JP3016616B2 - 振動波装置 - Google Patents
振動波装置Info
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- JP3016616B2 JP3016616B2 JP3100124A JP10012491A JP3016616B2 JP 3016616 B2 JP3016616 B2 JP 3016616B2 JP 3100124 A JP3100124 A JP 3100124A JP 10012491 A JP10012491 A JP 10012491A JP 3016616 B2 JP3016616 B2 JP 3016616B2
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- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Description
気−機械エネルギー変換素子に電気エネルギーを供給す
ることにより、振動子に円又は楕円運動を生じさせ、振
動子に接触させた接触体を相対移動させる振動波装置、
特にカメラ等の光学機器、プリンタ等の事務機器に好適
な振動波装置に関するものである。
円環状の弾性体に曲げ振動を起こし、摩擦力によりレン
ズ駆動用移動体を駆動させるタイプのものが、カメラ用
AF機構などで、実用化されている。しかし、この従来
のタイプのものは、リング形状であるため、加圧機構を
含めたユニットとしては、比較的コスト高であり、中空
を要求されないモータ用としてはコスト上不利である。
そこで中実型で、加圧系などの構成が容易な、図2乃至
図4に示すようなタイプのモータが、近年提案された。
乃至図4を用いて簡単に説明する。図2は棒状の超音波
モータの振動子斜視図、図3は、モータ構成図を示す縦
断面図である。
Tと称す)a1 ,a2 により振動子は図4に示すような
1次曲げの振動を発生する。PZTa1 とPZTa2 と
は位置的に90°の位相差を有し、PZTa1 及びa2
は夫々2枚の圧電素子板(直径部分を境にして異なる極
性に分極処理されている)により構成されている。Cは
上部が細い円柱形状を有するボルトで、真鍮、ステンレ
ス等減衰の比較的小さい金属等でできた振動子構成部材
である前金属ブロックb1 および後金属ブロックb2 間
にPZTa1 ,a2 を挟持固定する。
gと結合する上部付近にて振動子振動時変位が小さくな
るような寸法にて決定する。移動体dはベアリングeを
介してバネケースf内のコイルバネkのバネ力が付与さ
れ振動子の上面に加圧接触している。
次曲げモードはθ方向(軸心と直交する平面における角
度)に90°位置的位相差を持った方向に2種、かつ時
間的に90°ずれて励振されるため、移動体との接触部
A点(図4図示)は楕円運動を行う。その運動方向は振
動子の形状により決まり、Z軸に対し角度α傾いた面内
を楕円運動する。このとき加圧接触している接触体とし
ての移動体は摩擦駆動される。
屈曲振動の数に応じた種類の交流電圧が必要となる。
ら同一電圧振幅であることが望ましく、従来の円環型超
音波モータでも同様にしている。しかし、棒状超音波モ
ータにおいてはA相、B相圧電素子a1 ,a2 による2
組の屈曲振動を同一電圧で駆動すると、各振動の振幅が
異なり、振動子周上で形の異なる楕円運動となってしま
うことがわかった。この様子を図5に示す。2組の屈曲
振動は図3におけるPZTa1 ,a2 で励振される。こ
のとき各振動振幅が異なっていると、図5に示したよう
に、周上で均一な円運動はしない。ここで、各楕円は変
位軌跡であり、PZTa1 により励振される振幅が、P
ZTa2 により励振される振幅より小さいとき、図のよ
うになる。このとき、点Bでの周方向速度は点Cでの値
より大きく、移動体は振動子の振動が一周期する間に異
なる送り速度で駆動される。
りある一定の速度で回転するから、この速度差に追従せ
ずスリップし、これが摺動損となり、モータ効率を低下
させる。
(例えばA相)の等価回路は、例えば移動体との接触部
の振動速度を基準とすると、図6のように示される。こ
こで、cdは使用しているPZTの静電容量、Aは力係
数、Cmは等価減衰定数(負荷出力も含む)、kは等価
バネ定数、nは等価質量である。
圧電素子の入力端子に電圧Veicost を印加したとき、
両相(2つの屈曲モード)にて発生する速度Veiwt が
等しくなるためには、これらの定数が相等しくなればよ
い。
る。したがってcdを等しくするためには材質形状を一
致させればよい。この条件は一般に満足されており従来
例においても図4に示すようにPZTa1 用に0.5m
m厚のものを2枚、PZTa2用に同厚、同形状のPZ
Tを2枚使用しておりこの条件は満足されておりバラツ
キも小さい。
動子に同形の屈曲振動を利用しているためPZTa 1 と
PZTa 2 の間で一致している。
数が等しいため)を不一致としているのは力係数Aが異
っているからである。また、力係数Aは振動速度と電流
の比で与えられるため、これが異なっているからと考え
られる。
されるが、PZTの静電容量cdを等しくするため材
質、形状等は同一としてあるため両PZTに流れる電流
の違いは歪が異っているためと考えられる。つまり、図
5に示すθa1 方向θa2 方向に等しい振動変位を得た
ときのPZTa1 群,a2 群に生じる歪みが異っている
からである。
t2面)駆動型の棒状超音波モーターでは、両端面での
振動速度を等しくするため、一般に長さ方向(軸方向)
