JP3015842U - 搬送用荷箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース、籠等を段積みできる搬送用荷箱。 【構成】 仕切板、もしくは係止爪を設けた鈎付き支持
杆を荷箱本体に着脱自在、かつ調節自在に取付け、前記
鈎付き支持杆の仕切板、もしくは係止爪に花卉その他を
収納したケース、籠を段積みしても花卉等が折損しない
ように設けた搬送用荷箱。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は搬送管理上花卉、その他観賞用植物等の積み重ねに適しない商品を傷 めないで搬送することのできる搬送用荷箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来宅急便その他の搬送用荷物として積み重ねることのできない花卉や、観賞 用植物、調理した魚、野菜、肉その他取扱上注意の必要な貨物としてはボックス や荷箱本体に収納する籠やケースはワンケースとか一籠だけを収納し、収納内容 物の草花等を傷めないように収納して搬送している。しかし輸送業者としては輸 送コストの面からはコストの上昇を伴い価格競争の面で低く抑えることを要請し ている。従って荷箱やケース容器のメーカーとしては従来の搬送用荷箱の構成を 改善する必要がある。

【０００３】

【本考案の解決すべき課題】

上記の難点を解消する課題としては、例えば花卉その他観賞用植物や調理した 魚、野菜、肉等についても、器箱内に段積みしても押しつぶしたり、商品を傷め ないように構成した荷箱構造で而も成形加工も容易で加工費のコストが輸送費内 に容易に吸収される構造体とすることを課題としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成する手段としては、蓋付きの荷箱本体と、その荷箱本体に取 付ける鈎付き支持杆と、荷箱本体内に収納するケースもしくは籠体とよりなり、 前記荷箱本体の対向する側壁内側には、側壁に沿って適宜長さの鈎付き支持杆を 垂設し、かつ両側壁間の鈎付き支持杆を仕切板で連結もしくは係止爪を設けると 共に、荷箱本体の両側壁上縁に切欠孔を設け、前記鈎付き支持杆を調節可能、か つ上部鈎部を荷箱本体に着脱自在に取付け、ケースもしくは籠体を前記鈎付き支 持杆を介して固定状、かつ複数段に取付収納するように設けた搬送用荷箱を要旨 とするものである。

【０００５】

【作用】

荷箱本体の上縁に設けた切欠孔に鈎付き支持杆を取付け、その鈎付き支持杆に 適宜間隔に調節して凵状に連結した仕切板上にもしくは係止爪を介して折重ね又 は積み重ねできない商品を例えば草花、観賞植物調理した魚、野菜、肉等を上下 に接触しないように段積みし、鈎付き支持杆と荷箱本体及び鈎付き支持杆と籠、 又はケース間に紐、ホック付きバンド１２でそれぞれ固定状かつ複数段に止着し て上部に蓋をして搬送するので荷箱本体の収納品の折損作用を阻止でき、又１個 の荷箱を利用して複数個のケース、籠による草花、魚、野菜、肉等の搬送作用を 可能とする

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図示説明する。図面において１は荷箱の容器本体、２は 荷箱上部の蓋で、３は容器本体の上縁に設けた切欠孔である。容器本体の材質は プラスチック製又は強質の紙材又は耐蝕性の計量金属材で成形する。４は紙箱の 容器本体内の側壁間に取付ける鈎付き支持杆で容器本体のサイズに適合させ上下 又は巾方向に調節自在としてもよい、５は鈎付き支持杆の上部に設けた鈎部で、 荷箱本体の切欠孔に着脱自在に係着する。６は容器本体の対向側壁に垂設した鈎 付き支持杆の間を連結する仕切板で荷箱内を上下に仕切る仕切板となり、この仕 切板上にケース又は籠体を載架する。荷箱本体と鈎付き支持杆、鈎付き支持杆と ケース又は籠体の間にはそれぞれ紐あるいはホック付きバンド１２で結束する。 鈎付き支持杆は荷箱内側壁に適宜間隔に２本垂設して荷箱本体、もしくはケース 又は籠体との間にスナップを設けて（図示省略）収納固定を安定にする。鈎付き 支持杆には連結した仕切板に代えて係止爪を内側に設け、ケース、又は籠を引掛 けて係止させるようにしてもよい。（図示省略）７と８は長さと巾の調節部であ る。９は箱体又は鈎付き支持杆に収納又は取付けるケース、又は籠体１０で草花 その他の観賞用植物１１や調理した魚、野菜、肉等を入れてスピーディに配送す る。

【０００７】

【効果】

上述のように本考案は上下に重ね積みのできない草花等の花卉その他の搬送物 を傷めないで上下積みした搬送用荷箱を提供するもので、搬送コストの低減化に 有効であるばかりでなく器箱やケースの成形加工も容易であり、搬送用荷箱とし ての実用性に役立つ利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案荷箱の一実施例斜視図である。

【図２】鈎付き支持杆の斜視図である。

【図３】調節可能に構成した支持杆の斜視図である。

【図４】荷箱内に収納するケースの斜視図である。

【図５】籠体の斜視図である。

【図６】荷箱内に草花を入れたケースを２段積みに収納
例を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 荷箱本体 ２ 蓋 ３ 切欠孔 ４ 鈎付き支持杆 ５ 鈎部 ６ 仕切板 ７ 調節部 ８ 調節部 ９ ケース １０ 籠体 １１ 草花 １２ 紐もしくはホック付きバンド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓋付きの荷箱本体と、その荷箱本体に取
   付ける鈎付き支持杆と、荷箱本体内に収納するケースも
   しくは籠体とよりなり、前記荷箱本体の対向する側壁内
   側には、側壁に沿って適宜長さの鈎付き支持杆を垂設
   し、かつ両側壁間の鈎付き支持杆を連結する仕切板もし
   くは係止爪を設けると共に、荷箱本体の両側上縁に切欠
   孔を設け、前記鈎付き支持杆を調節可能、かつ上部鈎部
   を荷箱本体に着脱自在に取付け、ケースもしくは籠体を
   前記鈎付き支持杆を介して固定状かつ複数段に取付け収
   納するように設けたことを特徴とする搬送用荷箱。