JP3017069B2 - 幼児用シャープペンシル - Google Patents

幼児用シャープペンシル

Info

Publication number
JP3017069B2
JP3017069B2 JP7348186A JP34818695A JP3017069B2 JP 3017069 B2 JP3017069 B2 JP 3017069B2 JP 7348186 A JP7348186 A JP 7348186A JP 34818695 A JP34818695 A JP 34818695A JP 3017069 B2 JP3017069 B2 JP 3017069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mechanical pencil
infants
thumb
circumferential
writing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7348186A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09169191A (ja
Inventor
清美 西河内
勝二 大下
Original Assignee
セーラー万年筆株式会社
清美 西河内
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セーラー万年筆株式会社, 清美 西河内 filed Critical セーラー万年筆株式会社
Priority to JP7348186A priority Critical patent/JP3017069B2/ja
Publication of JPH09169191A publication Critical patent/JPH09169191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3017069B2 publication Critical patent/JP3017069B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、幼児や学童が筆記具の
正しい持ち方を体得することが可能なシャープペンシル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉛筆やシャープペンシルなどの筆記具
は、親指、人差指、中指で持ち、後部を人差指と親指の
又部で支えるが、正しい持ち方は、親指を人差指の第一
関節までさげて持つ。そして、薬指、小指は軽く握り手
の掌につけるが、筆記時は、正しい姿勢で、小指を机に
つけて用紙に対して筆記具を60゜の角度で持ち、親指
と人差指、更には手首や肩などの力を抜いて書く。ま
た、鉛筆やシャープペンシルのように鉛芯を使用する筆
記具は、少し書いては、人差指と中指で筆記具を支えた
状態で親指で60゜回転させて筆記する。筆記具を回し
ながら筆記することによって、鉛芯の先端は自然に六角
錐になり、常に一定の太さの字で筆記することができ
る。もし、回さないで筆記すると、鉛芯の先端は斜めに
なり、同じ太さの字は書けない。そして、鉛筆の場合
は、削る回数が増加してしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる筆記具の正しい
持ち方は幼少期に体得する必要があるが、最近において
は、下記の理由で鉛筆などの筆記具を正しく持って筆記
できる幼児や学童はきわめて少ないのが現状である。
【0004】幼児や学童が使用する筆記具は、学校にお
いては、小学1〜2年生は文部省指定教科指導で鉛筆使
用を指導しているので鉛筆を使っているが、3年生から
はシャープペンシルを使い始める学童が多くなる。しか
し、幼児や学童が使用する鉛筆やシャープペンシルは、
成人が使用するものと同一であり、幼児や低学年の学童
にとって、長くて重すぎる不具合がある。筆記具は、前
記のとおり、親指、人差指、中指で持ち、後部を人差指
と親指の又部で支えるが、筆記具の重心はこの又部より
前方に位置しないと不安定になり、重さを感じる。とこ
ろが、新しい鉛筆の長さは170mm以上あり、その重
心は幼児や学童の手の人差指と親指の又部より後方に位
置してしまう。鉛筆の重量は約6g程度であり、シャー
プペンシルなどの他の筆記具に比べて決して重くはない
が、鉛筆の重心が人差指と親指の又部より後方に位置し
てしまうため、重さを感じ、指先に力を入れて筆記しな
ければならなくなる。
【0005】幼児や低学年の学童は、指先、ことに第一
関節から先の力が弱い。このため、筆記具を正しく持つ
努力をしても、その筆記具が成人が使用するものと同一
であって重く、また前記のとおり、長くて筆記具の重心
が後方にあるために、2〜3分間も筆記すると、親指の
関節をくの字に折り曲げて人差指と中指を押え込んだ状
態で筆記具先端のテーパー状の部分を持つようになる。
つまり、正しい持ち方の指導をしても、短時間で正しい
