JP3606507B2 - 偽造チケット判別装置及び偽造チケット判別方法 - Google Patents

偽造チケット判別装置及び偽造チケット判別方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーコードの印字された感熱紙のチケットが偽造されたものであるか否かを判別するための装置及び方法に関し、特に、パチンコ、スロットマシンなどの遊技機から払い出される遊技玉、遊技メダルなどの計数結果をバーコードで印字した景品引換券が、不正に複写された偽造チケットである場合に、その引換券が偽造チケットであるか否かを直ちに判定して、景品が不正に交換されることを防止するために用いて好適な、偽造チケット判別装置及び偽造チケット判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パチンコ、スロットマシン、あるいはアレンジボール、雀球等の遊技機では、当りが出ると、遊技者に所定数の遊技玉、遊技メダル等が払い出される。そして、遊技者は、払い出された遊技玉、遊技メダル等を、その数に応じて各種の景品と交換することができるようになっている。
【0003】
従来は、遊技者自身が、払い出された遊技玉や遊技メダルを備え付けの箱等に入れて遊技場(ホール)の精算係の所へ持っていき、その場で精算係が遊技玉や遊技メダルを計数機にかけて数を数え、その数に応じた景品と交換するようになっていた。
【0004】
しかし、このように遊技者自身が遊技玉や遊技メダルを箱に入れて精算係の所まで運んでいく方法では、玉やメダルの運搬作業が煩雑である。特に、多数の遊技玉等が払い出された遊技者にとっては、玉等の運搬自体が困難な場合も多い。さらに、玉やメダルを遊技者自身が運搬していく過程で、他の遊技者に玉の払い出し数の多寡を知られてしまうことにもなり、無用なトラブルが発生するおそれがあった。
【0005】
一方、遊技者によっては、自己の払い出された玉やメダルの数を適宜計算し、遊技を継続するか否かを判断することが必要となる場合がある。しかし、ホールの精算係が玉やメダルの数を数える従来のシステムでは、その都度、玉等を精算係の所まで運ばなければならず、遊技者のニーズに十分に応えることが困難であった。
【0006】
そこで、最近では、パチンコ機やスロットルマシン機などの近傍に、無人の計数機を複数設置し、この計数機により遊技者の玉やメダルの数を計数させ、その計数結果を数字やバーコード表示によって印字した景品引換券を遊技者に発行する計数システムが採用されるようになってきた。
【0007】
このように景品引換券の発行を受けた遊技者は、この引換券に印字された計数表示によって、玉やメダルの数を確認して、遊技を継続する可否かを判断することができる。さらに、遊技者は、景品引換券を精算係の所へ持っていけば、引換券に印字されたバーコードをホール側の景品管理システムなどにより読み取らせて、景品引換券を、そのバーコードの示す玉数やメダル数に応じた景品と交換できるようになっている。
【0008】
このような計数システムによれば、遊技者は自分の玉やメダルをわざわざ精算係の所まで持っていかなくても、計数機により好きなときに計数することができる。このため、玉等の運搬の煩雑さが解消されるとともに、適宜現在の玉数を計数して確認することにより、遊技を継続するか否かの判断を随時行うことが可能となる。
【0009】
また、景品引換券は、運搬、携帯性に非常に優れている。このため、景品引換券は、従来のような、払い出された多量の玉やメダルを精算するまで遊技者自身が保持、管理しなければならなかったシステムと比較して、きわめて取り扱いが便利である。
さらに、ホール側にとっても、玉数等を景品引換券にバーコード表示することにより、景品管理等によって玉数や景品を管理、処理することが可能となり、ホール経営の利便性などの向上を図ることができた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような景品引換券を用いた景品交換システムでは、偽造された景品交換券などのチケットが使用されるおそれがあり、現実に、そのような不正行為が各ホールで頻発するという問題が生じた。
すなわち、玉数等の計数結果がバーコード印字された景品引換券を、複写機を用いて複写し、それを景品引換券と同形に裁断することにより、巧妙に何枚もの景品引換券の複製を作り出し、それを精算係に提示することによって、不正に景品を交換することが容易に行われていた。
【0011】
このため、景品引換券の偽造防止のため、景品引換券のバーコード印字面を有彩色にしたり、予めカラー表示の図柄や文字などの模様表示を印刷したりする対策が講じられてきた。
