JP3017534U - カートリッジ付きペットボトル用キャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペットボトルに水等を入れておくのみで、水
が浄化され、あるいはお茶等ができ、ペットボトルを広
い用途に再利用可能としたカートリッジ付きペットボト
ル用キャップを提供する。 【構成】 ペットボトル用キャップ５下方に、内部に収
納部を備えた多孔性カートリッジ１１を着脱自在に固定
することによりカートリッジ付きペットボトル用キャッ
プを構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ペットボトルのキッップの内部に多孔性カートリッジを付設し、こ のキッップ内に活性炭、あるいはティーバック等を入れることによりペットボト ルを種々の用途に使用可能とした、カートリッジ付きペットボトル用キャップに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

ペットボトルは、清涼飲料水、ジュース等に広く用いられており、多くの場合 は、そのまま捨てられている。しかしながら、このペットボトルは、その大きさ 、軽さ、あるいは扱い易さから、水、あるいは各種のお茶を入れ、冷蔵庫に入れ て冷しておき、これを使用し、時には可搬式クーラボックスに氷を入れ、お茶等 を入れたペットボトルを収納して車に載せ、行楽地でこれを飲む等のことも行わ れている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように、ペットボトルを再利用せずに捨てることは資源の無駄使いであ り、できる限り、各種用途に用いることが好ましい。また、水を入れて使用する 際には、水道の水を直接用いずに活性炭あるいは繊維質フィルタを通した水を用 いることが好ましいが、そのような設備は高価であり取扱いが不便であり、また メンテナンスも必要となる。更に、お茶等を入れて使用する際には、お茶を沸か す作業、あるいはやかん等にティーバックを入れて長時間放置し、その後にこの お茶等をペットボトルに入れる必要があり、多くの作業を要する。

【０００４】 したがって、本考案は、ペットボトルに水等を入れておくのみで、水が浄化さ れ、あるいはお茶等ができ、ペットボトルを広い用途に再利用可能としたカート リッジ付きペットボトル用キャップを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために、ペットボトル用キャップ下方に、内部 に収納部を備えた多孔性カートリッジを着脱自在に固定することによりカートリ ッジ付きペットボトル用キャップを構成したものである。

【０００６】

【作 用】

本考案は、上記のように構成したので、使用後のペットボトルに対し、そのペ ットボトルのキャップの下方に活性炭やティーバック等が収納されたカートリッ ジを固定すると共に、ペットボトル内に水等を入れると、内部の水は、活性炭に より浄化され、あるいはティーガック内のお茶の葉等により飲料用のお茶となり 、これを飲むことができる。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図面に沿って説明する。図１に示すように、市販のペットボ トル１の口部２に形成した雄ねじ３にねじこむことができる雌ねじ４を備えたキ ャップ５は、この雌ねじ４を形成した外筒６の内側に、外筒６の内周と少なくと もペットボトル１の口部２の肉厚以上の間隔を有して内筒７を、蓋上面部８から 外筒６と同心状に突出して設けている。内筒７の内周面下部には雌ねじ９が形成 されている。

【０００８】 一方、上記内筒７の雌ねじ９に螺合する雄ねじ１０を先端部外周に形成したカ ートリッジ１１は、内部が中空にされて収容室１２を備え、カートリッジ１１の 周壁１３には、多数の孔１４を形成している。収容室１２内には、内部に活性炭 １５を充填した水透過性パック１６を収容している。

【０００９】 カートリッジの使用に際しては、内部に活性炭をあらかじめ充填したカートリ ッジ１１の上端部の雄ねじ１０を、キャップ５の内筒７の雌ねじ９にねじ込み固 定する。次いで、このカートリッジ１１が固定されたキャップ５を、水を満たし たペットボトル１の口部２にねじ込み蓋をする。それにより、カートリッジ１１ は、ペットボトル１内の水に浸され、内部の水の浄化及び不快な臭いの吸着を行 う。そのため、このペットボトル内に通常の水道水等をそのまま入れても、しば らくすると浄化され、不快な臭いのない水となる。