持ち方ができなくなるが、かかる状態では、先端の鉛芯
は全く見えず、また、親指で人差指と中指を押え込むた
め、自然に手首や肩などに力が入り過ぎて前倒しの姿勢
になる。従って、用紙と目の距離は5〜10センチ程度
となり、これが近視になり易い原因の一つになってい
る。
【0006】このように、成人が使用するものと同一の
筆記具を幼児や学童が使用すると、筆記具の正しい持ち
方を体得することが困難である。このため、親指や人差
指などの位置を固定できるように、軸筒に指先固定用の
窪みを設けた訓練用の筆記具、ないしは窪みを設けた補
助具を軸筒に差し込んで使用するものなどが提案されて
いるが、これらは筆記具を回しながら筆記することがで
きないので、同じ太さの字が書けない不具合がある。
【0007】そこで本発明は、親指や人差指などが正し
い位置で持つことが可能であって筆記具の正しい持ち方
を体得することができ、しかも回しながら筆記すること
が可能で同じ太さの字が書ける幼児用シャープペンシル
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の幼児用シャープペンシルは、グリップの
断面形状を六角形にし、テーパー状の先口部とグリップ
部の境界に円周縁を設けるとともに、円周縁の後方に、
触覚で分かる円周突起もしくは段部を設け、この円周縁
と円周突起もしくは段部によって人差指、中指及び親指
の軸線方向の位置を規制して、正しい持ち方を体得させ
る。また、グリップの断面形状が六角形であり、かつ円
周縁と円周突起もしくは段部では、人差指、中指及び親
指の円周方向の位置は規制されないので、60゜づつ回
しながら筆記することができ、同じ太さの字を書くこと
ができる。
【0009】幼児や低学年の学童の場合は、筆記具の先
端から人差指と親指の又部の間は70mm程度であり、
シャープペンシルの全長を140mm以下にすると、そ
の重心を人差指と親指の又部の前方に位置させることが
できる。従って、把持したときに安定するので指先に必
要以上の力を入れずに筆記することができる。また、重
量は10g以下であることが望ましい。
【0010】筆記具の軸径は、成人の場合は13mm程
度が最も負担が少ないとされている。断面が六角形であ
る鉛筆の対向する平面(対辺)間の距離は7.2mmで
あり、負担が少ない言われている軸径にくらべてかなり
細い。指先の力が強い成人の場合は対向する平面間の距
離は7.2mmであってもあまり負担にならないが、指
先の力の弱い幼児や学童にとっては鉛筆は軸径が細すぎ
る。従って、本発明のシャープペンシルにおいては、六
角形のグリップ部の対向する平面間の距離は8〜9mm
にするのが好ましい。
【0011】次に、先口部の先端から円周縁までの長さ
を18〜22mm、この円周縁から円周突起もしくは段
部までの長さを9〜11mmにすると、幼児や低学年の
学童に適した大きさおよび重量のシャープペンシルとな
り、長時間筆記しても筆記具の正しい持ち方を維持し易
く、優れた効果を得ることができる。
【0012】また、太さが2.0〜3.0mmφ、硬度
が2B〜6Bであって太くて軟らかい鉛芯を組み込む
と、力一杯書いても、また床上などに落としても芯折れ
が少なくなり、幼児や学童に適したシャープペンシルと
することができる。
【0013】
【実施例】以下に図面に示す実施例に基づいて本発明を
具体的に説明する。図1はノック式シャープペンシルに
本発明を適用した例を示すが、軸筒1にコネクター3が
取り付けられ、コネクター3にシャープペンシル中具で
あるチャック4、チャックリング5、ノックスプリング
7および芯ケース6が組付けられている。つまり、テー
パー状の外周面にチャックリング5が填め込まれたチャ
ック4がコネクター3の前方から挿入され、このチャッ
ク4の尾端がコネクター3の後方から挿入された芯ケー
ス6に圧入されており、コネクター3と芯ケース6の間
に介装されたノックスプリング7が芯ケース6およびチ
ャック4を尾端側に弾発している。従って、チャック4
はチャックリング5で締め付けられ、中心孔に挿通され
た鉛芯9を咬持する。
【0014】芯ケース6の尾端にはノックカバー2が嵌
着され、軸筒1の尾端開口から突出している。そして、
ノックカバー2を指先で押圧してノック操作を行うとチ
ャック4が前進して鉛芯9が先口部11の先端開口から
繰出し、ノック操作を解除すると後退したチャック4が
再び鉛芯9を咬持して筆記可能になる。なお、ノックカ
バー2には通気孔21が設けられており、幼児が芯ケー
ス6から取り外したノックカバー2を万一誤って飲み込
んで咽喉に詰まっても、通気孔21を通して呼吸するこ
とが可能なようになっている。
【0015】軸筒1の先端がテーパー状の先口部11で
あり、先口部11内に、ノック時にチャック4から解放
された鉛芯9を軽く保持するブレーカー8が配置されて
いる。本実施例では、軸筒1と先口部11が一体になっ
ているが、先口部11を別部品にして軸筒1の先端開口
