JP3017015U - メモリアル金封 - Google Patents

メモリアル金封

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JP3017015U
JP3017015U JP1995003404U JP340495U JP3017015U JP 3017015 U JP3017015 U JP 3017015U JP 1995003404 U JP1995003404 U JP 1995003404U JP 340495 U JP340495 U JP 340495U JP 3017015 U JP3017015 U JP 3017015U
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陽子 岩宮
Original Assignee
株式会社飾一
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Abstract

(57)【要約】 【目的】斬新なスタイルの金封でありながらも、中袋を
簡単かつ堅固に保持できる他、使用後は、豪華なメッセ
ージカード等として記念に残すことができるメモリアル
金封を提供する。 【構成】内側に向けて二つに折り曲げされた表表紙部1
a及び裏表紙部1bと、表表紙部1aの長手方向遊端に
連設された三角形状の耳片1cとを備えると共に、その
内側の見開き面に二つ折りのメッセージカード3を整合
する。このメッセージカード3は、片面側のみが、前記
表表紙部1aの内面上に厚紙等の基板を介して止着され
ると共に、その見開き面にスリット3a,3aが形成さ
れている。このスリット3a,3aは、紙幣を入れる中
袋5を着脱自在に係止するものであり、前記基板にまで
連通されている。また、メッセージカード3の他方の片
面側には、祝福の気持ちを現す文字やイラストを記載し
たり、思い出の写真等を自由に貼着できるメッセージ欄
3bが形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として冠婚事に贈られる祝儀袋や、見舞袋等に代表される金封の 改良に関し、更に詳しくは、斬新なスタイルの金封でありながらも中袋を簡単か つ堅固に保持できると共に、使用後は、豪華なメッセージカード等として記念に 残すことができるメモリアル金封に関し、延いてはこの金封を結ぶ「結びもの」 にあっても、本来の美麗な結び形態を崩すことなく、金封への着脱操作が頗る簡 単に行なえる有用な金封に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、斯かる金封としては、例えば、実開昭58−154168号公報に開示 されたものが知られている。この従来における祝儀袋は、図15に示すように、 紙幣を入れる中袋5を被装すべく一枚の紙より折り畳み自在に形成された金封本 体1と、印刷により表示された結びもの2とを備えると共に、裏側に折り返され た上下一対の折り返し片1e,1eを互いに重合させることにより、同金封本体 1をばらけないように抱持している。
【0003】 また、特開平6−127568号公報に開示されたものも従来例として周知で ある。この従来における金封は、図16に示すように、少なくとも底部が閉塞さ れ、上部が開放された中袋(内袋体)5と、該中袋5の周囲に中袋5の正面にて 両端側が重なるように巻装された金封本体(シート体)1とを具備している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来例のうち、実開昭58−154168号公報に開 示されている金封にあっては、ありふれた常套の折り合わせ方しかできないため 、趣向性に欠けるものであり、斬新なスタイルの金封が要望されていた。
【0005】 また、前記特開平6−127568号公報に開示されている金封にあっては、 中袋5を容易に入れることができるといった利点を有するもの、中袋5の上端に 設けた蓋体5aを、巻装される金封本体(シート体)1の上縁に係止させなけれ ば、中袋5が安易に抜け落ちてしまうといった問題があると共に、この蓋体5a が外面に折り返されることから、この蓋体5aを引っ張るだけで中袋5が抜き取 られてしまうといった畏れもあるものであった。
【0006】 更に、これら従来の金封にあっては、使用後すなわち中袋が抜き取られた後は 、不要物として全て処分されているため、綺麗な造形の結びものや、上質な和紙 等で成形された金封本体が無駄になっており、資源的見地からしても、再利用の 余地があるものであった。
