JP3016136B2 - 装飾合成樹脂シート及びそれを素材にした袋物 - Google Patents

装飾合成樹脂シート及びそれを素材にした袋物

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JP3016136B2 JP10030869A JP3086998A JP3016136B2 JP 3016136 B2 JP3016136 B2 JP 3016136B2 JP 10030869 A JP10030869 A JP 10030869A JP 3086998 A JP3086998 A JP 3086998A JP 3016136 B2 JP3016136 B2 JP 3016136B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体的な装飾模様
が現れ、且つ表裏に異なる模様が現れた光透過性の装飾
合成樹脂シート及びそれを素材にした袋物に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、装
飾合成樹脂シートは各種のものが知られている。例えば
カバン類やサイフなど袋物用生地の素材などに用いる装
飾模様合成樹脂シートは、表面に印刷を施した合成樹脂
シート、その印刷面に透明合成樹脂層を形成した合成樹
脂シート、立体感を出すため表面に絞模様を形成させた
合成樹脂シート、印刷模様と絞模様を組み合わせて施し
た合成樹脂シートなどが知られいる。これらの従来の装
飾合成樹脂シートは表面からは美麗な装飾模様がみえる
ように工夫されているが、袋物用生地などでは織物など
の裏打ち材が施されるためか合成樹脂シートの裏面の装
飾には関心が払われていない。本発明は、表面からみた
ときに立体的な装飾模様が現れ、裏面にも表面と異なる
装飾模様を有する光透過性装飾合成樹脂シート及びそれ
を素材にした袋物を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、透明
な合成樹脂層1と半透明な光輝性合成樹脂層2の二層か
らなる積層シートであって、半透明な光輝性合成樹脂層
2には透明な合成樹脂層1の裏面4に達する絞模様3が
付され、且つ該絞模様3の表面に微細な凹凸模様5が付
されており、透明な合成樹脂層1側から見たときには立
体的な装飾模様が現れ、半透明な光輝性合成樹脂層2側
から見たときには透明な合成樹脂層1側から見たときと
異なる装飾模様が現れ、且つ光に透かして見たときにも
装飾模様が現れることを特徴とする光透過性装飾合成樹
脂シートである。また本発明は、上記の絞模様3が織物
調のネガティブパターンであることを特徴とする光透過
性装飾合成樹脂シートである。また本発明は上記の各発
明の透明な合成樹脂層1の表面に絞模様を付したことを
特徴とする光透過性装飾合成樹脂シートである。また、
本発明は上記の各発明の光透過性装飾合成樹脂シートを
素材に用いて作成した袋物である。
【0004】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光透過性装飾合
成樹脂シートの断面図である。1は透明な合成樹脂層、
2は半透明な光輝性合成樹脂層、3は半透明な光輝性合
成樹脂層2に施された絞(しぼ、エンボス)模様であ
る。この絞模様3は透明な合成樹脂層の裏面4に達して
いる。すなわち、半透明な光輝性合成樹脂層2に施され
た絞模様3が合成樹脂層の裏面4に付けられている。
た、5は絞模様3の表面に付した微細な凹凸模様であ
る。本発明の透明な合成樹脂層を形成する合成樹脂1
は、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンやポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹脂など
であるが、軟質ポリ塩化ビニル樹脂が好ましく用いられ
る。この透明な合成樹脂層1は透明性があれば各種の色
の着色されていてもよい。着色にはチタンイエロー、群