に螺着しても良い。鉛芯9は、太さが2.0〜3.0m
mφ、硬度が2B〜6Bであって太くて軟らかいもので
ある。かかる鉛芯9を使用すると、太い筆跡で書けると
ともに、力一杯書いても、また床上などにシャープペン
シルを落としても芯折れが少なくなり、幼児や学童に適
したシャープペンシルとすることができる。
【0016】次に、図2に示すように、先口部11に隣
接する軸筒1表面にグリップ部12が形成されている。
グリップ部12は、図3に示すように、その断面形状
が、隅部が丸みを帯びた六角形状をしている。ここで、
対向する平面間の距離L3 は8〜9mmであり、指先の
力の弱い幼児や低学年の学童が把持しても負担が少ない
ようになっている。
【0017】先口部11とグリップ部12の境界に環状
の突起である円周縁13が形成されている。そして、グ
リップ12の中腹部に、円周縁13の尾端側に触覚で分
かる比較的小さな円周突起14が設けられている。円周
突起14に代えて、触覚で分かる小さな段部であっても
良い。
【0018】ここで、先口部11から円周縁13までの
長さL1 は18〜22mmの範囲、例えば20mm、円
周縁13から円周突起14までの長さL2 は9〜11m
mの範囲、例えば10mmになっている。かかる寸法に
することによって、後述するように、手の小さな幼児や
学童の親指、人差指、中指の位置を正しく規制すること
ができる。また、通常のシャープペンシルの全長は15
0mm程度であるが、本発明のシャープペンシルの全長
Lは、140mm以下、例えば130mm、重量も通常
のシャープペンシルよりも軽い10g以下、例えば8g
程度の軽いものである。従って、手が小いさくて指先の
力の弱い幼児や低学年の学童が把持しても重心が人差指
て親指の又部より前に位置して安定し、比較的長時間筆
記しても疲労しない。
【0019】しかして、本発明のシャープペンシルで筆
記するときは、図4に示すように、人差指と中指を円周
縁13と円周突起14の間に当て、親指を円周突起14
の尾端側に当てて把持する。これによって親指は人差指
の第一関節の位置までずれ、正しく持つこができる。そ
して、円環状の突起である円周縁13と円周突起14に
よって、親指、人差指および中指の軸線方向の位置が規
制され、本シャープペンシルが小さくて軽量であり、幼
児や学童の手に合うように作られていることと相俟っ
て、比較的長時間筆記しても、それぞれの指先の位置が
ずれることがなく、正しい持ち方を維持することができ
る。従って、幼児や学童が本発明のシャープペンシルを
使用していると、幼少期において筆記具の正しい持ち方
を自然に体得することができる。
【0020】次に、円周縁13と円周突起14は、親
指、人差指および中指の円周方向の位置を規制するもの
でなく、またグリップ部13の断面形状が六角形である
ので、少し書いては60゜づつ回転させることができ
る。従って、鉛芯9の先端は自然に六角錐になり、常に
一定の太さの字で筆記することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の幼児用シ
ャープペンシルは、親指、人差指および中指を正しい位
置に規制する円周縁と円周突起を断面形状が六角形のグ
リップ部に設け、更には、幼児や学童の手に合うように
小型で軽量にしたので、幼少期において、筆記具の正し
い持ち方を体得することができ、しかも回しながら筆記
することが可能で同じ太さの字が書ける幼児用シャープ
ペンシルとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の断面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】グリップ部の断面図である。
【図4】使用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 軸筒 11 先口部 12 グリップ部 13 円周縁 14 円周突起 2 ノックカバー 3 コネクター 4 チャック 5 チャックリング 6 芯ケース 7 ノックスプリング 8 ブレーカー 9 鉛芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−17185(JP,A) 特開 平6−227195(JP,A) 実開 平3−95282(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43K 21/00 G09B 19/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリップの断面形状を六角形にし、テー
    パー状の先口部と該グリップ部の境界に円周縁を設ける
    とともに、該円周縁の後方に、触覚で分かる円周突起も
    しくは段部を設けたことを特徴とする幼児用シャープペ
    ンシル。
  2. 【請求項2】 前記先口部の先端から該円周縁までの長
    さが18〜22mm、該円周縁から該円周突起もしくは
