JP3016323U - 靴の中敷 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 足裏に磁気的効果を付与すると共に良好なク
ッション性を有する靴の中敷を提供する。 【構成】 所定の形に成形された２枚の磁気シート１，
１を互いに磁気的に反発する状態で重ね合わせ、その端
縁の全部又は一部（４）を接着させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、足裏に磁気的効果を付与すると共に良好なクッション性を有する靴 の中敷に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、例えばサンダルの上面に直接、球又は扁平球状の磁石球の一部を埋 設し、該磁石球の露出部分（突出部分）により足裏のつぼに対する指圧効果と磁 気作用とを与えるようにした健康サンダルや、中敷の上面に磁石球を埋設し、前 記サンダルと同様の効果を有する靴の中敷等も知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これらは何れも磁気的効果が局部的である上、該磁石球の存在 により使用者が穿着時に違和感を感じ、履き心地を著しく阻害するという欠点が あった。 また、使用者が足裏に裂傷を負っている場合には裂傷部分が磁石球に圧迫され て耐え難い痛みを与えることもあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このような実情に鑑み、本考案は、靴底に敷設される中敷を一定厚みの柔軟な ゴム磁石又はプラスチック磁石から構成することによって、足裏全面に磁気作用 をもたらせ、しかも、２枚の磁気シートを互いに磁気的に反発する状態で重ね合 わせてその端縁の全部又は一部を接着させて構成することにより、履き心地のよ い中敷を提供しようとするものである。

【０００５】

【作用】

上記構成を有する本考案の靴の中敷きは、足裏に磁気作用が与えられるととも に２枚の磁気シートどうしが反発するのでクッション性に優れたものとなる。

【０００６】

【実施例】

本考案に用いる磁気シートとしては、天然又は合成ゴム、或いは軟質プラスチ ック材中に磁石粉を混入してなる所謂、ゴム磁石或いはプラスチック磁石で、５ ００〜１５００ガウスの磁力を着磁させたものを用いることができるが、特にそ の構成を限定するものではなく、天然又は合成ゴム、或いは軟質プラスチック材 の上面或いは中間に着磁した複数の板状磁石を埋設したものでも良く、通常靴底 形状に切断され、その端縁の全部又は一部を適宜手段により接着させて構成すれ ば良い。

【０００７】 上記天然又は合成ゴム或いは軟質プラスチック材は、合成ゴムとしてはスチレ ンブタジエンラバー、ポリブタジエン、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、シリ コーンゴム等があり、軟質プラスチック材としてはポリウレタン、軟質塩化ビニ ル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレン、塩化ビニリデン樹脂などがあり、所望 の物性に応じて可塑剤その他の添加剤を加えても良い。また、上記磁石（粉）に 用いる磁性体としては、マグネタイト、Ｍｎ−Ｚｎフェライト、Ｎｉ−Ｚｎフェ ライト、Ｂａフェライト、Ｆｅ−Ｎｉ−Ｃｏ−Ａｌフェライト、Ｆｅ−Ｃｏフェ ライト、Ｆｅ−Ｎｉフェライト、Ｍｇ−Ｍｎフェライト、Ｎｉ−Ｃｕフェライト などがある。これらの磁性体の粒径１０〜１０００μｍのものを全体に対して２ ０〜７０％を練り込み、０．５〜５ｍｍの厚さの磁気シートを作製する。この時 に磁性粉に銅粉を混合すると、銅による殺菌効果ももたらすことができる。

【０００８】 上記構成の磁気シートを図１に示すように、表と裏とが異極（Ｓ／Ｎ）になる ように着磁処理を行う。尚、図中、１は磁気シート、２は天然または合成ゴム或 いは軟質プラスチック材、３は磁石粉である。 次に、この表裏異極に着磁された２枚の磁気シート１，１を、図２及び図３に 示すように同極面（図面ではＮ極面どうし）が対向するように重ね合わせ、さら につま先部分及びかかと部分を接着（接着部４）させることにより、中敷５が作 製される。

【０００９】 このように作製された本考案の靴の中敷は、磁気シートどうしが磁気的に反発 するのでクッション性に優れたものとなる。 また、足裏に磁気的効果がもたらされるので、血行が促進され、特に磁気シー トに銅粉を混合した場合などはさらに殺菌効果も付与され、健康的で衛生上も良 好な中敷となる。

【００１０】 尚、使用中に中敷を構成する磁気シート間に小石や砂等が混入することがない ように端縁の全部を接着するか、中敷自体を別体の袋材に入れて保護するように しても良い。

【００１１】 以上本考案を実施例に基づいて説明したが、本考案は前記実施例に限定される ものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した構成を変更しない限りどのよ うにでも実施することができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の靴の中敷は、着磁した磁気シートの磁気的反発を 利用することにより、従来の磁石球を埋設した中敷と同様に足裏に磁気作用をほ どこして血行を促進させる等の効果を付与することができ、さらに優れた緩衝効 果（クッション性）を付与することができる。 また、靴裏が地面から離れた場合には２枚の磁気シート間に磁気的な反発によ り空間が形成されるが、この空間の形成時に空気が取り入れられ、靴裏が接地し た時に体重がかかって取り入れられた空気が排出される。したがって、靴の内部 の通風が極めて良好になり、湿気等がこもることがなく、靴内部を衛生的な環境 とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】磁気シートの一実施例を示す側断面図である。

【図２】本考案の靴の中敷の一実施例を示す斜視図であ
る。

【図３】図２のＡ−Ａ線における断面図である。

【符号の説明】

１ 磁気シート ３ 磁石粉 ４ 接着部 ５ 中敷

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の形に成形された２枚の磁気シート
   を互いに磁気的に反発する状態で重ね合わせ、その端縁
   の全部又は一部を接着させたことを特徴とする靴の中
   敷。