JP3016717B2 - ドラム缶開栓機 - Google Patents

ドラム缶開栓機

Info

Publication number
JP3016717B2
JP3016717B2 JP7214946A JP21494695A JP3016717B2 JP 3016717 B2 JP3016717 B2 JP 3016717B2 JP 7214946 A JP7214946 A JP 7214946A JP 21494695 A JP21494695 A JP 21494695A JP 3016717 B2 JP3016717 B2 JP 3016717B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
small
plug
drum
opening
mouth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7214946A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0999997A (ja
Inventor
知己 妹尾
響 渡部
Original Assignee
日鉱エンジニアリング株式会社
鈴木機械株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日鉱エンジニアリング株式会社, 鈴木機械株式会社 filed Critical 日鉱エンジニアリング株式会社
Priority to JP7214946A priority Critical patent/JP3016717B2/ja
Publication of JPH0999997A publication Critical patent/JPH0999997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3016717B2 publication Critical patent/JP3016717B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Opening Bottles Or Cans (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラム缶の口部を
閉栓する栓を取り外して口部を開栓するためのドラム缶
開栓機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、使用済みドラム缶に設けられた大
口部と小口部をそれぞれ閉栓する大小2個の口蓋を取り
除くためのドラム缶口蓋除去装置として、例えば、特開
平5−4683号公報に記載のものが知られている。大
口部と小口部は、ドラム缶の天面のほぼ直径位置に対向
して設けられており、大口部は注入・排出口として小口
部は空気口としてそれぞれ機能する。この大口部と小口
部は、それぞれの口部にねじ込まれた大口蓋と小口蓋に
より塞がれている。
【0003】使用済みドラム缶を再生使用する場合、空
にした缶内に洗浄液を注入してドラム缶内部を洗浄する
が、洗浄液を注入する際、大小2個の口蓋を取り除く。
図27に示すように、このドラム缶口蓋除去装置1は、
昇降台2と、位置決めハンド3と、2個のプレス用シリ
ンダ4a,4bと、2個のドライバ5a,5bと、2個
の位置決めスライダ6a,6bと、2個の位置決めシリ
ンダ7a,7bとを有している。位置決めスライダ6
a,6bは、昇降台2上に水平摺動可能に装着されてい
る。
【0004】昇降台2は、水平に固着された横長板によ
り形成されており、ドラム缶8の天面8aに向かって昇
降する。ドラム缶8の天面8aには、大口部9aと小口
部9bが設けられている。位置決めハンド3は、固定ハ
ンド3aと回動ハンド3bからなり、昇降台2の両側か
らほぼ水平に突出している。固定ハンド3aに対して回
動ハンド3bが回動し閉じることにより、位置決めハン
ド3の両端側に位置する大口部9aと小口部9bをそれ
ぞれ同時に挟持することができる。位置決めハンド3が
大口部9aと小口部9bを挟持することにより、大口部
9aと小口部9bが位置決めされる。
【0005】ドライバ5aはプレス用シリンダ4aによ
って、ドライバ5bはプレス用シリンダ4bによってそ
れぞれ上下動する。位置決めスライダ6aはドライバ5
aに、位置決めスライダ6bはドライバ5bにそれぞれ
連結されている。両位置決めスライダ6a,6bは、そ
れぞれ両位置決めシリンダ7a,7bにより昇降台2上
を水平摺動し、それぞれ大口部9aと小口部9bのフラ
ンジに当接する。
【0006】ドラム缶口蓋除去装置1による口蓋のねじ
戻しは次のようにして行われる。先ず、昇降台2が天面
8aのほぼ中心に向かって下降する。位置決めハンド3
は開状態にあって、固定ハンド3aと回動ハンド3bの
両端間に大口部9aと小口部9bがそれぞれ位置する。
その後、回動ハンド3bが回動して位置決めハンド3の
両端が同時に閉じることにより、大口部9aと小口部9
bを挟持し位置決めする。
【0007】次に、位置決めスライダ6a,6bが移動
して、それぞれ大口部9aと小口部9bのフランジに当
接することにより、ドライバ5aが大口部9aの真上
に、ドライバ5bが小口部9bの真上にそれぞれ位置決
めされる。続いて、両ドライバ5a,5bが回転しなが
ら下降することにより、ドライバ5aの先端部が大口部
9aに螺着された大口蓋に嵌合して大口蓋を開栓方向に
ねじ戻す。また、ドライバ5bの先端部が小口部9bに
螺着された小口蓋に嵌合して小口蓋を開栓方向にねじ戻
す。
【0008】この際、小口蓋にキャップシールが被せら
れていても、ドライバ5bの先端部は円錐形状に形成さ
れているため、先端部はキャップシールを打ち抜いて小
口蓋に嵌合することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用済
みドラム缶8は、大口部9aと小口部9bの位置がまち
まちであるため、両ドライバ5a,5bの各先端部が両
口蓋に嵌合しない場合があるという問題点があった。集
められた使用済みドラム缶8には、種々のメーカのもの
があり、メーカによって大口部9aと小口部9bの間の
距離が異なっているため、大口部9aと小口部9bの位
置関係はほぼ同じでも両者の間の距離が異なるものが混
在している。また、輸送時の取り扱い等によりドラム缶
8が変形してしまうことが避けられず、天面8aに凹凸
が生じた場合、大口部9aと小口部9bが同一平面上に
位置しなくなる。
【0010】従って、開状態にある位置決めハンド3に
より挟持される範囲は一定であるため、例えば、大口部
9aと小口部9bが位置決めハンド3の挟持される範囲
内に位置しない場合、回動ハンド3bの回動によって大
口部9aと小口部9bを挟持することができない。ま
た、大口部9aと小口部9bが同一平面上にないと、何
れか一方のみしか挟持することができない場合があり、
更には、双方共に挟持することができない場合もある。
【0011】本発明の目的は、大口部と小口部の間の距
離が異なっていたり大口部と小口部が同一平面上に位置
しないドラム缶でも、大口部と小口部を確実に位置決め
し、各口部と各栓の螺着を解除して開栓することができ
るドラム缶開栓機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ドラム缶の
天面に対して昇降し、前記天面に形成された大口部を位
置決めする大口部位置決め部と、前記ドラム缶の天面に
対して昇降し、前記大口部位置決め部により位置決めさ
れた前記大口部に螺着された大栓を係止する大栓ヘッド
と、前記大栓を係止した前記大栓ヘッドを、前記大栓の
螺着を解除する方向に回転する大栓用駆動部と、前記大
口部位置決め部と独立に前記ドラム缶の天面に対して昇
降し、前記天面に形成された小口部を位置決めする小口
部位置決め部と、前記ドラム缶の天面に対して昇降し、
前記小口部位置決め部により位置決めされた前記小口部
に螺着された小栓を係止する小栓ヘッドと、前記小栓を
係止した前記小栓ヘッドを、前記小栓の螺着を解除する
方向に回転する小栓用駆動部とを有することを特徴とす
るドラム缶開栓機により達成される。
【0013】また、上記ドラム缶開栓機において、前記
大口部位置決め部が、前記大口部を挟持して位置決めす
る一対の大口部用爪を有し、前記小口部位置決め部が、
前記小口部を挟持して位置決めする一対の小口部用爪を
有することが望ましい。また、上記ドラム缶開栓機にお
いて、前記一対の大口部用爪が、前記大口部と前記小口
部を結ぶ線とほぼ直交する前記大口部を通る線上で接近
することにより前記大口部を挟持し、前記一対の小口部
用爪が、前記大口部と前記小口部を結ぶ線上で接近する
ことにより前記小口部を挟持することが望ましい。
【0014】また、上記ドラム缶開栓機において、前記
小栓ヘッドが、前記小栓ヘッドの回転時に前記小栓の凹
部内で係止凸部に係止する複数の回動係止部を有するこ
とが望ましい。また、上記ドラム缶開栓機において、前
記回動係止部が、前記小栓ヘッドの下降時に、前記小栓
に被せられたシールキャップを破って前記凹部に進入す
ることができるピンであることが望ましい。
【0015】また、上記ドラム缶開栓機において、前記
複数の回動係止部による前記凹部への進入が阻止された
場合、前記小栓に対する前記複数の回動係止部の向きを
変えた後に再び前記凹部に進入することが望ましい。更
に、上記ドラム缶開栓機において、前記大口部との螺着
が解除された前記大栓を吸着し、前記大栓を前記大口部
から大栓回収位置に移動した後、吸着を解除する大栓吸
着部と、前記小口部との螺着が解除された前記小栓を挟
持し、前記小栓を前記小口部から小栓回収位置に移動し
た後、挟持を解除する小栓チャック部とを更に有するこ
とが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
ドラム缶開栓機を図1乃至図26を用いて説明する。ドラム缶開栓機 図1はドラム缶開栓機10の正面図であり、図2はドラ
ム缶開栓機10の側面図である。
【0017】図1及び図2に示すように、ドラム缶開栓
機10は、柱11aと梁11bからなる枠体11を有し
ている。枠体11の底部には、第1リフト12と第2リ
フト13の2機のリフトが並設されている。このドラム
缶開栓機10は、ドラム缶14を搬送するドラム缶搬送
装置(図示せず)の搬送路途中に配置されている。搬送
路は、第1リフト12と第2リフト13の上を通ってお
り、搬送されるドラム缶14は、天面14aを上にした
縦置き状態で枠体11内に送り込まれる(図1参照)。
【0018】枠体11の第1リフト12側の上部には、
制御盤15が設置されており、枠体11の第2リフト1
3側の上部には、ドラム缶検出部16が設置されている
(図1参照)。制御盤15には、ドラム缶開栓機10の
様々な作動を制御する制御部15aが格納されている。
ドラム缶検出部16は、第2リフト13にドラム缶14
が載置されたのを検出する。
【0019】ドラム缶 図3に示すように、ドラム缶14の天面14aには、注
入・排出口としての大口部17と、空気口としての小口
部18が設けられている。大口部17と小口部18は、
天面14aの中心Oを挟んでほぼ対向する位置に設けら
れているが、天面14aの中心Oからの距離は異なって
いる(図3(a)参照)。また、両口部17,18は、
天面14a上に突出する大口部開口フランジ17aと小
口部開口フランジ18aをそれぞれ有している(図3
(b)参照)。大口部17は大栓19により、小口部1
8は小栓20によりそれぞれ閉栓されている。
【0020】図4に示すように、大栓19は、周壁19
aと底面19bにより凹部19cが形成された、底があ
る円筒状を呈している。周壁19a内面には一対の係止
凸部19dが形成されており、周壁19a外面にはねじ
部19eが形成されている。一対の係止凸部19dは、
底面19bの中心を通る線上に対向して配置されてい
る。ねじ部19e上端の大口部開口フランジ17a裏面
には、密閉用のOリング21が装着されている。この大
栓19は、ねじ部19eを介して大口部17内に螺着さ
れている。
【0021】図5に示すように、小栓20は、大栓19
の相似形状を有しており、周壁20aと底面20bによ
り形成された凹部20c、周壁20a内面に形成された
一対の係止凸部20d、周壁20c外面に形成されたね
じ部20e及び密閉用のOリング22を有している。小
栓20は、大栓19の外径のほぼ半分の外径を有してお