青、べんがら、カーボンブラックなどの顔料が用いられ
る。また、蛍光顔料を配合して蛍光を発するようにして
もよい。
【0005】また、半透明な光輝性合成樹脂層2は、光
輝性顔料を配合した合成樹脂で形成する。光輝性顔料と
してはアルミニウム粉末、亜鉛粉末などの金属粉末、雲
母粉末などの鉱物粉末、パール粉末、貝殻粉末などの生
物由来物質の粉末が用いられる。半透明な光輝性合成樹
脂層2の合成樹脂としてはポリ塩化ビニル樹脂、ポリエ
チレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、
ポリウレタン樹脂などであるが、軟質ポリ塩化ビニル樹
脂が好ましく用いられる。光輝性合成樹脂層2を半透明
性にすることによって絞模様3やその表面の微細な凹
凸模様が作用して複雑な模様になり、また製品にした
装飾合成樹脂シートを光を通してすかしてみたときに複
雑な模様が顕現する。
【0006】透明な合成樹脂層1と半透明な光輝性合成
樹脂層2との積層は、積層成形、押出しコーティング成
形、共押出し成形などによって行うことができる。ま
た、光輝性顔料を配合した合成樹脂塗料を透明な合成樹
脂層1の表面に塗布することによって透明な合成樹脂層
1の表面に半透明な光輝性合成樹脂層2を積層してもよ
い。例えば、積層成形は次のようにして行なう。すなわ
ち、透明な合成樹脂をカレンダー成形法、押出し成形法
などで成形して透明合成樹脂シートを製造する。また光
輝性顔料を配合した合成樹脂をカレンダー成形法、押出
し成形法などで成形して半透明の光輝性合成樹脂シート
を製造する。この2枚のシートを加熱して一定の加圧下
で一体に積層する。透明な合成樹脂層の厚さは0.1〜
1.5mm、好ましくは0.2〜0.6mmであり、光
輝性合成樹脂層の厚さは0.05〜1.0mm、好まし
くは0.07〜0.3mmである。透明な合成樹脂層1
と光輝性合成樹脂層2との厚さの比率は特に限定されな
いが、1:1〜100:1が好ましい。
【0007】絞模様は、上記積層した合成樹脂シート
を、平滑ロールと所望の絞模様を施した絞(エンボス)
ロールとの間を、透明な合成樹脂層1を平滑ロール面に
当接し、半透明な光輝性合成樹脂層2を絞ロール面に当
接しながら通すことによって行なう。このとき、少なく
とも絞ロールは半透明な光輝性合成樹脂の軟化点温度以
上に加熱しておく。平滑ロールは金属製ロールでもゴム
ロールでもよい。斯くして、透明な合成樹脂層1の表面
は平滑であり、半透明な光輝性合成樹脂層2の表面には
絞模様が形成され、この絞模様が透明な合成樹脂層
の裏面に達し、この裏面にも模様付した本発明の
装飾合成樹脂シートが得られる。なお、平滑ロールとし
ゴムロールを用いた場合には、絞ロールの絞模様が透
明な合成樹脂層1の表面にまで影響し、その表面が平滑
でなくなることがある。また、絞模様を形成する絞ロー
ル表面に微細な凹凸を形成させておくことによって、絞
模様3を形成するときに微細な凹凸模様5を同時に形成
できる。また、上記の平滑ロールに代えて、絞(エンボ
ス)ロールを用いることにより、透明な合成樹脂層1の
表面に絞模様を付した装飾合成樹脂シートが得られる。
このものは表面の絞模様が作用して一層複雑な模様が顕
出する。
【0008】上記の如くして得られた本発明の光透過性
装飾合成樹脂シートは、透明な合成樹脂層1と半透明な
光輝性合成樹脂層2の二層からなるため、次のような作
用がある。すなわち、光透過性装飾合成樹脂シートで
は、半透明な光輝性合成樹脂層2側から付された絞模様
3が、透明な合成樹脂層1の裏面4に達し、この裏面も
模様付けされているが、この透明な合成樹脂層1の裏面
に達した模様部分が、透明な合成樹脂層1の側からみる
と、立体的に浮き出でみえるようになり、立体的模様が
顕出する。一方、半透明な光輝性合成樹脂層2の側から
みると光輝色の地に絞模様が施された立体模様が顕出す
る。そのため本発明の装飾合成樹脂シートは、透明な合
成樹脂層1の側からみた模様と、半透明な光輝性合成樹
脂層2の側からみた模様とが相異なる両面装飾合成樹脂
