JP3016601U - 伸縮性タオル地製の腹巻 - Google Patents

伸縮性タオル地製の腹巻

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JP3016601U
JP3016601U JP1995001971U JP197195U JP3016601U JP 3016601 U JP3016601 U JP 3016601U JP 1995001971 U JP1995001971 U JP 1995001971U JP 197195 U JP197195 U JP 197195U JP 3016601 U JP3016601 U JP 3016601U
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JP1995001971U
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Inventor
三郎 上野
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株式会社ウエノ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸水性と適度の保温性並びに綿の良好な感触
を生かしたまま、伸縮性に優れ、容易に外れることがな
く、良好な着用感を得ることのできる伸縮性タオル地製
の腹巻を提供せんとする。 【構成】 この腹巻は、経糸にパイル糸P1,P2と経
地糸G1,G2とを用い、緯糸に緯地糸1,2,3を用
いたタオル地tから構成される。経糸は、腹巻の周方向
に延びるように配位され、経地糸G1,G2が、ポリウ
レタン糸を綿糸にて被覆してなるカバリング糸等の伸縮
性を有する糸から構成され、この緯糸が腹巻の周方向に
延びるように配位されたものである。従って、この腹巻
は、周方向に大きな伸縮性を示すものとなり、着用が容
易であり、また、その伸縮性によって腹にフイットし、
容易に外れることがない。そして、タオル地独特の良好
な吸水性を有し寝汗等を良く吸い取り、適度な保温性
で、夏場等でも良好な着用感を得ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は、伸縮性タオル地を用いた腹巻に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
腹巻は、一般に毛糸によって編成され、腹の保温をなすために着用されるが、 夏場等では、暑苦しく、吸水性に乏しいため、その着用が嫌われることもある。 他方、タオル地は、経糸にパイル糸と経地糸とを用い、緯糸に緯地糸を用いて織 成され、その吸水性の良さと綿の感触の良さから多くの分野で広く用いられてい る。ところが、このタオル地は、綿を用いる結果、伸縮性に欠けるという問題が ある。そのため、タオル地は、夏場の腹巻の代用として最適であるが、伸縮性に 乏しいため、寝ている間にすぐに外れ易く、また、外れないように強く体に巻く と、着用感が悪く苦しくて安眠できないといった問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本願考案は、吸水性と適度の保温性並びに綿の良好な感触を生かした まま、伸縮性に優れ、容易に外れることがなく、良好な着用感を得ることのでき る伸縮性タオル地製の腹巻を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願の第1の考案は、腹に巻いて着用する筒状の腹巻において、この腹巻が、 経糸にパイル糸P1,P2と経地糸G1,G2とを用い、緯糸に緯地糸1,2, 3を用いたタオル地tから構成され、この経糸が腹巻の周方向に延びるように配 位され、経地糸G1,G2が、ポリウレタン糸を綿糸にて被覆してなるカバリン グ糸等の伸縮性を有する糸から構成され、この緯糸が腹巻の周方向に延びるよう に配位されたものであることを特徴とする伸縮性タオル地製の腹巻を提供するも のである。
【0005】 本願の第2の考案は、上記の第1の考案の伸縮性タオル地製の腹巻において、 経地糸G1,G2用の伸縮性を有する糸が、その伸長状態にて糊付けされ、その 伸長状態が維持された状態で他の糸と共にタオル地tに織成されると共に、織成 した状態で当該糊付けの糊が除去されたものであることを特徴とするものを提供 する。