【0007】 また、従来の金封にあっては、金封の大きさに対して結びもの2が余裕なく環 状に連結され、また、紙幣が入れられた金封本体1にあっては、その分、厚みが 増すことも相俟って、結びもの(詳しくは、環状の束紐)2を金封本体1に挿着 する際、同金封本体1の隅部が折り曲げられたり、左右両側縁に擦り切れ或いは 皺寄れを来すなど「結びもの」の着脱操作に余儀なくされ、延いては、束紐を構 成する水引がばらけてしまうといった問題をも有するものであり、美麗に結び上 げられた結びもの本来の形態を崩してしまう原因になっていた。
【0008】 本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、古来より伝わる 金封の良さと近代的仕様のカード形式とをマッチさせた今までにない斬新なスタ イルの金封を提供すると共に、中袋を簡単かつ堅固に保持できる他、使用後は、 豪華なメッセージカード等として記念に残すことができるメモリアル金封の提供 を第一目的とし、延いては、この金封を結ぶ「結びもの」にあっても、本来の美 麗な結び形態を崩すことなく、金封への着脱操作が頗る簡単に行なえる金封の提 供を第二目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨と する構成は、紙幣等の内容物を被装すべく紙等の適宜素材より折り畳み自在に形 成された金封本体と、印刷若しくは水引等の線材により所望形状に形成された結 びものとを備えてなる金封において、前記金封本体は、少なくとも二つに折り合 わされたその見開き面にメッセージカード等の付加価値手段を介して中袋を着脱 自在に保持してなるメモリアル金封に存する。
【0010】 また、前記メッセージカードは、前記金封本体と略同形同大に形成されると共 に、この金封本体に応じて一体的に折り合わせられ、かつ、その見開き面の一方 の片面に前記中袋を保持し、他方の片面にメッセージ欄を設けるのが良い。
【0011】 更に、前記メッセージカードは、前記金封本体に整合すべく二折りに形成され ると共に、少なくともその片面側のみを該片面と対応する前記金封本体の見開き 面に厚紙等の基板を介して止着し、かつ、前記基板に連通するスリットを同カー ドの片面側に形成し、他の片面側にメッセージ欄を設けるのが好ましい。
【0012】 また、前記結びものは、複数本の水引を接合状態に並列させた帯紐にて所望形 状に結び上げられた結び目と、該結び目の左右両方向に延出すべく配設された一 条の束紐とを備えると共に、該束紐は、左右両遊端の重合部分に両面テープ等の 止着部材を介して環状に連結するのが良い。
【0013】 更に、前記結びものを、複数の水引を接合状態に並列させた帯紐で所望形状に 結び上げられた結び目と、該結び目の左右両端に延出すべく配設された環状の束 紐と、該束紐の少なくとも一部に介在された弾性部材とで構成し、前記束紐の紐 幅と略同幅に形成された前記弾性部材の表面に前記束紐と連続する表面模様を形 成すると共に、前記束紐を前記結び目に摺動自在に組み付け、かつ、前記弾性部 材を、前記束紐との重合部分に合成樹脂等の熱可塑性素材にて形成された連結部 材を介して止着しても良い。
【0014】
【作用】 このように構成される本考案のメモリアル金封は、前記金封本体が、少なくと も二つに折り合わされると共に、その見開き面にメッセージカード等の付加価値 手段を介して中袋を着脱自在に保持したことによって、従来の如き、金封本体を 裏側に折り返す手間が不要になる他、心を込めたメッセージ等と共に贈呈し得る こととなる。
【0015】 また、前記メッセージカードが、前記金封本体と略同形同大に形成されると共 に、この金封本体に応じて一体的に折り合わせられ、かつ、その見開き面の一方 の片面に前記中袋を保持し、他方の片面にメッセージ欄を設ければ、金封本体を 見開いても、まず、中袋を挟持すべく折り合わされたメッセージカードが現出す ることとなり、中袋及びメッセージ欄が直接的に人目に触れることがない。
【0016】 更に、前記メッセージカードが、前記金封本体に整合すべく二折りに形成され ると共に、少なくともその片面側のみを該片面と対応する前記金封本体の見開き 面に厚紙等の基板を介して止着し、かつ、前記基板に連通するスリットを同カー ドの片面側に形成し、他の片面側にメッセージ欄を設ければ、前記見開き面に対 して同カードの他方の片面がフリーな折り返し面となり、斯かるカード間に抱持 されるべく(前記スリットを介して)中袋を堅固に係止し得ることとなる。
