JP4526251B2 - アルミニウム溶解炉 - Google Patents

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本発明は、アルミニウム溶解炉に関する。
アルミニウムダイカストマシンの手元炉では、直火焚きのアルミニウム溶解保持炉が使用されている。この炉は、被溶解物(アルミニウムの地金、返り材や廃材、アルミニウム材に鉄部品等が混合した複合品などのアルミニウム資源)の投入口を上部に有し、底部の開いた予熱タワーと、予熱タワーを通って降下する被溶解物を受け、これを溶解する溶解室と、溶解室から排出される溶湯を貯留する保持室と、溶湯汲出室とを備えている。このようなタワー型アルミニウム溶解炉については、例えば、特許文献1を参照されたい。
図7は、従来の技術に係るアルミニウム溶解装置の一例を示す縦断面図である。図7において、被溶解物Mは溶解室3上方の投入口2より投入され、溶解室3の床部5上に堆積するように充填される。溶解室3の床部5は、一般に耐火煉瓦により傾斜面に形成されており、この傾斜面に向けて加熱バーナー4が設けられている。充填された被溶解物Mは溶解室3内において、加熱バーナー4から噴射する火炎と溶解室3の蓄熱によって加熱され、その表面から溶解する。得られた溶湯は床部5の傾斜面に沿って流下し、湯溜まり室3aに流入する。湯溜まり室3aでは、溶湯はさらにバーナー7で直火加熱され、汲み出しまでの過程での溶湯の温度低下を補うため、汲み出し時の適温である鋳造温度よりさらに高温に保たれる。
上記のようにして得られた溶湯には、酸化物や介在物、空気中の水分が分解した水素ガスなどが含まれており、高温であるほどこれらの溶け込みは増加する。そこで、これらを除去するため、湯溜まり室3aでは、適宜、バーナー7を停止させて、溶湯内に適宜の粉体を投入し攪拌するフラックス処理が施され、溶湯の清浄化が行われる。次いで、溶湯は隣接する保持室6の溶湯処理室6aに流入し、溶湯内に不活性ガスを注入し攪拌するガスバブリング等の処理が施されてさらに清浄化された後、保持室6下部の連通口から汲出室6bに供給される。
特開平7−126770号公報(段落0002、第8図)
しかしながら、上記従来の技術に係るアルミニウム溶解装置においては、被溶解物Mには加熱バーナー4の火炎を直接受ける部分が発生し、この部分において溶け出した溶湯は、床部5の傾斜面へと流下し、そこから湯溜まり室3a及び保持室6に流れていく過程で酸素を多く含む火炎にさらされてしまい、酸化が進行してしまう。
一方、被溶解物Mには、加熱バーナー4の火炎を直接受けることなく伝導熱によって加熱される部分も発生し、この部分における被溶解物Mは、十分に加熱されず、軟化するに留まって長時間流下しない。そのため、未溶解状態のまま長時間酸素にさらされてしまい、この過程で酸化が進行してしまう。
このように従来の技術に係るアルミニウム溶解装置では、上記のような過程で酸化が進行して酸化物が生成されるため、メタルロスが増えて溶解歩留まりが低下してしまうという問題があった。
また、上述したアルミニウム溶解装置では、湯溜まり室3a及び保持室6の内張りがアルミナ質、シリカ質等の金属酸化物質などの耐火物で形成されており、溶湯が該耐火物と反応して、オバケと呼ばれる硬質な金属酸化物が湯溜まり室3a及び保持室6内壁面に生成されてしまうという問題があった。このような硬質の金属酸化物は耐火物と熔着して生成される。そのため、通常の剥離作業では除去されず、湯溜まり室3a及び保持室6内壁の耐火物を解体する必要が生じるなど清掃作業、メンテナンス作業などの負荷も大きかった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、酸化物の生成を抑えつつ被溶解物を溶解することができ、メタルロスを低減して溶解歩留まりを向上させることのできるアルミニウム溶解装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明に係るアルミニウム溶解炉は、被溶解物の投入口を上部に有し、底部の開いた予熱タワーと、該予熱タワーを通って降下する被溶解物を床部で受ける溶解室とを備えたアルミニウム溶解炉であって、前記溶解室が、前記予熱タワーの底部に続く上下に開いた筒状体と、該筒状体の外壁に燃焼ガスを噴射する加熱バーナーと、前記燃焼ガスを前記筒状体内に通し得る通気口と、前記燃焼ガスにより溶解した被溶解物の溶湯を排出する排出口とを備え、前記筒状体は、底部が前記床部に載置されており、前記通気口は、前記筒状体の前記底部を切り欠くことにより形成されており、前記加熱バーナーから噴射された燃焼ガスが前記筒状体の外壁を取り囲むように広がり、酸素量を減らして前記通気口から前記筒状体内に流入するように構成されている
上記アルミニウム溶解炉によれば、前記加熱バーナーからの火炎は前記筒状体の外壁に噴射され、含有するガスを燃焼しながら前記筒状体の外壁を取り囲むように広がり、十分に燃焼された燃焼ガスが前記通気口を通って前記筒状体内部に流れ込み被溶解物を溶解する。したがって、酸素量の少ない燃焼ガスによって被溶解物を溶解することができ、被溶解物が酸素を多く含む火炎にさらされてしまうことや、未溶解状態のまま長時間酸素にさらされてしまうのを防ぐことができる。これにより、酸化物の生成を抑えつつ被溶解物を溶解することができ、メタルロスを低減して溶解歩留まりを向上させることができる。
また、被溶解物は前記筒状体によって囲まれているので、溶解に伴って変形や崩落が発生しても、前記加熱バーナーの火炎が噴射される前記筒状体の外壁の形状は変化しない。したがって、被溶解物が、前記加熱バーナーに直接接触したり、その火炎の噴射経路を阻害したりすることはなく、安定した加熱を行うことができる。
さらに、前記筒状体自体が赤熱高温となり、その内壁に接触した被溶解物を溶解するので、高い熱効率での溶解が可能となる。
ここで、前記アルミニウム溶解炉は、前記排出口が、溶湯を貯留するための黒鉛坩堝炉を有する保持炉に接続されていることが望ましい。黒鉛坩堝炉を用いることにより間接的に溶湯を加熱することができ、黒鉛坩堝炉内部の溶湯は酸化されにくい。また、黒鉛坩堝炉は、耐火物と反応しないので、金属酸化物が発生しない。したがって、溶湯の酸化を防ぎ、溶湯の品質を保ちつつ溶湯を貯留することができる。また、金属酸化物が発生しないので、メンテナンス等の作業が容易となる。
また、前記アルミニウム溶解炉は、前記溶解室が床部に溶湯を貯留し得る湯溜部を備えていることが望ましい。前記湯溜部の溶湯内に浸漬した被溶解物は燃焼ガスや空気と接触することなく溶解されるので、酸化物の生成を抑制することができる。また、被溶解物に鉄部品などの不純物が含まれている場合、鉄部品等を前記湯溜部に集めて排出する溶湯から分離することができる。
また、前記通気口が、前記筒状体に設けられた開口であってもよい。これにより、前記通気口の面積を用途に適合させたものとすることができる。例えば、被溶解物に細粒が多い場合など、比表面積が大きく酸化され易い場合には、短時間で溶解させ得るよう、前記通気口の面積を大きくして前記筒状体内部に流入する燃焼ガスの量を増加させることができる。
本発明に係るアルミニウム溶解炉によれば、上記のように酸化物の生成を抑えつつ被溶解物を溶解することができ、メタルロスを低減して溶解歩留まりを向上させることができる。
以下、本発明に係る実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明をする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアルミニウム溶解装置の縦断面図である。
図示のように、本発明の第1の実施形態に係るアルミニウム溶解装置10は、被溶解物Mの投入口21を上部に有し、底部の開いた予熱タワー20と、予熱タワー20を通って降下する被溶解物Mを床部31で受ける溶解室30とを備えたアルミニウム溶解炉で構成されている。
予熱タワー20は略筒形状に形成されており、その外郭には鉄製のケースが、その内壁にはステンレス板等の耐熱性材が内張りされた耐熱管がそれぞれ設けられている。そして、上記ケースと耐熱管との間には断熱材が充填され、高い断熱性が付与されている。
