JP3016743U

JP3016743U - 瓦形太陽熱収集装置

Info

Publication number: JP3016743U
Application number: JP1995004613U
Authority: JP
Inventors: 紹光黄
Original assignee: 紹光黄
Priority date: 1995-04-07
Filing date: 1995-04-07
Publication date: 1995-10-09
Anticipated expiration: 2001-04-07

Abstract

(57)【要約】【目的】瓦形太陽熱収集装置。【構成】瓦状とされ、上面に凹槽が設けられ、該凹槽
は二層の中空体とされ、断熱材料の添加に適しており、
並びに該凹槽上部に嵌合溝が設けられて熱シールと防水
処理が行い易い、絶縁体上の透明カバー層の下に光電シ
リコン片が嵌め入れられ、断熱材上方及び絶縁体下方に
は適当な空気層が形成され太陽の照射を受けると、光電
シリコン片が光電エネルギーを発生し、絶縁体四周内の
熱が対流して一層以上の保護カバーの左右並びに熱エネ
ルギー収集器の下方に至り、ヒートパイプで間接的に集
熱片の得た熱エネルギーと絶縁体に滞留する熱を伝導
し、蓄熱水槽に送り、建築体の構造方式に組み合わせて
使用され、必要に応じてその数が増減され、光電、熱エ
ネルギー、断熱効果を発揮し、従来の建材に代えて使用
できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、伝統的な瓦或いは壁材の代わりに使用でき、且つ太陽の光を電気エネルギーに転換するのみならず、太陽熱を熱エネルギーに転換し、熱エネルギーの回収により電気エネルギー転換の効率を高める、瓦形太陽熱収集装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図７、８、９に示されるのは、通常見られる太陽熱収集器であり、固定架、光電板、室外輸送管を有する。またこのほか、屋根瓦は図５に示される。壁を覆うトタン板は図６に示される。また図１、２、３、４も従来の太陽熱収集器を表示しており、これらは、集熱器、蓄熱槽、支架を有し、これらは一定の規格を有し、取り付け地点まで運搬し、建築物の表面上に組み合わせて取り付けられる。

【０００３】しかし、上述の従来の構造は、建築物の美観を破壊するだけでなく、建築物の上部にどれだけのゆとりの空間があるか、或いは日照不良、方位が正しくない、取り付けが難しい、架設の仰角が不足する、固定しにくい、固定時にもともとの防水層などを破壊するなど数々の問題を有しており、もし取り付けを補強する方式でむりに取り付けても本来の効果を発揮できない場合も合った。そしてこれは設置にかかるコストを増すだけでなく、使用効果にも後遺症を残し、購買意欲を低下させる結果にも繋がった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の従来の技術における問題を考慮し、瓦材或いは壁材として使用でき、太陽の光を電気エネルギーに転換するのみならず、太陽熱を熱エネルギーに転換し、熱エネルギーの回収により電気エネルギー転換の効率を高める、瓦形太陽熱収集装置を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の瓦形太陽熱収集装置は、断熱材４０で構成された瓦状の単体１０の上面に収容空間１０１が凹設され、その両側に相対する凹槽５０、５１が設けられて複数の保護カバー２０が嵌合され、該保護カバー２０の底に複数組の光電シリコン片２１が設けられ、光電シリコン片２１の下に保護絶縁体２２が設けられ、保護絶縁体２２の下方の上記断熱材４０との間に空気層３１が設けられ、該空気層３１は単体１０の一側に形成された空気対流空間３０と連通し、該空気対流空間３０の頂端に集熱板６１が嵌合され、該集熱板６１は両側壁上端に設けられた集熱器凹槽６３、６４中に嵌合され、集熱板６１上には少なくとも一つの熱伝導管６２が設けられ、単体１０のもう一側には円弧形の透明カバー６０が設けられ、単体１０の前端には凹穴１１が設けられて前板７０の突起７０２と連接され、上記透明カバー６０の内側には突出ブロック６５が設けられ、単体１０の相対側には凹槽６５１が設けられ、透明カバー６０の別側には固定穴６８１が設けられ、単体１０の前端には接続空間７０１が形成され、単体１０の末端には後板７１が凸設され、該後板７１の上縁には集熱板６１に連通する凹槽７１１が設けられてこれと熱伝導管６２と集熱板６１の固定穴６８１にボルトが挿入されてなる。