り、凹部20cの深さは、大栓19の凹部19cに比べ
て若干浅くなっている。この小口部18は、ねじ部20
eを介して小口部18内に螺着されている。また、小口
部18に螺着された小栓20は、通常、例えば薄いアル
ミ板からなるキャップシール(図示せず)が被せられ
て、小口部開口フランジ18aと共に覆われている。
【0022】なお、小栓20には、図6に示すように、
底面20bの中心を通って周壁20a間に渡された係止
凸部20dを有するもの(図6(a)参照)、底面20
bの中心からずれて周壁20a間に渡されたほぼ平行な
2個の係止凸部20dを有するもの(図6(b)参照)
もある。リフト 第1リフト12は、上昇と下降が可能であると共に回転
が可能であるリフター回転部12aを有している(図1
参照)。リフター回転部12aが上昇することにより、
リフター回転部12a上を通るドラム缶14は、リフタ
ー回転部12aに載置されて搬送路から持ち上げられ
る。リフター回転部12aに載置されたドラム缶14
は、リフター回転部12aが回転することにより、その
場で周方向に回転する。リフター回転部12aが下降す
ることにより、リフター回転部12a上のドラム缶14
は、搬送路に復帰する。
【0023】第2リフト13は、上昇と下降が可能であ
るリフター部13aを有している(図1参照)。リフタ
ー部13aが上昇することにより、リフター部13a上
を通るドラム缶14は、リフター部13aに載置されて
搬送路から持ち上げられる。リフター部13aが下降す
ることにより、リフター部13a上のドラム缶14は、
搬送路に復帰する。
【0024】枠体11には、第1リフト12と第2リフ
ト13の上方に位置して、ドラム缶14の搬送方向に沿
う搬送ガイド23が設けられている(図1,2参照)。
搬送ガイド23により、枠体11内に送り込まれたドラ
ム缶14は、搬送方向の両側にズレることなくリフター
回転部12aとリフター部13aに位置するように、規
制される。
【0025】第1リフト12の上方には、ドラム缶14
の大口部17を検出する大口部検出部24が設けられて
いる(図1参照)。大口部検出部24は、下方に突設さ
れた検出端24aを有している。検出端24aは、ドラ
ム缶14の搬送方向a(図3(a)の矢印参照)とほぼ
直交する方向の一端側であって、天面14aの大口部1
7を通る円周上に位置している。また、検出端24a
は、リフター回転部12aに載置されて上昇したドラム
缶14に対し、天面14aから若干上方に離間して位置
している。この大口部検出部24は、検出端24aが上
方へと押し上げられることにより、スイッチが入って検
出情報を出力する。
【0026】従って、リフター回転部12aが回転して
ドラム缶14が回転し、検出端24aが大口部開口フラ
ンジ17aに当接し押し上げられることにより、大口部
17を検出することができる。大栓開栓部と小栓開栓部 第2リフト13の上方には、大栓開栓部25と小栓開栓
部26が設けられている(図2参照)。大栓開栓部25
は、所定配置状態のドラム缶14の大口部17に対応す
る位置に配置されている。ここで、所定配置状態のドラ
ム缶14とは、大口部検出部24が大口部17を検出し
た配置状態(図3(a)参照)のまま第2リフト13に
載置されたドラム缶14である。小栓開栓部26は、所
定配置状態のドラム缶14の小口部18に対応する位置
に、配置されている。大栓開栓部25と小栓開栓部26
は、第2リフト13に載置されたドラム缶14の天面1
4aに対して、上昇・下降自在に枠体11に装着されて
いる。
【0027】大栓開栓部25は、大口部位置決め部27
と大栓ヘッド28を有している(図1,2参照)。大口部位置決め部 図7〜図9に示すように、大口部位置決め部27は、一
対の架台29a,29bを有している(図7,8参
照)。両架台29a,29bは、枠体11上部の梁11
bに取り付けられた支持板30に突設されており(図9
参照)、それぞれ離間して配置されている。支持板30
は、所定配置状態のドラム缶14の大口部17より外側
に位置しており、両架台29a,29bの各突出先端3
1a,31bは、大口部17よりも天面14aの中心O
側に位置している(図8参照)。
【0028】一方の架台29aの突出先端31aには、
ガイド部32aが取り付けられている。ガイド部32a
は、第2リフト13に対向するガイド板33aを有して
いる。ガイド板33aは、ドラム缶14の搬送方向a
(図8矢印参照)に沿うと共に、裏面が天面14aとほ
ぼ平行に配置されている(図7参照)。ガイド板33a
の裏面側には、シリンダ34aが設けられている(図7
参照)。シリンダ34aは、シリンダ34aに対し他方
の架台29b側に向けて進出し或は退避するロッド35
aを有している。ロッド35aの先端には、連結部36
aを介してスライダ37aが取り付けられている。スラ
イダ37aは、摺動部38aとスライダ本体39aを有
している。摺動部38aは、ガイド板33aの裏面に設
けられたガイドレール40aに摺動自在に装着されてい
る。ガイドレール40aは、ドラム缶14の搬送方向a
とほぼ平行に配置されている。ガイドレール40aに案
内されてスライダ37aが移動する。
【0029】スライダ本体39aは、下方に突出して形
成されており、下端には、支持板30側に突出する挟持
爪41aが取り付けられている(図8,9参照)。挟持
爪41aは、天面14aとほぼ平行に設置された板体か
らなり、他方の架台29b側に向けてV字状に開口する
開口部42aを有している(図8参照)。開口部42a
の中心は、ドラム缶14の搬送方向aに沿って所定配置
状態のドラム缶14の大口部17の中心を通る線上に位
置する。挟持爪41aには、回転方向がスライダ37a
の移動方向と同一方向となるように、回転自在に軸支さ
れた車輪43aが取り付けられている(図7,8参
照)。車輪43aの摺動面44aは、挟持爪41aの裏
面下方に突出しており、大口部位置決め部27の最下部
に位置している(図7参照)。
【0030】他方の架台29bの突出先端31bには、
ガイド部32bが取り付けられている。ガイド部32b
は、第2リフト13に対向するガイド板33bを有して
いる。ガイド板33bは、ドラム缶14の搬送方向aに
沿うと共に、裏面が天面14aとほぼ平行に配置されて
いる(図7参照)。ガイド板33bの裏面側には、シリ
ンダ34bが設けられている(図7参照)。シリンダ3
4bは、シリンダ34bに対し一方の架台29a側に向
けて進出し或は退避するロッド35bを有している。ロ
ッド35bの先端には、連結部36bを介してスライダ
37bが取り付けられている。スライダ37bは、摺動
部38bとスライダ本体39bを有している。摺動部3
8bは、ガイド板33bの裏面に設けられたガイドレー
ル40bに摺動自在に装着されている。ガイドレール4
0bは、ドラム缶14の搬送方向a(図8矢印参照)と
ほぼ平行に配置されている。ガイドレール40bに案内
されてスライダ37bが移動する。
【0031】スライダ本体39bは、下方に突出して形
成されており、下端には、支持板30側に突出する挟持
爪41bが取り付けられている(図8,9参照)。挟持
爪41bは、天面14aとほぼ平行に設置された板体か
らなり、一方の架台29a側に向けてV字状に開口する
開口部42bを有している(図8参照)。開口部42b
の中心は、ドラム缶14の搬送方向aに沿って所定配置
状態のドラム缶14の大口部17の中心を通る線上に位
置する。挟持爪41bには、回転方向がスライダ37b
の移動方向と同一方向となるように、回転自在に軸支さ
れた車輪43bが取り付けられている(図7,8参
照)。車輪43bの摺動面44bは、挟持爪41bの裏
面下方に突出しており、大口部位置決め部27の最下部
に位置している(図7参照)。
【0032】即ち、大口部位置決め部27は、互いに接
近離反する一対の挟持爪41a,41bを有しており、
一対の挟持爪41a,41bは、各開口部42a,42
bの先端を境に上方から見て左右対称に形成され、且つ
配置されている(図7,8参照)。更に、両挟持爪41
a,41bの両開口部42a,42b間の上方には、大
口部位置決め部27の構成物により遮られることのない
空間が形成されている(図2参照)。
【0033】従って、所定配置状態のドラム缶14に対
し大栓開栓部25が下降を停止した後、両挟持爪41
a,41bが大口部17の中心を通る線上を互いに接近
するように移動することにより、両開口部42a,42
bが大口部開口フランジ17aを外側から挟み込むこと
ができる(図8参照)。大口部17の中心を通る線は、
大口部17と小口部18を結ぶ線とほぼ直交している。
両開口部42a,42bが挟み込む際、両開口部42
a,42bは当接しないので、大口部開口フランジ17
aを固定状態に挟持することができる。この結果、大口
部17の位置決めが行われる。
【0034】なお、大栓開栓部25の下降は、両車輪4
3a,43bが第2リフト13に載置されたドラム缶1
4の天面14aに当接することにより、図示しないリミ
ットスイッチが作動して停止される。大栓ヘッド 図10及び図11に示すように、大口部17の上方に
は、大栓ヘッド28が設置されている。大栓ヘッド28
は、第2リフト13に載置されたドラム缶14の大口部
17を閉栓する大栓19に対して、上昇・下降自在に設
けられている。
【0035】図12に示すように、この大栓ヘッド28
は、シャフト部45と、シャフト部45が装着された球
面装置121と、シャフト部45の下端に装着された回
動係止部46とを有している。シャフト部45は、大栓
ヘッド28の上方に設置された、大栓用駆動部である駆
動モータ47(図1,2参照)に連結されており、駆動
モータ47の駆動により周方向に回転する。
【0036】図12及び図13に示すように、駆動モー
タ47は、回転軸47aを下方に向けて枠体11に設置
されている。駆動モータ47の回転軸47aには、ほぼ
垂直に垂れ下がるユニバーサル継手120が接続されて
いる。ユニバーサル継手120は、2個の関節120
a,120bと、2個の関節120a,120bの間に
設けられたスプライン軸120cとを有している。ユニ
バーサル継手120の下端部120dには、シャフト部
45が連結されている。下端部120d内に挿入された
シャフト部45の上端は、ネジ122により下端部12
0dに固着されている(図14参照)。
【0037】図13に示すように、支持板30の裏面3
0b側には、上端が枠体11に固着された縦レール12
3が、支持板30から離間して設置されている。縦レー
ル123は、支持板30に沿ってほぼ垂直に固定されて
いる。縦レール123には、縦スライダ124を介して
シリンダ支持部125が装着されている。縦スライダ1
24は、上下に離間して2個設置されている。シリンダ
支持部125は、下端部125aが縦レール123とは
反対側に屈曲したL字状断面を有している。下端部12
5aの上面には、大栓部シリンダ126が載置されてい
る。大栓部シリンダ126は、ロッド127を上に向け
て設置されており、ロッド127の上端は駆動モータ4
7が載置された枠体11の下面に固着されている。
【0038】また、シリンダ支持部125は、一端を下
端部125aの下面に接続し、他端を縦レール123の
下方を通って支持板30の裏面30bに接続したL字状
の連結部128により、支持板30に固着されている
(図13参照)。従って、支持板30は、大栓部シリン
ダ126の作動により、ドラム缶14の天面14aに対
して接近離反するように移動することができる。つま
り、大栓部シリンダ126が作動してロッド127が進
出すると、枠体11を押し上げようとするが、枠体11
は移動しないので、大栓部シリンダ126がシリンダ支
持部125と共に下降する。シリンダ支持部125が下
降すると、シリンダ支持部125と共に支持板30が下
降する。同様に、ロッド127が退避すると、大栓部シ
リンダ126が上昇し支持板30が上昇する。
【0039】このため、架台29a,29bを介して大
口部位置決め部27と一体化している支持板30は、大
口部位置決め部27と共に移動する(図7参照)。図1
4に示すように、球面装置121は、球面座129と、
球面座129の上面129a側に装着された球面上受け
130と、球面座129の下面129b側に装着された
球面下受け131とを有している。球面座129は、空
洞球体の一部からなるドーム状に形成されており、頂上
には、シャフト部45の外径より大きな内径を有する円
形孔132が開けられている。円形孔132は、シャフ
