JP3016284U

JP3016284U - 吸取紙付き粘着メモ

Info

Publication number: JP3016284U
Application number: JP1995003588U
Authority: JP
Inventors: 貞雄清水
Original assignee: 有限会社清水ボデー
Priority date: 1995-03-28
Filing date: 1995-03-28
Publication date: 1995-09-26
Anticipated expiration: 2001-03-28

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は印鑑やスタンプなどの印影或いは万
年筆などによるサインのにじみや汚れを防止し、且つ、
それが即座に持ち運ばれても鮮明な印影やサインを簡単
に維持出来る。また、印影などの写しが極めて不鮮明な
ものとなし、悪用される要素を無くすことが出来る。し
かも、必要に応じてメモ紙１，付せん，吸取紙２の役目
を果たす。【構成】メモ紙１の裏面に吸取紙２を一枚又は複数枚
設け、且つメモ紙２を重ねると共にメモ紙１の一端部に
粘着剤３を塗布して仮綴着させた構造と成す。又、吸取
紙２は紙，合成樹脂，繊維などの材料を用いると共に吸
着した際に、印影などの写しが鮮明に残らないように吸
取紙２の表面全体に凹凸を設けたものにすると良く、メ
モ紙１と吸取紙２に透明又は半透明なものを用いても良
い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は印鑑やスタンプなどの印影或いは万年筆などによるサインのにじみや汚れを防止するための吸取紙付き粘着メモに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、印鑑やゴム印による印影或いは万年筆などで書かれたサインはなかなか乾かない場合が多い。このため、吸取紙或いはチリ紙やトイレットペ−パ−などの柔らかな紙を用い、前記印影やサインの上から押し付けて余分な朱肉やインキを吸い取り、前記印影やサインのこすれによる汚れを防止していた。尚、前記吸取紙や柔らかな紙がない際には、それが乾くまで放置し、乾燥後、ファイルなどに綴じて保管する場合が多かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら前記吸取紙を用いた場合には、捺印やスタンプを押した後、或いはサインを行った後に、前記吸取紙で印影やサインの上から押し付けて直ぐにその書類を重ねて持ち運ぶと、余分な朱肉やインキが完全に吸い取られておらず、前記印影やサインがこすれてにじみやダブリを生じ、前記印影やサインが不鮮明になる恐れがあった。このため吸取紙を用いる時には、完全に余分な朱肉やインキが吸い取られて他の紙に付着しないことを確認してから持ち運ぶ必要があった。またチリ紙やトイレットペ−パ−などの柔らかな紙を用いる場合には、印影やサインの上から押えたり、こする際に柔らかな紙自体がずれて、印影やサインがこすれ易く、不鮮明になり易かった。このため柔らかな紙を用いる時には、細心の注意が必要であり、気軽に使用出来なかった。更に吸取紙や柔らかな紙を用いて実印やサインの余分な朱肉やインキを吸い取ると、その印影の写しやサインの写しがかなりはっきり反転する場合もあり、悪用される要素があった。このため、その処理の仕方が気になり、不安な場合も多い等の問題点があった。

【０００４】本考案は印鑑やスタンプなどの印影或いは万年筆などによるサインのにじみやこすれによるダブリなどの汚れを防止すると共にそれが即座に持ち運ばれても鮮明な印影やサインを簡単に維持出来る吸取紙付き粘着メモを提供するにある。

【０００５】他の目的としては、印影などの写しが極めて不鮮明なものとなし、悪用される要素を無くした吸取紙付き粘着メモを提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記問題点を解決するために本考案は成されたものであり、つまり、メモ紙の裏面に吸取紙を一枚或いは複数枚設け、且つ前記メモ紙を重ねると共に該メモ紙の一端部に粘着剤を塗布して仮綴着させた構造と成す。又、前記吸取紙は紙，合成樹脂，繊維などの材料を用いると共に吸着した際に、印影などの写しが鮮明に残らないように前記吸取紙の表面全体に凹凸を設けたものにすると良い。更に前記メモ紙と前記吸取紙に透明或いは半透明なものを用いても良い。

【０００７】

【作用】

次に本考案の使い方を図４に基づいて説明する。先ずゴム印や印鑑を書類（４）の（ａ）に示す位置に押す。その後、仮綴着された本考案品のメモ紙（１）を一枚ずつ剥がして印影の上へ（ｂ）のように被着する。そしてメモ紙（１）の上から手の平などで軽く押す。又、粘着剤（３）が塗布されていない他端部を手で押さえてメモ紙（１）を固定し、且つ前後に軽くこする。すると、印影の余分な朱肉やインキが、メモ紙（１）裏面に設けた吸取紙（２）によって完全に吸い取られ、従来のような印影やサインがこすれてにじみやダブリを生じて不鮮明になる恐れが殆どなくなるのである。尚、この時、本考案品を（ｂ）に示す状態で書類（４）に付けたまま持ち運びしても、メモ紙（１）は粘着剤（３）で貼着されるので（図５参照）、ずれることなく印影をこすれから防ぐ役目も果たし、緊急な場合に重宝なものとなる。印影の吸取紙として使用した後は、必要な事項をメモ紙（１）の表面に記載して使用でき、且つ従来と同様な付せん（粘着メモ）として、しおり代りに利用することもできる。更に前記吸取紙（２）の表面に凹凸が設けられたものを使用して、余分なインキや朱肉を吸い取る際には、前記吸取紙（２）を印影に押し付けると、その表面はつぶれた状態で余分なインキや朱肉を吸い取るので、吸取紙（２）に写し取られた印影の反転されたものは、その表面に凹凸ができ、不鮮明な印影となり、悪用される心配が殆ど無くなる。