しかし、最近は複写機の性能が向上した結果、有彩色のカラー表示や写真などについても精密に複写することが十分に可能となった。このため、ホールの精算係が一見しただけでは、真偽の判別がほとんど不可能な巧妙な偽造チケットが多数不正に用いられるに至っている。
【0012】
このような偽造チケットの不正使用は、ホールの経営に多大な打撃を与えることになると同時に、きわめて悪質な犯罪行為にもつながる。したがって、これを放置することは、ホール経営者及び遊技者の双方に将来にわたって深刻な問題を招来することになり、これを防止する何らかの措置が講じられることが緊急の課題となっている。
【0013】
本発明は、このような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、景品引換券などの偽造チケットが使用された場合に、直ちに偽造チケットを判別することができる偽造チケット判別装置及び方法の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成を図るため、本発明に係る発明者は、景品引換券に感熱紙が用いられているのに対して、チケット偽造に使用されるカラー複写機では、非感熱紙(いわゆる普通紙)が用いられている点に着目した。すなわち、感熱方式では一色だけしか発色させることができないため、カラー複写では非感熱複写方式が採用されている。
【0015】
その上、カラー複写機により感熱紙に複写することも困難である。例えば、レーザローランタにおいては、定着装置の熱により感熱紙が発色してしまうため、感熱紙にカラー複写することが困難である。また、インクジェットローランタにおいても、感熱紙にインクが浸透しないため、感熱紙にカラー複写することが困難である。
【0016】
そして、この発明者は、バーコードを読み取った後でチケットに熱印加すれば、感熱紙を用いた真正のチケットならば黒色等に発色し、一方、非感熱紙を用いた偽造チケットならば発色しないことを利用して偽造チケットを判別できることに想到した。
【0017】
そこで、本発明の請求項1に係る偽造チケット判別装置によれば、この第一バーコードリーダが、前記バーコードの読み取りを失敗したときに前記チケットを逆方向へ搬送して前記挿入口から排出し、前記バーコードの読み取りに成功したときに前記チケットを正方向へ搬送する搬送手段と、正方向に搬送された前記チケットに対して熱印加を行い、前記チケットが、感熱紙である場合には前記バーコードの部分に重ねて発色領域を形成し、感熱紙でない場合には前記発色領域を形成しない熱印加手段と、熱印加されたチケットのバーコードを再度読み取るための第二バーコードリーダとを備え、第二バーコードリーダにより、バーコードが再度正確に読み取られた場合に、チケットを偽造チケットと判別する構成としてある。
【0018】
このような構成とすれば、感熱紙を用いた真正のチケットは、熱印加によってチケット表面が黒色等に発色する。これに対して、非感熱紙を用いた偽造チケットは、熱印加されてもチケット表面が発色しない。したがって、発色の有無により、偽造チケットを判別することができる。
【0019】
ところで、熱印加による発色の有無は目視によっても確認できるが、本発明では、発色した真正チケットではバーコードが読み取れなくなり、一方、発色しない偽造チケットではバーコードが再度正確に読み取ることができることに着目した。
そこで、本発明では、熱印加後にバーコードを再度読み取ることによって発色の有無を判断する。その結果、熱印加後に再度バーコードが正確に読み取れるか否かにより、そのチケットが偽造チケットか否かを自動的に正確に判別することができる。
【0020】
なお、熱印加手段によりチケットに熱印加するにあたっては、バーコード印字領域の少なくとも一部分に熱印加すれば十分である。すなわち、バーコード印字領域全域を熱印加しなくとも、発色により、真正のチケットのバーコードが正確に読み取れなくなれば良い。
また、バーコードは、必ずしも感熱印字されたものである必要はない。
【0021】
また、本発明の請求項2記載の発明によれば、第一バーコードリーダが、第二バーコードリーダを兼ねる構成としてある。
このように、第一及び第二バーコードリーダを兼用とすれば、一つのバーコードリーダにより装置を構成することができる。その結果、装置の構成を簡単にして装置の小型化を図ることができる。
また、単価が高価なバーコードリーダを一つに減らせば、装置のコストを低下させることができる。
【0022】