ト部45の軸方向に対する所定角度の傾斜が可能となる
大きさを有している。
【0040】球面上受け130は、円形孔132を塞ぐ
大きさの円盤状に形成されており、球面座129の上面
129aと同一曲率を有する球面からなる下面130a
を有している。球面上受け130の下面130a中心に
は、シャフト部45が挿通される貫通孔133が開けら
れている。球面上受け130には、挿通されたシャフト
部45を回動自在に軸支する軸受133aが装着されて
いる。
【0041】球面下受け131は、円形孔132を塞ぐ
大きさの拡径上部を有する柱状に形成されており、球面
座129の下面129bと同一曲率を有する球面からな
る上面131aを有している。球面下受け131の上面
131a中心には、シャフト部45が挿通される貫通孔
134が開けられている。球面下受け131には、上下
2箇所に、挿通されたシャフト部45を回動自在に軸支
する軸受134a,134bが装着されている。
【0042】これら球面上受け130の貫通孔133
と、球面座129の円形孔132と、球面下受け131
の貫通孔134とを貫通して、シャフト部45が装着さ
れている。球面装置121に装着されたシャフト部45
は、シャフト部45の下端の回動係止部46と、ユニバ
ーサル継手120の下端部120dにより、球面装置1
21を上下から挟み込んでいる(図14参照)。シャフ
ト部45は、各軸受133a,134a,134bによ
り球面装置121に対して自在に回動する。そして、球
面上受け130は球面座129の上面129aを、球面
下受け131は球面座129の下面129bを、共に球
面座129に沿って摺動し、円形孔132内におけるシ
ャフト部45の傾斜に追随して移動する。
【0043】図12及び図15に示すように、支持板3
0に対してほぼ直交して配置されている球面座129
は、平坦な外周縁部135を有している。外周縁部13
5には、外周縁部135を延長した突出端135aが形
成されている。球面座129の外周縁部135の上面に
は、ユニバーサル継手120を挟んで両側に位置する各
スライドシャフト136の下端部136aが連結されて
いる。各スライドシャフト136は、支持板30の表面
30aに固定されたシャフト受け137に挿通されてお
り、支持板30の表面30aに沿ってほぼ垂直に配置さ
れている。各スライドシャフト136の上端には、スラ
イドシャフト136がシャフト受け137から抜け落ち
るのを防止するシャフト止め138が形成されている。
【0044】球面座129の突出端135aの上面に
は、球面座用シリンダ139が設置されている。球面座
用シリンダ139は、支持板30に固着されており、下
向きに進出するロッド140の先端は、突出端135a
の上面に固着されている。球面座用シリンダ139から
ロッド140が進出退避することにより、球面座129
は上下に移動する。球面座129が上下に移動すると、
球面下受け131の下端に回動係止部46が当接するシ
ャフト部45も移動し、シャフト部45が取り付けられ
ているユニバーサル継手120の下端部120dに当接
する球面上受け130も移動する。
【0045】球面座用シリンダ139の作動により、球
面装置121が上下に移動し、球面装置121の上下移
動に従って、ユニバーサル継手120が上下に移動す
る。この際、球面座129は、シャフト受け137に沿
って上下に摺動するスライドシャフト136により、ほ
ぼ水平状態を保持したままバランス良く移動する。従っ
て、シャフト部45を介してユニバーサル継手120に
装着された球面座129は、円形孔132が、両挟持爪
41a,41bにより挟持される挟持対象のほぼ真上に
位置している。球面座129は、スライドシャフト13
6に対し、円形孔132が常時、挟持対象のほぼ真上に
位置するように上下に摺動する(図12参照)。
【0046】このように、架台29a,29bを介して
支持板30に取り付けられた大口部位置決め部27と、
大栓ヘッド28の位置関係は、大口位置決め部27によ
る大口部17の位置決め、即ち、両挟持爪41a,41
bで大口部17を挟み込んで支持板30に対し所定位置
に大口部17の中心が来るようにドラム缶14の大口部
17側を固定した際に、シャフト部45が、常時、挟持
対象である大口部17のほぼ真上に位置するように配置
されている。
【0047】そして、両挟持爪41a,41bが挟み込
む大口部17の傾きに応じて、シャフト部45は、その
傾きを自在に変えることができる。つまり、大口部17
が傾いていた場合、シャフト部45は、球面装置121
を介して大口部17の傾きに応じて自在に傾斜すること
ができる。下降するシャフト部45の傾きに対して、ユ
ニバーサル継手120は、2個の関節120a,120
bが屈曲し、且つスプライン軸120cが伸長して追随
する。このユニバーサル継手120を介して、枠体11
に固定された駆動モータ47の駆動力を、シャフト部4
5に確実に伝達することができる(図15参照)。
【0048】つまり、大口部17が傾斜していない場
合、シャフト部45は円形孔132内にほぼ垂直に位置
し、ユニバーサル継手120はほぼ垂直状態となる(図
12参照)。一方、大口部17が傾斜している場合は、
球面装置121を介して、シャフト部45は円形孔13
2内に傾いて位置し、シャフト部45に応じてユニバー
サル継手120は屈曲状態になる。
【0049】また、シャフト部45は、円筒体により形
成されており、減圧装置48に接続されている(図10
参照)。回動係止部46は、大栓19の周壁19a上端
面に密着して凹部19cを覆う密着部49と、密着部4
9内に位置して十字形に突出する係止先端(図示せず)
を有している。密着部49の内部空間は、シャフト部4
5に連通している。係止先端は、大栓19の凹部19c
内に入り込んで両係止凸部19d,19dに係止するこ
とができる。
【0050】大栓ヘッド28が下降すると、係止先端が
大口部17に螺着された大栓19の凹部19cに入り込
み、密着部49が大栓19の凹部19cを覆う。この状
態で、駆動モータ47の駆動によりシャフト部45が回
転すると、回転する係止先端に大栓19の両係止凸部1
9d,19dが係止する。また、減圧装置48の作動に
よりシャフト部45を介して大栓19の凹部19c内が
減圧状態になると、大栓19は、大栓ヘッド28の下端
に吸着される(図11参照)。
【0051】小口部位置決め部 小栓開栓部26は、小口部位置決め部50と小栓ヘッド
51と小栓チャック部52とを有している(図2参
照)。図16及び図17に示すように、小口部位置決め
部50は、大栓19と小栓20の間の上方に位置する架
台53を有している。架台53の底部裏面側には、シリ
ンダ54が設けられている(図16参照)。シリンダ5
4は、大栓19と小栓20を結ぶ線上を小栓20に向け
て進出し或は退避するロッド55を有している。ロッド
55の先端には、フレキシブルジョイント56を介して
シャフト57が接続されており、シャフト57には、ス
ライダ58が取り付けられている(図16参照)。
【0052】スライダ58は、摺動部59とスライダ本
体60を有している。摺動部59は、架台53の底部裏
面に設けられたガイドレール61に摺動自在に装着され
ている。ガイドレール61は、ドラム缶14の搬送方向
a(図17矢印参照)とほぼ直交する大栓19と小栓2
0を結ぶ線に沿って、配置されている。ガイドレール6
1に案内されてスライダ58が移動する。
【0053】スライダ本体60は、摺動部59が取り付
けられた摺動部取付部62と、摺動部取付部62と一体
化しシャフト57の先端に接合された縦壁63と、シャ
フト57を挟んで縦壁63の両側に設けられた一対の側
壁64(他方図示せず)と、底壁65とを有している
(図16参照)。縦壁63は、所定配置状態のドラム缶
14の小口部18と天面14aの中心O(図3(a)参
照)との間に位置している。縦壁63の下端部には、天
面14aとほぼ平行に小口部18に向かって、板状の車
輪設置部66が突設されている(図17参照)。車輪設
置部66に形成された開口部67には、回転方向がロッ
ド55の進出退避方向に沿うように(図17参照)、車
輪68が設けられている。車輪68は、開口部67に掛
け渡された車軸69に回転自在に軸支されている。車輪
68の摺動面68aは、車輪設置部66の裏面下方に突
出しており、小口部位置決め部50の最下部に位置して
いる(図16参照)。
【0054】車輪設置部66の小口部18側には、内側
爪70が設けられている(図17参照)。内側爪70
は、天面14aとほぼ平行に設置された板体からなり、
小口部18に向けてV字状に開口する開口部70aを有
している。開口部70aの中心は、ロッド55の進出退
避方向の延長上に位置する(図17参照)。小口部18
を挟んで内側爪70の反対側には、外側爪71が設けら
れている(図17参照)。外側爪71は、天面14aと
ほぼ平行に設置された板体からなり、小口部18に向け
てV字状に開口する開口部71aを有している。開口部
71aの中心は、ロッド55の進出退避方向の延長上に
位置する(図17参照)。外側爪71の両端の内側爪7
0側には、外側爪71と同様の板体からなる一対の連結
部72,73が突設されている(図17参照)。両連結
部72,73は、同一のL字状に形成されており、車輪
設置部66側方に達する屈曲部72a,73aを互いに
外側に向けている(図17参照)。両連結部72,73
は、それぞれ内側爪70の外側縁70bに沿って摺動す
る。
【0055】一方の連結部72の屈曲部72aには、シ
リンダ54側に突出する外側爪用ラック74が取り付け
られている(図16,17参照)。外側爪用ラック74
は、小口部18に対して接近し或は離反することができ
るように、小口部位置決め部50に固定された支持部7
5に摺動自在に装着されている。支持部75に装着され
た外側爪用ラック74は、支持部75の両端部に貫通保
持されている。支持部75の中央開口部76には、外側
爪用ラック74の上面に形成された歯部74aが露出し
ている。
【0056】他方の連結部73の屈曲部73aには、シ
リンダ54側に突出する外側爪用シャフト77が取り付
けられている(図17参照)。外側爪用シャフト77
は、小口部18に対して接近し或は離反することができ
るように、小口部位置決め部50に固定された支持部7
8に摺動自在に装着されている。支持部78に装着され
た外側爪用シャフト77は、支持部78の両端部に貫通
保持されている。
【0057】外側爪用ラック74が装着された支持部7
5の中央部には、外側爪用ラック74の上方にピニオン
79が設置されている(図16参照)。ピニオン79
は、その位置を固定する固定軸80に回転自在に軸支さ
れている。ピニオン79の上方には、歯部81aを下方
に向けたスライダ用ラック81が設置されている。スラ
イダ用ラック81は、取付部82を介してスライダ本体
60の側壁64に固定されている。外側爪用ラック74
の歯部74aとスライダ用ラック81の歯部81aは、
共にピニオン79の外周面に形成された歯部79aと噛
み合っている(図16参照)。
【0058】即ち、小口部位置決め部50は、小口部1
8を挟んで互い接近離反する内側爪70と外側爪71
(図17矢印参照)を有している。更に、内側爪70と
外側爪71の両開口部70a,71a間の上方には、小
口部位置決め部50の構成物により遮られることのない
空間が形成されている(図16参照)。従って、所定配
置状態のドラム缶14に対し小栓開栓部26が下降を停
止した後、内側爪70と外側爪71が小口部18の中心
を通る線上を互いに接近するように移動することによ
り、両開口部70a,71aが小口部開口フランジ18
aを外側から挟み込むことができる(図16,17参
照)。小口部18の中心を通る線は、大口部17と小口
部18を結ぶ線である。両開口部70a,71aが挟み
込む際、両開口部70a,71a同士は当接しないの
で、小口部開口フランジ18aを固定状態に挟持するこ
とができる。この結果、小口部18の位置決めが行われ
る。
【0059】なお、小栓開栓部26の下降は、車輪設置
部66の車輪68が第2リフト13に載置されたドラム
缶14の天面14aに当接することにより、図示しない
リミットスイッチが作動して停止される。小口部位置決
め部50は、大口部位置決め部27と所定位置関係を有
して配置されている。即ち、小口部位置決め部50は、
天面14aの中心を通る線上に離間して位置する大口部
17と小口部18を結ぶ距離分、大口部位置決め部27