シートになる。この際、光輝性合成樹脂層2が半透明で
あるため、反対面側を明るくし透かして見たとき、光が
透過し、更に異なった模様が現出する。
【0009】また、半透明な光輝性合成樹脂層2に施し
た絞模様3の表面に微細な凹凸模様を施すことによっ
て、この微細な凹凸模様5が半透明な光輝性合成樹脂層
を通して透明な合成樹脂層の側から見えるため、一層複
雑な模様に見える。図1は、線が太く柄の大きい絞模様
を付けた装飾合成樹脂シートの断面図で、この絞模様3
の表面に、微細な凹凸模様5を付した場合を示した断面
図である。この微細な凹凸模様5は、絞模様を形成する
絞ロール表面に微細な凹凸を形成させておくことによっ
て、絞模様を形成するときに同時に形成できる。このよ
うにすると、透明な合成樹脂層1の側からみたとき、或
は半透明な光輝性合成樹脂層2の側からみたとき、更に
複雑な模様にみえるようにすることができる。絞(し
ぼ、エンボス)は一般に、絞(エンボス)ロールをネガ
ティブパターンとすることにより、ポジティブパターン
のシートを得るが、本発明においては絞ロールをポジテ
ィブパターンとし、シートをネガティブパターンとする
ことによって意匠性が高まる。勿論、絞ロールをネガテ
ィブパターンにしてもよい。場合によっては透明な合成
樹脂層1の表面に絞模様(図示していない)を施しても
よい。また、艶を調整したいときには、絞模様加工の前
又は後に処理剤を塗布してもよい。なお、透明な合成樹
脂層1の表面及び/又は半透明な光輝性合成樹脂層2の
表面に紫外線硬化型合成樹脂を塗布するなどして被覆層
を設け、その表面の強度を高めてもよい。
【0010】図2、図3は本発明の光透過性装飾合成樹
脂シートの他の態様を示したものである。図2は装飾合
成樹脂シートの断面図である。1は透明な合成樹脂層で
カーボンブラックが配合されており薄い黒色に着色され
ている。2は半透明な光輝性合成樹脂層で、銀色の光輝
色を有する。3は半透明な光輝性合成樹脂層2に施され
た絞模様である。この絞模様3は透明な合成樹脂層の裏
面4に達している。5は絞模様3の表面に形成した微細
な多数の凹凸模様である。図3はこの装飾合成樹脂シー
トの半透明な光輝性合成樹脂層側からみた裏面図であ
る。絞模様3は正方形であり、各正方形の周囲6が盛り
上がり、その中央部7が凹んでいる。そしてこの各正方
形の表面には微細な凹凸が形成されている。この微細な
凹凸5は縦方向又は横方向の直線であり、図3に示すご
とく、その直線の方向は隣接する正方形ごとに異なって
いる。このように構成された光透過性装飾合成樹脂シー
トは、透明な合成樹脂層側からみると、各正方形の周囲
は黒くみえ、中央部は淡い黒色で盛り上がってみえ、こ
れが連続しているので、恰も太い糸で織った織物の様に
みえる。また裏面は、銀色の地に、中央部が凹んだ正方
形の絞模様が連続しており美麗である。またこれを光に
透してみると、やや黒っぽい色と淡い銀色とで構成され
る市松模様がみえ、また幅広の糸で織成した平織物組織
のようにもみえる。
【0011】本発明の光透過性装飾合成樹脂シートは上
記の如く構成したので、その、シートの形態、絞の模様
を組み合わせることによって、前述した例の外に種々様
々な装飾合成樹脂シートを得ることができる。以下に、
光透過性装飾合成樹脂シートを例示し、その用途につい
て説明する。
【0012】(A)透明な合成樹脂層1及び半透明な光
輝性合成樹脂層2に比較的明るい色彩の素材を使用し、
絞模様3を織物調等の周期性、繰返し性のある幾何学的
模様にする。透明な合成樹脂層1側からみたとき、幾何
学的絞模様3のうちの透明合成樹脂層の裏面に達した模
様部分4が浮き出てみえ、立体的模様が顕出する。ま
た、光を透過し、透かしてみたとき更に異なった模様と
なる。このような装飾合成樹脂シートは、室内仕切りの
パーテーション、ランプシェード、テント、ラケットカ
バー、車両用内装材料、工芸品素材などに最適である。
【0013】(B)透明な合成樹脂層1を着色透明なも
のとなし、絞模様3として線が太くて大きな柄模様、例
えば花柄模様、文字などを形成させる。透明な合成樹脂
層1側からみたときに絞模様3の立体感が著しく増加す
る。このような装飾合成樹脂シートは、両面使用のテー
ブルクロス、デスクマットなどの敷物類、ソファーカバ
ー、シートカバーなどのカバー類に好適である。、文具
や雑貨類の素材、車両用内装材料などにも用い得る。
【0014】(C)上記の(A)、(B)の如き装飾合
成樹脂シートは、いずれもその裏面、すなわち半透明な
光輝性合成樹脂層2側は、光輝性生地に絞模様が付され
た形態にあるので、半透明な光輝性合成樹脂層2側から
みたとき光輝性生地に絞模様が顕出しており美麗であ
る。そして透明な合成樹脂層1側からみたときには前記
の如く立体的な模様がみえて美麗である。したがって、
これらの装飾合成樹脂シートは両面が装飾された合成樹
脂シートであり、しかも透明な合成樹脂層1側からみた
ときの模様と、半透明な光輝性合成樹脂層2側からみた
ときの模様は全く異なる。このような表裏相異なる装飾
模様をもつ光透過性装飾合成樹脂シートは、バッグ、財
布、衣服カバーなどの袋物類、衣料生地などに最適であ
る。
【0015】(D)本発明の光透過性装飾合成樹脂シー
トにおいては、半透明な光輝性合成樹脂層2に光輝性物
質を配合するが、この光輝性物質は光反射性を有するの
で、この装飾合成樹脂シートに光を当てたときには、立
体模様の顕出と光反射現象とが生じるため、絞模様で構
成される模様が一層複雑にみえ美麗になる。この際、細
かい絞を平行に形成させると一定方向の光透過性や一定
方向への光反射性が出るようになり、これらを組み合わ
せると更に美麗な装飾合成樹脂シートが得られる。この
ような光反射による効果を期待する用途としては、シュ
ーズ、ランドセルカバー、、ポート、アウトドアグッズ
などの素材が挙げられる。また、絞模様として半球状の
凹パターンを採用し、この半球状の凹パターンを半透明
な光輝性合成樹脂層2の面に多数施した場合には、再帰
反射性を生じさせることができる。
【0016】
【実施例】実施例1 重合度1100のポリ塩化ビニル100重量部、可塑剤
(DOP)75重量部、安定剤(Ba−Zn)2重量
部、及びカーボンブラック微量を混練し、押出し成形し
て厚さ0.45mmの黒色に着色した透明な合成樹脂シ
ートを作成した。このシートの光透過率は63.9%で
あった。また、重合度1100のポリ塩化ビニル100
重量部、可塑剤(DOP)75重量部、安定剤(Ba−
Zn)2重量部、及び顔料(アナタ−ゼ型酸化チタン被
覆雲母粉末)0.6重量部を混練し、押出し成形して厚
さ0.1mmの銀色の半透明合成樹脂シートを作成し
た。このシートの光透過率は33.7%であった。
【0017】上記で得た黒色に着色した透明な合成樹脂
シートと銀色の半透明合成樹脂シートを加熱加圧して一
体に積層し、この積層物の銀色の半透明合成樹脂シート
面に先に図2、図3を用いて説明した如き正方形の絞模
様及び微細な凹凸を絞(エンボス)ロールを用いて形成
した。この正方形の1辺は2.5mmであり、また凹凸
の高さは0.1mmで、この凹凸は黒色の透明合成樹脂
シートの下面に達していた。微細な凹凸は糸目形状で、
凹凸の高さは0.02mmにした。得られた装飾合成樹
脂シートは光透過率23.9%であった。また、透明な
合成樹脂層側からみると、恰も太い糸で織った織物の様
にみえた。銀色の半透明合成樹脂層側からみると、銀色
の地に、中央部が凹んだ正方形の絞模様が連続しており
美麗であった。またこれを光に透してみると、やや黒っ
ぽい色と淡い銀色とで構成される市松模様がみえた。
【0018】実施例2 重合度1100のポリ塩化ビニル100重量部、可塑剤
(DOP)75重量部、及び安定剤(Ba−Zn)2重
量部を混練し、押出し成形して厚さ0.45mmの無色
透明な合成樹脂シートを作成した。また、重合度110
0のポリ塩化ビニル100重量部、可塑剤(DOP)7
5重量部、安定剤(Ba−Zn)2重量部、及び顔料
(アナタ−ゼ型酸化チタン被覆雲母粉末)0.6重量部
を混練し、押出し成形して厚さ0.1mmの銀色の半透
明合成樹脂シートを作成した。上記の無色透明な合成樹
脂シートと銀色の半透明合成樹脂シートを加熱加圧して
一体に積層し、この積層物の銀色の半透明合成樹脂シー
ト面に、実施例1と同じ絞模様及び微細な凹凸を絞(エ
ンボス)ロールを用いて形成した。このシートは光輝性
が高く、視認性に優れていた。
【0019】
【発明の効果】本発明の光透過性装飾合成樹脂シート
は、透明な合成樹脂層1の側からみると、半透明な光輝
性合成樹脂層2に施した絞模様が立体的に浮き出て美麗
な模様を構成する。また、半透明な光輝性合成樹脂2の
側からみると光輝色の地に絞模様が施された美麗な模様
を構成する。すなわち両面に異なる模様が現出する装飾
合成樹脂シートになる。したがって、そのまま袋物生地
に用いると、外面は勿論内面も装飾された袋物が得られ
る。また、表裏両面を利用可能なテーブルクロス、デス
クマットを作成することができる。また、本発明の光透
過性装飾合成樹脂シートを光に透かして見ると、透明な
合成樹脂層1の側及び半透明な光輝性合成樹脂層2の側
に現出する模様とは異なる模様が現出する。更に、光反
射性を有するので、光が当ったときに複雑で、美麗な模
様が顕出する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装飾合成樹脂シートの一例の断面図
【図2】本発明の装飾合成樹脂シートの他の例の断面図
【図3】図2の装飾合成樹脂シートの裏面図
【符号の説明】
1 透明な合成樹脂層、2 光輝性合成樹脂層、3 絞
模様、4 透明な合成樹脂層の裏面、5 微細な凹凸模
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−219953(JP,A) 特開 平9−39192(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明な合成樹脂層1と半透明な光輝性合成
    樹脂層2の二層からなる積層シートであって、半透明な
    光輝性合成樹脂層2には透明な合成樹脂層1の裏面4に
    達する絞模様3が付され、且つ該絞模様3の表面に微細
    な凹凸模様5が付されており、透明な合成樹脂層1側か
    ら見たときには立体的な装飾模様が現れ、半透明な光輝
    性合成樹脂層2側から見たときには透明な合成樹脂層1
    側から見たときと異なる装飾模様が現れ、且つ光に透か
    して見たときにも装飾模様が現れることを特徴とする光
    透過性装飾合成樹脂シート。
  2. 【請求項2】絞模様3が織物調のネガティブパターンで
    あることを特徴とする請求項1記載の光透過性装飾合成
    樹脂シート。
  3. 【請求項3】透明な合成樹脂層1が薄い黒色に着色さ
    れ、半透明な光輝性合成樹脂層2が銀色の光輝色を有
    し、絞模様3が中央部が凹んだ正方形の連続パターンの
    絞模様であり、且つ上記絞模様の各正方形の表面には微
    細な縦方向又は横方向の凹凸による直線が多数形成さ
    れていて、該各直線の方向は隣接する正方形ごとに異な
    っており、透明な合成樹脂層側1からは太い糸で織った
    黒色がかった織物様に見え、半透明な光輝性合成樹脂層
    2からは中央部が凹んだ正方形の銀色の連続パターン模
    様に見え、光に透して見たときはやや黒っぽい色と淡い
    銀色とで構成される市松模様に見える請求項1記載の光
    透過性装飾合成樹脂シート。
  4. 【請求項4】透明な合成樹脂層1の表面に絞模様を付し
    たことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の光透過
    性装飾合成樹脂シート。
  5. 【請求項5】請求項1〜4に記載のいずれかに記載の光
    透過性装飾合成樹脂シートを素材にした袋物。
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