また、本発明の請求項3記載の発明によれば、前記搬送手段は、前記第一バーコードリーダによりバーコードが読み取られた前記チケットを、前記熱印加手段による熱印加位置まで搬送し、熱印加手段により熱印加されたチケットを、バーコード読取位置まで逆送する構成としてある。このようにすれば、搬送手段により、バーコード読取位置を経て熱印加位置まで搬送されたチケットを、再びバーコード読取位置まで容易に戻すことができる。
【0023】
また、本発明の請求項4記載の発明によれば、熱印加されたチケットを再度バーコード読取位置まで逆送するための、搬送路上の折り返し位置に、この折り返し位置までチケットが搬送されてきたことを検出する位置センサを設けた構成としてある。
このような位置センサを設ければ、チケットが搬送されてきたことを容易に検出することができる。
なお、この折り返し位置としては、例えば、チケットが熱印加位置に搬送されたことを検出しても良いし、また、熱印加位置を通過した先の位置にチケットが搬送されたことを検出しても良い。
【0024】
また、本発明の請求項5記載の発明によれば、熱印加手段を、チケットの搬送用の隙間を挟んで設けられた熱源ブロックと押圧部材とにより構成し、チケットを押圧部材によって熱源ブロックに押し付けることにより、このチケットに熱印加する構成としてある。
チケットへの熱印加を行うにあたっては、熱源ブロックをスタンプのようにチケットに押し付けることも考えられるが、その場合、熱源ブロックを移動させるための駆動機構が複雑となる。そこで、熱源ブロックにチケットを押圧部材により押し付けるようにすれば、簡単な機構で確実な熱印加を容易に実現することができる。
【0025】
また、このように、チケットを熱源ブロックに押し付けることにより熱印加すれば、熱源ブロックの温度まで確実にチケットを加熱することができる。このため、熱源ブロックの温度を、チケットに用いられた感熱紙が発色するのに最低限必要な温度まで下げることができる。その結果、熱源ブロックのエネルギー消費量を抑制することができる。
【0026】
また、本発明の請求項6記載の発明によれば、押圧部材を、チケットの搬送方向に沿って回転可能な回転部材により構成してある。
このように構成すれば、チケットを搬送させながら、チケットを熱源ブロックに押し付けてチケットに熱印加することができる。また、この押圧部材を、例えばモータにより回転させることにより、チケットの搬送手段の一部とすることもできる。
【0027】
また、本発明の請求項7に係る偽造チケット判別方法によれば、挿入口から送られてきたチケットに印字されているバーコードを読み取る処理と、この処理において、前記バーコードの読み取りを失敗したときに前記チケットを逆方向へ搬送して前記挿入口から排出し、前記バーコードの読み取りに成功したときに前記チケットを正方向へ搬送する処理と、正方向に搬送された前記チケットに対して熱印加を行い、前記チケットが、感熱紙である場合には前記バーコードの部分に重ねて発色領域を形成し、感熱紙でない場合には前記発色領域を形成しない処理と、熱印加された前記チケットのバーコード部分を再度読み取るための処理と、前記バーコードが再度正確に読み取られた場合に、前記チケットを偽造チケットと判別処理する方法としてある。
【0028】
この偽造チケット判別方法によれば、感熱紙を用いた真正のチケットは、熱印加によってチケット表面が黒色等に発色する。その結果、バーコードを再度正確に読み取ることが不可能となる。これに対して、非感熱紙を用いた偽造チケットは、熱印加されてもチケット表面が発色しないので、バーコードを再度正確に読み取ることができる。したがって、熱印加後に再度バーコードが正確に読み取れるか否かにより、直ちに偽造チケットか否かを容易かつ正確に判別することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、本発明の偽造チケット判別装置の構成について説明する。図1の(A)は、実施形態の偽造チケット判別装置の内部構造を示す側面図であり、図1の(B)は、偽造チケット判別装置の上側部材の下面図である。
【0030】
図1に示すように、この偽造チケット判別装置は、上側部材12と下側部材13との隙間として、搬送路1が設けられている。そして、搬送路1の挿入口11側から順次に、バーコード読取位置20及び熱印加位置30が設けられている。
【0031】
そして、この偽造チケット判別装置は、搬送路1をバーコート読取位置20まで搬送されてきた感熱紙のチケットに印字されたバーコードを読み取るバーコードリーダ(B.L.)2を備えている。このバーコードリーダ2により、上側部材12のバーコード読取位置20上に設けられたガラス窓21を介して、チケットのバーコードを読み取る。