【0017】 また、前記結びものが、複数本の水引を接合状態に並列させた帯紐にて所望形 状に結び上げられた結び目と、該結び目の左右両方向に延出すべく配設された一 条の束紐とを備えると共に、該束紐は、左右両遊端の重合部分に両面テープ等の 止着部材を介して環状に連結すれば、必要に応じて、同束紐の切り離しが簡単に なし得ることとなる。
【0018】 更に、前記結びものを、複数の水引を接合状態に並列させた帯紐で所望形状に 結び上げられた結び目と、該結び目の左右両端に延出すべく配設された環状の束 紐と、該束紐の少なくとも一部に介在された弾性部材とで構成し、前記束紐の紐 幅と略同幅に形成された前記弾性部材の表面に前記束紐と連続する表面模様を形 成すれば、前記束紐と前記弾性部材とが同素材のように違和感なく接合されると 共に、前記束紐を前記結び目に摺動自在に組み付けたことによって、商品流通等 の不使用時にあっても、一方の折り目が同束紐の中心位置に、他方の折り目が前 記弾性部材の中央にくるように前記束紐を折り畳むことが可能となり、両折り目 間に前記結び目を配置せしめた状態での折り畳みが可能となる他、前記束紐の中 心位置に形成された折り目を前記結び目の中心に合わせるだけで簡単に左右均等 の位置決め配置がなされ、余分な折れ線が現出しない、グッドフィットの装着が なされることとなる。
【0019】 しかも、前記弾性部材を、前記束紐との重合部分に合成樹脂等の熱可塑性素材 にて形成された連結部材を介して止着すれば、該連結部材を熱処理することによ り両部材(詳しくは、束紐と弾性部材と)は堅固に溶着されることとなる。
【0020】 また、前記弾性部材が、前記束紐との重合部分に合成樹脂等の熱可塑性素材に て形成された連結部材を介して止着することによって、両部材がより簡単かつ確 実に連結されることとなる。
【0021】
【実施例】
次に、本考案の第1実施例を図1及至図5を参照しながら説明する。図中Aは 、本考案に係るメモリアル金封であり、このメモリアル金封Aは、一枚の紙葉に より折り曲げ成形された金封本体1と、複数本の水引m,m…により所望形状に 形成された結びもの2とを備えている。
【0022】 金封本体1は、和紙、合成紙、不織布等の適宜素材からなり、図3に示すよう に、内側に向けて二つに折り曲げされた表表紙部1a及び裏表紙部1bと、表表 紙部1aの長手方向遊端に連設された三角形状の耳片1cとを備えると共に、そ の内側の見開き面に付加価値手段であるメッセージカード3が装着されている。
【0023】 このメッセージカード3は、色彩や模様の付いた和紙、合成紙等の適宜素材か らなり、前記表表紙部1aの内側片面に厚紙等の基板4(図7参照)を介して糊 付け固定されている。
【0024】 また、このメッセージカード3は、図5乃至図7に示すように、見開き面の一 方の片面側に、スリット3a,3aが形成されている。このスリット3a,3a は、紙幣を入れる中袋5を着脱自在に係止するものであり、前記基板4にまで連 通すべく形成されている。
【0025】 更に、メッセージカード3の他方の片面側には、メッセージ欄3bが形成され ている。このメッセージ欄3bには、祝福の気持ちを現す文字やイラストを記載 したり、思い出の写真等を自由に貼着できるものであるが、予め決まった祝辞の 定形句(言葉)やイラストなどを印刷しておいても良いものである。
【0026】 因に、本明細書で言及しているこの「付加価値手段」には、その他、ICモジ ュール等の音声制御回路を装着させた肉声でのメッセージ伝達手段や、金封本体 1若しくはメッセージカード3の開閉操作にて飛び出す動的手段をも包摂するも のである。
【0027】 また、中袋5が保持される前記一方の片面側には、中袋5に入れられた金額を 記載するための金額欄3cが記載されており、中袋5が抜き取られた後の祝儀の 記録帳としても使用できるものである。
【0028】 尚、前記スリット3a,3aの切込み配置は、本実施例に限定されるものでは なく、図8に示すように、形成しても良いものである。また、前記表表紙部1a の長手方向遊端縁に連設された三角形状の耳片1cは、図9に示すように、金封 本体1の背面に係止スリット1dを介して着脱自在に保持せしめても良い。
【0029】 一方、結びもの2は、複数本の水引m,m…を並列させた帯紐にて所望形状に 結び上げられた結び目2aと、該結び目2aの左右両方向に延出すべく配設され た一条の束紐2bとを備えている。
【0030】 前記結び目2aは、如何なる形状に結び上げても良いものであるが、例えば、 後述する水引を接合状態に並列させた標準的幅の帯紐で、所謂「淡路結び」等の 適宜造形に結び上げたり、また、束紐2bにあっては、図10乃至図12に示す ように、該結び目2aに対して摺動自在になるように挿通するのが好ましい。
