JP3016593U - プリペイドカード読出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外乱の近赤外線を遮断して読み取りエラー発
生を排除できるプリペイドカード読出装置を提供する。 【構成】 近赤外線による読出ヘッド２の周囲を囲み、
かつ読出ヘッド２側面からプリペイドカード１表面まで
を封止するシール材３を設けて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリペイドカードの読出装置に関し、特にプリペイドカード面に印 字されたマークを近赤外線を用いて読出すプリペイドカードの読出装置に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近、プリペイドカードとして、主としてデータ改竄や不正防止の目的で、紙 製あるいはプラスチック製カード表面に、残高を２進化データとして濃淡マーク で印刷表示し、残高更新の度に表示を更新する構成のプリペイドカードが使用さ れるに至っている。しかも、データ機密保持等の目的で、近赤外線にのみ感応す るインク等で前記濃淡マークを印刷表示するものもある。 従って、このような近赤外線に感応するインク等で構成されるプリペイドカー ドの読出装置には、近赤外線による読出ヘッドが用いられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記のように、濃淡マークを近赤外線に感応するインク等で印刷表示するプリ ペイドカードはデータの機密性に優れているが、一方、近赤外線による読出ヘッ ドを用いたプリペイドカード読出装置では、周囲に例えば光出力の通信用光ダイ オード等が存在する構成などがあり、このため漏洩光が外乱信号として前記読出 ヘッドに入射する結果、読み取りエラーが発生するおそれがあった。

【０００４】 本考案は、従来技術の有するこのような課題や欠点を解決するためなされたも ので、その目的は外乱の近赤外線を遮断して読み取りエラー発生を排除できるプ リペイドカード読出装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を実現するため本考案に係るプリペイドカード読出装置は、近赤外線 による読出ヘッドの周囲を囲み、かつ該読出ヘッド側面からプリペイドカード表 面までを封止するシール材を設けて構成したことを特徴とする。 あるいは前記シール材は、前記プリペイドカード表面に接触して該表面を摺動 可能に構成したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案に係るプリペイドカード読出装置では、シール材が近赤外線による読出 ヘッドの周囲を囲み、読出ヘッド側面からプリペイドカード表面までを封止する から、外乱の近赤外線が遮断される。したがって外乱の近赤外線が読出ヘッドに 入射することがない。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。 先ず、この考案の構成を説明する。 図１は本考案に係るプリペイドカード読出装置の側面断面図である。 同図で、本考案に係るプリペイドカード読出装置１は、カード挿入口１１を備 える読出装置外壁１０の内部に、シール材３によって周囲が囲まれた読出ヘッド ２を備える。読出ヘッド２は近赤外線の放射部と、反射光の受信部を備える。 シール材３は、カード挿入口１１から挿入されて図示しない送り機構によって 読出ヘッド２直下に送られるプリペイドカード４の面に至近距離まで伸びて配設 されるか、あるいはカード面に摺動するよう設けられる。シール材３は、黒色の 柔らかなフェルト等の布を重ねて構成されている。

【０００８】 次に、動作を説明する。 カード挿入口１１からプリペイドカード４が挿入されて、図示しない送り機構 によって読出ヘッド２直下に送られると、プリペイドカード４表面から読出ヘッ ド２までがシール材３によって封止される。この結果、外乱として読出ヘッド２ 周囲に存在する近赤外線１２が遮断されるから、読出ヘッド２は位置検出用ドッ ト５からの反射光のみを検出でき、読み取りエラー発生を排除できる。 こののち、読出ヘッド２はプリペイドカード４の長尺方向に移動してデータド ット６の読出をするが、この読出ヘッド２の移動において、プリペイドカード４ 表面を摺動するシール材３がプリペイドカード４表面に付着したごみや埃を拭い 去ることができる。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明した様に、本考案に係るプリペイドカード読出装置は、近赤外線によ る読出ヘッドの周囲を囲み、読出ヘッド側面からプリペイドカード表面までを封 止するシール材を設けて構成したから、外乱の近赤外線を効果的に遮断できる。 したがって外乱の近赤外線の読出ヘッドへの入射を排除でき、読み取りエラー 発生を排除して信頼性に優れた読出しが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るプリペイドカード読出装置の一実
施例の構成の側面断面図である。

【図２】図１のプリペイドカード読出装置の構成と動作
を説明する斜視図である。

【符号の説明】

１ プリペイドカード読出装置 ２ 近赤外線による読出ヘッド ３ シール材 ４ プリペイドカード ５ 位置検出用ドット ６ データドット １０ 装置外壁 １１ カード挿入口 １２ 外乱赤外線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 近赤外線による読出ヘッドの周囲を囲
   み、かつ該読出ヘッド側面からプリペイドカード表面ま
   でを封止するシール材を設けて構成したことを特徴とす
   るプリペイドカード読出装置。
2. 【請求項２】 前記シール材は、前記プリペイドカード
   表面に接触して該表面を摺動可能に構成したことを特徴
   とする請求項１記載のプリペイドカード読出装置。