の中央面を境に対称形状で作成される。
面)駆動するタイプの棒状超音波モーターに於ては駆動
面側の振幅のみ大きくすることが望ましい。
くし、その結果振動子内部に発生する歪を小さくするこ
とで、振動子内部のエネルギー損を小さくすることがで
きるからである。かような事実に着目して本出願人は、
駆動面近傍にくびれを設ける発明を提案した。これを実
施した振動子を図13に示す。
a1 を駆動したときのアドミタンス、B相圧電素子a2
を駆動したときのアドミタンスを重ねたものを図8に示
す。これよりこの図から理解されるように、この振動子
の場合では、共振点FでのアドミタンスYがA相圧電素
子a1 駆動時の方がかなり大きくなっている。
とすると前述の記号を使用して、
るから、Y=A2 /Cm 即ちYは力係数の2乗に比例す
ることになる。
においてはA相圧電素子a1 、B相圧電素子a2 群に生
ずる駆動用屈曲振動発生時の歪が大きく異っていること
が予測される。そこで、実際に、この振動子に生じてい
る歪をFEMを用いて計算した結果を図14に示す。
る歪は、A相圧電素子a1 群に生じる歪よりかなり小さ
くなっていることが理解される。
1 における歪は、B相圧電素子a2の歪より大きいの
で、同レベルの電圧を両A,B相に印加しても、A相圧
電素子a1 にはより大きい電流が流れることになり、結
果として屈曲振動の振幅に差が生じることになる。
する課題は、2相の圧電素子を同電圧で駆動する際に、
2つの屈曲振動の振幅が異なることにある。
の圧電素子に同電圧の駆動信号を供給して、同じ振幅の
屈曲振動を形成することができる超音波モータを提供す
ることを目的とする。
ための構成は、第1の棒状弾性体と前記第1の棒状弾性
体とは異なる形状の第2の弾性体との間に、複数の電気
−機械エネルギー変換素子を挟持してなる振動子と、前
記電気−機械エネルギー変換素子に駆動信号を印加する
ことにより、前記振動子の異なる2つの平面内に同形で
異なる方向の屈曲振動を時間的位相差を有して励起し、
合成振動によって接触する接触体を相対移動させる振動
波装置において、前記複数の電気−機械エネルギー変換
素子を、各電気−機械エネルギー変換素子に生じる歪み
の総和を略同じとする位置に配置したことを特徴とす
る。
−機械エネルギー変換素子に生じる歪みは等しくなるの
で、同電圧の駆動信号を両方の電気−機械エネルギー変
換素子に印加すると、両電気−機械エネルギー変換素子
により励起される屈曲振動が同じ振幅となり、移動体を
効率よく摩擦駆動することができる。
第1実施例を示し、振動子と、その振動モードとの関係
を示している。
を形成し、この周溝b1 −1での振動振幅を大きくして
これより前方の部分を大きく変位させるようにした振動
子に適用したものである。したがって、振動子の周溝b
1 −1よりも後方に形成される駆動時の振動子の歪(ε
z)は、周溝部に形成される歪よりも小さい。
1 (2枚の圧電素子板より構成)と、B相圧電素子a2
(2枚の圧電素子板より構成)との屈曲振動の歪の総和
が等しければ、同じ大きさの電圧を印加した場合に等し
い振幅の屈曲振動が得られることから、本実施例では、
歪曲線のピーク(最大の歪みを生じる部位)を境にして
その両側にA相圧電素子a1 とB相圧電素子a2 とを配
置している。
〜14に示したように離れて配置されている必要はな
い。むしろ図3,4に示すように各群は、近接している
方が製造上有利である。この理由は、図12〜14に示
した中金属ブロックb3 が、不要となることの他に、近
接しているため、各群の境界面における電極を共有化で
きること、各群のPZTの電極位相をあらかじめ所望の
位置関係にして組み立てることができることが挙げら
れ、この場合必要であれば金属ブロックb1 ,b2をボ
ルト締めにて結合する前に接合して形成しておくことも
可能である。
述べてきた条件を調べると、図4に示した振動子の歪分
布は図7に示すようなものであった。このときB相圧電
素子a2 はA相圧電素子a1 に比べ歪の大きい位置に配
されており、B相圧電素子a2 駆動時のアドミタンス
は、A相圧電素子a1 駆動時のアドミタンスと比べ、常
に大きかった。本実施例はこれを是正するためにA相、
B相圧電素子a1 ,a2の境界面であるEを歪分布の極
大点Dに移動したもので、後金属ブロックb2 を短く前
金属ブロックb1 を長くしている。
同様に2次の曲げモーメントを利用した振動子の極大値
位置と、A相圧電素子a1 とB相圧電素子a2 との境界
面の一致を図ったもので、図1に示す実施例に比べて歪
の曲大値位置が振動子の後端側に形成されている。
9に示した各実施例とは逆に、その極小値位置と、A相
圧電素子a1 とB相圧電素子a2 との境界面を一致させ
ている。本実施例の場合、振動子に一定振幅を得るため
の前後の金属ブロックb 2 ,b 1 と圧電素子a 1 ,a 2
の境界面、圧電素子間の境界面に生じる歪も小さく、こ
こでの機械的損失が減るためモータ効率は向上する。
と同様に、前金属ブロックb1 と中金属ブロックb3と
の間にA相圧電素子a1 、中金属ブロックb3と後金属
ブロックb2 との間にB相圧電素子a2 を配置したもの
で、振動子に形成される歪の極大位置から前後方向の等
位置にA相圧電素子a1 とB相圧電素子a2 を配置して
いる。この両位置での歪は等しく、したがって、A、B
相圧電素子a1 ,a2により励起される曲げ振動の振幅
は等しくなる。
a2 の駆動時におけるアドミタンスを示す。この場合、
両者のアドミタンスは略一致し、A相圧電素子a1 及び
