JP3016994U - 茶刈用台車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 茶刈用台車の高さを調節自在とする。茶刈用
台車の安定性を高める。 【構成】 左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備えた
車台にサイドパネルを取り付けた茶刈用台車において、
前後の車輪の支持フレームには固定ねじを備えた中空の
支持杆を立設し、車台には該支持杆に対応する取付杆を
下方に向けて固定し、該取付杆を支持杆に高さ調節自在
に挿嵌したこと、又は前後の各車輪は上部が下部よりも
内側になるように傾斜していることを特徴とする茶刈用
台車。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は茶刈用台車に関するものであり、更に詳しくは、図１に示すように茶 刈作業において刈り取った茶葉を収容する茶袋を載置させた状態で茶園の畝間を 移動させるようにした茶刈用台車に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

茶刈用台車として、本出願人は実公平６−２３２３０号公報に示すものを既に 提案している。この茶刈用台車は、左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備えた 車台にはそれぞれシリンダにより各別に所望の角度まで開くようにした左右一対 のハンドル付きフレームを取り付け、各フレームと車台の各側面にはそれぞれサ イドパネルを取り付けたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、上記従来の茶刈用台車はその高さを調節することができないため、 茶樹におけるスソの高さ等によっては使用し難い場合もある。また、上記従来の 茶刈用台車においては前輪についても後輪についても左右一対の車輪が相互に平 行に取り付けられているため、台車が安定性に欠けるという問題もある。更に、 上記従来の茶刈用台車はシリンダにより各別に所望の角度まで開くようにした左 右一対のハンドル付きフレームを備える等、構造が複雑であり、製造コストが高 いという問題もある。 本考案は上記従来の茶刈用台車におけるこのような問題を解決しようとしてな されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、左右一対の前輪と左右一対の後輪とを 備えた車台にサイドパネルを取り付けた茶刈用台車において、前後の車輪の支持 フレームには固定ねじを備えた中空の支持杆を立設し、車台には該支持杆に対応 する取付杆を下方に向けて固定し、該取付杆を支持杆に高さ調節自在に挿嵌した ことを特徴とする茶刈用台車（請求項１）を提供するものである。

【０００５】 また、本考案は、左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備えた車台にサイドパ ネルを取り付けた茶刈用台車において、前後の各車輪は上部が下部よりも内側に なるように傾斜していることを特徴とする茶刈用台車（請求項２）を提供するも のである。

【０００６】

【作用】

［請求項１の茶刈用台車］ 請求項１の茶刈用台車は、図１に示すように、茶刈作業において刈り取った茶 葉を収容する茶袋を載置させた状態で茶園の畝間を移動させるものである。しか して、請求項１の茶刈用台車においては、車台の取付杆を車輪の支持フレームに 立設した支持杆に挿嵌しており、該取付杆を支持杆の固定ねじにより所望の高さ にて支持杆に固定することができる。換言すれば、茶樹におけるスソの高さ等に 応じて車台の高さを調節することができる。

【０００７】 ［請求項２の茶刈用台車］ 請求項２の茶刈用台車は上記請求項１の茶刈用台車と同様に使用するものであ る。しかして、請求項２の茶刈用台車においては、前後の各車輪は上部が下部よ りも内側になるように傾斜しているため、茶刈用台車は凹凸のある茶園において も極めて安定する。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 符号１に示すものは茶刈用台車の車台である。車台１は左右一対の前輪３、３ と左右一対の後輪５、５とを備えると共に前面と左右の側面にサイドパネル７を 取り付けている。更に、車台１は上部に茶袋載置杆９を備え、前部に引き紐１１ を有し、後部にハンドル１３を取り付けている。ハンドル１３は前後方向に位置 調節自在である。茶刈用台車は前部の引き紐１１を引いて動かすのであるが、後 部のハンドル１３を持って押しても差し支えない。

【０００９】 しかして、本考案による茶刈用台車においては、前後の車輪３、３、５、５の 支持フレーム２１には固定ねじ２３を備えた中空の支持杆２５、２５を立設する 。車台１には支持杆２５、２５に対応する取付杆２７、２７を下方に向けて固定 する。そして取付杆２７、２７を支持杆２５、２５に高さ調節自在に挿嵌する。 支持杆２５、２５に挿嵌した取付杆２７、２７は高さ調節自在であり、固定ねじ ２３を締め付けることにより所望の高さに固定することができる。図２は車台１ を低く設定した状態を示し、図４は車台１を高く設定した状態を示す。

【００１０】 また、前後の各車輪３、３、５、５は上部が下部よりも内側になるように傾斜 させる。換言すれば、前後の各車輪３、３、５、５の車軸３ａ、３ａ、５ａ、５ ａを外側が内側よりも高くなるように傾斜させる。図１、図６参照。

【００１１】 なお、図１における符号３１は茶樹、符号３３は茶葉を収納した茶袋である。

【００１２】

【考案の効果】

［請求項１の茶刈用台車］ 請求項１の茶刈用台車においては、車台の取付杆を車輪の支持フレームに立設 した支持杆に挿嵌しており、該取付杆を支持杆の固定ねじにより所望の高さにて 支持杆に固定することができる。従って、茶樹におけるスソの高さ等に応じて車 台の高さを自由に調節することができる。また、請求項１の茶刈用台車は構造が 簡単であり、安価且つ容易に製造することができる。

【００１３】 ［請求項２の茶刈用台車］ 請求項２の茶刈用台車においては、前後の各車輪は上部が下部よりも内側にな るように傾斜しているため、茶刈用台車は凹凸のある茶園においても極めて安定 する。また、請求項２の茶刈用台車は構造が簡単であり、安価且つ容易に製造す ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による茶刈用台車の使用状態を示す背面
図である。

【図２】同上茶刈用台車を示す斜視図である。

【図３】同上茶刈用台車の断面図である。

【図４】同上茶刈用台車を示す斜視図である。

【図５】同上茶刈用台車を分解して示す斜視図である。

【図６】同上茶刈用台車を分解して示す正面図である。

【図７】車台を示す斜視図である。

【図８】車台を示す別の斜視図である。

【図９】車輪を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 車台 ３ 前輪 ３ａ 車軸 ５ 後輪 ５ａ 車軸 ７ サイドパネル ９ 茶袋載置杆 １１ 引き紐 １３ ハンドル ２１ 支持フレーム ２３ 固定ねじ ２５ 支持杆 ２７ 取付杆 ３１ 茶樹 ３３ 茶袋

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備
   えた車台にサイドパネルを取り付けた茶刈用台車におい
   て、前後の車輪の支持フレームには固定ねじを備えた中
   空の支持杆を立設し、車台には該支持杆に対応する取付
   杆を下方に向けて固定し、該取付杆を支持杆に高さ調節
   自在に挿嵌したことを特徴とする茶刈用台車。
2. 【請求項２】 左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備
   えた車台にサイドパネルを取り付けた茶刈用台車におい
   て、前後の各車輪は上部が下部よりも内側になるように
   傾斜していることを特徴とする茶刈用台車。