から離間している(図3(a)参照)。加えて、大口部
位置決め部27と小口部位置決め部50は、大口部位置
決め部27に続いて小口部位置決め部50がそれぞれ個
別に作動して位置決めを行う。
【0060】従って、大口部位置決め部27による大口
部17の位置決め、及び小口部位置決め部50による小
口部18の位置決めを、大口部17と小口部18の間の
距離及び天面14a上の高低差に拘らず行うことができ
る。また、大口部17の位置決めを行う際、両挟持爪4
1a,41bは、ドラム缶14の搬送方向aに沿って移
動する(図3(a)参照)ので、大口部開口フランジ1
7aを確実に挟み込むことができる。第2リフト13上
の所定配置状態のドラム缶14において発生する大口部
17の位置ズレは、ドラム缶14の回転方向であるドラ
ム缶14の搬送方向aに沿っており、両挟持爪41a,
41bの接近移動線上から大きく外れることはない。
【0061】このため、両挟持爪41a,41bの離反
距離と両開口部42a,42bの大きさを、想定される
大口部17の位置ズレに対応して設定することにより、
位置ズレを吸収することができる。また、小口部18の
位置決めを行う際、内側爪70と外側爪71は、ドラム
缶14の搬送方向aにほぼ直交する方向に移動する(図
3(a)参照)ので、小口部開口フランジ18aを確実
に挟み込むことができる。第2リフト13上の所定配置
状態のドラム缶14において発生する小口部18の位置
ズレは、大口部17と小口部18を結ぶ線上にあって、
内側爪70と外側爪71の接近移動線上から大きく外れ
ることはない。
【0062】このため、内側爪70と外側爪71の離反
距離と両開口部70a,71aの大きさを、想定される
小口部18の位置ズレに対応して設定することにより、
位置ズレを吸収することができる。小栓ヘッド 図10及び図18に示すように、小口部18の上方に
は、小栓ヘッド51が設置されている。小栓ヘッド51
は、第2リフト13に載置されたドラム缶14の小口部
18を閉栓する小栓20に対して、上昇・下降自在に設
けられている。
【0063】この小栓ヘッド51は、図19に示すよう
に、ユニバーサル継手141と、ユニバーサル継手14
1に連結されたシャフト部83と、シャフト部83の下
端に装着された回動係止部84とを有している。シャフ
ト部83は、小栓ヘッド51の上方に設置された、小栓
駆動部である駆動モータ85(図1,2参照)に連結さ
れており、駆動モータ85の駆動により周方向に回転す
る。
【0064】図19及び図20に示すように、駆動モー
タ85は、回転軸85aを下方に向けて枠体11に設置
されている。駆動モータ85の回転軸85aには、ほぼ
垂直に垂れ下がるユニバーサル継手141が接続されて
いる。ユニバーサル継手141は、2個の関節141
a,141bと、2個の関節141a,141bの間に
設けられたスプライン軸141cとを有している。ユニ
バーサル継手141の下端部141dには、ユニバーサ
ル継手141の回転と共に回転する第1ギヤ142が取
り付けられている。また、ユニバーサル継手141の下
端部141dは、ユニバーサル継手141と第1ギヤ1
42の回転に連動しない連結軸143を介して、ガイド
ブラケット144に接続されている(図19参照)。
【0065】第1ギヤ142には、シャフト部83の上
端に取り付けられた第2ギヤ145が噛み合っている
(図19参照)。シャフト部83は、第2ギヤ145の
回転と共に回転する。シャフト部83は、ガイドブラケ
ット144の長手方向ほぼ中央を上下方向に貫通する貫
通孔146に挿通されている。貫通孔146内のシャフ
ト部83には、外周面に開口するシャフト部溝(図示せ
ず)が全周に渡って形成されている。シャフト部溝に対
応して、貫通孔146の上下方向ほぼ中央には、内周面
に開口する貫通孔溝(図示せず)が全周に渡って形成さ
れている。シャフト部溝と貫通孔溝には、両溝に入り込
む軸受149が装着されている(図19,20参照)。
【0066】この軸受149により、シャフト部83
は、ガイドブラケット144に対して自在に回動するこ
とができると共に、ガイドブラケット144に係止して
ガイドブラケット144の上下方向の移動に従い移動す
る。図19に示すように、ガイドブラケット144は、
プレート150の表面150aに取り付けられている。
プレート150は、上端部151が裏面150b側に屈
曲した矩形板体からなり、ドラム缶開栓機10内のドラ
ム缶14の天面14aに対して、ほぼ垂直に設置されて
いる(図20参照)。プレート150の表面150aの
側方下端には、小口部位置決め部50の架台53が固着
されている。プレート150の裏面150bの両側端に
は、上下方向に縦レール152が並設されている。
【0067】図20に示すように、上端部151の上面
には、小栓部シリンダ153が固着されている。小栓部
シリンダ153のロッド154は、上端部151を貫通
して上端部151の裏面側に突出している。ロッド15
4の先端は、スライダプレート155に接続されてい
る。スライダプレート155は、プレート150にほぼ
平行に配置されている。縦レール152に面したスライ
ダプレート155の表面には、各縦レール152に摺動
自在に装着される縦スライダ156が取り付けられてい
る。縦スライダ156は、上下に離間して2個が設けら
れている。スライダプレート155の裏面には、縦スラ
イダ156に対応する位置に2個の横スライダ157が
取り付けられている。横スライダ157は、プレート1
50の裏面150b側に位置する枠体11に上下に並設
された2本の横レール158に、摺動自在に装着されて
いる。横レール158は、ドラム缶開栓機10内のドラ
ム缶14の天面14aに対して、ほぼ水平に設置されて
いる。
【0068】従って、プレート150は、ドラム缶14
の天面14aに沿って横移動することができると共に、
小栓部シリンダ153の作動により、ドラム缶14の天
面14aに対して接近離反するように移動することがで
きる。つまり、小栓部シリンダ153が作動してロッド
154が進出すると、スライダプレート155を押し下
げようとするが、スライダプレート155は上下方向に
は移動しないので、小栓部シリンダ153が上昇する。
小栓部シリンダ153が上昇すると、小栓部シリンダ1
53と共にプレート150が上昇する。同様に、ロッド
154が退避すると、小栓部シリンダ153が下降しプ
レート150が下降する。
【0069】このため、架台53を介して小口部位置決
め部50と一体化しているプレート150は、小口部位
置決め部50と共に移動する。図19及び図20に示す
ように、ガイドブラケット144は、長板状に形成され
ており、一端に段差部159を有している(図19参
照)。ガイドブラケット144は、貫通孔146が、内
側爪70と外側爪71により挟持される挟持対象のほぼ
真上に位置するように、プレート150の表面150a
に突設されている(図19,20参照)。貫通孔146
の両側には、それぞれスライド孔160が開けられてお
り、各スライド孔160には、スライドシャフト161
が挿通されている。各スライドシャフト161は、ほぼ
垂直に配置されており、各スライドシャフト161の上
下両端は、シャフト止め162によりプレート150の
表面150aに固定されている。ガイドブラケット14
4は、スライドシャフト161に対し、貫通孔146が
挟持対象のほぼ真上に常時位置するように、上下に摺動
する(図19参照)。
【0070】図19及び図21に示すように、ガイドブ
ラケット144の段差部159の上方には、ブラケット
用シリンダ163が設置されている。ブラケット用シリ
ンダ163は、プレート150の表面150aに固着さ
れており、下向きに進出するロッド164の先端は、段
差部159の上面に接続されている。従って、ブラケッ
ト用シリンダ163からロッド164が進出退避するこ
とにより、ガイドブラケット144はスライドシャフト
161に沿って上下に摺動する。ガイドブラケット14
4が上下に摺動することにより、第1ギヤ142と第2
ギヤ145が噛み合ったまま、シャフト部83とユニバ
ーサル継手141も上下動する。
【0071】このように、架台53を介してプレート1
50に取り付けられた小口位置決め部50と、小栓ヘッ
ド51の位置関係は、小口位置決め部50による小口部
18の位置決めが行われた際に、シャフト部83が、常
時、挟持対象である小口部18のほぼ真上に位置するよ
うに配置されている。よって、内側爪70と外側爪71
が挟み込む小口部18の位置に応じて、プレート150
がドラム缶14の天面14aに対し上下左右方向に移動
する(図19参照)。プレート150の移動に対して、
2個の関節141a,141bが屈曲し、且つスプライ
ン軸141cが伸長することにより、ユニバーサル継手
141も追随する(図21参照)。このユニバーサル継
手141を介して、枠体11に固定された駆動モータ8
5の駆動力を、シャフト部83に確実に伝達することが
できる(図21参照)。
【0072】つまり、小口部18が所定位置に位置する
場合、シャフト部83は小口部18に対してほぼ垂直に
位置し、ユニバーサル継手141はほぼ垂直状態となる
(図19参照)。一方、小口部18が位置ズレにより所
定位置に位置しない場合は、プレート150が移動し
て、シャフト部83は小口部18に対してほぼ垂直に位
置し、ユニバーサル継手141がプレート150の移動
に対応して屈曲及び伸長した状態になる(図21参
照)。
【0073】回動係止部84は、ピンホルダ86と、ピ
ンホルダ86の先端に突設されたピン87を有している
(図18,23(a)参照)。ピン87は、両係止凸部
20d,20dを回避して凹部20c内に位置すること
ができるように、2本が離間して配置されている。各ピ
ン87の先端は、尖っており、小栓ヘッド51の下降時
に小栓20を覆うシールキャップを破って凹部20cに
進入することができる。2本のピン87,87が凹部2
0cに入り込んだ状態(図5,23(c)参照)で、駆
動モータ85の駆動によりシャフト部83が回転する
と、2本のピン87,87は小栓20の凹部20c内で
回動し、両係止凸部20d,20dがそれぞれ係止す
る。
【0074】回動係止部84の先端に突設された2本の
ピン87,87により、一対の係止凸部20d(図5参
照)の他、底面20bの中心を通って周壁20a間に渡
された係止凸部20d(図6(a)参照)、底面20b
の中心からずれて周壁20a間に渡されたほぼ平行な2
個の係止凸部20d(図6(b)参照)等を有する小栓
20にも対応することができる。
【0075】この小栓ヘッド51は、2本のピン87,
87が凹部20cへ進入することができなかった場合に
再度凹部20cへと進入するのを繰り返す、リトライ機
構を有している。図22に示すように、小栓ヘッド51
のシャフト部83の上端近傍には、小栓ヘッド51の下
降時に下降位置を検出する近接センサ88が設けられて
いる。近接センサ88のオン・オフによる検出情報は、
制御盤15内の制御部15aに出力される。制御部15
aは、検出情報に基づいて小栓ヘッド51の作動を制御
する。近接センサ88の検出端88aは、シャフト部8
3の上端部に形成された鍔状部83aから所定距離b下
方に離間して設置されている(図22参照)。所定距離
bは、小栓ヘッド51の先端に突設された2本のピン8
7,87が凹部20cへ進入して両係止凸部20d,2
0dに係止することができる距離である。
【0076】小栓ヘッド51の下降端は、小口部位置決
め部50の最下端部から小栓20の凹部20cの深さ分
上方に離間して配置されている。小栓ヘッド51の下降
端は、2本のピン87,87の先端であり、小口部位置
決め部50の最下端部は車輪68の摺動面68aであ
る。従って、小栓ヘッド51の下降量が凹部20cの深
さ分に該当する場合は、近接センサ88がオンとなり、
2本のピン87,87が凹部20cに進入したものと判
断する。一方、下降量が凹部20cの深さ分に該当しな
い場合は、近接センサ88がオンとならず、2本のピン
87,87が凹部20cに進入しなかったものと判断す
る。
【0077】リトライ 図23により、小栓ヘッド51のリトライの動きを説明
する。例えば、2本のピン87,87の位置が小栓20
の両係止凸部20d,20dの位置と一致し、下降する
2本のピン87,87が両係止凸部20d,20dに阻
止されて凹部20cへ進入することができないと(図2
3(a)参照)、近接センサ88がオフとなる。近接セ
