JP3016595U - プリペイドカード読出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外乱の近赤外線を遮断して読み取りエラー発
生を排除できるプリペイドカード読出装置を提供する。 【構成】 プリペイドカード挿入口１１と、近赤外線に
よる読出ヘッド３と、プリペイドカード挿入口１１から
挿入されたプリペイドカード４を送るローラ２およびピ
ンチローラ８を備え、プリペイドカード４挿入後にロー
ラ２およびピンチローラ８の少なくとも一方が移動し
て、プリペイドカード４を前方に傾斜させて移動させ、
読出ヘッド３が傾斜状態のプリペイドカード４から読出
す構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリペイドカードの読出装置に関し、特にプリペイドカード面に印 字されたマークを近赤外線を用いて読出すプリペイドカードの読出装置に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近、プリペイドカードとして、主としてデータ改竄や不正防止の目的で、紙 製あるいはプラスチック製カード表面に、残高を２進化データとして濃淡マーク で印刷表示し、残高更新の度に表示を更新する構成のプリペイドカードが使用さ れるに至っている。しかも、データ機密保持等の目的で、近赤外線にのみ感応す るインク等で前記濃淡マークを印刷表示するものもある。 従って、このような近赤外線に感応するインク等で構成されるプリペイドカー ドの読出装置には、近赤外線による読出ヘッドが用いられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記のように、濃淡マークを近赤外線に感応するインク等で印刷表示するプリ ペイドカードはデータの機密性に優れているが、一方、近赤外線による読出ヘッ ドを用いたプリペイドカード読出装置では、周囲に例えば光出力の通信用光ダイ オード等が存在する構成などがあり、このため漏洩光が外乱信号として前記読出 ヘッドに入射する結果、読み取りエラーが発生するおそれがあった。

【０００４】 本考案は、従来技術の有するこのような課題や欠点を解決するためなされたも ので、その目的は外乱の近赤外線を遮断して読み取りエラー発生を排除できるプ リペイドカード読出装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を実現するため本考案に係るプリペイドカード読出装置は、プリペイ ドカード挿入口と、近赤外線による読出ヘッドと、前記プリペイドカード挿入口 から挿入されたプリペイドカードを送るローラおよびピンチローラを備え、プリ ペイドカード挿入後に前記ローラおよびピンチローラの少なくとも一方が移動し て、プリペイドカードを前方に傾斜させて移動させ、前記読出ヘッドが前記傾斜 状態のプリペイドカードから読出す構成としたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案に係るプリペイドカード読出装置では、プリペイドカードを送るローラ およびピンチローラの少なくとも一方が、プリペイドカード挿入後に位置移動し て、挿入されたプリペイドカードを前方に傾斜させて移動させる。これによって 、挿入されたプリペイドカードの後部が上方に傾いて、プリペイドカード挿入口 から流入する外乱の近赤外線がプリペイドカードの後部裏面で遮られ、よって外 乱の近赤外線がプリペイドカードの表面に至るのが阻止される。この結果、外乱 の近赤外線による影響が排除される。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。 先ず、この考案の構成を説明する。 図１は本考案に係るプリペイドカード読出装置の側面断面図である。 同図で、本考案に係るプリペイドカード読出装置１は、カード挿入口１１を備 える読出装置外壁１０の内部に、近赤外線による読出ヘッド３と、前記プリペイ ドカード挿入口１１から挿入されたプリペイドカード４を送るローラ２およびピ ンチローラ８を備える。ローラ２はモータ９によって駆動され、ピンチローラ８ との間に挿入されたプリペイドカード４を挟んで、プリペイドカード４を水平に 、装置内部に取り込むよう構成されている。さらにピンチローラ８は、図示しな いピンチローラ移動機構により、ピンチローラ８の軸がローラ２の軸を中心に、 ローラ２の軸から等距離に移動可能に構成されている。このようなピンチローラ 移動機構は、カム等の在来技術によって既に実現されているものである。 また読出ヘッド３は近赤外線の放射部と、反射光の受信部を備える。

【０００８】 次に、動作を説明する。 当初、ピンチローラは図１に点線で示す８Ａの位置にある。ここでカード挿入 口１１からプリペイドカード４が挿入されると、ローラ２と８Ａの位置にあるピ ンチローラがプリペイドカード４を挟み、水平状態のまま、装置内部に取り込む 。このようにしてプリペイドカード４が完全に装置内部に取り込まれると、つい でピンチローラが図中、８で示す位置にまで移動する。この結果、ローラ２およ びピンチローラ８はプリペイドカード４を前方に傾斜させて挟み、かつプリペイ ドカード４を前方に傾斜させた状態で移動させる。

【０００９】 この傾斜の結果、プリペイドカード４の後部は上方にはねあがり、プリペイド カード挿入口１１から流入する外乱の近赤外線１２はプリペイドカード４の後部 裏面で遮ぎられる。この結果、外乱の近赤外線１２がプリペイドカードのおもて 面に至るのが阻止される。 これにより、読出ヘッド３は、傾斜状態のプリペイドカード４のおもて面から 位置検出用ドット５ならびにデータドット６をエラー発生なしに、正確に読出す ことが可能になる。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明した様に、本考案に係るプリペイドカード読出装置は、挿入されたプ リペイドカードを前方に傾斜させて移動させる構成の、プリペイドカードを送る ローラおよびピンチローラを設けたものであるから、これによって挿入されたプ リペイドカードの後部を上方に傾かせて、プリペイドカード挿入口から流入する 外乱の近赤外線をプリペイドカードの後部裏面で遮ぎることが可能になる。この 結果、外乱の近赤外線がプリペイドカードの表面に至るのが阻止され、外乱の近 赤外線による影響を排除でき、読み取りエラー発生を排除して信頼性に優れた読 出しを可能にする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るプリペイドカード読出装置の一実
施例の構成の側面断面図である。

【図２】図１のプリペイドカード読出装置の構成と動作
を説明する斜視図である。

【符号の説明】

１ プリペイドカード読出装置 ２ ローラ ３ 近赤外線による読出ヘッド ４ プリペイドカード ５ 位置検出用ドット ６ データドット ８，８Ａ ピンチローラ ９ モータ １０ 装置外壁 １１ カード挿入口 １２ 外乱赤外線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリペイドカード挿入口と、近赤外線に
   よる読出ヘッドと、前記プリペイドカード挿入口から挿
   入されたプリペイドカードを送るローラおよびピンチロ
   ーラを備え、プリペイドカード挿入後に前記ローラおよ
   びピンチローラの少なくとも一方が移動して、プリペイ
   ドカードを前方に傾斜させて移動させ、前記読出ヘッド
   が前記傾斜状態のプリペイドカードから読出す構成とし
   たことを特徴とするプリペイドカード読出装置。