【0006】 本願の第3の考案は、上記の第2の考案の伸縮性タオル地製の腹巻において、 経地糸G1,G2が、ポリウレタン糸等の弾性を有する糸を綿糸にて被覆してな るカバリング糸から構成されたものであり、伸縮性タオル地が、その両端同士が 縫製され筒状にされたものであると共に、このタオル地をその筒状の軸方向に2 つに折り重ねて腹巻としたものを提供する。
【0007】
【実施例】
以下、図面に基づき本願考案の一実施例を説明する。 この腹巻hは、図1(B)に示すように、1枚のタオル地tの両端t1、t2 を縫製(図中、t3は縫製箇所を示す)によって筒状にしたもので、この筒状の タオル地tを、矢印aに示すように、筒状の軸方向に2つに折り重ねて腹巻hと したものである(図1(A))。
【0008】 このタオル地tは、図2に示すように、経糸に、パイル糸P1,P2と、経地 糸G1,G2とを用い、緯糸に緯地糸1,2,3を用いた両面タオル地である。 このパイル糸P1,P2と緯地糸1,2,3には、通常のタオル地と同様、綿糸 が用いられている。経地糸G1,G2には、ポリウレタン糸を綿糸にて被覆して なるカバリング糸が用いられており、通常のタオル地に比して顕著な伸縮性を示 す。
【0009】 この経糸(パイル糸P1,P2と、経地糸G1,G2)は、腹巻hの周方向( 図1の矢印x方向)に延びるように配位され、他方、緯糸(緯地糸1,2,3) は、腹巻hの軸方向(図1の矢印y方向)に延びるように配位されている。言い 換えれば、タオル地tの経方向(経糸の伸びる方向)の両端同士を縫製して、筒 状としたものである。
【0010】 上記のカバリング糸は、綿90%、ポリウレタン10%で、タオル全体の糸の 使用量は、カバリング糸が約20%、パイル糸(綿100%)が約60%、緯地 糸(綿100%)が約20%であるため、タオル全体としては、綿98%、ポリ ウレタン2%となる。よって、綿の吸水性を充分に有すると共に、ポリウレタン 糸は綿糸にて被覆されているため、綿100%のタオルに比しても遜色のない肌 触りを有する。尚、カバリング糸における糸の使用量や、タオル地t全体の各糸 の使用量は、適宜変更して実施し得るものである。またポリウレタン糸に代えて 他の弾性を有する糸に変更することもでき、さらにまた、カバリング糸に代えて 、他の伸縮性の大きな糸を用いることもできる。
【0011】 上記のカバリング糸は、2倍近い伸縮性を有するため、タオル全体としても経 方向に50%以上の伸縮性を有するものである。即ち、経糸に、パイル糸P1, P2と、経地糸(カバリング糸)G1,G2とを用いているため、経地糸(カバ リング糸)G1,G2が伸びる際、パイル糸(綿糸)P1,P2自体には伸縮性 がなくとも、パイル糸P1,P2のパイルが若干変形して、全体の伸びに追従す ることができる。このように、縦方向には、伸縮性のない通常の綿糸を経地糸と して使用していないため、タオル地t全体としても経方向に高い伸縮性を示すこ とができ、腹巻h全体も、良好な伸縮性を有し、腹巻hの径が伸び縮みする。
【0012】 他方、緯地糸1,2,3には、通常のタオル地と同様、綿糸が用いられている ため、横方向には、従来のタオルと同様、伸縮性をほとんど示さず、腹巻h全体 としても軸方向には殆ど伸縮しない。尚、緯地糸1,2,3にも、カバリング糸 等の伸縮性の大きな糸を用いてもよい。
【0013】 このタオル地tは、伸縮性を高めるため、上記の糸を用いて、次のようにして 織成されている。まず、織成に先立つサイジングに際して、伸縮性を有する糸を 経地糸G1,G2を伸長状態にて糊付けする。この伸長状態は、経地糸G1,G 2が完全に伸びきった状態(100%の伸長状態)としてもよいが、必ずしも1 00%の伸長状態とする必要はなく、経地糸G1,G2の有する伸縮性や完成時 のタオル地tに必要とする伸縮性に応じて適宜調製して実施し得る。ただ、タオ ル地tに適当な伸縮性を付与するには、50%の伸長状態とすることが好ましい 。このように、伸縮性を有する糸を経地糸G1,G2を伸長状態にて糊付けして 常法により乾燥させることにより、経地糸G1,G2は、その伸長状態を維持し たものとなる(即ち、糊付け前に比して伸縮性が減少した状態となる)。尚、他 の糸については、通常のタオルと同様の条件で常法により糊付けすればよい。
【0014】 次に、この伸長状態の経地糸G1,G2と、他の糸を用いて、タオル地tを織 成する。タオル地tの織成は、常法により行えばよく、通常のタオル地の場合と 同様、経地糸G1,G2には適当な張力を加え、パイル糸P1,P2には張力を 加えずに織成する。
