JP3015155U - 自動映像／音声ガイド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 美術館、博物館、イベント会場、観光地等に
おいて、映像や音声による展示物の解説・会場案内等の
説明を、会場内の展示物の近傍や所定の場所で的確に自
動的に再生することができる装置を提供する。また、多
国語による説明を可能とする。 【構成】 指定されたチャンネルの情報を再生する携帯
用のランダムアクセス型映像／音声再生装置１０と、セ
ンサ２３で前記再生装置１０または携帯者の接近を検知
して所定のチャンネルの再生信号を接近した前記再生装
置１０に発信するリモートコントロール装置２０とを組
み合わせて構成されている。映像／音声記録媒体１５に
は複数の言語によるものを用意する。リモコン装置２０
を展示物６の近傍に設置しておくことにより、映像／音
声記録媒体１５を装填した再生装置１０を持った見学者
・顧客等が展示物６に近づくと解説の情報が自動的に再
生される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、美術館、博物館、イベント会場での展示物の説明や商店、百貨店な どでの商品説明、会場案内、観光地での観光案内などにおいて展示物等に対応す る情報を自動的に提供することができる自動映像／音声ガイド装置に関する。

【０００２】

【従来の技術と問題点】

従来から美術館、博物館やイベント会場、歌舞伎座などの劇場で音声ガイド装 置が用いられている。 それらは手動により動作させられる音声再生装置等を携帯する方式と、電磁波に よる信号を受信し再生する方式であり、歌舞伎座では英語と日本語の２チャンネ ル放送が行われている。 従来の装置は特定の条件のもとに、一定の効果を得ているが、用途によっては 必ずしも満足できるものではなかった。 手動の音声再生装置（録音再生装置）を携帯する方式では、使用者が展示物に対 応して自分で早送り／再生等の操作を行い、対応する音声（解説等）を選びださ なければならない。美術館等で順路に添って回る場合には比較的円滑にいく場合 もあるが、経路を変更した場合の操作は極めて複雑となる。 電磁波による方式では、一定時間毎に繰り返し説明の音声が発信されているの で、説明をいつも途中から聞きはじめることにならざるを得ない。また混信や受 信困難な場所が発生する。 複数の言語による解説には通常複数の電磁波を必要とする。さらに解説は音声に かぎられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、対象ごと音声および映像による解説などを自動的に取り出し て利用することができる自動映像／音声ガイド装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために本考案による自動／映像音声ガイド装置は、 ランダムアクセス記録媒体の指定されたチャンネルの情報を再生する携帯用の 映像／音声再生装置と、 センサで前記再生装置または携帯者の接近を検知して所定のチャンネルの再生 信号を接近した前記再生装置に発信するリモートコントロール装置と、 を組み合わせて構成されている。

【０００５】

【作用】

前記再生装置に映像／音声記録媒体を装填し、動作状態にして各見学者、顧客 等に携帯させる。一方、展示物の近傍に設置したリモ−トコントロール装置も動 作状態にしておく。 再生装置を持った見学者、顧客等が展示物のリモ−トコントロール装置に近づく とその展示物に対応する所定のチャンネル番号の再生信号が発信され、再生装置 に装填された映像／音声記録媒体に記録された前記チャンネルの情報が自動的に 再生される。

【０００６】

【実施例】

以下、図面等を参照して本考案をさらに詳しく説明する。 図１は本考案による自動映像／音声ガイド装置の実施例のブロック図である。 再生装置１０は携帯可能なランダムアクセス型映像／音声再生装置である。 再生装置１０には映像または音声記録媒体１５が保持されており、前記媒体１５ から再生された音声はイヤホーン１７により映像はディスプレイ１８により出力 される。再生装置１０には、後述するリモートコントロール装置２０からの信号 により映像または音声記録媒体１５の指定されたチャンネルに再生ヘッドをアク セスさせる図示しないアクセス回路が設けられている。 リモートコントロール装置２０は、展示物６に近接して配置されている。 リモートコントロール装置２０には近接検知センサ部２３、制御回路部２４、チ ャンネル設定部２１およびリモコン信号発信部２２が設けられていてる。

【０００７】 図２は、前記装置の使用状態を示す説明図である。 再生装置１０の基本構成は前述したものと異ならないが、携帯に便利なように若 干の変形を施してある。 前記装置を展示物６、６・・に対応する音声による解説を提供する場合の実施形 態について説明する。 携帯用ＣＤ再生装置１０には各展示物６に対応する音声による解説が記録されて おり、映像または音声記録媒体１５であるＣＤ（コンパクトディスク）が装填さ れ、再生装置１０は動作状態で携帯される。 ＣＤには複数の言語によるものを用意しておいて、複数の言語を逐次的にまたは 選択された言語を選択的に再生するように構成してある。

【０００８】 展示物６の近傍に配置され動作状態にあるリモコン装置２０のセンサ２３によ り携帯者または再生装置１０の近接が検出されると、リモコン装置２０からこの 展示物の解説が収録されているチャンネル番号を示す信号が発信される。 再生装置１０では、自動的に前記チャンネル番号に対応するトラックを選択して 再生する。 携帯者は自動的に解説の音声を聞くことができる。なお聴取はイヤホーンでする こととし、ほかの見学者・顧客等の干渉や見学等の障害にならないようにする。 もっともイヤホーンを使用せず拡声装置を利用することを妨げない。たとえば外 国からグループで工場見学の申し入れがあり、そのような見学者を受け入れる場 合、工場内の主要な場所にリモートコントロール装置を配置し、グループの中の 一人が拡声装置を付けた再生装置を携帯していれば、グループ全員が同時に説明 を聞くことができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案による前記自動映像／音声ガイド装置を持って展示物が展示されている 会場等を任意の順序で廻れば、再生装置は近接した展示物ごとに対応する解説を 再生するので携帯者は自動的に展示物の情報を得ることきができる。 複数の言語による解説の記録媒体を用意することにより、多国語による解説が 可能となる。そして国際化した現在の多国間の文化交流・相互理解に役立てるこ とができる。 音声だけでなく、映像と組み合わせることにより、より効果的な解説や会場案 内などの情報を自動的に提供することができる。 映像を効果的に使えば、聴覚の不自由な見学者、顧客等にも展示物に対応する 情報を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による自動映像／音声ガイド装置の実施
例のブロック図である。

【図２】本考案による装置の使用状態を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

６ 展示物 １０ 携帯用ランダムアクセス型映像／音声再生装置
（再生装置） １５ 映像／音声記録媒体 １７ イヤホーン １８ ディスプレイ ２０ リモートコントロール装置 ２１ チャンネル番号設定部 ２３ 近接検知センサ部 ２４ 信号制御回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランダムアクセス記録媒体の指定された
   チャンネルの情報を再生する携帯用の映像／音声再生装
   置と、 センサで前記再生装置または携帯者の接近を検知して所
   定のチャンネルの再生信号を接近した前記再生装置に発
   信するリモートコントロール装置と、を組み合わせて構
   成した自動映像／音声ガイド装置。