【０００８】又、図３に示すように複数枚の吸取紙（２）がメモ紙（１）に重ねられているものを使用する時は、上記要領で印影の余分な朱肉やインキを吸い取れば良い。この時は、一つの印影の余分な朱肉やインキを吸い取った後、メモ紙（１）をめくり、一番下の吸取紙（２）を剥がし、再度上記要領で同じ印影の余分な朱肉やインキを吸い取れば、ほぼ完全に吸い取ることができると共に複数回に渡って使用出来るのである。更にメモ紙（１）や吸取紙（２）が、透明或いは半透明なものを使用すると、本考案品を印影部分に貼付る際に、印影が見えて、確認することが出来るので、効率良く印影の余分な朱肉やインキを吸い取ることができる。尚、本考案品の用途としては、印鑑，ゴム印，サインなどの吸い取り用として使用する他に、工場に於いても、液状の汚れ防止用などに応用することも可能となる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。（１）は矩形状や任意な形状で所定寸法に裁断された所要枚数の分離可能なメモ紙であり、該メモ紙（１）は上面に筆記具で記入可能な紙製である。尚、前記メモ紙（１）の材料は紙に限定されるものではなく、筆記具が使用できるものであれば他の材料でも良い。またメモ紙（１）は半透明なものを使用しても良い。（２）はメモ紙（１）の裏面に設けた吸取紙であり、該吸取紙（２）としては透明或いは半透明であり、且つその材質としては、紙，合成樹脂，繊維などが用いられる。更に前記吸取紙（２）表面全体に凹凸を設けている。又、前記吸取紙（２）には、メモ紙（１）裏面の大半に貼着されているものと（図２参照）、複数枚が順次分離可能に設けられたものとがある（図３参照）。（３）はメモ紙（１）の裏面一端部に塗布した粘着剤であり、該粘着剤（３）をメモ紙（１）或いは吸取紙（２）に塗布し、前記メモ紙（１）を重ねて仮綴着するためのものである（図１参照）。尚、前記メモ紙（１）の一端部は、長手方向だけを指すのではなく、その直角方向の一端部でも良い。つまり、本考案で言う一端部は四辺の内の一辺を指す。

【００１０】

【考案の効果】

本考案はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を有する。

【００１１】請求項１に示すようにメモ紙（１）の裏面に吸取紙（２）を設け、且つ前記メモ紙（１）を重ねると共に該メモ紙（１）の一端部に粘着剤（３）を塗布して仮綴着したことにより、必要に応じて、メモ紙（１），付せん，吸取紙（２）の役目を果たす。しかも吸取紙（２）として用いた場合には、印鑑やスタンプなどの印影或いは万年筆などのサインされた書類（４）が即座に持ち運ばれても鮮明な印影やサインを気軽に維持出来るものとなる。

【００１２】請求項２に示すように吸取紙（２）に紙，合成樹脂，繊維などを用い、その表面全体に凹凸を設けることにより、特に実印の印影が写されて反転したものは必ず不鮮明となり、後処理に不安が残らない。

【００１３】請求項３のように吸取紙（２）をメモ紙（１）の裏面に複数枚重ねて取付けることにより、一つの印影の余分な朱肉やインキを吸い取った後も続行して吸取紙（２）の役目が果され、且つメモ紙（１）をめくって、下から順次吸取紙（２）を切り離して行けば、何回も繰返して使用することが可能となる。

【００１４】請求項４のようにメモ紙（１）と吸取紙（２）を透明或いは半透明なものとすることにより、印影部分に本考案品を確認しながら貼付けることが出来るので、効率良く印影の余分な朱肉やインキを吸い取ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】分離したメモ紙の断面を示す説明図である。

【図３】分離した別のメモ紙の断面を示す説明図であ
る。

【図４】本考案の使用状態を示す説明図である。

【図５】図４のＸ−Ｘ断面図である。

【符号の説明】

１メモ紙２吸取紙３粘着剤

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】メモ紙（１）の裏面に吸取紙（２）を設
け、且つ前記メモ紙（１）を重ねると共に該メモ紙
（１）の一端部に粘着剤（３）を塗布して仮綴着したこ
とを特徴とする吸取紙付き粘着メモ。
【請求項２】前記吸取紙（２）が、紙，合成樹脂，繊
維などであると共に吸着した際に、印影の写しが鮮明に
残らないように前記吸取紙（２）の表面全体に凹凸を設
けて成す請求項１記載の吸取紙付き粘着メモ。
【請求項３】前記吸取紙（２）が、前記メモ紙（１）
の裏面に複数枚重ねて取付けられて成る請求項１又は２
記載の吸取紙付き粘着メモ。
【請求項４】前記メモ紙（１）と前記吸取紙（２）
が、透明或いは半透明である請求項１、２又は３記載の
吸取紙付き粘着メモ。