なお、バーコードリーダ2には、従来公知の任意好適なものを用いることができる。
【0032】
さらに、この偽造チケット判別装置は、バーコードリーダ2によりバーコードを読み取られた後、熱印加位置30まで搬送されてきたチケットに熱印加する熱印加手段3を備えている。この熱印加手段3は、搬送路1の隙間を挟んで上下に設けられた熱源ブロック(ヒートブロック、H.B.)31と押圧部材32とにより構成されている。そして、チケットを押圧部材32によって熱源ブロック31に押し付けることにより、このチケットに熱印加する。
【0033】
また、押圧部材32は、チケットの搬送方向に沿って回転可能な回転部材により構成されている。このため、チケットを搬送させながら熱源ブロック31に押し付け、チケットに容易に熱印加することができる。さらに、この押圧部材32は、モータ63によって回転させることができるので、チケットの搬送手段の一部となっている。
なお、押圧部材32は、例えば、ばね仕掛けによって熱源ブロック31へ押し付けられる構成としても良い。また、押圧部材32は、チケットが搬送されてきたときだけ、熱源ブロック31へ押し付けられるようにしても良い。
【0034】
また、この偽造チケット判別装置は、チケットを搬送路に沿って搬送する搬送手段を備えている。搬送手段として、搬送口11の近くにモータ61によって回転するローラ71を設け、さらに、搬送路に沿って、四つのローラ72、74、75及び76を設けている。さらに、これら四つのローラ72、74、75及び76には、図示を省略した搬送用ベルトが掛けられている。
そして、ローラ72がモータ62により回転することにより、この搬送用ベルトが動き、チケットを搬送することができる。また、ローラ76は、搬送路1の出口まで搬送されてきたチケットを、チケット回収箱(図示せず)へ導く役割を果たす。
【0035】
また、この偽造チケット判別装置は、チケットの搬送位置を検出する位置センサとして、一対の挿入口センサ51の他に、入口センサ52、出口センサ53及び回収センサ54を備えている。
この挿入口センサ51は、挿入口11直近に設けられている。また入口センサ52は、バーコード読取位置20よりも手前の(挿入口11寄りの)、ローラ71とローラ72との間の搬送路1上に設けられている。さらに、出口センサ53は、熱印加位置30よりも先の、ローラ75とローラ76との間の搬送路1上に設けられている。最後に、回収センサ54は、ローラ76によって、チケット回収箱へ導かれる途中に設けられている。
【0036】
また、各位置センサ51〜54は、いずれも、発光素子51b、52b、53b及び54bと、受光素子51a、52a、53a及び54aとにより構成されている。これら発光素子と受光素子とは、搬送路1又はチケットの搬送される隙間を介して、互いに対向して配置されている。また、各発光素子には、例えば、発光ダイオード(LED)を用いると良い。また、各受光素子には、例えば、フォトダイオードを用いると良い。
そして、各位置センサ51〜54は、発光素子の発した光がチケットにより遮られて受光素子へ到達しなくなることをもって、その位置センサの設置位置にチケットが搬送されてきたことを検出する。
【0037】
さらに、この装置は、バーコードリーダ2によるバーコードの読取の成否を判断するとともに、その判断結果や各位置センサからの情報に基づいて、搬送手段の動作を制御する制御部10を備えている。
【0038】
次に、図2を参照して、この実施形態の偽造チケット判別装置の動作例、すなわち、本発明の偽造チケット判別方法の例について説明する。
図2は、偽造チケット判別方法を説明するためのフローチャートである。図2に示すように、この判別方法では、概略、1回目のバーコードの読取(ステップS2)、及び、熱印加(ステップS3)を順次に行った後、2回目のバーコードの読取結果に基づいて偽造チケットを判別する。
【0039】
以下、この偽造チケットの判別装置に動作について詳細に説明する。
まず、挿入口11からチケットが挿し込まれると(図2のステップS1)、挿入口センサ51がチケットを検出する。すると、制御部10は、モータ61によってローラ71を回転させ、挿入口11に挿し込まれたチケットを搬送路1の奥へ搬送させる。
【0040】
ローラ71によりチケットが搬送されると、次に、入口センサ52がチケットを検出する。すると、制御部10は、モータ62によってローラ72を回転させ、図示しない搬送用ベルトによって、チケットを搬送路1に沿ってさらに奥へ搬送させる。その結果、チケットは、バーコード読取位置20に搬送される。この実施形態では、チケットの表面に印字されているバーコードを、チケットを搬送しながらバーコードリーダ2によって読み取る(ステップS2)。
なお、この段階でバーコードの読取が失敗した場合には、制御部10は、直ちにモータ62を逆回転させてチケットを逆方向へ搬送させ、挿入口11から排出する(ステップS9)。したがって、バーコード読取失敗の場合には、チケットは熱印加されない。
【0041】
続いて、バーコードを読み取られたチケットは、制御部10指示により動作する搬送手段により熱印加位置30に搬送される。この実施形態では、回転部材である押圧部材32が、搬送中のチケットを熱源ブロック31へ押し付けることにより、チケットに熱印加する。その結果、感熱紙のチケットは、黒く発色することになる(ステップS3)。
なお、熱印加にあたっては、チケットをいったん停止させても良い。
【0042】
ここで、図3を参照して、熱印加によるチケットの発色について説明する。
図3の(A)は、感熱紙の真正のチケット8に熱印加を行った場合に発色する様子を示している。図3の(B)は、非感熱紙の偽造チケット8aに熱印加を行っても発色しない様子を示している。
なお、図3では、チケット表面のバーコード9以外のカラー表示の図柄や文字などの模様の図示を省略している。
【0043】
さらに、熱印加されたチケットは、搬送路1のさらに奥へ搬送され、出口センサ53により検出される。すると、制御部10は、モータ62が逆回転させ、チケットをバーコード読取位置20まで逆送させる。
したがって、この出口センサ53は、熱印加されたチケットを再度バーコード読取位置20まで逆送するための折り返し位置に設けられていることになる。
【0044】
バーコード読取位置20まで逆送されてきたチケットは、バーコードリーダ2によりバーコードを再度読み取られる(ステップS4)。
この再度の読取の際に、熱印加後の真正チケット8のバーコードは、図3の(A)に示すように、黒い発色領域9がバーコードに重なっているため、正確に読み取ることができない。これに対して、偽造チケット8aの場合には、図3の(B)に示すように、熱印加後も発色しないので、バーコードを正確に読み取ることができる。
【0045】
したがって、バーコードが再度正確に読み取られた場合、制御部10は、そのチケットを偽造チケットと判別する(ステップS7)。
チケットが偽造チケットと判別された場合には、制御部10は、搬送手段をそのまま逆転させつづけ、その偽造チケットを挿入口11から排出させる(ステップS8)。
また、偽造チケットと判別された場合には、音や光による警報を発して、偽造チケットが使用されたことをホールの従業員に通報するとともに、偽造チケットを証拠として回収するようにしても良い。
【0046】
一方、バーコードが再度正確に読み取れなかった場合には、制御部10は、そのチケットを真正チケットと判断する(ステップS5)。この場合には、制御部10の指示により、搬送手段は、再度、チケットを搬送路1の奥へ搬送する。そして、今度は、出口センサ53の設置位置を通過して、ローラ76に導かれて回収箱(図示せず)へ回収される(ステップS6)。回収箱の入口で、チケットは、回収センサ54に検出される。
さらに、回収センサ54によりチケットの通過が検出されることにより、制御部10がリセットされるようにし、次の紙葉類の挿入に備える構成としても良い。
【0047】
このようにして偽造チケットを判別した結果、真正チケットと判別された場合にのみ、制御部10は、バーコードリーダ2により最初に読み取られたバーコードの値を利用することになる。例えば、チケットが景品引換券である場合には、真正チケットと判断された場合のみ、バーコードの示す値が玉数の計数結果として出力されるようにすると良い。
これにより、例えば、景品引換券が不正に複写された場合に、その引換券が偽造されたものである可否かを直ちに判別して、景品が不正に交換されることを容易かつ確実に防止することができる。
【0048】
上述した実施の形態においては、本発明を特定の条件で構成した例について説明したが、本発明は、種々の変更を行うことができる。例えば、上述した実施の形態においては、チケットを景品引換券とした例について説明したが、本発明では、チケットして景品引換券に限定されない。すなわち、本発明は、感熱紙にバーコードを印字した種々のチケットに適用することができる。
【0049】
また、上述した実施形態では、一つのバーコードリーダにより、一回目の読取と二回目の読取とを行う例について説明したが、この発明では、一回目の読取を行う第一のバーコードリーダと、二回目の読取を行う第二のバーコードリーダとを別個に設けても良い。
【0050】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、熱印加後に再度バーコードが正確に読み取れるか否かにより、直ちに偽造チケットか否かを正確に判別することができる。
これにより、例えば、景品引換券が不正に複写された場合に、その引換券が偽造されたものである可否かを直ちに判別して、景品が不正に交換されることを容易かつ確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、実施形態の偽造チケット判別装置の内部構造を示す側面図であり、(B)は、偽造チケット判別装置の上側部材の下面図である。
【図2】実施形態の偽造チケット判別装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】(A)は、感熱紙の真正のチケットに熱印加を行った場合に発色する様子を示す模式図であり、(B)は、非感熱紙の偽造チケットに熱印加を行っても発色しない様子を示す模式図である。
【符号の説明】
1 搬送路
2 バーコードリーダ
3 熱印加手段
8、8a チケット
9 発色領域
10 制御部
11 挿入口
12 上側部材
13 下側部材
20 バーコード読取位置
30 熱印加位置
31 熱源ブロック
32 押圧部材
21 ガラス窓
51 挿入口センサ
52 入口センサ
53 出口センサ
54 回収センサ
51a、52a、53a、54a 受光素子
51b、52b、53b、54b 発光素子
61、62、63 モータ
71、72、74、75、76 ローラ

Claims (7)

  1. 挿入口から送られてきたチケットに印字されているバーコードを読み取る第一バーコードリーダと、
    この第一バーコードリーダが、前記バーコードの読み取りを失敗したときに前記チケットを逆方向へ搬送して前記挿入口から排出し、前記バーコードの読み取りに成功したときに前記チケットを正方向へ搬送する搬送手段と、
    正方向に搬送された前記チケットに対して熱印加を行い、前記チケットが、感熱紙である場合には前記バーコードの部分に重ねて発色領域を形成し、感熱紙でない場合には前記発色領域を形成しない熱印加手段と、
    熱印加された前記チケットのバーコード部分を再度読み取るための第二バーコードリーダとを備え、
    この第二バーコードリーダにより、前記バーコードが再度正確に読み取られた場合に、前記チケットを偽造チケットと判別することを特徴とする偽造チケット判別装置。
  2. 前記第一バーコードリーダが、前記第二バーコードリーダを兼ねることを特徴とする請求項1記載の偽造チケット判別装置。
  3. 前記搬送手段は、前記第一バーコードリーダによりバーコードが読み取られた前記チケットを、前記熱印加手段による熱印加位置まで搬送し、前記熱印加手段により熱印加された前記チケットを、前記バーコード読取位置まで逆送することを特徴とする請求項2記載の偽造チケット判別装置。
  4. 熱印加された前記チケットを再度前記バーコード読取位置まで逆送するための、前記搬送路上の折り返し位置に、この折り返し位置までチケットが搬送されてきたことを検出する位置センサを設けたことを特徴とする請求項3記載の偽造チケット判別装置。
  5. 前記熱印加手段を、前記チケットの搬送用の隙間を挟んで設けられた熱源ブロックと押圧部材とにより構成し、前記チケットを前記押圧部材によって前記熱源ブロックに押し付けることにより、このチケットに熱印加することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の偽造チケット判別装置。
  6. 前記押圧部材を、前記チケットの搬送方向に沿って回転可能な回転部材により構成したことを特徴とする請求項5記載の偽造チケット判別装置。
  7. 挿入口から送られてきたチケットに印字されているバーコードを読み取る処理と、
    この処理において、前記バーコードの読み取りを失敗したときに前記チケットを逆方向へ搬送して前記挿入口から排出し、前記バーコードの読み取りに成功したときに前記チケットを正方向へ搬送する処理と、
    正方向に搬送された前記チケットに対して熱印加を行い、前記チケットが、感熱紙である場合には前記バーコードの部分に重ねて発色領域を形成し、感熱紙でない場合には前記発色領域を形成しない処理と、
    熱印加された前記チケットのバーコード部分を再度読み取るための処理と、前記バーコードが再度正確に読み取られた場合に、前記チケットを偽造チケットと判別する処理と
    を有することを特徴とする偽造チケット判別方法。
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