JP3015125U - ユニットバス用吊り架台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユニットバス等の設置基礎作りに使用する吊
り架台において、組み付け位置の変更手段を設けること
により、施工にかかる手間および材料を省く。 【構成】 吊り架台の架台脚と横柱を分割構造とし、架
台脚に横柱取り付け用の孔を複数個設け、横柱の組み付
け位置を、施工する場所の使用材料の厚さの違いに応じ
て選択することができる組み付け位置変更手段を設け
る。 【効果】 施工の単一化と手間の軽減を図れた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ユニットバス用吊り架台に関し、ユニットバス等の設置基礎作り を簡易にするために使用される吊り架台の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の吊り架台は図４に示すように、架台脚と横柱が一体に形成され ており、高さの調節および水平出し等は調節用ボルトでのみ行なっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような構成の吊り架台を使用しての施工には、次のよう な不具合があった。吊り架台は図４に示すように、根太とよばれる床下にわたす 横木を利用して使用するものなので、家屋を構成する床材や梁材の寸法の違いに より、施工の基準となる床面とユニットバス設置面となる吊り架台の横柱との距 離がさまざまであるため、施工時に距離の調節が必要となる。

【０００４】 しかし、架台脚と横柱が一体形成されている従来例では、微小な調節時には従 来より具備する調節用ボルトの締めかげんによって対応できるが、調節用ボルト を施工完了時に床下に納めるためには、床板と梁の厚み以下にするという長さの 制約を受けるため、大調節が必要とされる場合には、より長いボルトに変更する か、距離を補いうるスペーサー等を用いた施工が要求され、煩わしいものであっ た。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、架台脚と横 柱を分割構造とし、架台脚に複数個の横柱取り付け用孔を設け、横柱の組み付け 位置を、家屋に使用する床材や梁材等の使用材料の厚さの違いに応じて選択する ことを可能としたことで、従来より具備する調節用ボルトとの併用により、幅広 い範囲に対応しうる吊り架台を提供することを目的としている。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１に示すように、１は 横柱で、この実施例では横柱材としていわゆる角形鋼管と称される構築材を用い ている。横柱１の長手方向の両端には架台脚固定用の貫通孔２ａを所定の間隔を 隔てて複数個形成した架台脚固定板２が溶接止めされる。３は家屋の根太間に架 台全体を吊る際の支持部と横柱取り付け部とからなる架台脚である。

【０００７】 架台脚３の支持部には、架台の高さ調節および水平出しの調節用ボルト４を取 り付けるためのめねじ部３ｂを設け、さらに横柱取り付け部には、架台脚固定板 ２の貫通孔２ａを利用し相互組み付け可能となるべく貫通孔３ａを設ける。

【０００８】

【作用】

次に作用を説明する。横柱１と架台脚３を組み付ける場合は、まず家屋の床材 と梁材の厚みを考慮し、横柱１と架台脚３との組み付け位置を決定し、架台脚固 定板２の貫通孔２ａおよび架台脚３の貫通孔３ａを利用し固定用ボルト５および 固定用ナット６等の固定具で締め付け固定する。そして家屋の根太間に吊り下げ 設置し、架台脚３の支持部に設けたねじ下孔３ｂに調節用ボルト４を組み付け、 締めかげんにより架台全体の高さの調節および水平出しを行なう。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明してきたように、この考案による吊り架台は、従来の構成に比較して 組み付け位置の変更手段を合わせ持つことで、ユニットバス設置基礎作りの際に 設置場所の寸法の違いに応じた幅広い調節が可能となり、従来例の吊り架台使用 時に必要の生じかねなかったスペーサー等の調達や施工の手間の解消を図れる等 の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例における吊り架台の使用側面
図である。

【図２】同吊り架台の横柱取り付け位置を変更した使用
側面図である。

【図３】同吊り架台の架台脚と横柱との組み付け部の拡
大斜視図である。

【図４】従来例を示す吊り架台の使用側面図である。

【図５】従来吊り架台の高さ変更例を示す使用側面図で
ある。

【符号の説明】

１ 横柱 ２ 架台脚固定板 ２ａ 架台脚固定用孔 ３ 架台脚 ３ａ 横柱固定用孔 ３ｂ 調節用ボルト用めねじ ４ 調節用ボルト ５ 固定用ボルト ６ 固定用ナット ７ 吊り架台 ８ 布基礎 ９ 根太 １０ 梁 １１ 床板 １２ スペーサー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユニットバス等を建物の根太等を利用し
   て取り付ける際に用いられる吊り架台において、架台脚
   と横柱を分割構造とし、両者を組み付ける際に、組み立
   て用穴を複数個有することにより、選択して組み付ける
   ことを特徴とするユニットバス用吊り架台。