    段部までの長さが9〜11mmであることを特徴とする
    請求項1記載の幼児用シャープペンシル。
  3. 【請求項3】 全長が140mm以下、重量が10g以
    下、該六角形のグリップ部の対向する平面間の距離が8
    〜9mmであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    幼児用シャープペンシル。
  4. 【請求項4】 鉛芯の太さが2.0〜3.0mmφ、硬
    度が2B〜6Bであることを特徴とする請求項1又は2
    又は3記載の幼児用シャープペンシル。
JP7348186A 1995-12-19 1995-12-19 幼児用シャープペンシル Expired - Fee Related JP3017069B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7348186A JP3017069B2 (ja) 1995-12-19 1995-12-19 幼児用シャープペンシル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7348186A JP3017069B2 (ja) 1995-12-19 1995-12-19 幼児用シャープペンシル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09169191A JPH09169191A (ja) 1997-06-30
JP3017069B2 true JP3017069B2 (ja) 2000-03-06

Family

ID=18395327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7348186A Expired - Fee Related JP3017069B2 (ja) 1995-12-19 1995-12-19 幼児用シャープペンシル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3017069B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002068211A1 (fr) * 2001-02-28 2002-09-06 Pentel Kabushiki Kaisha Instrument pour ecrire
CN101380858A (zh) * 2007-09-07 2009-03-11 吴国都 握笔模

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09169191A (ja) 1997-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1292202B1 (en) Ergonomic writing instrument
US4846710A (en) Apparatus for aiding in learning correct penmanship
US20060174448A1 (en) Pen-holding posture corrective apparatus
TWM447318U (zh) 可矯正握筆姿勢之握筆裝置
US20060147246A1 (en) Grip for hand held instruments
JPH04355195A (ja) 人間工学的筆記用具
US7484903B2 (en) Stylus holder
JP3017069B2 (ja) 幼児用シャープペンシル
GB2449406A (en) A Posture Correct Pen
JPH10100582A (ja) 幼児用シャープペンシル
US1861241A (en) Writing instrument
JP3985669B2 (ja) 軸体
JP2019031008A (ja) 指関節の可動域を活かした筆記支援ツール
US5549405A (en) Heel-shaped ergonomic writing instrument
JP2010083076A (ja) 筆記補助具
KR20040076475A (ko) 지필보정기구(摯筆補正機構)
JP2001180174A (ja) 筆記具の握り部
JP2662184B2 (ja) 被把持棒の持ち方矯正練習具
CN217347290U (zh) 一种握笔训练装置及笔
US20190054757A1 (en) Tactual finger grip
KR200399092Y1 (ko) 필기자세교정장치
JPH10894A (ja) 筆記具用グリッパー
JPH11245583A (ja) 筆記具を人差し指の先端から第二関節の間で持たせる保持具
JP3232339U (ja) 筆記具用グリップ
JP2000203188A (ja) 筆記補助具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees