JP3015569U - 溶解炉 - Google Patents
溶解炉Info
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- JP3015569U JP3015569U JP1995001545U JP154595U JP3015569U JP 3015569 U JP3015569 U JP 3015569U JP 1995001545 U JP1995001545 U JP 1995001545U JP 154595 U JP154595 U JP 154595U JP 3015569 U JP3015569 U JP 3015569U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶解炉において、溶湯の酸化物の発生を少な
くし、溶湯加熱用燃料の消費量を少なくすること。 【構成】 金属のインゴット51を溶解して溶湯52に
する溶解炉において、前記金属のインゴット51を溶解
した溶湯52を該溶湯52の表面52aから加熱するこ
とによりほぼ所定温度に保持する保持室20のうち入口
に近い部分21の深さを前記保持室のうち出口に近い部
分22の深さよりも浅くすること。
くし、溶湯加熱用燃料の消費量を少なくすること。 【構成】 金属のインゴット51を溶解して溶湯52に
する溶解炉において、前記金属のインゴット51を溶解
した溶湯52を該溶湯52の表面52aから加熱するこ
とによりほぼ所定温度に保持する保持室20のうち入口
に近い部分21の深さを前記保持室のうち出口に近い部
分22の深さよりも浅くすること。
Description
【0001】
本考案は、溶解炉に関し、特に、溶湯の酸化物の発生が少なくなり、更に溶湯 加熱用燃料の使用が少なくなる溶解炉に関するものである。
【0002】
アルミ合金等のインゴットの溶解炉が従来から使用されている。図2はこの従 来例の断面構造を示す。 図2において、溶解室60の投入口兼煙道61からアルミ合金インゴット96 が投入される。投入されたインゴット96は溶解室バーナ62で加熱溶解される 。インゴット96を溶解して形成された溶湯97は堰64でせき止められてプー ル部63内に一時的に溜まる。 プール部63内の溶湯97が堰64をオーバーフローすると保持室70内に落 下する。保持室70の床71は平坦であり、保持室70内にて溶湯97の表面部 分は保持室バーナ72により加熱されて昇温し、前記表面部分より下部の溶湯9 7は、前記表面部分からの伝熱により昇温するが、前記表面部分よりも低い温度 になる。 バブリング室80は、保持室70の下流に配設されている。複数本のバブリン グノズル81がバブリング室80内に配置されている。このバブリングノズル8 1の先端部分には多数の小孔82が形成されている。この小孔から噴射される不 活性ガスのバブルは、溶湯97中に溶融している水素ガスを取り込み、この水素 ガスを外界へ排出する。 汲み出し室90は、バブリング室80の下流に配設されている。なお、91は 溶湯97の汲み出し用杓である。また、汲み出し室90には、溶湯97の温度検 出用の図示しない熱電対が配設され、保持室バーナ72がこの熱電対の温度検出 信号により制御されて保持室70内の溶湯97を加熱する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、上述の従来例においては、プール部63から保持室70に流れ込む溶 湯97は、通常保持室70内にほぼ所定温度に保持されている溶湯97より低温 であるので、保持室70内に既に収容されている溶湯97の下方に潜り込む。こ のため、温度の低い溶湯97が、保持室70の底部に溜まり、そのまま下流のバ グリング室80及び汲み出し室90へ順次流れることになる。その結果、保持室 70に存在する溶湯97の表面部分が過度に加熱されて温度が上昇するので、こ の表面部分が過度に酸化するという欠点があった。 更に、汲み出し室90に存在する溶湯97の温度を所定値にするために必要な 保持室バーナ72の加熱量が大きくなるので、保持室バーナ72の燃料の消費が 多量になるという欠点があった。 したがって、本願考案の目的は、上述の従来例の欠点をなくし、溶湯の酸化物 の発生を少なくし、保持室内溶湯加熱用燃料の消費量を少なくすることができる 溶解炉を提供することである。
【0004】
上記課題を解決するため、本考案の構成は、金属のインゴットを溶解して溶湯 にする溶解炉において、前記金属のインゴットを溶解した溶湯を該溶湯の表面か ら加熱することによりほぼ所定温度に保持する保持室のうち入口に近い部分の深 さを前記保持室のうち出口に近い部分の深さよりも浅くすることである。
【0005】
上記本考案の構成により、金属のインゴットを溶解した溶湯が、保持室の入口 に近い比較的浅い部分に流れ込むので、保持室に流れ込んだ溶湯が保持室内に既 に存在する溶湯と良く混合される。このため、保持室内の溶湯の温度をほぼ均一 に保つことができるため、保持室に存在する溶湯の表面部分が過度に加熱されて 過度に酸化物が発生することがなく、保持室内溶湯加熱用燃料の消費量が少なく なる。
【0006】