【0031】 尚、水引m,m…としては、例えば、紙撚に全着色した色水引や紙撚の上に純 銀箔を巻回させた金銀水引或いはアルミ箔、テトロン蒸着フィルム等使用の金銀 色彩水引、その他、絹巻水引、蛇腹水引、砂子水引、針金入り水引、金赤水引等 が挙げられる。
【0032】 また、好ましくは、標準的幅の「結びもの」が少ない本数(3本程度)で簡単 に得られる紙撚芯(図示せず)と針金(図示せず)と外被材(図示せず)とで線 形を平状に形成した平水引を使用するのが良い。
【0033】 因に、斯かる平水引は、和紙、クラフト紙等を小幅の帯状(短冊状)に裁断し て略0.8〜2mm程の大きさに撚られた紙撚芯を接合状態に並列すると共に、 各紙撚芯間の谷間に適宜硬性の針金を配置させ、次いで、その外周に接着剤を介 して外被材をS撚りに巻き付けることにより線形を平型に成形している。
【0034】 また、針金は、略0.2〜0.4mm程の鋼線、鉄線、銅線等の素材からなる もので、用途に応じて種々の太さのものを選択できることは云うまでもない。
【0035】 更に、前記外被材には、適宜フィルム材が使用され、例えば、ポリエチレンテ レフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリカボネート 、ビニロン等の合成樹脂フィルムに、アルミニウム、金、銀、クロム、ニッケル 、亜鉛、錫などの金属を蒸着させた金属蒸着フィルムが用いられる。
【0036】 他方、前記束紐2bは、図11に示すように、左右両遊端の重合部分に両面テ ープ等の止着部材6を介して環状に連結されている。従って、斯かる束紐2bは 、簡単に取り外すことができると共に、長さ調整、換言すれば、金封内に入れる 紙幣の量(金額)に応じたグッドフィットな締め具合い(調整)ができる。
【0037】 しかも、結びものを構成する前記環状の束紐2bを自由に切り離せることから 、美麗に結び上げられた結びもの本来の形態を崩すことなく、簡単に金封本体1 へ装着でき、また、従来の如き、金封本体1の外観形状を損ねることもない。
【0038】 また、結びもの2は、図12に示すように、前記束紐2bの一部に弾性部材7 を連結せしめても良い。その際、この弾性部材7は、前記束紐2bの紐幅と略同 幅に形成されると共に、前記束紐2bと同色で、かつ、束紐2bの表面に現出し た筋線模様と連続した溝線等の表面模様を有する帯状バンドを使用し、前記束紐 2bとの重合部分に連結部材8を介して止着している。
【0039】 この連結部材8は、図13に示すように、透明若しくは半透明のポリプロピレ ンやポリエチレン等の熱可塑性樹脂材からなる両端開口の管体からなり、両端の 開口からそれぞれ束紐2bと弾性部材7とを挿着してその遊端側を互いに重合さ せ、然る後、ホットプレス等の適宜手段にて熱処理を施すことにより、斯かる連 結部材8は収縮して両部材を堅固に溶着するものである。
【0040】 換言すれば、斯かる連結部材8内で前記束紐2bと弾性部材7とを重合させる べく同管体の両端からそれぞれ挿着して熱処理を施すだけで、簡単かつ円滑に両 部材を連結できるのであり、しかも、両部材の表面に線溝が形成されていること も相俟って、より堅固な抜け止めができるものである。
【0041】 従って、斯かる結びもの2を使用する場合は、束紐2bと弾性部材7とが上述 のように連結されていることから、両部材が安易にして抜けることがなく、また 、前記弾性部材7が前記束紐2bと同色かつ同模様を呈していることから、外観 を損ねることがなく、結びものとしての品格及び商品価値を低下せしめることも ない。
【0042】 尚、本考案のメモリアル金封Aは本実施例に限定されることなく、本考案の目 的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂す るものである。例えば、メッセージカード3にあっては、中袋5を保持する面と 、メッセージ欄3bを掲載する面との位置関係は、本実施例に限定されることな く、自由にレイアウトできるものであり、また、金封本体1の内面にメッセージ 欄(図示せず)を設けても良いものである。
【0043】 更に、本実施例では前記結びもの2を構成する束紐2bの環状連結(止着部材 6)に両面テープを使用しているが、これに限定されることなく、平面ファスナ ー等の適宜部材を使用しても良い。
【0044】 因に、本実施例の結びもの2には、複数本の水引m,m…で結び上げられた正 式な結びものを使用しているが、使用態様に応じて予めプリントされた簡易な結 びものなどを採用しても良いものである。
