JP3016950U - 背負い鞄 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 鞄本体１の後面上部から下部にかけて二本の
背負い紐２を掛け渡し、鞄本体１の後面下部に隆起体３
を設けたものとしている。 【効果】 曲がった背中や腰を伸ばし、歩行能力の改善
に役立つという効果をより顕著なものにすると共に、つ
ぼを押圧して背中や腰の凝りをほぐすという効果を発揮
するものであり、実用的効果に優れたものとなった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、デイパックやリュックサック等の背負い鞄の改良に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の鞄においては、荷物を入れて背負うと、肩に掛けた二本の背負 い紐が両肩を後方に引っ張り、鞄本体の後面が背中を押さえるという作用があっ たので、曲がった背中や腰を伸ばし、歩行能力の改善に役立つという効果が確認 されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の背負い鞄では、上記効果をより顕著なものにするために 鞄本体に特に工夫を施していないので、その効果の程度が低いという課題を有し ていた。

【０００４】 さらに、従来の背負い鞄では、その他にも何の工夫も施されていないので、鞄 に荷物を入れたときの総重量が１〜１．５Ｋｇ程度の軽量時の使用において、上 記の効果はほとんど期待できないという課題を有していた。

【０００５】 また、従来の背負い鞄では、鞄の総重量が重くなればなるほど、肩や膝、腰等 に余計な負担がかかったりするという課題を有していた。

【０００６】 そこで、この考案は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、 曲がった背中や腰を伸ばし、歩行能力の改善に役立つという効果をより顕著なも のにすると共に、つぼを押圧して背中や腰の凝りをほぐすという効果を発揮する 背負い鞄を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

そのため、この考案の背負い鞄は、鞄本体１の後面上部から下部にかけて二本 の背負い紐２を掛け渡し、鞄本体１の後面下部に隆起体３を設けたものとしてい る。

【０００８】 そして、前記隆起体３は、横長形状とすると共に使用者の背中に沿うように湾 曲させたものとすることができる。

【０００９】 さらに、前記隆起体３は、その表面に押圧突起４を形成したものとしてもよい 。

【００１０】

【作用】

この考案の背負い鞄は、鞄を背負ったときに、鞄本体１の後面下部に設けた隆 起体３により、鞄本体１の後面が背中を押さえる作用がより強いものとなる。

【００１１】 さらに、この考案の背負い鞄において、使用者の背中に沿うように隆起体３を 湾曲させたものでは、鞄を背負ったときに、背負い鞄を安定した状態で背負うこ とができる。

【００１２】 また、この考案の背負い鞄において、隆起体３の表面に押圧突起４を形成した ものでは、鞄を背負ったときに、その押圧突起４により背中や腰のつぼが押圧さ れる。

【００１３】

【実施例】

以下、この考案の背負い鞄の構成を、実施例として示した図面に基づいて詳細 に説明する。

【００１４】 図１は、この考案の背負い鞄を後面側から見た斜視図を示しており、鞄本体１ の後面上部から下部にかけて二本の背負い紐２を掛け渡しており、さらに鞄本体 １の後面下部の全域に渡って隆起体３を設けたものとしている。

【００１５】 前記隆起体３は、天然ゴムや合成ゴム等の弾性を有する材料や、合成樹脂等の 中硬質の軽量材料で作成されるのが好ましく、横長の略半円柱形状とすると共に 、使用者の背中に沿うように湾曲させたものとしている。さらに、前記隆起体３ の表面には、略半球形状の小突起とした押圧突起４を複数個形成したものとして いる。

【００１６】 以上のように構成されたこの考案の背負い鞄は、鞄の総重量が１〜２Ｋｇ程度 になるように荷物を入れて背負うと、肩に掛けた二本の背負い紐２が両肩を後方 に引っ張り、鞄本体１の後面が背中を押さえると共に鞄本体１の後面下部に設け た隆起体３が背中および腰の近辺を強く押さえることになる。

【００１７】 そして、この考案の背負い鞄は、鞄の総重量が重くなっても、前記隆起体３が 背中および腰の近辺をより強く押さえることになり、曲がった背中や腰を伸ばし 、歩行能力の改善に役立つという効果をより増大するだけであって、肩や膝、腰 などにそれほど余計な負担がかることはない。

【００１８】 また、前記隆起体３は、使用者の背中に沿うように湾曲させているので、背負 い鞄を安定した状態で背負うことができる。。

【００１９】 さらに、前記隆起体２の表面には、押圧突起４が形成されているので、この押 圧突起４により、背中や腰のつぼが押圧される。

【００２０】

【考案の効果】

この考案の背負い鞄は、以上に述べたように構成されているので、曲がった背 中や腰を伸ばし、歩行能力の改善に役立つという効果をより顕著なものにすると 共に、つぼを押圧して背中や腰の凝りをほぐすという効果を発揮するものであり 、実用的効果に優れたものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の背負い鞄を後面側から見た状態を示
す斜視図である。

【図２】この考案の背負い鞄に設けられた隆起体の側面
図である。

【図３】この考案の背負い鞄に設けられた隆起体の平面
図である。

【符号の説明】

１ 鞄本体 ２ 背負い紐 ３ 隆起体 ４ 押圧突起

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 鞄本体（１）の後面上部から下部にかけ
   て二本の背負い紐（２）を掛け渡し、鞄本体（１）の後
   面下部に隆起体（３）を設けたことを特徴とする背負い
   鞄。
2. 【請求項２】 前記隆起体（３）が、横長形状とすると
   共に使用者の背中に沿うように湾曲させたものであるこ
   とを特徴とする請求項１記載の背負い鞄。
3. 【請求項３】 前記隆起体（３）が、その表面に押圧突
   起（４）を形成したものであることを特徴とする請求項
   ２記載の背負い鞄。