端
部72の面取り部73に、前記ねじ部装着具6のねじ孔
64に螺合して突出したボルト9のねじ部94の切断部
を押し当て、ねじ部装着具6と面取り加工具7を組み合
わせる。この後、図29に示すように、ねじ部装着具6
と面取り加工具7を組み合わせた状態で前記面取り加工
具7の操作部76を回動操作ことにより、ねじ部94の
切断部の面取りを行う。この場合の面取り動作は後述の
図34及び図35によって詳細に説明する。
【0065】この後、図30に示すように、ねじ部装着
具6を左回りに回転させ、座金105の後方に突出した
ねじ部94からねじ部装着具6のねじ孔64を外す。こ
れにより、ねじ部装着具6と面取り加工具7を組み合わ
たねじ部面取り装置5からねじ部94が外される。これ
により、切断したボルトのねじ部面取り装置5を用いた
ボルトのねじ部の面取り操作が完了する。
【0066】この後、図31に示すように、切断及び面
取りが行われたボルト9のねじ部94にナット装置12
0を螺合して取り付け、ボルト締めを行うことにより、
眼鏡フレーム101と眼鏡レンズ103とが取り付け固
定する。
【0067】図32及び図33は図23に示したねじ部
91の切断動作をさらに詳細に説明する第1及び第2の
説明図である。
【0068】図32において、眼鏡レンズ103の挿入
孔108には、背面側からワッシャ104の挿入部11
1が挿入され、ボルト9のねじ部91は、表面側から眼
鏡フレーム101の挿入孔106、ワッシャ102の挿
入孔107、眼鏡レンズ103の挿入孔108、ワッシ
ャ104の挿入孔109、座金105の挿入孔110に
挿入し、雌型カッタ2の先端部23のねじ孔24に螺入
し、先端がねじ孔24から先端部23の底面に突出した
状態となってる。そして、眼鏡フレーム101、ワッシ
ャ102、眼鏡レンズ103、ワッシャ104、座金1
05は、ボルト9のボルト頭92と雌型カッタ2の先端
部23に挟まれて固定された状態となっている。さら
に、雄型カッタ本体31の先端部32の係入部33に
は、前記雌型カッタ2のねじ孔24に螺合して突出した
ボルト9のねじ部91の先端側が係入されている。
【0069】図32の状態から雄型カッタ3を雌型カッ
タ2に対して回転させると、ねじ孔24と係入部33と
が互いに偏心し、ボルト9のねじ部91に先端部23,
32の刃25,34からせん段応力が加えられ、180
度回転させると、図33の状態に示すように、ボルト9
のねじ部91が先端部23,32の境目で切断され、ボ
ルト頭92側のねじ部94と、先端部側のねじ部93に
分割される。
【0070】この後、雌型カッタ2をボルト9のねじ部
94から外すと、図34の状態となる。
【0071】図34は図33においてボルト9のねじ部
94から雌型カッタ2を外した直後の状態を示す断面図
である。
【0072】図34において、座金105から突出する
ねボルト9のねじ部94は、切断部が図33の雌型カッ
タ2のねじ孔24を通過したため、ばりが取り除かれて
いるが、切断部となる先端95の縁部96が鋭利な状態
となっている。
【0073】図35は図29に示したねじ部94の面取
り動作をさらに詳細に説明する説明図である。
【0074】図35において、眼鏡フレーム101、ワ
ッシャ102、眼鏡レンズ103、ワッシャ104、座
金105は、ボルト9のボルト頭92とねじ部装着具6
の先端部63に挟まれて固定された状態となっている。
ねじ部装着具6の先端部63のねじ孔64から螺入した
ボルト9のねじ部94は、そのまま面取り加工具7の先
端部72の面取り部73に挿入して複数の刃81に接触
することになる。ねじ部装着具6と面取り加工具7とを
組み合わせた状態で前記面取り加工具7を回動操作こと
により、ねじ部94の先端95の縁部96が複数の刃8
1,81…により削られ、面取りが行われる。
【0075】図36は図35においてボルト9のねじ部
94からねじ部装着具6を外した直後の状態を示す断面
図である。
【0076】図36において、座金105から突出した
ボルト9のねじ部94は、先端95の縁部96が面取り
された丸まった状態となっている。
【0077】図37は図36のボルト9のねじ部94に
ナット装置120を取り付けた状態を示す断面図であ
る。
【0078】図37において、ナット装置120は、六
角ナットのナット本体121と、このナット本体121
に取付けられる緩止めリング131及びカバー135と
から構成される。
【0079】ナット本体121は、アルミ合金等の部材
で形成しており、深さが前記緩止めリング131とカバ
ー135とを重ねた厚みよりも深く前記カバー135を
手前側にし緩止めリング131を奥側にして重ねて挿入
して配置する凹部122を一端側(頭部)に形成してい
る。また、ナット本体121は、凹部122の底部から
他端側に向けて、凹部122に連通してねじ孔123を
形成している。
【0080】緩止めリング131は、後述のねじ部の緩
止めを行うものであり、ナイロン等のナット本体121
より変形しやすく弾性を有する部材を円盤状に形成する
とともに、その中央に貫通孔132を形成したものであ
る。
【0081】カバー135は、ナイロン等のナット本体
121より変形しやすい部材を円盤状に形成したもので
ある。
【0082】緩止めリング131とカバー135とは、
外径が略同じになっている。
【0083】また、ナット本体121の一端側の外周に
は、一端側に向けて先細りとなるテーパ部124が形成
されている。ナット本体121のテーパ部124は、プ
レス装置等をより用いた塑性変形により先端が内側に向
けて変形されカバー135を係止する係止部126が形
成されている。これにより、凹部122の一端側の内径
は、緩止めリング131及びカバー135の外形よりも
小さくなっている。これにより、緩止めリング131及
びカバー135が凹部122から脱落するのを防止して
いる。
【0084】座金105から突出したボルト9のねじ部
94は、ナット本体121のねじ孔123に螺入して螺
合し、緩止めリング131の貫通孔132の内側を塑性
変形及び弾性変形させて螺入し、その先端96が緩止め
リング131の貫通孔132から突出するが、カバー1
35がねじ部94の突出する方向に塑性変形してねじ部
94の先端95を被覆する。
【0085】ボルト9のボルト頭92とナット装置12
0との間に、眼鏡フレーム101、ワッシャ102、眼
鏡レンズ103、ワッシャ104及び座金105が挟ま
れている。このような状態でボルト9とナット装置12
0は、眼鏡フレーム101、ワッシャ102、眼鏡レン
ズ103、ワッシャ104及び座金105の締付け固定
を行っている。
【0086】この場合、ナット本体121のねじ孔12
3にねじ部94を螺合した場合に、ナット本体121か
ら突出するねじ部94の先端95の外周をカバー135
で被覆することができる。
【0087】以上説明したように図1に記載のボルトの
ねじ部切断装置1によれば、雌型カッタ2のねじ孔24
に切断するボルトのねじ部を螺合して切断する部分を雄
型カッタ3の係入部33内に係入させた状態で、雄型カ
ッタ3を雌型カッタ2に対して回転させることにより、
雌型カッタ3の刃34と雄型カッタ2の刃25により前
記ボルトのねじ部の切断する部分にせん断応力が加わ
り、ねじ部が切断される。この場合、前記雄型カッタ本
体31が、雌型カッタ本体21に軸方向に対し偏動する
ことなく相対的に回動自在に挿入されているので、雌型
カッタ2の刃25と雄型カッタ3の刃34のねじ部に対
する位置は安定しており、簡単な操作でねじ部の切断位
置の精度を向上することができる。これにより、ボルト
のねじ部が長すぎて邪魔になるのを防止できる。さら
に、ねじ部の切断面を軸方向に対し直角にできる。
【0088】また、図10に記載の切断したボルトのね
じ部面取り装置5によれば、ねじ部装着具6のねじ孔6
4に切断したボルトのねじ部を螺合してねじ装着具本体
61の挿入部62内に突出した面取りする部分のねじ部
を前記面取り部73に係入して前記面取り加工具本体7
1を前記ねじ部装着具6に対し相対的に回動することに
よって、ねじ部の面取りを行う。この場合、面取り加工
具本体71が、前記ねじ部装着具本体61の挿入穴部6
2に軸方向に対し偏動することなく相対的に回動自在に
挿入されているので、前記面取り部73のねじ部に対す
る位置は安定しており、簡単な操作で精度の高いねじ部
の面取りを行うことができる。これにより、面取り量が
不足して、ねじ部にクラックが発生し易くなったり、面
取り量が多すぎてナットが外れ易くなるのを防止でき
る。
【0089】図38は本発明に係るボルトのねじ部切断
装置の第2の実施の形態を示す断面図であり、図1と同
じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
【0090】図38において、ボルトのねじ部切断装置
201は、雌型カッタ202と、この雌型カッタに対し
相対的に回動自在に挿入し組み合わされる雄型カッタ2
03とを備えている。
【0091】本発明の実施の形態で異なるのは、雄型カ
ッタ203の雄型カッタ本体231に係入部33に連通
して切断したねじ部分を側面から排出する排出部235
を形成したことである。この場合、雄型カッタ本体23
1の背面側は閉束しており、切断したねじ部は雄型カッ
タ本体231の側面に形成した貫通孔232及び雌型カ
ッタ本体221の側面に形成した貫通孔222を通って
排出する。
【0092】このような発明の実施の形態によれば、図
1の発明の実施の形態と同様の効果があるとともに、ね
じ部を側方から排出するので、ねじ部を予想外の方向に
排出することがなく、排出したねじ部を床に落として拾
う等の手間を減らすことができる。
【0093】尚、図1ないし図38に示してボルトのね
じ部切断装置は、この雌型カッタ本体21(図38の場
合、雌型カッタ本体221)の先端部23の厚みによ
り、ナット装置に螺入されるねじ部の長さを設定した
が、先端部23を比較的に薄く形成し、ボルト締めする
対象(図35に示した座金105)と先端部23の間
に、ワッシャや専用ナット等のスペーサを挿入して、ね
じ部の切断を行うように構成してもよい。このような構
成によれば、スペーサの厚さを変更するだけで、ナット
装置に螺入されるねじ部の長さを調整することができ
る。また、図10に示した切断したボルトのねじ部面取
り装置5においても、ねじ部装着具6の先端部63を比
較的に薄く形成し、ボルト締めする対象と先端部63の
間にスペーサを挿入して、ねじ部の面取りを行うように
構成してもよい。このような構成によれば、スペーサの
厚さを変更するだけで、ねじ部の面取りの量を調整する
ことができる。
【0094】
【発明の効果】請求項1乃至4記載の発明によれば、簡
単な操作でボルトのねじ部の切断位置の精度を向上する
ことができるので、ボルトのねじ部が長すぎて邪魔にな
ることを防止できるとともに、切断面を常にねじ部軸方
向に対し直角にできる。
【0095】請求項5及び6記載の発明によれば、簡単
な操作で精度の高いボルトのねじ部の面取りを行うこと
ができので、面取り量が不足して、ねじ部にクラックが
発生し易くなったり、面取り量が多すぎてナットが外れ
易くなるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボルトのねじ部切断装置の第1の
実施の形態を示す断面図。
【図2】図1の雌型カッタを示す断面図。
【図3】図1の雄型カッタを示す断面図。
【図4】図1のボルトのねじ部切断装置を示す側面図。
【図5】図1の雌型カッタを示す背面図。
【図6】図1の雄型カッタを示す背面図。
【図7】図1のボルトのねじ部切断装置を示す正面図。
【図8】図1のボルトのねじ部切断装置の先端部を拡大
して示す第1の断面図。
【図9】図1のボルトのねじ部切断装置の先端部を拡大
して示す第2の断面図。
【図10】本発明に係る切断したボルトのねじ部面取り
装置の実施の形態を示す断面図。
【図11】図10のねじ部装着具を示す断面図。
【図12】図10の面取り加工具を示す側面図。
【図13】図10の切断したボルトのねじ部面取り装置
を示す側面図。
【図14】図10のねじ部装着具を示す背面図。
【図15】図10の面取り加工具を示す正面図。
【図16】図10の切断したボルトのねじ部面取り装置
の先端部を拡大して示す断面図。
【図17】図16の加工具の先端部をさらに拡大して示
す正面図。
【図18】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける1番目の動作を説明する説明図。
【図19】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける2番目の動作を説明する説明図。
【図20】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける3番目の動作を説明する説明図。
【図21】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける4番目の動作を説明する説明図。
【図22】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける5番目の動作を説明する説明図。
【図23】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける6番目の動作を説明する説明図。
【図24】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける7番目の動作を説明する説明図。
【図25】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける8番目の動作を説明する説明図。
【図26】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける9番目の動作を説明する説明図。
【図27】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける10番目の動作を説明する説明図。
【図28】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける11番目の動作を説明する説明図。
【図29】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける12番目の動作を説明する説明図。
【図30】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける13番目の動作を説明する説明図。
【図31】図1乃至図17に示した発明の実施の形態を
用いた作業おける14番目の動作を説明する説明図。
【図32】図23に示したねじ部の切断動作をさらに詳
細に説明する第1の説明図。
【図33】図23に示したねじ部の切断動作をさらに詳
細に説明する第2の説明図。
【図34】図33に示したボルトのねじ部から雌型カッ
タを外した直後の状態を示す断面図。
【図35】図29に示したねじ部の面取り動作をさらに
詳細に説明する説明図。
【図36】図35に示したボルトのねじ部からねじ部装
着具を外した直後の状態を示す断面図。
【図37】図36に示したボルトのねじ部にナット装置
を取り付けた状態を示す断面図。
【図38】本発明に係るボルトのねじ部切断装置の第2
の実施の形態を示す断面図。
【符号の説明】
1 ボルトのねじ部切断装置 2 雌型カッタ 3 雄型カッタ 21 雌型カッタ本体 22 挿入穴部 23,32 先端部 24 ねじ孔 25,34 刃 31 雄型カッタ本体 33 係入部 35 排出部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌型カッタと、この雌型カッタに対し相
    対的に回動自在に挿入し組み合わされる雄型カッタとを
    備え、 前記雌型カッタは、 前記雄型カッタを挿入する挿入穴部を形成した筒状の雌
    型カッタ本体と、 この雌型カッタ本体の先端に有底状に形成され、先端面
    及び底面を雌型カッタ本体の軸方向に対して直角の平面
    に形成した先端部と、 この先端部に雌型カッタ本体の中心軸方向に対して偏心
    し且つ軸方向に形成され、切断するボルトのねじ部を螺
    合して切断する部分を前記挿入穴部内に突出させるねじ
    孔と、 前記先端部底面のねじ孔縁部に形成した刃と、 を有し、 前記雄型カッタは、 前記雌型カッタ本体の挿入穴部に軸方向に対し偏動する
    ことなく相対的に回動自在に挿入される筒状の雄型カッ
    タ本体と、 この雄型カッタ本体の先端部に形成され、前記雌型カッ
    タ本体のねじ孔と一致する位置であって、この雄型カッ
    タ本体の中心軸方向に対して偏心し且つ軸方向に形成さ
    れ、前記雌型カッタのねじ孔に螺合して突出したボルト
    のねじ部の切断する部分を係入する係入部と、 この係入部縁部に形成した刃と、 前記係入部に連通して切断したねじ部分を外部に排出す
    る排出部と、 を有していることを特徴とするボルトのねじ部切断装
    置。
  2. 【請求項2】 雌型カッタと、この雌型カッタに相対的
    に回動自在に挿入し組み合わされる雄型カッタとを備
    え、 前記雌型カッタは、 前記雄型カッタを挿入する挿入穴部を形成した筒状の雌
    型カッタ本体と、 この雌型カッタ本体の先端に有底状に形成され、先端面
    及び底面を平面に形成した先端部と、 この先端部に雌型カッタ本体の中心軸方向に対して偏心
    し且つ軸方向に形成され、切断するボルトのねじ部を螺
    合して切断する部分を前記挿入穴部内に突出させるねじ
    孔と、 前記先端部底面のねじ孔縁部に形成した刃と、 を有し、 前記雄型カッタは、 前記雌型カッタ本体の挿入穴部に少なくとも一部が密接
    状態で相対的に回動自在に挿入される筒状の雄型カッタ
    本体と、 この雄型カッタ本体の先端部に形成され、前記雌型カッ
    タ本体のねじ孔と一致する位置であって、この雄型カッ
    タ本体の中心軸方向に対して偏心し且つ軸方向に形成さ
    れ、前記雌型カッタのねじ孔に螺合して突出したボルト
    のねじ部の切断する部分を係入する係入部と、 この係入部縁部に形成した刃と、 前記係入部に連通して切断したねじ部分を外部に排出す
    る排出部と、 を有していることを特徴とするボルトのねじ部切断装
    置。
  3. 【請求項3】 雌型カッタと、この雌型カッタに相対的
    に回動自在に挿入し組み合わされる雄型カッタとを備
    え、 前記雌型カッタは、 前記雄型カッタを挿入する挿入穴部を形成した筒状の雌
    型カッタ本体と、 この雌型カッタ本体の先端に有底状に形成され、先端面
    及び底面を雌型カッタ本体の軸方向に対して直角の平面
    に形成した先端部と、 この先端部に雌型カッタ本体の中心軸方向に対して偏心
    し且つ軸方向に形成され、切断するボルトのねじ部を螺
    合して切断する部分を前記挿入穴部内に突出させるねじ
    孔と、 前記先端部底面のねじ孔縁部に形成した刃と、 を有し、 前記雄型カッタは、 前記雌型カッタ本体の挿入穴部に軸方向に対し偏動する
    ことなく相対的に回動自在に挿入される筒状の雄型カッ
    タ本体と、 この雄型カッタ本体の先端部に形成され、前記雌型カッ
    タ本体のねじ孔と一致する位置であって、この雄型カッ
    タ本体の中心軸方向に対して偏心し且つ軸方向に形成さ
    れ、前記雌型カッタのねじ孔に螺合して突出したボルト
    のねじ部の切断する部分を密接状態で係入する係入部
    と、 この係入部縁部に形成した刃と、 前記係入部に連通して切断したねじ部分を外部に排出す
    る排出部と、 を有していることを特徴とするボルトのねじ部切断装
    置。
  4. 【請求項4】 雌型カッタと、この雌型カッタに相対的
    に回動自在に挿入し組み合わされる雄型カッタとを備
    え、 前記雌型カッタは、 前記雄型カッタを挿入する挿入穴部を形成した筒状の雌
    型カッタ本体と、 この雌型カッタ本体の先端に有底状に形成され、先端面
    及び底面を雌型カッタ本体の軸方向に対して直角の平面
    に形成した先端部と、 この先端部に雌型カッタ本体の中心軸方向に対して偏心
    し且つ軸方向に形成され、切断するボルトのねじ部を螺
    合して切断する部分を前記挿入穴部内に突出させるねじ
    孔と、 前記先端部底面のねじ孔縁部に形成した刃と、 を有し、 前記雄型カッタは、 前記雌型カッタ本体の挿入穴部に軸方向に対し偏動する
    ことなく相対的に回動自在に挿入される筒状の雄型カッ
    タ本体と、 この雄型カッタ本体の先端部に形成され、前記雌型カッ
    タ本体のねじ孔と一致する位置であって、この雄型カッ
    タ本体の中心軸方向に対して偏心し且つ軸方向に形成さ
    れ、前記雌型カッタのねじ孔に螺合して突出したボルト
    のねじ部の切断する部分を係入する係入部と、 この係入部縁部に形成した刃と、 前記係入部に連通して切断したねじ部分を外部に排出す
    る排出部と、 前記雌型カッタ本体の挿入穴部に挿入し組み合わせた状
    態で前記雄型カッタ本体を回動操作する操作部と、 を有していることを特徴とするボルトのねじ部切断装
    置。
  5. 【請求項5】 面取りするボルトのねじ部を螺合するね
    じ部装着具と、このねじ部装着具に相対的に回転自在に
    挿入し組み合わされる面取り加工具とを備え、 前記ねじ部装着具は、 前記面取り加工具を挿入する挿入穴部を形成した筒状の
    ねじ部装着具本体と、 このねじ部装着具本体の先端に有底状に形成した先端部
    と、 この先端部に面取りするボルトのねじ部を螺合して面取
    りする部分を前記挿入穴部内に突出させるねじ孔と、 を有し、 前記面取り加工具は、 前記ねじ部装着具本体の挿入穴部に軸方向に対し偏動す
    ることなく相対的に回動自在に挿入される筒状の面取り
    加工具本体と、 この面取り加工具本体の先端部に形成され、前記ねじ部
    装着具本体のねじ孔と一致する位置であって、このねじ
    孔に螺合して前記ねじ装着具本体の挿入部内に突出した
    面取りする部分のねじ部分を係入して前記面取り加工具
    本体を前記ねじ部装着具に対し相対的に回動することに
    よって面取りする面取り部と、 を有することを特徴とする切断したボルトのねじ部面取
    り装置。
  6. 【請求項6】 面取りするボルトのねじ部を螺合するね
    じ部装着具と、このねじ部装着具に相対的に回転自在に
    挿入し組み合わされる面取り加工具とを備え、 前記ねじ部装着具は、 前記面取り加工具を挿入する挿入穴部を形成した筒状の
    ねじ部装着具本体と、 このねじ部装着具本体の先端に有底状に形成した先端部
    と、 この先端部に面取りするボルトのねじ部を螺合して面取
    りする部分を前記挿入穴部内に突出させるねじ孔と、 を有し、 前記面取り加工具は、 前記ねじ部装着具本体の挿入穴部に軸方向に対し偏動す
    ることなく相対的に回動自在に挿入される筒状の面取り
    加工具本体と、 この面取り加工具本体の先端部に形成され、前記ねじ部
    装着具本体のねじ孔と一致する位置であって、このねじ
    孔に螺合して前記ねじ装着具本体の挿入部内に突出した
    面取りする部分のねじ部分を係入して前記面取り加工具
    本体を前記ねじ部装着具に対し相対的に回動することに
    よって面取りする面取り部と、 前記ねじ部装着具本体の挿入穴部に挿入し組み合わせた
    状態で前記面取り加工具本体を回動操作する操作部と、 を有することを特徴とする切断したボルトのねじ部面取
    り装置。
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JP2009039858A (ja) 2007-03-14 2009-02-26 Topy Ind Ltd 端面加工装置

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