【0015】 タオル地tの織成後、伸縮性を有する糸の糊を除去する。この除去は、通常の タオル地の場合と同様、さらし工程にて行えばよい。糊の除去により、経地糸G 1,G2の伸縮性が復活し、サイジングに際して伸長させた分だけ、経地糸G1 ,G2が収縮し、タオル地t全体の長さも収縮する。これにより伸縮性タオル地 tが完成するものである。尚、染色や後処理は、通常のタオル地の場合と同様に 行うことができる。
【0016】 そして、このタオル地tは、前述のように、経糸が周方向に沿うように配位さ れた状態で、筒状に縫製される。よって、このタオル地tによる腹巻hは、周方 向に大きな伸縮性を示すものとなり、着用が容易であり、また、その伸縮性によ って腹にフイットし、容易に外れることがない。尚、この実施例では、両面タオ ルの例を示したが、片面タオルとしてもよく、また、ボーダー柄等の織り柄を織 成してもよい。
【0017】
【考案の効果】
以上、本願の第1の考案に係る腹巻hは、タオル地の経糸が腹巻hの周方向に 延びるように配位され、経糸中の経地糸が、ポリウレタン糸等の弾性を有する糸 を綿糸にて被覆してなるカバリング糸等の伸縮性を有する糸から構成されたもの であるため、周方向に大きな伸縮性を示すものとなり、着用が容易であり、また 、その伸縮性によって腹にフイットし、容易に外れることがない。そして、タオ ル地独特の良好な吸水性を有し寝汗等を良く吸い取り、適度な保温性で、夏場等 でも良好な着用感を得ることができるものである。
【0018】 本願の第2の考案は、上記の第1の考案の効果に加えて、タオル地、特に経地 糸が独特な織成の構成を有するため、タオル地の織組織全体として経地糸の有す る伸縮性が充分に発揮され得る伸縮性タオル地製の腹巻hを提供することができ たものである。
【0019】 本願の第3の考案は、上記の第1、第2の考案の効果に加え、経地糸(G1, G2)が、ポリウレタン糸等の弾性を有する糸を綿糸にて被覆してなるカバリン グ糸から構成されたものであるため、綿100%のものと全く変わりのない肌触 りが得られるものであり、また、伸縮性タオル地が、その両端同士が縫製され筒 状にされたものであると共に、このタオル地をその筒状の軸方向に2つに折り重 ねて腹巻hとしたものであるため、タオル地の両端を縫製するだけで製造するこ とができ、コストの低減を図り得る伸縮性タオル地製の腹巻hを提供することが できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本願考案の一実施例の腹巻hの斜視
図、(B)は同腹巻hの展開状態の斜視図である。
【図2】同腹巻hのタオル地の断面図である。
【符号の説明】
P1,P2 パイル糸 G1,G2 経地糸 1,2,3 緯地糸 h 腹巻 t タオル地

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腹に巻いて着用する筒状の腹巻におい
    て、 この腹巻が、経糸にパイル糸(P1,P2)と経地糸
    (G1,G2)とを用い、緯糸に緯地糸(1,2,3)
    を用いたタオル地から構成され、 この経糸が腹巻の周方向に延びるように配位され、 経地糸(G1,G2)が、ポリウレタン糸を綿糸にて被
    覆してなるカバリング糸等の伸縮性を有する糸から構成
    されたものであることを特徴とする伸縮性タオル地製の
    腹巻。
  2. 【請求項2】 上記の経地糸(G1,G2)用の伸縮性
    を有する糸は、その伸長状態にて糊付けされ、その伸長
    状態が維持された状態で他の糸と共にタオル地に織成さ
    れると共に、織成した状態で当該糊付けの糊が除去され
    たものであることを特徴とする請求項1記載の伸縮性タ
    オル地製の腹巻。
  3. 【請求項3】 パイル糸と緯地糸が綿糸から構成され、
    経地糸(G1,G2)が、ポリウレタン糸等の弾性を有
    する糸を綿糸にて被覆してなるカバリング糸から構成さ
    れたものであり、伸縮性タオル地が、その両端同士が縫
    製され筒状にされたものであると共に、このタオル地を
    その筒状の軸方向に2つに折り重ねて腹巻としたもので
    あることを特徴とする請求項2記載の伸縮性タオル地製
    の腹巻。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002013045A (ja) * 2000-06-29 2002-01-18 Toyobo Co Ltd ストレッチ織物の製造方法

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