ンサ88がオフの場合、制御部15aは、小栓20に対
する2本のピン87,87の向きを変えた後に再度凹部
20cに進入するように、小栓ヘッド51を制御する制
御情報を出力する。
【0078】1回目の制御情報が出力されると、小栓ヘ
ッド51は、上昇して約15度周方向に回転し2本のピ
ン87,87の向きを変え、小栓20の上面に対する両
ピン87,87の位置を変える(図23(b)参照)。
その後、2本のピン87,87の向きを変えた状態で、
小栓ヘッド51が下降する。2本のピン87,87の向
きを変えることにより、2本のピン87,87の位置が
小栓20の両係止凸部20d,20dの位置と一致しな
い。そのため、下降する2本のピン87,87が両係止
凸部20d,20dに阻止されず、凹部20c内へ進入
することができる(図23(c)参照)。
【0079】1回目の制御情報の出力により2本のピン
87,87の向きを変えた状態でも、凹部20cへ進入
することができないと、2回目の制御情報が出力され
る。2回目の制御情報が出力されると、小栓ヘッド51
は、上昇して更に約15度周方向に回転し2本のピン8
7,87の向きを変えた後、下降する。制御情報は計3
回出力され、2本のピン87,87の向きは3回目で約
45度向きを変える。
【0080】小栓チャック部 小栓ヘッド51を挟んで小口部位置決め部50の反対側
には、小栓チャック部52が設置されている(図2参
照)。小栓チャック部52は、第2リフト13に載置さ
れたドラム缶14の小栓20に対して上昇・下降する小
栓ヘッド51と一体的に移動する。
【0081】図18に示すように、小栓チャック部52
は、取付部52aを介してプレート150の表面150
aに突設されている。取付部52aの表面には、シリン
ダ91が設けられている。シリンダ91は、小栓ヘッド
51の昇降方向に沿って進出退避する一対のロッド9
2,92を有している。一対のロッド92,92の両進
出先端には、両進出先端に渡された移動部93が取り付
けられている。移動部93は、小栓ヘッド51側に、下
方に突出する突出部93aを有する板体により形成され
ている。突出部93aには、ドラム缶14の天面14a
に対してほぼ平行に設置されたチャック94が装着され
ている。
【0082】チャック94は、一対の棒状可動部95,
96が上方から見てX字状に組み合わされたトグルクラ
ンプにより形成されている。両棒状可動部95,96
は、同一形状を有しており、小栓ヘッド51側の先端部
95a(図18参照、他方図示せず)が一段下がったク
ランク状に形成されている。両先端部95a(他方図示
せず)は、小栓20を両側から挟むことができるよう
に、2本のピン87,87の両外側まで延びている。
【0083】両棒状可動部95,96の両後端部96a
(図18参照、他方図示せず)間には、チャック作動部
97が設けられている。チャック作動部97は、シリン
ダ98と、シリンダ98の両側から両後端部96a(他
方図示せず)に向かって進出退避自在なロッド(図示せ
ず)を有している。両後端部96a(他方図示せず)に
連結されたロッドの進出退避により、両後端部96a
(他方図示せず)を同時に押し出し或は引き戻すことが
できる。チャック作動部97の作動により、両先端部9
5a(他方図示せず)が、チャック94の中央交差部9
4aを支点にして互いに接近離反する。
【0084】大栓回収部と小栓回収部 図10に示すように、枠体11の外側には、第2リフト
13を挟んで所定配置状態のドラム缶14の大口部17
と小口部18を結ぶ線上(図3(a)参照)に、大栓回
収部99と小栓回収部100が設けられている。大栓回
収部99は大栓開栓部25の外側に位置しており、小栓
回収部100は小栓開栓部26の外側に位置している
(図2参照)。
【0085】大栓回収部 図11に示すように、大栓回収部99は、枠体11の梁
11bに取り付けられた大栓用シュート収納部101
と、大栓用シュート収納部101の下部に設けられた大
栓導入部102を有している。大栓用シュート収納部1
01には、大栓用シュート収納部101に対して進出退
避自在に、大栓用シュート103が装着されている。大
栓用シュート103は、大栓19の通り抜けが可能な筒
体により形成されており、大栓19が先端から後端に向
けて滑り落ちる滑り道となる。シュート先端103aの
上面側には、第2リフト13に載置されたドラム缶14
の天面14aに沿うような開口面を有する先端開口10
4が開けられている。先端開口104は、大栓19の受
け口として十分な大きさを有している。シュート後端
は、後端壁105により閉じられており、後端壁105
の前方のシュート底面には、大栓19の通過が可能なシ
ュート開口106が開けられている。
【0086】大栓用シュート収納部101のシュート底
面に対応する部分には、大栓19が通過可能な幅を有す
る収納部開口107が開けられている。この大栓用シュ
ート103は、図示しない駆動部により駆動され、やや
上方に向かって進出する。大栓用シュート103の進出
時、シュート先端103aは、第2リフト13に載置さ
れた所定配置状態のドラム缶14の天面14aの上方で
あって、大口部17のほぼ真上に位置する(図11中、
二点鎖線参照)。この際、シュート開口106は、大栓
用シュート収納部101の前端部近傍に位置する。
【0087】大栓導入部102は、筒体により形成され
ている(図11参照)。上部開口102aは、大栓用シ
ュート収納部101の収納部開口107に連通してい
る。下部開口は、図示しない大栓回収箱に連通してい
る。大栓用シュート103を滑り落ちた大栓19は、シ
ュート開口106から上部開口102aを通って大栓導
入部102に落下し、更に、大栓回収箱へと落下する
(図10参照)。
【0088】小栓回収部 図18に示すように、小栓回収部100は、枠体11の
梁11bに取り付けられた小栓用シュート収納部108
と、小栓用シュート収納部108の下部に設けられた小
栓導入部109を有している。小栓用シュート収納部1
08には、小栓用シュート収納部108に対して進出退
避自在に、小栓用シュート110が装着されている。小
栓用シュート110は、小栓20の通り抜けが可能な筒
体により形成されており、小栓20が先端から後端に向
けて滑り落ちる滑り道となる。シュート先端110aの
上面側には、第2リフト13に載置されたドラム缶14
の天面14aに沿うような開口面を有する先端開口11
1が開けられている。先端開口111は、小栓20の受
け口として十分な大きさを有している。シュート後端
は、後端壁112により閉じられており、後端壁112
の前方のシュート底面には、小栓20の通過が可能なシ
ュート開口113が開けられている。
【0089】小栓用シュート収納部108のシュート底
面に対応する部分には、小栓20が通過可能な幅を有す
る収納部開口114が開けられている。この小栓用シュ
ート110は、図示しない駆動部により駆動され、やや
上方に向かって進出する。小栓用シュート110の進出
時、シュート先端110aは、第2リフト13に載置さ
れた所定配置状態のドラム缶14の天面14aの上方で
あって、小口部18のほぼ真上に位置する(図18中、
二点鎖線参照)。この際、シュート開口113は、小栓
用シュート収納部108の前端部近傍に位置する。
【0090】小栓導入部109は、筒体により形成され
ている(図18参照)。上部開口109aは、小栓用シ
ュート収納部108の収納部開口114に連通してい
る。下部開口は、図示しない小栓回収箱に連通してい
る。小栓用シュート110を滑り落ちた小栓20は、シ
ュート開口113から上部開口109aを通って小栓導
入部109に落下し、更に、小栓回収箱へと落下する
(図10参照)。
【0091】ドラム缶開栓機の作用 次に、ドラム缶開栓機10の作用を図24〜図26のフ
ローチャートにより説明する。先ず、ドラム缶搬送装置
により搬送されるドラム缶14は、ドラム缶開栓機10
の手前で待機した後、1個ずつ順次移動して枠体11内
に送り込まれる(ステップS1)。
【0092】枠体11内に移動したドラム缶14は、第
1リフト12上で停止する(ステップS2)。ドラム缶
14が第1リフト12上で停止すると、リフター回転部
12aが上昇する(ステップS3)。上昇するリフター
回転部12aは、ドラム缶14を載置して持ち上げ、ド
ラム缶14を搬送路から切り離す。持ち上げられたドラ
ム缶14の天面14aに向けて、大口部検出部24が下
降する。大口部検出部24の検出端24aは、天面14
aから若干離間して位置する。
【0093】次に、リフター回転部12aが回転する
(ステップS4)。リフター回転部12aが回転するこ
とにより、ドラム缶14も回転する。ドラム缶14の回
転途中で、検出端24aが大口部開口フランジ17aに
当接し押し上げられることにより、大口部17が検出さ
れる(ステップS5)。大口部17を検出すると、リフ
ター回転部12aの回転が停止する(ステップS6)。
リフター回転部12aの回転停止によりドラム缶14も
回転を停止する。回転停止時、ドラム缶14は、大口部
17と小口部18を結ぶ線がドラム缶14の搬送方向a
とほぼ直交するように位置している。リフター回転部1
2aの回転停止後、大口部検出部24が上昇する。
【0094】続いて、リフター回転部12aが下降する
(ステップS7)。リフター回転部12aが下降してド
ラム缶14が搬送路に復帰すると、ドラム缶搬送装置が
作動し、ドラム缶14が搬送される。次に、ドラム缶1
4が第2リフト13に向けて移動する(ステップS
8)。ドラム缶14は、第2リフト13上で停止する
(ステップS9)。ドラム缶14の停止すると、リフタ
ー部13aが上昇する(ステップS10)。上昇するリ
フター部13aは、所定配置状態のドラム缶14を載置
して持ち上げドラム缶14を搬送路から切り離す。
【0095】ドラム缶14が第2リフト13に載置され
ると、ドラム缶検出部16がドラム缶14を検出する。
ドラム缶検出部16がドラム缶14を検出すると、制御
部15aから、大栓開栓部25及び小栓開栓部26の作
動情報が出力される。続いて、大栓部シリンダ126の
作動により、ドラム缶14の天面14aに向かって大栓
開栓部25が下降する(ステップS11)。
【0096】大口部位置決め部27の両車輪43a,4
3bの両摺動面44a,44bがドラム缶14の天面1
4aに当接すると、大栓開栓部25の下降が停止する。
下降する大口部位置決め部27は、一対の挟持爪41
a,41bが互いに離反する開状態にある。所定配置状
態のドラム缶14の大口部17は、一対の挟持爪41
a,41bのほぼ両開口部42a,42b間に位置して
いる。
【0097】次に、大口部位置決め部27が閉状態とな
る(ステップS12)。両挟持爪41a,41bが互い
に接近し、両開口部42a,42bが大口部開口フラン
ジ17aを外側から挟み込む。両開口部42a,42b
が大口部17を固定状態に挟持することにより、大口部
17の位置決めが行われる。大口部17の位置決めによ
り、大口部17に螺着された大栓19の位置決めが行わ
れる。
【0098】続いて、小栓部シリンダ153の作動によ
り、ドラム缶14の天面14aに向かって小栓開栓部2
6が下降する(ステップS13)。小口部位置決め部5
0の車輪68の摺動面68aがドラム缶14の天面14
aに当接すると、小栓開栓部26の下降が停止する。下
降する小口部位置決め部50は、内側爪70と外側爪7
1が互いに離反する開状態にある。所定配置状態のドラ
ム缶14の小口部18は、内側爪70と外側爪71のほ
ぼ両開口部70a,71a間に位置している。
【0099】次に、小口部位置決め部50が閉状態とな
る(ステップS14)。内側爪70と外側爪71が互い
に接近し、両開口部70a,71aが小口部開口フラン
ジ18aを外側から挟み込む。この際、小口部18の位
置に対応して、小口部位置決め部50が移動し、この移
動に応じてプレート150が移動する。両開口部70
a,71aが小口部18を固定状態に挟持することによ
り、小口部18の位置決めが行われる。小口部18の位
置決めにより、小口部18に螺着された小栓20の位置
決めが行われる。
【0100】即ち、小栓20の位置決めが、大口部位置
決め部27の作動に対し独立して作動する小口部位置決
め部50により、大栓19の位置決めに続いて個別に行
われる。続いて、小栓チャック部52が下降する(ステ
ップS15)。小栓チャック部52は、チャック94の
先端が小口部18の上方に位置すると下降を停止する。
チャック94の先端は、小栓20が小口部18との螺着