溶解室30は、床部31、筒状体35、通気口36、排出口33、溶解室壁34及び37、及び加熱バーナー32を備えている。床部31は、予熱タワー20の開いた底部の下方に位置し、耐火煉瓦等によって傾斜面に形成されており、溶解室壁34及び37は、予熱タワー20と床部31との間の領域を取り囲むように設けられている。加熱バーナー32は、外から内へ溶解室壁37を貫通して設けられている。
筒状体35は、上下に開いた筒形状であり、予熱タワー20の底部に続くように溶解室30のほぼ中央に設けられている。本実施形態では、筒状体35の上部外周縁にくさび状の突起部35aが設けられており、突起部35aが溶解室壁34の上部に傾斜して設けられた開口周縁部に適合するようになっている。これにより、筒状体35は、床部31から離れた位置に設置され、筒状体35と床部31との間に通気口36が形成されている。尚、筒状体35は耐熱強度、耐酸化性、耐熱衝撃性に優れていることが望ましく、このような筒状体35には、黒鉛、炭化珪素等からなる黒鉛坩堝材質が適する。
投入口21から投入された被溶解物Mは、予熱タワー20内部から溶解室30の床部31上に設けられた筒状体35内部に至る領域に積載される。被溶解物Mを内部に含む筒状体35の外壁には、加熱バーナー32からの火炎が噴射され、該火炎は含有するガスを燃焼しながら筒状体35の外壁を取り囲むように広がる。これにより噴射される燃焼ガスに含まれる酸素量が減少するので、溶解室30内の酸素濃度が低下する。十分に燃焼された燃焼ガスは通気口36を通って筒状体35内部に流れ込み、被溶解物Mを溶解し、その後予熱タワー20を通って排気され、予熱タワー20内の被溶解物Mの予熱に利用される。
また、被溶解物Mによる溶湯は、床部31の傾斜面へと流下し、筒状体35と床部31との間の通気口36を通って排出口33から排出される。本実施形態では、加熱バーナー32は、筒状体35の外側に向けられているので、この経路を通る溶湯にも火炎は直接当たらないようになっている。
本実施形態に係るアルミニウム溶解装置10によれば、加熱バーナー32からの火炎は、筒状体35内部の被溶解物Mに至るまでの経路において、含有するガスを十分に燃焼するので、酸素量の少ない燃焼ガスによって被溶解物Mを溶解することができ、被溶解物Mが酸素を多く含む火炎にさらされてしまうのを防ぐことができる。これにより、酸化物の生成を抑えつつ被溶解物Mを溶解することができ、メタルロスを低減して溶解歩留まりを向上させることができる。
また、被溶解物Mが溶解して排出口33へと流れる溶湯は、酸素を多く含む火炎に直接接触せず、酸素濃度が低下した溶解室30内を流下するので、この過程においても酸化物の生成を抑えることができる。
また、被溶解物Mは筒状体35によって囲まれているので、溶解に伴って該被溶解物Mが変形したり筒状体35内で崩落したりしても、加熱バーナー32の火炎が噴射される筒状体35の外壁の形状は変化しない。したがって、被溶解物Mが、加熱バーナー32に直接接触して損傷を与えたり、その火炎の噴射経路を阻害したりすることはなく、安定した加熱を行うことができる。
さらに、筒状体35自体が赤熱高温となり、その内壁に接触した被溶解物Mを溶解するので、高い熱効率での溶解が可能となる。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るアルミニウム溶解装置の縦断面図である。
図示のように、本実施形態に係るアルミニウム溶解装置10Aは、先の実施形態に示したアルミニウム溶解炉と、溶湯を貯留するための黒鉛坩堝炉42を有する保持炉40とを含んで構成されており、アルミニウム溶解炉の排出口33が該保持炉40に接続されている。保持炉40は、上面が開口した直方体状の保持炉壁43と、保持炉壁43の底部に設置された坩堝台41及び坩堝台41上に設けられた黒鉛坩堝炉42を備えている。
本実施形態に係るアルミニウム溶解装置10Aによれば、排出口33から排出される、酸化物などの不純物の混入の少ない高品位の溶湯が黒鉛坩堝炉42へと流下し、そこで貯留される。黒鉛坩堝炉42は間接的に加熱されるので内部の溶湯は酸化されにくい。また、黒鉛坩堝炉42は、耐火物と反応しないので、金属酸化物が発生しない。したがって、溶湯の酸化を防ぎ、溶湯の品質を保ちつつ溶湯を貯留することができる。また、金属酸化物が発生しないので、メンテナンス等の作業が容易となる。
図3は、本発明の第3の実施形態に係るアルミニウム溶解装置の縦断面図である。
図示のように、本発明の第3の実施形態に係るアルミニウム溶解装置10Bは、予熱タワー20と、湯溜部39が設けられた溶解室30Aとを備えたアルミニウム溶解炉で構成されている。予熱タワー20及び溶解室30Aのその他の部分については、先の第1の実施形態に示したアルミニウム溶解装置10と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
湯溜部39は、予熱タワー20を通って降下する被溶解物Mを受ける床部31Aに、溶湯を貯留し得るように水平面から下に窪んだ形状に形成されている。湯溜部39の深さが深すぎると、深部に塊状の未溶解物が堆積して円滑な溶解作業ができないので、湯溜部39は一般的な坩堝と同程度に窪んだ陥没面を有することが望ましい。
本実施形態では、湯溜部39はキャスタブル耐火物等の耐火物で形成されているが、その陥没面に交換可能な耐火容器(図示せず)が内張りされていてもよい。耐火容器を用いる場合、摩耗や破損から湯溜部39を保護することができ、さらに陥没形状を使用用途に合わせて適宜変更することができる。このような耐火容器としては、耐熱衝撃性、耐酸化性、耐食性、耐熱強度に優れた耐火物により形成されていることが望ましく、特に限定されないが、例えば、黒鉛・炭化珪素質、炭化珪素、窒化珪素などで構成される黒鉛坩堝材質により形成されていることが望ましい。
本実施形態に係るアルミニウム溶解装置10Bによれば、湯溜部39の溶湯内に浸漬した被溶解物Mは燃焼ガスや空気と接触することなく溶解されるので、酸化物の生成を抑制することができる。また、被溶解物Mに鉄部品などの不純物が含まれている場合、鉄部品等を湯溜部39に集めて排出口33に排出する溶湯から分離することができる。
図4は、本発明の第4の実施形態に係るアルミニウム溶解装置の縦断面図である。
図示のように、本実施形態に係るアルミニウム溶解装置10Cは、先の第3の実施形態に示したアルミニウム溶解炉と、溶湯を貯留するための黒鉛坩堝炉42を有する保持炉40とを含んで構成されており、アルミニウム溶解炉の排出口33が該保持炉40に接続されている。
保持炉40は、第2の実施形態において示したものと同様であるので、その詳細な説明を省略する。本実施形態に係るアルミニウム溶解装置10Cによれば、上述した湯溜部39によって得られた高品位の溶湯の酸化を防ぎ、溶湯の品質を保ちつつ溶湯を貯留することができる。
図5は、本発明の他の実施形態において用いられる筒状体の縦断面図である。図示した筒状体35Aは、略円筒形であり、その下部の所定箇所に門形状の開口からなる通気口36Aが複数個設けられている。通気口36Aは、加熱バーナーからの燃焼ガスを筒状体35A内に通し得る。
図6(a)及び(b)は、本発明のさらに他の実施形態において用いられる筒状体の縦断面図及び正面図である。図6(a)及び(b)に示した筒状体35Bは、略円筒形であり、その外壁下部の所定箇所にスリット状の開口からなる通気口36Aが複数個設けられている。また、上部外周縁にはくさび状の突起部35Baが設けられている。通気口36Bも、加熱バーナーからの燃焼ガスを筒状体35B内に通し得る。また、突起部35Baは第1の実施形態に示した突起部35aと同様に作用する。
第1〜第4の実施形態では、筒状体35が開口を具備しない筒形状であり、通気口36が筒状体35と床部31、31Aとの間に形成される場合を示したが、通気口は上記のように筒状体に設けられた開口であってもよい。これにより、通気口の面積を用途に適合させたものとすることができる。例えば、被溶解物に細粒が多い場合など、比表面積が大きく酸化され易い場合には、短時間で溶解させ得るよう、通気口の面積を大きくして筒状体内部に流入する燃焼ガスの量を増加させることができる。
以上本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に制限されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、筒状体35の下部に図5に示したような通気口36Aを設けておき、これを溶湯の流れる隙間として、図1に示したようなくさび状の突起部35aによるのではなく、筒状体35の底部を床部31に載置するようにしてもよい。
高さ550mm、内径450mm、肉厚35mmの黒鉛坩堝材質の筒状体を用いて実験を行った。その筒形状の壁面のうち、排出口側及びその反対側の下部に高さ70mm、幅160mmの門形状の通気口が、排出口側の通気口を筒形状の中心軸回りに90度回転させた掃除口側の位置に高さ250mm、幅300mmの門形状の通気口が、その反対側に高さ150mm、幅200mmの門形状の通気口が、それぞれ設けられている。この4箇所に通気口を有する筒状体を炉蓋と床部との間に介装して溶解室に固定した。
被溶解物としては、自動車に使用されるツーピースアルミホイール(材質AC4CH)のスクラップ1280kgを用いた。これを溶解して回収したインゴットは1100kgであり、歩留まりは86%であった。
床部に、アルミナ質キャスタブル耐火物で施工され、深さ100mmである湯溜部を備えた溶解室に、実施例1と同様の筒状体を設置して実験を行った。
被溶解物にも実施例1と同様のツーピースアルミホイール(材質AC4CH)のスクラップ1280kgを用いた。これを溶解して回収したインゴットは1120kgであり、歩留まりは87%であった。
本発明の第1の実施形態に係るアルミニウム溶解装置の縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るアルミニウム溶解装置の縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るアルミニウム溶解装置の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るアルミニウム溶解装置の縦断面図である。 本発明の他の実施形態において用いられる筒状体の縦断面図である。 (a)及び(b)は、本発明のさらに他の実施形態において用いられる筒状体の縦断面図及び正面図である。 従来の技術に係るタワー型アルミニウム溶解装置の一例を示す縦断面図である。
符号の説明
10、10A、10B、10C アルミニウム溶解装置
20 予熱タワー
30、30A 溶解室
31、31A 床部
32 加熱バーナー
33 排出口
35、35A、35B 筒状体
36 通気口
40 保持炉
42 黒鉛坩堝炉
M 被溶解物

Claims (3)

  1. 被溶解物の投入口を上部に有し、底部の開いた予熱タワーと、該予熱タワーを通って降下する被溶解物を床部で受ける溶解室とを備えたアルミニウム溶解炉であって、
    前記溶解室が、前記予熱タワーの底部に続く上下に開いた筒状体と、該筒状体の外壁に燃焼ガスを噴射する加熱バーナーと、前記燃焼ガスを前記筒状体内に通し得る通気口と、前記燃焼ガスにより溶解した被溶解物の溶湯を排出する排出口とを備え、
    前記筒状体は、底部が前記床部に載置されており、
    前記通気口は、前記筒状体の前記底部を切り欠くことにより形成されており、
    前記加熱バーナーから噴射された燃焼ガスが前記筒状体の外壁を取り囲むように広がり、酸素量を減らして前記通気口から前記筒状体内に流入するように構成されているアルミニウム溶解炉。
  2. 前記排出口が、溶湯を貯留するための黒鉛坩堝炉を有する保持炉に接続されていることを特徴とする請求項1記載のアルミニウム溶解炉。
  3. 前記溶解室が床部に溶湯を貯留し得る湯溜部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のアルミニウム溶解炉。
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