【０００６】前記保護カバー２０は強化ガラス或いはポリ塩化ビニルで製造される。

【０００７】前記単体１０を構成する断熱材４０は、ポリウレタン或いはポリエチレン或いは岩綿、或いはポリスチレンフォーム或いは真空排気を材料とし、単体１０の四周と底部を構成する。

【０００８】蓄熱水槽９０が単体１０で覆われた屋根の最上部に設けられる。

【０００９】単体１０は必要な面積及び場所に応じて自在にその数が増減される。

【００１０】

【作用】

本考案は瓦形太陽熱収集装置とされ、その形状は屋根を覆う瓦状のものとされ、上面に凹槽が設けられ、該凹槽は二層の中空体とされ、断熱材料の添加に適しており、並びに該凹槽上部に嵌合溝が設けられて熱シールと防水処理が行い易い、絶縁体上の透明カバー層の下に光電シリコン片が嵌め入れられ、断熱材上方及び絶縁体下方には適当な空気層が形成され太陽の照射を受けると、光電シリコン片が光電エネルギーを発生し、絶縁体四周内の熱が対流して一層以上の保護カバーの左右並びに熱エネルギー収集器の下方に至り、ヒートパイプで間接的に集熱片の得た熱エネルギーと絶縁体に滞留する熱を伝導し、熱上昇の原理により保存槽中に伝送し、建築体の構造方式に組み合わせて使用され、必要に応じてその数が増減され、光電、熱エネルギー、断熱効果を発揮し、従来の建材に代えて使用できる。

【００１１】

【実施例】

図１０〜図１５に示されるように、本考案の瓦形太陽熱収集装置は、断熱材４０で構成された瓦状の単体１０の上面に収容空間１０１が凹設され、その両側に相対する凹槽５０、５１が設けられて複数の保護カバー２０が嵌合され、該保護カバー２０の底に複数組の光電シリコン片２１が設けられ、光電シリコン片２１の下に保護絶縁体２２が設けられ、保護絶縁体２２の下方の上記断熱材４０との間に空気層３１が設けられ、該空気層３１は単体１０の一側に形成された空気対流空間３０と連通し、該空気対流空間３０の頂端に集熱板６１が嵌合され、該集熱板６１は両側壁上端に設けられた集熱器凹槽６３、６４中に嵌合され、集熱板６１上には少なくとも一つの熱伝導管６２が設けられ、単体１０のもう一側には円弧形の透明カバー６０が設けられ、単体１０の前端には凹穴１１が設けられて前板７０の突起７０２と連接され、上記透明カバー６０の内側には突出ブロック６５が設けられ、単体１０の相対側には凹槽６５１が設けられ、透明カバー６０の別側には固定穴６８１が設けられ、単体１０の前端には接続空間７０１が形成され、単体１０の末端には後板７１が凸設され、該後板７１の上縁には集熱板６１に連通する凹槽７１１が設けられてこれと熱伝導管６２と集熱板６１の固定穴６８１にボルトが挿入されてなる。

【００１２】施工時には必要に応じて複数の単体１０を組み合わせるが、縦に組み合わせる時には、一つの単体１０の前板７０の接続空間７０１にもう一つの単体１０の後板７１を嵌合し、左右に組み合わせる時には、右の単体１０の透明カバー６０で左のもう一つの単体１０の集熱板６１上を覆い、且つ透明カバー６０の開放縁と集熱板６１の内側縁をれんせちし、並びにボルト６９で同側の透明カバー６０の集熱板６１の固定穴６６、６７を締結する。また屋根の上端には蓄熱水槽９０を取り付けるのが望ましく、各単体１０上の熱伝導管６２は縦方向に連通して発生する熱エネルギーを該蓄熱水槽９０に収集、保存する。また各単体１０の背面には電気エネルギー出力インタフェース板８０が設けられて収集した太陽光エネルギーを光電シリコン片２１を経て電気エネルギーに転換する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、運用の原理があまり複雑ではないが、実際の効果の上では、瓦或いは壁材として使用されるだけでなく、発電、工業の製造プロセスでの予熱のための熱水製造、或いは一般家庭での室内保温など各種用途に用いられ、その実用的な価値が高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の太陽エネルギー集熱装置の実施例表示図
である。

【図２】従来の太陽エネルギー集熱装置の第２実施例表
示図である。

【図３】従来の太陽エネルギー集熱装置の第３実施例表
示図である。

【図４】従来の太陽エネルギー集熱装置の第４実施例表
示図である。

【図５】従来の瓦の実施例表示図である。

【図６】従来の屋根用トタン板の実施例である。

【図７】従来の太陽エネルギー集熱装置の第５実施例表
示図である。

【図８】従来の太陽エネルギー集熱装置の第６実施例表
示図である。

【図９】従来の太陽エネルギー集熱装置の第７実施例表
示図である。

【図１０】本考案の望ましい実施例の分解斜視図であ
る。

【図１１】本考案の上下に連接する取り付け表示図であ
る。

【図１２】本考案の組合せ後の斜視図である。

【図１３】本考案の取り付け状態を示す断面図である。

【図１４】本考案のもう一つの取り付け状態を示す断面
図である。

【図１５】本考案の使用状況表示図である。

【符号の説明】

１０・・・単体１０１・・・収容空間１１・・・凹
穴２０・・・保護カバー２１・・・光電シリコン片２
２・・・保護絶縁体３０・・・空気対流空間３１・・・空気層４０・・
・断熱材５０、５１・・・凹槽６０・・・透明カバー６１・
・・集熱板６２・・・熱伝導管６２１・・・熱伝導管６３・・
・集熱器凹槽６４・・・集熱器凹槽６５・・・突出ブロック６５
１・・・凹槽６６・・・固定穴６７・・・固定穴６８１・・・固
定穴６９・・・ボルト７０・・・前板７０１・・・接続
空間７１・・・後板７１１・・・凹槽８０・・・電気エネルギー出力インタフェース板９０
・・・蓄熱水槽

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】断熱材４０で構成された瓦状の単体１０
の上面に収容空間１０１が凹設され、その両側に相対す
る凹槽５０、５１が設けられて複数の保護カバー２０が
嵌合され、該保護カバー２０の底に複数組の光電シリコ
ン片２１が設けられ、光電シリコン片２１の下に保護絶
縁体２２が設けられ、保護絶縁体２２の下方の上記断熱
材４０との間に空気層３１が設けられ、該空気層３１は
単体１０の一側に形成された空気対流空間３０と連通
し、該空気対流空間３０の頂端に集熱板６１が嵌合さ
れ、該集熱板６１は両側壁上端に設けられた集熱器凹槽
６３、６４中に嵌合され、集熱板６１上には少なくとも
一つの熱伝導管６２が設けられ、単体１０のもう一側に
は円弧形の透明カバー６０が設けられ、単体１０の前端
には凹穴１１が設けられて前板７０の突起７０２と連接
され、上記透明カバー６０の内側には突出ブロック６５
が設けられ、単体１０の相対側には凹槽６５１が設けら
れ、透明カバー６０の別側には固定穴６８１が設けら
れ、単体１０の前端には接続空間７０１が形成され、単
体１０の末端には後板７１が凸設され、該後板７１の上
縁には集熱板６１に連通する凹槽７１１が設けられてこ
れと熱伝導管６２と集熱板６１の固定穴６８１にボルト
が挿入されてなる、瓦形太陽熱収集装置。
【請求項２】前記保護カバー２０は強化ガラス或いは
ポリ塩化ビニルで製造される、請求項１に記載の瓦形太
陽熱収集装置。
【請求項３】前記単体１０を構成する断熱材４０は、
ポリウレタン或いはポリエチレン或いは岩綿、或いはポ
リスチレンフォーム或いは真空排気を材料とし、単体１
０の四周と底部を構成する、請求項１に記載の瓦形太陽
熱収集装置。
【請求項４】蓄熱水槽９０が単体１０で覆われた屋根
の最上部に設けられる、請求項１に記載の瓦形太陽熱収
集装置。
【請求項５】単体１０は必要な面積及び場所に応じて
自在にその数が増減される、請求項１に記載の瓦形太陽
熱収集装置。