を解除されて小口部18の上部に浮き上がった際に、そ
の小栓20を両側から挟むことができるように、小口部
18に近接して配置される。
【0101】次に、大栓19の位置決め後に待機状態に
あった大栓ヘッド28が下降し(ステップS16)、同
時に小栓ヘッド51も下降する(ステップS17)。以
後、大栓ヘッド28の下降に伴う大栓19の開栓作用
と、小栓ヘッド51の下降に伴う小栓20の開栓作用と
が同時に行われるが、それぞれの開栓作用を別々に説明
する。
【0102】大栓ヘッドの下降に伴う開栓作用 先ず、大栓ヘッド28の下降に伴う開栓作用を説明す
る。下降する大栓ヘッド28は、シャフト部45の先端
が大栓19の凹部19cに入り込むことにより下降を停
止する。この際、両挟持爪41a,41bが挟み込む大
口部17の傾きに応じて、シャフト部45は、その傾き
を自在に変えることができる。つまり、大口部17が傾
いていた場合、シャフト部45は、球面装置121を介
して、大口部17の傾きに応じて自在に傾斜する。
【0103】大口部17が傾斜していない場合、シャフ
ト部45は円形孔132内にほぼ垂直に位置し、ユニバ
ーサル継手120はほぼ垂直状態となる(図12参
照)。一方、大口部17が傾斜している場合は、ユニバ
ーサル継手120が位置ズレに対応して屈曲及び伸長し
た状態になり(図15参照)、傾斜したシャフト部45
に対応することができる。
【0104】下降停止時、凹部19cは密着部49によ
り覆われて密閉状態になる。続いて、駆動モータ47が
低速で回転する(ステップS18)。駆動モータ47に
駆動されて、シャフト部45が大栓19との螺着を解除
する方向へと回転すると、凹部19c内の係止先端が両
係止凸部19d,19dに係止する。係止後、係止先端
の回転と共に大栓19が螺着を解除する方向へと回転す
る。この際、駆動モータ47は、係止先端と両係止凸部
19d,19dとの係止を確実に行うための低速回転を
行う。傾斜するシャフト45に対しても、枠体11に固
定された駆動モータ47の駆動力は、ユニバーサル継手
120を介して確実に伝達される。
【0105】次に、減圧装置48が作動する(ステップ
S19)。減圧装置48の作動により、密着部49に覆
われた凹部19c内が減圧状態になり、大栓19はシャ
フト部45の下端に吸着される。続いて、大栓19を吸
着したか否かを判断する(ステップS20)。減圧装置
48の作動後、吸着センサ(図示せず)がオンしたか否
かにより大栓19の吸着の有無が検出される。
【0106】大栓19が吸着されて吸着センサがオンし
た場合、駆動モータ47の回転が、低速回転から螺着を
解除するための高速回転へと切り替わる(ステップS2
1)。駆動モータ47の作動は、時間設定により制御さ
れている。作動時間は、大口部17に螺着された大栓1
9が螺着を解除するために十分な回転量に対応してい
る。シャフト部45の回転により大口部17との螺着が
解除される大栓19は、シャフト部45の回転と共に上
昇する。大栓19の上昇に応じて大栓ヘッド28も上昇
する。上昇量は、螺着が解除されて大口部17から浮き
上がる大栓19の浮上がり量に相当する。
【0107】次に、大栓ヘッド28が浮き上がったのを
検出する(ステップS22)。大栓ヘッド28の浮き上
がりは、浮上がり検出センサ(図示せず)により検出さ
れる。浮上がり量が、大栓19の螺着を解除するのに相
当する量に達し、浮上がり検出センサからの検出結果が
制御部15aに入力すると、駆動モータ47の回転が停
止される(ステップS23)。
【0108】一方、大栓19がシャフト部45の下端に
吸着されず吸着センサがオンしない場合、大栓19が無
いものとし(ステップS24)、駆動モータ47の回転
が停止される(ステップS23)。続いて、大栓ヘッド
28が上昇する(ステップS25)。大栓ヘッド28の
上昇時、シャフト部45の下端に吸着された大栓19と
大口部17の螺着は既に解除されているため、大栓19
は大口部17から離れて大栓ヘッド28と共に上昇す
る。大栓ヘッド28の上昇により、大栓19は、大栓1
9を回収するための大栓回収位置に位置する。大栓回収
位置は、大栓用シュート103がドラム缶14の上方に
進出した際のシュート先端103aから若干上方に離間
した位置である。
【0109】次に、大口部位置決め部27が開状態とな
る(ステップS26)。大口部17が両挟持爪41a,
41b間に位置するように、大口部位置決め部27の両
挟持爪41a,41bが互いに離反する。続いて、大栓
開栓部25が上昇する(ステップS27)。大栓開栓部
25は、大栓ヘッド28よりも更に上方へ移動するた
め、ドラム缶14の天面14aの上方には、シャフト部
45の下端に吸着された大栓19が露出する。
【0110】次に、大栓回収部99の大栓用シュート1
03が進出する(ステップS28)。大栓用シュート収
納部101から進出した大栓用シュート103の先端開
口104は、シャフト部45の下端に吸着された大栓1
9のほぼ真下に位置する。続いて、減圧装置48の作動
が停止し、大栓19の凹部19c内の減圧状態が解消さ
れる(ステップS29)。
【0111】凹部19c内の減圧状態が解消されること
により、シャフト部45の下端に吸着されていた大栓1
9は、吸着力を失って落下する。落下する大栓19は、
先端開口104から大栓用シュート103内に入り込
み、大栓用シュート103内をシュート開口106に向
かって滑り落ちる。滑り落ちた大栓19は、シュート開
口106から大栓導入部102を経て大栓回収箱に回収
される。
【0112】従って、大栓ヘッド28は、大口部17と
の螺着を解除された大栓19を吸着し、大栓19を大栓
回収位置に移動した後、大栓19の吸着を解除する大栓
吸着部として機能する。その後、大栓用シュート103
が退避し(ステップS30)、大栓開栓部25による大
栓19の開栓及び回収が終了する。
【0113】小栓ヘッドの下降に伴う開栓作用 次に、小栓ヘッド51の下降に伴う開栓作用について説
明する。小栓ヘッド51の下降により、2本のピン8
7,87が小栓20の凹部20cに進入したか否かが判
断される(ステップS31)。小栓ヘッド51の下降
時、内側爪70と外側爪71が挟み込む小口部18の位
置に応じて、プレート150がドラム缶14の天面14
aに対し左右方向に移動する。この移動により、小栓ヘ
ッド51は小栓20に対してほぼ垂直に位置することと
なる。
【0114】小口部18が所定位置に位置する場合、シ
ャフト部83は小口部18のほぼ真上に位置し、ユニバ
ーサル継手141はほぼ垂直状態となる(図19参
照)。一方、小口部18が位置ズレにより所定位置に位
置しない場合は、プレート150が移動してシャフト部
83は小口部18に対してほぼ垂直に位置し、ユニバー
サル継手141がプレート150の移動に対応する(図
21参照)。2個の関節141a,141b及びスプラ
イン軸141cを有するユニバーサル継手141によ
り、プレート150の平行移動が可能となるからであ
る。
【0115】2本のピン87,87が小栓20の凹部2
0cに進入したか否かは、近接センサがオンしたか否か
により検出される。2本のピン87,87が小栓20の
凹部20cに進入して近接センサがオンした場合、小口
部位置決め部50の内側爪70と外側爪71による挟持
力を除去する(ステップS32)。挟持力を除去するこ
とにより、内側爪70と外側爪71が、小口部開口フラ
ンジ18aの両側に位置しているが挟持してはいない状
態になる。
【0116】一方、2本のピン87,87が小栓20の
凹部20cに進入できず近接センサがオンしない場合、
小栓ヘッド51の上昇(ステップS33)後に小栓ヘッ
ド51の回転を行い(ステップS34)、再度、小栓ヘ
ッド51が下降(ステップS17)して凹部20cへの
進入を試みる。リトライにより、2本のピン87,87
の凹部20cに対する向きが変わり、小栓20の両係止
凸部20d,20dの位置に拘らず2本のピン87,8
7の凹部20cへの進入が可能となる。
【0117】続いて、駆動モータ85が回転する(ステ
ップS35)。駆動モータ85に駆動されて、シャフト
部83が小栓20との螺着を解除する方向へと回転する
と、凹部20c内の2本のピン87,87が両係止凸部
20d,20dに係止する。係止後、2本のピン87,
87の回転と共に小栓20が螺着を解除する方向へと回
転する。駆動モータ85は、2本のピン87,87と両
係止凸部20d,20dとの係止を確実に行うための低
速回転を行った後、一定時間後に螺着を解除するための
高速回転へと切り替わる。枠体11に固定された駆動モ
ータ85の駆動力は、ユニバーサル継手141を介して
シャフト部83に確実に伝達される。
【0118】この際、内側爪70と外側爪71による挟
持力が除去されているため、小栓20にキャップシール
が被せられている場合にも、小栓20の螺着を解除する
方向への回転が抵抗なく行われる。次に、小栓ヘッド5
1が浮き上がったのを検出する(ステップS36)。小
栓ヘッド51の浮き上がりは、浮上がり検出センサ(図
示せず)により検出される。浮上がり量が、小栓20の
螺着を解除するのに相当する量に達し、浮上がり検出セ
ンサからの検出結果が制御部15aに入力すると、駆動
モータ85の回転が停止される(ステップS37)。
【0119】続いて、小栓チャック部52のチャック9
4が閉じる(ステップS38)。チャック作動部97が
作動してチャック94が閉じることにより、既に小口部
18との螺着が解除されて小口部18の上部に浮き上が
っている小栓20は、チャック94に両側から挟持され
る。次に、小栓ヘッド51が上昇し(ステップS3
9)、同時に、小栓チャック部52も上昇する(ステッ
プS40)。
【0120】小栓チャック部52の上昇時、チャック9
4に挟持された小栓20は小口部18から離れて小栓チ
ャック部52と共に上昇する。小栓チャック部52と共
に上昇した小栓20は、小栓20を回収するための小栓
回収位置に位置する。小栓回収位置は、小栓用シュート
110がドラム缶14の上方に進出した際のシュート先
端110aから若干上方に離間した位置である。
【0121】続いて、小栓開栓部26が上昇する(ステ
ップS41)。小栓開栓部26は、小栓ヘッド51より
も更に上方へ移動する。従って、ドラム缶14の天面1
4aの上方には、チャック94に挟持された小栓20が
露出する。次に、小栓回収部100の小栓用シュート1
10が進出する(ステップS42)。
【0122】小栓用シュート収納部108から進出した
小栓用シュート110の先端開口111は、チャック9
4に挟持された小栓20のほぼ真下に位置する。続い
て、小栓チャック部52のチャック94が開く(ステッ
プS43)。チャック作動部97が作動してチャック9
4が開き、チャック94に挟持されていた小栓20が落
下する。落下する小栓20は、先端開口111から小栓
用シュート110内に入り込み、小栓用シュート110
内をシュート開口113に向かって滑り落ちる。滑り落
ちた小栓20は、シュート開口113から小栓導入部1
09を経て小栓回収箱に回収される。
【0123】即ち、小栓チャック部52は、小口部18
との螺着が解除された小栓20を挟持し、小栓20を小
口部18から小栓回収位置に移動した後、小栓20の挟
持を解除する。その後、小栓用シュート110が退避し
(ステップS44)、小栓開栓部26による小栓20の
開栓と回収が終了する。
【0124】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機
に特有の効果 このように、本発明の一実施形態によれば、大口部位置
決め部27による大栓19の位置決め後に、小栓ヘッド
51と一体になった小口部位置決め部50で位置決めを
行うことにより、大口部17と小口部18に位置ズレが
ある場合でも確実に位置決めすることができる。
【0125】即ち、大口部位置決め部27と小口部位置
決め部50は、所定位置関係を有して配置されており、
また、別々に作動してそれぞれ個別に大口部17と小口
部18の位置決めを行うため、大口部17と小口部18
の間の距離が異なっていたり大口部17と小口部18が
同一平面上に位置しないドラム缶14でも、大口部17
と小口部18を確実に位置決めすることができる。
【0126】その上、大口部17の位置決めを行う際、
両挟持爪41a,41bは、ドラム缶14の搬送方向a
に沿って移動するので、大口部開口フランジ17aを確
実に挟み込むことができる。また、小口部18の位置決