【0045】 また、本実施例では、所謂「祝儀袋」についてのみ説明しているが、見舞袋等 の不祝儀袋や、その他、これら金封に限らず、内容物を被装する贈答用の包装ケ ース(収納ケース)等にも応用できるものであり、本考案はこれらの全てを包摂 するものである。
【0046】
【考案の効果】
本考案は上述のように構成され、前記金封本体が、少なくとも二つに折り合わ されると共に、その見開き面にメッセージカード等の付加価値手段を介して中袋 を着脱自在に保持したことによって、従来の如き、金封本体を裏側に折り返す手 間が不要になるため、より簡単に中袋を被装できると共に、気持ちのこもったメ ッセージカード等の付加価値手段と共に贈呈できるため、中袋が抜き取られた後 でも、金封本体がそのまま豪華なメッセージカード(メモリアルカード)等とし て保存できるといった優れた効果を奏するものであり、斬新なスタイルのメモリ アル金封を提供できることとなった。
【0047】 また、前記メッセージカードが、前記金封本体と略同形同大に形成されると共 に、この金封本体に応じて一体的に折り合わせられ、かつ、その見開き面の一方 の片面に前記中袋を保持し、他方の片面にメッセージ欄を設ければ、金封本体を 見開いても、中袋を挟持すべく折り合わされたメッセージカードが現出するため 、斯かるカードをめくらないと中袋が直接人目に触れることのない奥床しさと、 カードをめくったその内側に気持ちのこもったメッセージが書かれているといっ た意外性と趣向性のあるメモリアル金封を提供できることとなった。
【0048】 更に、前記メッセージカードが、前記金封本体に整合すべく二折りに形成され ると共に、少なくともその片面側のみを該片面と対応する前記金封本体の見開き 面に厚紙等の基板を介して止着し、かつ、前記基板に連通するスリットを同カー ドの片面側に形成し、他の片面側にメッセージ欄を設ければ、前記見開き面に対 して同カードの他方の片面がフリーな折り返し面となり、斯かるカード間に抱持 されるべく(前記スリットを介して)中袋を堅固に係止しできるため、従来の如 き、中袋が安易に抜け落ちてしまうといった問題を解消できることとなった。
【0049】 また、前記結びものが、複数本の水引を接合状態に並列させた帯紐にて所望形 状に結び上げられた結び目と、該結び目の左右両方向に延出すべく配設された一 条の束紐とを備えると共に、該束紐は、左右両遊端の重合部分に両面テープ等の 止着部材を介して環状に連結すれば、必要に応じて、同束紐の切り離しが簡単か つ自由になし得るため、本来の美麗な結び形態を崩すことなく、金封本体への着 脱操作が頗る簡単に行なえるといった優れた効果を奏するものであり、特に、従 来の如き、結びものを装着する際に惹起していた、金封本体の隅部が折り曲げら れたり、皺寄れや擦り切れ或いは束紐を構成する水引がばらけてしまうといった 不都合を回避できることとなった。
【0050】 更に、前記結びものを、複数の水引を接合状態に並列させた帯紐で所望形状に 結び上げられた結び目と、該結び目の左右両端に延出すべく配設された環状の束 紐と、該束紐の少なくとも一部に介在された弾性部材とで構成し、前記束紐の紐 幅と略同幅に形成された前記弾性部材の表面に前記束紐と連続する表面模様を形 成すれば、前記束紐と前記弾性部材とが同素材のように違和感なく接合されると 共に、前記束紐を前記結び目に摺動自在に組み付けたことによって、商品流通等 の不使用時にあっても、一方の折り目が同束紐の中心位置に、他方の折り目が前 記弾性部材の中央にくるように前記束紐を折り畳むことができるため、両折り目 間に前記結び目を配置せしめた状態での折り畳みが可能となる他、前記束紐の中 心位置に形成された折り目を前記結び目の中心に合わせるだけで簡単に左右均等 の位置決め配置がなされ、余分な折れ線が現出しない、グッドフィットの装着が できるといった優れた効果を奏するものである。
【0051】 しかも、前記弾性部材を、前記束紐との重合部分に合成樹脂等の熱可塑性素材 にて形成された連結部材を介して止着すれば、該連結部材を熱処理することによ り両部材(詳しくは、束紐と弾性部材と)は堅固に溶着されるため、より簡単か つ確実に両部材の連結ができるといった効果を奏するものである。