【００１０】 このカートリッジを長期間、あるいは数回使用して、活性炭の浄化能力が低下 したときには、このカートリッジを外し、別の新たなカートリッジに交換するか 、あるいはカートリッジ内の活性炭を詰めた水透過性パック１６のみを新たなも のと交換する。また、ペットボトル内の水をウーロン茶、むぎ茶、紅茶等にして 飲みたいときには、これらのお茶の葉の入ったティーバックを収納したカートリ ッジ１１を前記蓋５にねじ込み、前記と同様に、水あるいは湯の入ったペットボ トルにこのキャップで蓋をすることによって、これらのお茶を飲むことができる 。この場合においても、カートリッジは交換することなく、内部のパックのみを 交換するようにしてもよい。

【００１１】 上記実施例において、カートリッジを固定するキャップは、市販されていない 別注品を用いた例を示したが、たとえば、図４に示すように、ペットボトル１に 通常用いられているキャップ１７をそのまま用い、このキャップ１７の蓋上面部 １８の裏面１９に密着可能なフランジ２０を上端に設けたカートリッジ２１を圧 入嵌合してもよい。このキッップの使用時においては、カートリッジ２１を水等 の入ったペットボトル１の口部２２に挿入し、フランジ２０が口部２２の上端に 載置された状態でキャップ１７をペットボトル１に強く蓋をすると、フランジ２ ０は、キャップ１７内に圧入嵌合し、蓋上面部１８の裏面とペットボトル１の口 部上端間にフランジがはさまれてシール作用を行う。以降、このキャップを外す と、キャップにカートリッジが圧入固定された状態で一体的に外すことができる 。また、カートリッジの交換、あるいは内部のパックの交換時には、カートリッ ジを倒すことにより容易に外すことができる。

【００１２】 なお、前記図１に示す実施例のものが広く普及した際には、ペットボトル使用 メーカーは、このキャップを通常のキッップとして使用することにより、各種用 途に使用可能なペットボトルを使用した飲物として、販売効果を高めることがで きる。また、その際には、カートリッジを景品として別添することにより、より 販売効果を高めることができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、上記のように構成したので、使用後のペットボトルを再利用し、格 別の操作なしに容易に活性炭により浄化された水、あるいは種々のお茶を作るこ とができる。また、カートリッジを交換するか、カートリッジ内の活性炭等を交 換することにより、長期間このキャップを使用可能であり、かつ種々のお茶等を 容易に味合うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す分解斜視図である。

【図２】同キッップ及びカートリッジの分解状態を示す
断面図である。

【図３】同キッップの使用状態を示す斜視図である。

【図４】本考案の他の実施例を示す分解状態の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ ペットボトル ２ 口部 ３ 雄ねじ ４ 雌ねじ ５ キャップ ６ 外筒 ７ 内筒 ８ 蓋上面部 ９ 雌ねじ １０ 雄ねじ １１ カートリッジ １２ 収容室 １３ 周壁 １４ 孔 １５ 活性炭 １６ 水透過性パック

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ペットボトル用キャップ下方に、内部に
   収納部を備えた多孔性カートリッジを着脱自在に固定し
   たことを特徴とするカートリッジ付きペットボトル用キ
   ャップ。
2. 【請求項２】 ペットボトル用キャップ下方に設けた筒
   体にカートリッジ上端を固定してなる請求項１記載のカ
   ートリッジ付きペットボトル用キャップ。
3. 【請求項３】 収納部に活性炭を収納してなる請求項１
   乃至２のいずれかに記載のカートリッジ付きペットボト
   ル用キャップ。
4. 【請求項４】 収納部にティーパックを収納してなる請
   求項１乃至２のいずれかに記載のカートリッジ付きペッ
   トボトル用キャップ。
5. 【請求項５】 キャップにカートリッジ上端部のフラン
   ジを圧入してなる請求項１記載のカートリッジ付きペッ
   トボトル。