B相圧電素子a2 を同一電圧で駆動したときの振動子上
の各点での振動変位軌跡は正円となり、移動体と振動体
間の摺動損は減少し、モータ効率は向上した。
するための電気−機械エネルギー変換素子を2枚1組1
体として考えてきたが、各々を分けて配置しても同様の
効果が得られる。すなわち、圧電素子板a1 −1とa1
−2で1つの屈曲振動、圧電素子板a2 −1とa2 −2
で1つの屈曲振動を励起するとすれば、これらの4枚の
圧電素子板を図17に示す構成で、歪分布がほぼ直線的
に変化する部分に配置すれば、圧電素子板a1 −1での
歪大、a1 −2での歪小より、1相あたり、つまり両者
の歪の和はもう一相つまり圧電素子板a2 −1,a2 −
2での歪の総和と略等しくなる。
用に利用した駆動装置を示している。iは、出力取り出
しギアで、移動体dと、防止用のブチルゴムoを介して
結合されている。そして連結ギアjには、エンコーダス
リット板kとフォトカプラmが取り付けられ回転位置を
検出している。
動波装置を駆動するために必要とする時間的位相の異な
る複数の駆動信号の電圧を等しくすることができ、振動
波装置を効率よく、しかも駆動回路も簡素化することが
できる。
タの第1実施例を示す図。
係を示す図。
図。
置関係を示す図。
子との位置関係を示す図。
子との位置関係を示す図。
ラ n…ボールベアリング o…ブチルゴム
Claims (4)
- 【請求項1】 第1の棒状弾性体と前記第1の棒状弾性
体とは異なる形状の第2の弾性体との間に、複数の電気
−機械エネルギー変換素子を挟持してなる振動子と、前
記電気−機械エネルギー変換素子に駆動信号を印加する
ことにより、前記振動子の異なる2つの平面内に同形で
異なる方向の屈曲振動を時間的位相差を有して励起し、
合成振動によって接触する接触体を相対移動させる振動
波装置において、 前記複数の 電気−機械エネルギー変換素子を、各電気−
機械エネルギー変換素子に生じる歪みの総和を略同じと
する位置に配置したことを特徴とする振動波装置。 - 【請求項2】 前記複数の電気−機械エネルギー変換素
子は、屈曲振動により生じる振動子歪み分布の極大また
は極小位置を境界面として配置したことを特徴とする請
求項1記載の振動波装置。 - 【請求項3】 前記接触体と接触する第1の棒状弾性体
には振動振幅拡大のための小径部を中間位置に設けたこ
とを特徴とする請求項1または2記載の振動波装置。 - 【請求項4】 前記接触体を移動体とし、前記移動体の
移動により駆動される被駆動機構を有することを特徴と
する請求項1、2または3記載の振動波装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3100124A JP3016616B2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 振動波装置 |
DE69130751T DE69130751T2 (de) | 1990-08-03 | 1991-07-31 | Vibrationsangetriebener Motor |
EP91307011A EP0469883B1 (en) | 1990-08-03 | 1991-07-31 | Vibration driven motor |
KR1019910013437A KR920005428A (ko) | 1990-05-01 | 1991-08-02 | 진동 피구동모터 |
KR2019950000899U KR960003266Y1 (ko) | 1990-08-03 | 1995-01-23 | 진동피구동모터 및 이를 이용한 진동장치 및 시스템 |
US08/403,574 US5726515A (en) | 1990-08-03 | 1995-03-14 | Vibration driven motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3100124A JP3016616B2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 振動波装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04331483A JPH04331483A (ja) | 1992-11-19 |
JP3016616B2 true JP3016616B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=14265585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3100124A Expired - Lifetime JP3016616B2 (ja) | 1990-05-01 | 1991-05-01 | 振動波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3016616B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-01 JP JP3100124A patent/JP3016616B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04331483A (ja) | 1992-11-19 |
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