めを行う際、内側爪70と外側爪71は、ドラム缶14
の搬送方向aにほぼ直交する方向に移動するので、小口
部開口フランジ18aを確実に挟み込むことができる。
【0127】従って、開栓するために集められた使用済
みドラム缶14が、大口部17と小口部18の位置関係
はほぼ同じでも両者の間の距離が異なるものが混在して
いる場合や、輸送時の取り扱い等によりドラム缶14が
変形して天面14aに凹凸が生じ、大口部17と小口部
18が同一平面上に位置していない場合でも、大口部開
口フランジ17aと小口部開口フランジ18aを確実に
挟み込んで、大口部17と小口部18を確実に位置決め
することができる。
【0128】また、始めに、大口部位置決め部27によ
る大口部17の位置決めを行うことにより、大栓19の
開栓を確実に行うことができる。即ち、例えば、大口部
17に対する小口部18の位置ズレが、内側爪70と外
側爪71が有する許容範囲を越えている場合、小口部1
8を位置決めすることができず小栓20を開栓すること
ができない場合が有り得るが、少なくとも大栓19を開
栓することができる。このため、使用済みドラム缶14
を洗浄するために、ドラム缶14内に洗浄液を注入する
ための注入口を確保することができる。
【0129】また、減圧装置48の作動により、シャフ
ト部45先端の密着部49内部空間を減圧状態にするこ
とができるので、開栓後の大栓19をシャフト部45先
端に保持して大口部17から取り除くことができる。同
様に、小栓チャック部52により小栓を挟持することが
できるので、開栓後の小栓20を保持して小口部18か
ら取り除くことができる。
【0130】また、小栓20の凹部20cに進入して両
係止凸部20d,20dに係合するシャフト部83の下
端に、2本のピン87,87を突設したので、異なった
形状の係止凸部20dを有する様々な種類の小栓20に
対応することができる。加えて、小栓20にキャップシ
ールが被せられていたも、キャップシールを突き破るこ
とができる。
【0131】また、キャップシールが破れなかったり係
止凸部20dに乗り上げることにより凹部20cに進入
できない場合でも、凹部20cへの進入を繰り返すリト
ライ機能を有するため、確実に凹部20cへ進入するこ
とができ、小栓20の開栓を確実に行うことができる。
更に、大栓回収部99と小栓回収部100を有するの
で、必要時のみ進出する大栓用シュート103及び小栓
用シュート110を介して、大口部17から取り除いた
大栓19及び小口部18から取り除いた小栓20をそれ
ぞれ確実に決められた回収場所に回収することができ
る。その上、大栓19と小栓20を区分けして回収する
ことができる。
【0132】なお、本発明は上記実施の形態に限らず種
々の変形が可能であり、例えば、大栓ヘッド28と小栓
ヘッド51を、駆動モータの駆動力を伝達或は遮断する
クラッチ機構を備えることにより、1つの駆動モータに
より回転させてもよい。また、一対の挟持爪41a,4
1bの両開口部42a,42b形状は、互いに接近した
際に大口部17を挟持することができるものであればよ
く、上述した形状に限らない。また、大口部17の形状
及び大きさに合わせて、任意の形状にすればよい。同様
に、内側爪70と外側爪71の両開口部70a,71a
形状は、互いに接近した際に小口部18を挟持すること
ができるものであればよく、上述した形状に限らない。
また、小口部18の形状及び大きさに合わせて、任意の
形状にすればよい。
【0133】また、回動係止部84は、小栓20の凹部
20cに進入して係止凸部20dに係止し、回動係止部
84の回転に伴って小栓20を螺着を解除する方向に回
転することができるものであればよい。従って、2本の
ピン87,87の他、3本のピン或は4本以上のピンで
もよい。更に、リトライ機構における凹部20cへの進
入回数は、3回に限るものではなく、必要に応じて2回
或は4回以上としてもよい。ピン87の向きを変える角
度も、15度に限らず任意に設定することができる。
【0134】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、ドラム缶
の天面に対して昇降し、前記天面に形成された大口部を
位置決めする大口部位置決め部と、前記ドラム缶の天面
に対して昇降し、前記大口部位置決め部により位置決め
された前記大口部に螺着された大栓を係止する大栓ヘッ
ドと、前記大栓を係止した前記大栓ヘッドを、前記大栓
の螺着を解除する方向に回転する大栓用駆動部と、前記
大口部位置決め部と独立に前記ドラム缶の天面に対して
昇降し、前記天面に形成された小口部を位置決めする小
口部位置決め部と、前記ドラム缶の天面に対して昇降
し、前記小口部位置決め部により位置決めされた前記小
口部に螺着された小栓を係止する小栓ヘッドと、前記小
栓を係止した前記小栓ヘッドを、前記小栓の螺着を解除
する方向に回転する小栓用駆動部とを有するので、大口
部と小口部の間の距離が異なっていたり大口部と小口部
が同一平面上に位置しないドラム缶でも、大口部と小口
部を確実に位置決めし、各口部と各栓の螺着を解除して
開栓することができる。
【0135】また、上記ドラム缶開栓機において、前記
大口部位置決め部が、前記大口部を挟持して位置決めす
る一対の大口部用爪を有し、前記小口部位置決め部が、
前記小口部を挟持して位置決めする一対の小口部用爪を
有すれば、一対の大口部用爪により大口部を挟み込んで
大栓の位置決めを行うことができ、一対の小口部用爪に
より小口部を挟み込んで小栓の位置決めを行うことがで
きる。
【0136】また、上記ドラム缶開栓機において、前記
一対の大口部用爪が、前記大口部と前記小口部を結ぶ線
とほぼ直交する前記大口部を通る線上で接近することに
より前記大口部を挟持し、前記一対の小口部用爪が、前
記大口部と前記小口部を結ぶ線上で接近することにより
前記小口部を挟持すれば、一対の大口部用爪により大口
部の位置ズレを吸収して確実に大口部を挟み込むことが
でき、一対の小口部用爪により小口部の位置ズレを吸収
して確実に小口部を挟み込むことができる。
【0137】また、上記ドラム缶開栓機において、前記
小栓ヘッドが、前記小栓ヘッドの回転時に前記小栓の凹
部内で係止凸部に係止する複数の回動係止部を有すれ
ば、異なった形状の係止凸部を有する様々な種類の小栓
にも対応することができる。また、上記ドラム缶開栓機
において、前記回動係止部が、前記小栓ヘッドの下降時
に、前記小栓に被せられたシールキャップを破って前記
凹部に進入することができるピンであれば、小栓にシー
ルキャップが被せられていてもシールキャップを破って
凹部内に進入することができる。
【0138】また、上記ドラム缶開栓機において、前記
複数の回動係止部による前記凹部への進入が阻止された
場合、前記小栓に対する前記複数の回動係止部の向きを
変えた後に再び前記凹部に進入すれば、凹部への進入を
繰り返して確実に凹部へ進入することができる。更に、
上記ドラム缶開栓機において、前記大口部との螺着が解
除された前記大栓を吸着し、前記大栓を前記大口部から
大栓回収位置に移動した後、吸着を解除する大栓吸着部
と、前記小口部との螺着が解除された前記小栓を挟持
し、前記小栓を前記小口部から小栓回収位置に移動した
後、挟持を解除する小栓チャック部とを更に有すれば、
大栓吸着部により、大栓を大口部から取り除いて大栓回
収位置に移動することができ、小栓チャック部により、
小栓を小口部から取り除いて小栓回収位置に移動するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の正
面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の側
面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機によ
り開栓されるドラム缶を示しており、(a)は平面図、
(b)は大口部と小口部の説明図である。
【図4】図3に示すドラム缶の大口部を閉栓する大栓の
斜視図である。
【図5】図3に示すドラム缶の小口部を閉栓する小栓の
斜視図である。
【図6】図5に示す小栓の他の例の平面図である。
【図7】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の大
栓位置決め部の正面図である。
【図8】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の大
栓位置決め部の平面図である。
【図9】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の大
栓位置決め部の中央部から見た側面図である。
【図10】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
各構成部のドラム缶に対する配置状態を示す説明図であ
る。
【図11】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
大栓ヘッドの一部を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
大栓ヘッドを正面から見た説明図である。
【図13】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
大栓ヘッドを側面から見た説明図である。
【図14】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
大栓ヘッドの球面装置を示す説明図である。
【図15】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
大栓ヘッドの屈曲状態を示す説明図である。
【図16】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
小栓位置決め部の一部断面した正面から見た説明図であ
る。
【図17】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
小栓位置決め部の一部を示す上方から見た説明図であ
る。
【図18】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
小栓ヘッド及び小栓チャックの一部を示す説明図であ
る。
【図19】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
小栓ヘッドを正面から見た説明図である。
【図20】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
小栓ヘッドを側面から見た説明図である。
【図21】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
小栓ヘッドの屈曲状態を示す説明図である。
【図22】図18に示す小栓ヘッドの下降位置を検出す
る際の斜視図である。
【図23】リトライによる小栓ヘッドの動きを示してお
り、(a)は進入できなかった状態の説明図、(b)は
上昇して回転した状態の説明図、(c)は進入できた状
態の説明図である。
【図24】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
作用を示すフローチャート(その一)である。
【図25】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
作用を示すフローチャート(その二)である。
【図26】本発明の一実施形態によるドラム缶開栓機の
作用を示すフローチャート(その三)である。