【0052】 このように、本考案のメモリアル金封は、古来より伝わる金封の良さと近代的 カード形式とをマッチさせた斬新なスタイルに出来上がったものであり、しかも 、貴重な中袋を簡単かつ堅固に保持できる他、使用後は、豪華なメッセージカー ド等として記念に残すことができるなど、金封の有効利用を図ることができたも のであり、また、本考案は構成が単純であるため大量生産に適し、価格も低廉な ものとして需要者に供給できる等、本考案を実施することはその実益的価値が甚 だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るメモリアル金封の第1実施例を示
す正面図である。
【図2】同メモリアル金封の背面図である。
【図3】中袋の取付状態を示す同メモリアル金封の斜視
図である。
【図4】金封本体のみを見開いた状態を示す展開図であ
る。
【図5】金封本体とメッセージカードとを共に見開いた
状態(中袋付)を示す展開図である。
【図6】金封本体とメッセージカードとを共に見開いた
状態(中袋なし)を示す展開図である。
【図7】同状態の一部切り欠き展開図である。
【図8】本考案に係るメモリアル金封の第2実施例を示
す展開図である。
【図9】同背面図である。
【図10】本実施例で使用する結びものの正面図であ
る。
【図11】同結びものの束紐を切り離した状態を示す説
明図である。
【図12】束紐の一部に弾性部材を取り付けた結びもの
の背面図である。
【図13】本実施例で使用する連結部材の斜視図であ
る。
【図14】図14(a)は束紐と弾性部材との連結状態
を示す説明図、図14(b)は同状態の縦断面図であ
る。
【図15】従来の金封を示す斜視図である。
【図16】他の金封の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 金封本体 2 結びもの 2a 結び目 2b 束紐 3 メッセージカード 3a スリット 3b メッセージ欄 3c 金額欄 4 基板 5 中袋 6 止着部材 7 弾性部材 8 連結部材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙幣等の内容物を被装すべく紙等の適宜素
    材より折り畳み自在に形成された金封本体と、印刷若し
    くは水引等の線材により所望形状に形成された結びもの
    とを備えてなる金封において、前記金封本体は、少なく
    とも二つに折り合わされたその見開き面にメッセージカ
    ード等の付加価値手段を介して中袋を着脱自在に保持し
    たことを特徴とするメモリアル金封。
  2. 【請求項2】前記メッセージカードは、前記金封本体と
    略同形同大に形成されると共に、この金封本体に応じて
    一体的に折り合わせられ、かつ、その見開き面の一方の
    片面に前記中袋を保持し、他方の片面にメッセージ欄を
    設けてなることを特徴とする請求項1に記載のメモリア
    ル金封。
  3. 【請求項3】前記メッセージカードは、前記金封本体に
    整合すべく二折りに形成されると共に、少なくともその
    片面側のみを該片面と対応する前記金封本体の見開き面
    に厚紙等の基板を介して止着し、かつ、前記基板に連通
    するスリットを同カードの片面側に形成し、他の片面側
    にメッセージ欄を設けてなることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のメモリアル金封。
  4. 【請求項4】前記結びものは、複数本の水引を接合状態
    に並列させた帯紐にて所望形状に結び上げられた結び目
    と、該結び目の左右両方向に延出すべく配設された一条
    の束紐とを備えると共に、該束紐は、左右両遊端の重合
    部分に両面テープ等の止着部材を介して環状に連結され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のメモリアル金
    封。
  5. 【請求項5】前記結びものは、複数の水引を接合状態に
    並列させた帯紐で所望形状に結び上げられた結び目と、
    該結び目の左右両端に延出すべく配設された環状の束紐
    と、該束紐の少なくとも一部に介在された弾性部材とを
    備え、前記束紐の紐幅と略同幅に形成された前記弾性部
    材の表面に前記束紐と連続する表面模様を形成すると共
    に、前記束紐を前記結び目に摺動自在に組み付け、か
    つ、前記弾性部材は、前記束紐との重合部分に合成樹脂
    等の熱可塑性素材にて形成された連結部材を介して止着
    されていることを特徴とする請求項1に記載のメモリア
    ル金封。
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