【実施例】 次に、本考案の実施例を図面を参照して説明する。図1は、本願考案の一実施 例の断面構造を示す。図1において、溶解室10の上部にアルミ合金インゴット 51の投入口兼煙道11が形成されている。溶解室バーナ12は溶解室10の図 示右端に配設され、プール部13が溶解室10の傾斜した底面の低くなった端に 形成されている。なお、堰14はプール部13の出口側縁となる。 保持室20は、溶解室10の下流に配設されている。保持室20のうち入口に 近い部分21の深さは、保持室20のうち出口に近い部分22の深さよりも浅く なっている。このため、保持室20の床23は階段状になっている。 保持室バーナ24は保持室20の上部に保持室20内溶湯52の表面52aを 加熱するように配設されている。なお、保持室バーナ24はガスバーナ又は油バ ーナである。 バブリング室30は、保持室20とゲート31で区画されて、保持室20の下 流に配設されている。複数の窒素ガス供給用バブリングノズル32がバブリング 室30内に配設されている。このバブリングノズル32の先端部分には多数の小 孔33が形成されている。この小孔33から噴出する窒素ガスのバブルは溶湯5 2中に溶融している水素ガスを取り込んで排出する。 汲みだし室40は、ゲート41によりバブリング室80と区画され、バブリン グ室30の下流に配設されている。なお、42は、溶湯52の汲み出し用杓であ る。また、汲み出し室40には、溶湯52の温度検出用の図示しない熱電対が配 設され、保持室バーナ24が、この熱電対の温度検出信号により制御されて汲み 出し室40内の溶湯52の温度をほぼ所定値にするように保持室20内の溶湯5 2を加熱する。
【0007】 以上の構成により、溶解室10内にて溶解室バーナ12によりアルミ合金イン ゴット51を溶解した溶湯52が、保持室20の入口に近い比較的浅い部分21 に流れ込むので、保持室20に流れ込んだ温度の低い溶湯52が、保持室20内 の上部に既に存在している温度の高い溶湯52と混合し速く昇温する。このため 、保持室20内の溶湯52の温度差が少なくなり、保持室20内の溶湯52の全 体がバブリング室30方向に押し出されることになる。 なお、保持室20、バブリング室30及び汲み出し室40内の溶湯52の温度 差が少なくなるので、前記汲み出し室40に配設された熱電対による保持室バー ナ24の制御の精度が向上する。 更に、保持室20に存在する溶湯52の表面部分が過度に加熱されて過度に酸 化物が発生することがない。また、保持室バーナ24が溶湯52を加熱するのに 必要な燃料の消費量が少なくなる。 なお、溶湯の素材は、上述の実施例においてアルミ合金であるが、これに限定 されず、他の金属や合金を溶湯の素材にすることができる。 また、保持室20の床23は、上述の実施例において階段状であるが、これに 限定されず、保持室20のうち入口に近い部分21が出口に近い部分23より浅 くなるならば、保持室20の床23の形状は、階段状に近い形状や傾斜形状等で もよい。
【0008】
本考案に係わる溶解炉によれば、溶湯の酸化物の発生を少なくすることができ るので、鋳造品の品質を向上させることができる。 更に、保持室の溶湯加熱用燃料の消費量を少なくすることができるので、鋳造 コストを下げることができる。
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】従来例の断面図である。
10 溶解室 20 保持室 21 保持室のうち入口に近い部分 22 保持室のうち出口に近い部分 24 保持室バーナ 51 アルミ合金インゴット 52 溶湯 52a 溶湯の表面
Claims (1)
- 【請求項1】 金属のインゴットを溶解して溶湯にする
溶解炉において、 前記金属のインゴットを溶解した溶湯を該溶湯の表面か
ら加熱することによりほぼ所定温度に保持する保持室の
うち入口に近い部分の深さを前記保持室のうち出口に近
い部分の深さよりも浅くすることを特徴とする溶解炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001545U JP3015569U (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 溶解炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001545U JP3015569U (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 溶解炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3015569U true JP3015569U (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=43151126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995001545U Expired - Lifetime JP3015569U (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 溶解炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3015569U (ja) |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP1995001545U patent/JP3015569U/ja not_active Expired - Lifetime
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