【図27】従来のドラム缶口蓋除去装置を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10…ドラム缶開栓機 11…枠体 11a…柱 11b…梁 12…第1リフト 12a…リフター回転部 13…第2リフト 13a…リフター部 14…ドラム缶 14a…天面 15…制御盤 15a…制御部 16…ドラム缶検出部 17…大口部 17a…大口部開口フランジ 18…小口部 18a…小口部開口フランジ 19…大栓 19a…周壁 19b…底面 19c…凹部 19d…係止凸部 19e…ねじ部 20…小栓 20a…周壁 20b…底面 20c…凹部 20d…係止凸部 20e…ねじ部 21…Oリング 22…Oリング 23…搬送ガイド 24…大口部検出部 24a…検出端 25…大栓開栓部 26…小栓開栓部 27…大口部位置決め部 28…大栓ヘッド 29a…架台 29b…架台 30…支持板 30a…表面 30b…裏面 31a…突出先端 31b…突出先端 32a…ガイド部 32b…ガイド部 33a…ガイド板 33b…ガイド板 34a…シリンダ 34b…シリンダ 35a…ロッド 35b…ロッド 36a…連結部 36b…連結部 37a…スライダ 37b…スライダ 38a…摺動部 38b…摺動部 39a…スライダ本体 39b…スライダ本体 40a…ガイドレール 40b…ガイドレール 41a…挟持爪 41b…挟持爪 42a…開口部 42b…開口部 43a…車輪 43b…車輪 44a…摺動面 44b…摺動面 45…シャフト部 46…回動係止部 47…駆動モータ 47a…回転軸 48…減圧装置 49…密着部 50…小口部位置決め部 51…小栓ヘッド 52…小栓チャック部 53…架台 54…シリンダ 55…ロッド 56…フレキシブルジョイント 57…シャフト 58…スライダ 59…摺動部 60…スライダ本体 61…ガイドレール 62…摺動部取付部 63…縦壁 64…側壁 65…底壁 66…車輪設置部 67…開口部 68…車輪 68a…摺動面 69…車軸 70…内側爪 70a…開口部 70b…外側縁 71…外側爪 71a…開口部 72…連結部 72a…屈曲部 73…連結部 73a…屈曲部 74…外側爪用ラック 74a…歯部 75…支持部 76…中央開口部 77…外側爪用シャフト 78…支持部 79…ピニオン 79a…歯部 80…固定軸 81…スライダ用ラック 81a…歯部 82…取付部 83…シャフト部 83a…鍔状部 84…回動係止部 85…駆動モータ 85a…回転軸 86…ピンホルダ 87…ピン 88…近接センサ 88a…検出端 91…シリンダ 92…ロッド 93…移動部 93a…突出部 94…チャック 94a…中央交差部 95…棒状可動部 95a…先端部 96…棒状可動部 96a…後端部 97…チャック作動部 98…シリンダ 99…大栓回収部 100…小栓回収部 101…大栓用シュート収納部 102…大栓導入部 102a…上部開口 103…大栓用シュート 103a…シュート先端 104…先端開口 105…後端壁 106…シュート開口 107…収納部開口 108…小栓用シュート収納部 109…小栓導入部 109a…上部開口 110…小栓用シュート 110a…シュート先端 111…先端開口 112…後端壁 113…シュート開口 114…収納部開口 120…ユニバーサル継手 120a…関節 120b…関節 120c…スプライン軸 120d…下端部 121…球面装置 122…ネジ 123…縦レール 124…縦スライダ 125…シリンダ支持部 125a…下端部 126…大栓部シリンダ 127…ロッド 128…連結部 129…球面座 129a…上面 129b…下面 130…球面上受け 130a…下面 131…球面下受け 131a…上面 132…円形孔 133…貫通孔 133a…軸受 134…貫通孔 134a…軸受 134b…軸受 135…外周縁部 135a…突出端 136…スライドシャフト 136a…下端部 137…シャフト受け 138…シャフト止め 139…球面座用シリンダ 140…ロッド 141…ユニバーサル継手 141a…関節 141b…関節 141c…スプライン軸 141d…下端部 142…第1ギヤ 143…連結軸 144…ガイドブラケット 145…第2ギヤ 146…貫通孔 149…軸受 150…プレート 150a…表面 150b…裏面 151…上端部 152…縦レール 153…小栓部シリンダ 154…ロッド 155…スライダプレート 156…縦スライダ 157…横スライダ 158…横レール 159…段差部 160…スライド孔 161…スライドシャフト 162…シャフト止め 163…ブラケット用シリンダ 164…ロッド O…天面の中心 a…ドラム缶の搬送方向 b…所定距離
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−203586(JP,A) 特開 平5−4683(JP,A) 実開 昭55−153394(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67B 7/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム缶の天面に対して昇降し、前記天
    面に形成された大口部を位置決めする大口部位置決め部
    と、 前記ドラム缶の天面に対して昇降し、前記大口部位置決
    め部により位置決めされた前記大口部に螺着された大栓
    を係止する大栓ヘッドと、 前記大栓を係止した前記大栓ヘッドを、前記大栓の螺着
    を解除する方向に回転する大栓用駆動部と、 前記大口部位置決め部と独立に前記ドラム缶の天面に対
    して昇降し、前記天面に形成された小口部を位置決めす
    る小口部位置決め部と、 前記ドラム缶の天面に対して昇降し、前記小口部位置決
    め部により位置決めされた前記小口部に螺着された小栓
    を係止する小栓ヘッドと、 前記小栓を係止した前記小栓ヘッドを、前記小栓の螺着
    を解除する方向に回転する小栓用駆動部とを有すること
    を特徴とするドラム缶開栓機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドラム缶開栓機におい
    て、 前記大口部位置決め部は、前記大口部を挟持して位置決
    めする一対の大口部用爪を有し、 前記小口部位置決め部は、前記小口部を挟持して位置決
    めする一対の小口部用爪を有することを特徴とするドラ
    ム缶開栓機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のドラム缶開栓機におい
    て、 前記一対の大口部用爪は、前記大口部と前記小口部を結
    ぶ線とほぼ直交する前記大口部を通る線上で接近するこ
    とにより前記大口部を挟持し、 前記一対の小口部用爪は、前記大口部と前記小口部を結
    ぶ線上で接近することにより前記小口部を挟持すること
    を特徴とするドラム缶開栓機。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    ドラム缶開栓機において、 前記小栓ヘッドは、前記小栓ヘッドの回転時に前記小栓
    の凹部内で係止凸部に係止する複数の回動係止部を有す
    ることを特徴とするドラム缶開栓機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のドラム缶開栓機におい
    て、 前記回動係止部は、前記小栓ヘッドの下降時に、前記小
    栓に被せられたシールキャップを破って前記凹部に進入
    することができるピンであることを特徴とするドラム缶
    開栓機。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載のドラム缶開栓機に
    おいて、 前記複数の回動係止部による前記凹部への進入が阻止さ
    れた場合、前記小栓に対する前記複数の回動係止部の向
    きを変えた後に再び前記凹部に進入することを特徴とす
    るドラム缶開栓機。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    ドラム缶開栓機において、 前記大口部との螺着が解除された前記大栓を吸着し、前
    記大栓を前記大口部から大栓回収位置に移動した後、吸
    着を解除する大栓吸着部と、 前記小口部との螺着が解除された前記小栓を挟持し、前
    記小栓を前記小口部から小栓回収位置に移動した後、挟
    持を解除する小栓チャック部とを更に有することを特徴
    とするドラム缶開栓機。
JP7214946A 1995-08-01 1995-08-23 ドラム缶開栓機 Expired - Fee Related JP3016717B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7214946A JP3016717B2 (ja) 1995-08-01 1995-08-23 ドラム缶開栓機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-196674 1995-08-01
JP19667495 1995-08-01
JP7214946A JP3016717B2 (ja) 1995-08-01 1995-08-23 ドラム缶開栓機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0999997A JPH0999997A (ja) 1997-04-15
JP3016717B2 true JP3016717B2 (ja) 2000-03-06

Family

ID=26509900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7214946A Expired - Fee Related JP3016717B2 (ja) 1995-08-01 1995-08-23 ドラム缶開栓機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3016717B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0999997A (ja) 1997-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6931724B2 (ja) 自動分析装置
EP0531427B1 (en) Method and apparatus for pipetting liquid from a sealed container
EP1957367B1 (en) System and method for simultaneous capping/de-capping of storage containers in an array
EP0703457B1 (en) Analyzing apparatus
JPH08276989A (ja) 容器からキャップを取り外すかまたはねじり取るための装置
JP5922066B2 (ja) 弱められたホイル層を有する免疫診断試験要素
US20090194659A1 (en) Cassette and handling system
JPH11281649A (ja) 蓋把持装置
US6866461B2 (en) Device and methods for automating transfer of multiple samples to an analytical instrument
JP3016717B2 (ja) ドラム缶開栓機
JP4100265B2 (ja) キャップ装着・取り外し装置
US20220063916A1 (en) Stack storage assembly
JP4135567B2 (ja) キャップ取り外し装置
EP3477307B1 (en) Pipetting device and pipetting device positioning system
JP2005003424A (ja) キャップ装着装置およびキャップ装着方法
US8528194B2 (en) Apparatus and process for removing flexible film seals from tubular specimen containers
JPH09127134A (ja) 分注装置の分注用ヘッド
JP4100264B2 (ja) キャップ装着装置
CN220305333U (zh) 一种样本管扫描装置及体外诊断检测仪
JP2813788B2 (ja) コークス炉用炉蓋脱着機
CN212549642U (zh) 一种托板用夹紧锁定机构
JP2941034B2 (ja) 検査用反応容器の分配装置
JPH0940083A (ja) 開栓装置
KR20240041743A (ko) 자동 검체 분주 시스템
JPH0560736U (ja) ねじ締め機のねじ吸着確認装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071224

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees