JP3014955U - クッション - Google Patents

クッション

Info

Publication number
JP3014955U
JP3014955U JP1995000810U JP81095U JP3014955U JP 3014955 U JP3014955 U JP 3014955U JP 1995000810 U JP1995000810 U JP 1995000810U JP 81095 U JP81095 U JP 81095U JP 3014955 U JP3014955 U JP 3014955U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cushion
user
protrusions
length
fur
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995000810U
Other languages
English (en)
Inventor
俊夫 浅見
Original Assignee
株式会社丸八真綿
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社丸八真綿 filed Critical 株式会社丸八真綿
Priority to JP1995000810U priority Critical patent/JP3014955U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3014955U publication Critical patent/JP3014955U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者の姿勢矯正および保温を効果的に行な
うことができるクッションを提供する。 【構成】 使用者は、自らの背中をクッション1に当接
させてこれにもたれかかる。このとき、使用者は、本体
部2の長さ方向におけるほぼ中央の位置に、自らの背骨
が位置するように、クッション1の位置を調整する。本
体部2は、使用者における腰部近傍における背中に当接
してこれを支持する。本体部2より上方においては、使
用者の背中は、第1突出部3および第2突出部の間に位
置しており、後方に若干反らせることができる。これに
より、使用者の背中を、直立状態に近い状態、または、
やや後方に反った状態に維持することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、詰め物としての中材が内部に充填されたクッションに関し、より詳 しくは、使用者に対する姿勢矯正効果および保温効果に優れたクッションに関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のクッションとしては、平面視して円形状や矩形状のものがある。こうし たクッションは、使用者と座面との間や、使用者と背もたれとの間に置かれて使 用されている。こうしたクッションによれば、緩衝効果や保温効果やある程度の 姿勢矯正効果を得ることができる。
【0003】 しかしながら、これら従来のクッションにおいては、使用者の体重がクッショ ンに作用することによって、クッションを所定の位置に支持している。このため 、使用中にクッションの位置がずれやすく、使用者の姿勢矯正効果や保温効果を 十分達成することができなかった。また、姿勢矯正のためには、クッションを適 正な位置に配置することが必要であるが、従来では、この作業が使用者の感覚に 委ねられていたため、適正な位置に配置されない場合も多かった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、前記の事情に鑑みてなされたもので、使用者の姿勢矯正および保温 を有効に行なうことができるクッションを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るクッションは、袋状に形成された外包と、その内部に充填され た中材とを備えており、全体として略H形状に形成されたものとなっている。
【0006】 請求項2に係るクッションは、袋状に形成された外包と、一方向に延長された 本体部と、この本体部の両端部近傍に設けられた第1〜第4突出部を備えており 、第1突出部を、本体部の一端から、この本体部の延長方向に実質的に直交する 方向に延長し、第2突出部を、本体部の他端から、第1突出部とほぼ同じ方向に 延長し、第3および第4突出部を、それぞれ、第1および第2突出部とほぼ反対 方向へ向けて延長している。
【0007】 請求項3に係るクッションは、請求項2記載のクッションにおいて、第1突出 部および第2突出部の、その延長方向における長さを、第3および第4突出部の 、その延長方向における長さに対して相違させた。
【0008】 請求項4に係るクッションは、請求項2記載のクッションにおいて、中材を、 多数の毛皮片によって構成した。
【0009】 請求項5に係るクッションは、請求項4記載のクッションにおいて、多数の毛 皮片を、幅約4〜10mmで長さ約30〜100mmの矩形状に形成した。
【0010】 請求項6に係るクッションは、請求項2記載のクッションにおいて、外包を、 毛部を外側に配置した毛皮によって構成した。
【0011】 請求項7に係るクッションは、請求項4記載のクッションにおいて、外包を、 毛部を外側に配置した毛皮によって構成した。
【0012】 請求項8に係るクッションは、請求項6記載のクッションにおいて、外包を構 成する毛皮の毛足の長さを約10〜25mmとした。
【0013】 請求項9に係るクッションは、中材を構成する毛皮片の毛足の長さを、約6〜 100mmとした。
【0014】 請求項10に係るクッションは、請求項2記載のクッションにおいて、第1突 出部と第2突出部との距離を、使用者の背中における左右の肩甲骨どうしの離間 距離にほぼ相当する距離に設定し、第1〜第4突出部の延長方向における全体の 長さを、使用者の腰から肩までの長さにほぼ相当する長さに設定した。
【0015】 請求項11に係るクッションは、請求項7記載のクッションにおいて、第1突 出部と第2突出部との距離を、使用者の背中における左右の肩甲骨どうしの離間 距離にほぼ相当する距離に設定し、第1〜第4突出部の延長方向における全体の 長さを、使用者の腰から肩までの長さにほぼ相当する長さに設定した。
【0016】 請求項12に係るクッションは、請求項10記載のクッションにおいて、第1 および第2突出部における、これらの配列方向に平行な表面に、第1および第2 突出部の先端に進むにつれてこれらの内側方向へ傾斜するテーパ面を形成した。
【0017】 請求項13に係るクッションは、請求項11記載のクッションにおいて、第1 〜第4突出部における、これらの配列方向に平行な表面に、第1〜第4突出部の 先端に進むにつれてこれらの内側方向へ傾斜するテーパ面を形成した。
【0018】 請求項14に係るクッションは、請求項2記載のクッションにおいて、本体部 にテーパ面を形成し、このテーパ面を、外側方向に膨らむ断面円弧状に形成した 。
【0019】
【作用】
まず、使用者は、自らの背中を後方に移動させ、クッションに当接させてこれ にもたれかかる。このとき、使用者は、本体部の長さ方向におけるほぼ中央の位 置に、自らの背骨が位置するように、クッションの位置を調整する。すると、本 体部の表面が、使用者における腰部近傍における背中に当接してこれを支持する 。本体部より上方においては、使用者の背中は、第1および第2突出部の間に位 置することができ、したがって、後方に若干反らせることができる。これにより 、使用者の背中を、直立状態に近い状態、または、やや後方に反った状態に維持 することができる。同時に、本体部および第1〜第4突出部により、使用者に対 する保温効果を得ることができる。
【0020】
【実施例】
本考案の一実施例に係るクッションを添付の図面に基づいて説明する。なお、 添付の図面においては、理解を容易とするために、部材の厚さなどの寸法を適宜 簡略化して記載している。本例のクッション1は、図1に示すように、平面視し て全体として略H形状に形成されている。クッション1は、内部が密閉された袋 状に形成された外包1aと、その内部に充填された中材11とを主体として構成 されている。クッション1は、一方向(図1中左右方向)に延長された柱状の本 体部2と、この本体部2の両端部に設けられた第1〜第4突出部3・4・5・6 とを有している。第1突出部3は、本体部2の一端(図1中左端)から、本体部 2の延長方向に直交する方向に突出されて延長されている。第2突出部4は、本 体部2の他端から、第1突出部3とほぼ同じ方向に突出されて延長されている。 第3および第4突出部5・6は、それぞれ、第1および第2突出部3・4と反対 方向へ向けて突出して延長されている。第1突出部3と第2突出部4との間には 、空間S1が設けられており、第3突出部5と第4突出部6との間には、空間S2 が設けられている。
【0021】 第1突出部3および第2突出部4の、その延長方向における長さL1は、互い に等しく設定されている。第3突出部5および第4突出部6の、その延長方向に おける長さL2も、互いに等しくされている。前記長さL1と長さL2とは、本例 では、異なる長さに設定されている。具体的には、例えば、長さL1が約19c mとされ、長さL2が約9cmとされている。
【0022】 第1突出部3と第2突出部4との距離L3は、使用者における左右の肩甲骨ど うしの離間距離にほぼ相当する距離に設定されている。同様に、第3突出部5と 第4突出部6との距離も、前記距離L3と等しい距離に設定されている。第1〜 第4突出部の延長方向における、クッション1全体の長さL4は、通常想定され る使用者の腰から肩までの長さにほぼ相当する長さに設定されている。より詳し くは、前記長さL4は、使用者がいすの座面に腰掛けた状態(図3参照)におい て、いすの座面から、使用者の肩の状態よりもやや下となる位置に達する長さに 設定されている。具体的には、前記離間距離L3が約25cmとされ、前記長さ L4が約50cmまたは約57.5cmとされている。
【0023】 第1および第2突出部3および4における、これらの配列方向に平行な表面に は、図1および図2に示すように、第1および第2突出部3および4の先端に進 むにつれてこれらの内側方向へ傾斜するテーパ面3a・3b・4a・4bが形成 されている。
【0024】 本体部2には、第1〜第4突出部3・4・5・6の配列方向に平行な表面にお ける、第1〜第4突出部3・4・5・6の突出方向における端部に、図2に示す ように、テーパ面21・22・23・24が形成されている。これらのテーパ面 21・22・23・24は、外側方向に膨らむ断面円弧状に形成されている。
【0025】 中材11は、多数の毛皮片110(図4および図5参照)によって構成されて いる。毛皮片110は、本例では、幅が約6mmで長さが約30mmとされた長 方形状のものが用いられている。毛皮片110としては、幅約4〜10mmで長 さ約30〜100mmの大きさの矩形状に形成されたものを用いることが好まし い。毛皮片110は、皮部111と毛部112とから構成されている。毛部11 2の長さとしては、本例では、約6〜100mmのものが用いられている。
【0026】 外包1aは、毛部を外側に配置した毛皮によって構成されている。外包1aを 構成する毛皮の毛足の長さは、本例では約12mmとされている。
【0027】 ついで、本例に係るクッション1の使用方法の一例について説明する。通常は 、図3に示すように、いす30の腰掛け部31の上面に、起立させた状態で載置 する。このとき、いす30に背もたれ32が設けられている場合には、クッショ ン1を背もたれ32に当接させておく。背もたれ32がない場合には、クッショ ン1を壁面などに当接させておく。この状態で、使用者(図3において2点鎖線 により模式的に示されている。)は、自らの背中を後方(図3中矢印B方向)に 移動させ、クッション1に当接させてこれにもたれかかる。このとき、使用者は 、本体部2の長さ方向(図1中左右方向)におけるほぼ中央の位置に、自らの背 骨が位置するように、クッション1の位置を調整する。すると、本体部2の表面 が、使用者における腰部よりやや上部における背中に当接してこれを支持する。 クッション1の本体部2より上方においては、使用者の背中は、第1および第2 突出部3・4の間に位置することができ、したがって、若干は後方に反らせるこ とができる。これにより、本例のクッション1によれば、使用者の背中を、直立 状態に近い状態、または、やや後方に反った状態に維持することができ、いわゆ る猫背を防止することができる。よって、高い姿勢矯正効果を得ることが可能で あるという利点がある。
【0028】 また、本例のクッション1では、使用状態において、使用者の背中を本体部2 1に当接させることができるので、当接部分における保温効果を確実に達成する ことができる。
【0029】 加えて、本例のクッション1においては、全体としてH形状に形成されている ので、本体部2の上下において、第1突出部3と第2突出部4との間に空間S1 を設け、第3突出部5と第4突出部6との間に空間S2を設けることができる。 このため、図3に示した使用例においては、使用者がその背中をクッション1に 押し付けると、腰部が空間S2の近傍またはその内部に位置し、本体部2の上方 に位置する背中の一部が空間S!の近傍またはその内部に位置することができる 。空間S1およびS2においては、使用状態においては、空気が滞留しやすい状態 となるので、これにより、使用者の背中をますます確実にかつ有効に保温するこ とが可能となる。
【0030】 また、本例のクッション1では、第1および第2突出部3・4の長さL1を、 第3および第4突出部5・6の長さL2よりも長く構成しているので、第1およ び第2突出部3・4を下方に配置し、第3および第4突出部5・6を上方に配置 することにより、図3に示した使用例に比較して、本体部2を上方に位置させる ことができる。これにより、使用者の座高の高低や好みに応じて、本体部2の位 置を2段階で変化させて、使用者の背中に当接させることが可能となり、本例の クッション1による姿勢矯正効果および保温効果を一層確実に得ることが可能と なる。
【0031】 さらに、本例のクッション1では、中材11を、多数の毛皮片110から構成 しているので、例えば木綿綿やポリエステル綿を用いた場合に比較して、クッシ ョン体が変形しにくく、したがって、使用者の背中を一層確実に支持して、姿勢 矯正効果をさらに確実に得ることが可能である。また、毛皮片110は、通常の 綿と異なり、綿切れを生じることが少ない。このため、長期間使用してもへたり が少なく、姿勢矯正効果を長期間確実に得ることができるという利点もある。加 えて、中材11として多数の毛皮片110を用いているために、毛皮片110の 皮部111および毛部112により、従来のクッションに用いられている綿と同 等以上の断熱作用を得ることができ、保温効果を達成できる。
【0032】 また、本例のクッション1では、毛皮片110の大きさを、幅約4〜10mm で長さ約30〜100mmの矩形状に構成したので、単位体積当りで多量の毛皮 片110をクッション1の内部に充填することができ、高い保温性能を達成する ことができる。しかも、毛皮片110をこの寸法とすることによって、比較的硬 い弾力性をクッション1に付与することができ、姿勢矯正効果を向上させること ができるという利点もある。しかも、毛皮片110の大きさを、前記下限値以上 とすることにより、クッション1が過度に硬くなるおそれを減少させることがで き、心地好い使用感を得ることが容易となる。
【0033】 さらに、本例のクッション1では、毛皮片110の毛足の長さを約6〜100 mmとしているので、毛皮片10に、保温力だけでなく、適度な硬さを付与する ことができる。これによって、姿勢矯正効果および保温効果をさらに向上させる ことができる。
【0034】 さらに、本例のクッション1では、外包1aを、毛部を外側に配置した毛皮に よって構成したので、使用時には、使用者の身体に毛皮の毛部が当接する。した がって、このクッション1によれば、使用者の身体を外包1aの毛部によって確 実にかつ快適に保温することができる。さらに、毛皮は皮部を有しているので、 それ自体、通常の布地に比較して、かなりの硬さおよび弾性力を有している。し たがって、このクッション1によれば、適度な弾性力によって使用者の身体を支 持することができ、このため、変形量が少なくなり、身体の沈み込み量が減少し て、使用者の身体を快適に支持することができる。しかも、身体の沈み込み量が 少ないため、使用者の姿勢矯正効果をさらに確実に達成することができる。
【0035】 また、本例のクッション1では、外包1aを毛皮から構成し、さらに、中材1 1を毛皮片110から構成したので、クッション1全体として、さらに高い弾性 力および保温力を得ることができ、姿勢矯正および保温を、より効果的に行なう ことができるという利点がある。
【0036】 また、本例のクッション1では、外包1aを構成する毛皮の毛足の長さを約1 2mmとしたので、毛足を、外側を向いた状態で起立させておくことができる。 このため、使用者の身体を毛足の先端近傍で支持することができ、このため、身 体に対して適度な弾発力を与えつつこの身体を支持することができる。さらに、 毛足を前記の長さとし、その結果、起立状態としているので、起立した毛足の内 部に多量の空気を包含することができる。同時に、起立した毛足は、使用者の身 体を点接触的に支持する。よって、身体と毛足や皮部との接触面積は小さいもの となっている。これにより、本例のクッション1では、クッション1と身体との 間での断熱効果が非常に高く、身体からクッション1への熱の移動が極めて少な い。このため、このクッション1によれば、優れた保温性能を確実に得ることが できるという利点がある。
【0037】 また、本例のクッション1では、第1突出部3と第2突出部4との離間距離L 3を、使用者における左右の肩甲骨どうしの離間距離にほぼ相当する距離に設定 し、第1〜第4突出部の延長方向における全体の長さL4を、使用者の腰から肩 までの長さにほぼ相当する長さに設定したので、使用者の肩甲骨の近傍を、第1 突出部3および第2突出部4によって確実に支持することができる。これにより 、使用者の上半身をクッション1によりほぼ完全に支持することができ、一層快 適な使用感を得ることができる。また、肩甲骨の近傍に第1および第2突出部を 接触させることができるので、使用者の身体を一層確実かつ有効に保温すること ができるという利点がある。もちろん、クッション1を上下反転させた場合には 、第3および第4突出部5・6を使用者の肩甲骨の近傍に接触させて支持させる ことができる。
【0038】 さらに、本例のクッション1では、第1突出部3と第2突出部4とにおける、 これらの配列方向に平行な表面に、第1および第2突出部の先端に進むにつれて これらの内側方向へ傾斜するテーパ面3a・3b・4a・4bを形成したので、 使用時において、使用者の身体を後方(背中方向)に容易に反らせることができ 、使用者の姿勢矯正効果を一層確実かつ的確に発揮することができる。また、使 用者の背中に、第1および第2突出部3・4のテーパ面3a等を、背中の曲面に 沿って接触させることができ、一層確実な保温効果を達成することができる。ク ッション1を上下反転させた場合には、第3および第4突出部5・6に形成した テーパ面5a・5b・6a・6bを使用者の背中に当接させることができる。
【0039】 また、本例のクッション1の上下には、図1に示されるように、空間S1およ び空間S2が形成されているので、使用者の腰部を、下側に配置された空間S1ま たは空間S2の内部に若干ながら挿入することができる。このため、使用者は、 その背中を一層確実に本体部2に当接させることができ、確実な姿勢矯正効果お よび保温効果を得ることができる。
【0040】 加えて、本例のクッション1を枕として用いた場合には、空間S1または空間 S2に使用者の頭部を収納した状態で使用することができ、頭部を確実に支持す ることができるという利点もある。
【0041】 さらに、本例のクッション1では、本体部2にテーパ面21・22・23・2 4を形成し、これらのテーパ面21・22・23・24を、外側方向に膨らむ断 面円弧状に形成したので、本体部2は、使用者の背中に対して滑らかに接触する 。このため、異物感が少なくなり、快適な使用感を提供することができる。さら に、本例のクッション1では、テーパ面21・22・23・24を断面円弧状と したために、使用者が背中を後方に反らせる動きを滑らかに行なうことができ、 姿勢矯正効果が一層向上するという利点がある。
【0042】 また、本例では、外包1aを構成する毛皮の毛足の長さを約12mmとしたが 、10mm〜25mmの範囲であれば、本例のクッションと同様の効果を得るこ とができる。もちろん、例えば100mmの毛足を有する毛皮を外包1aとして 使用することも可能である。
【0043】 さらにまた、本例では、第1突出部3と第2突出部4とを離間させているが、 両者の延長方向における中間部分を布または毛皮などの材質からなる所定の連結 部材で連結することも可能である。この場合には、第1突出部3と第2突出部4 とが離間することを防止でき、保温効果等を一層確実に発揮できる。この場合に おいては、第1突出部3と第2突出部4との距離L3は、両者が実質的に使用者 への保温、支持作用を果し得る位置を基準として設定すればよい。同様に、第3 突出部5と第4突出部6とを連結することも可能である。
【0044】
【考案の効果】
請求項1に係るクッションは、全体として略H形状に形成されているので、使 用者の背中を、直立状態に近い状態、または、やや後方に反った状態に確実に維 持することができ、いわゆる猫背となることを防止することができる。よって、 高い姿勢矯正効果を得ることが可能である。また、使用状態において、使用者の 背中を本体部に当接させることができるので、当接部分における保温効果を得る ことができる。加えて、全体としてH形状に形成されているので、このクッショ ン体の上下にそれぞれ空間を設けることができ、この空間に空気が滞留すること によって、使用者の背中を確実かつ有効に保温することが可能となる。さらに、 このクッションでは、使用者の腰部を、下側に配置された空間の内部に若干なが ら挿入することができる。このため、使用者は、その背中を確実に本体部に当接 させることができ、確実な姿勢矯正効果および保温効果を得ることができる。
【0045】 請求項2に係るクッションは、袋状に形成された外包と、一方向に延長された 本体部と、この本体部の両端部近傍に設けられた第1〜第4突出部を備えており 、第1突出部を、本体部の一端から、この本体部の延長方向に実質的に直交する 方向に延長し、第2突出部を、本体部の他端から、第1突出部とほぼ同じ方向に 延長し、第3および第4突出部を、それぞれ、第1および第2突出部とほぼ反対 方向へ向けて延長したので、請求項1記載のクッションと同様の効果を得ること ができる。
【0046】 請求項3に係るクッションは、請求項2記載のクッションにおいて、第1突出 部および第2突出部の、その延長方向における長さを、第3および第4突出部の 、その延長方向における長さに対して相違させたので、クッションを上下反転さ せることにより、使用者に対する本体部の位置を上下方向で変化させることがで きる。これにより、使用者の座高の高低や好みに応じた位置において、使用者の 背中に本体部を当接させることが可能となり、姿勢矯正効果および保温効果を一 層確実に得ることが可能となる。
【0047】 請求項4に係るクッションは、請求項2記載のクッションにおいて、中材を、 多数の毛皮片によって構成したので、例えば木綿綿やポリエステル綿を用いた場 合に比較して、クッションが変形しにくく、したがって、使用者の背中を確実に 支持して、姿勢矯正効果を確実に得ることが可能である。また、毛皮片は、通常 の綿と異なり、綿切れを生じることが少ないので、長期間使用してもへたりが少 なく、姿勢矯正効果を長期間確実に得ることができる。加えて、このクッション では、多数の毛皮片の皮部および毛部により、従来のクッションに用いられてい る綿と同等以上の断熱作用を得ることができ、保温効果を達成できる。
【0048】 請求項5に係るクッションは、請求項4記載のクッションにおいて、多数の毛 皮片を、幅約4〜10mmで長さ約30〜100mmの範囲の矩形状に形成した ので、単位体積当りで多量の毛皮片をクッション1の内部に充填することができ 、高い保温性能を達成することができる。しかも、毛皮片をこの範囲の寸法とす ることによって、比較的硬い、適度の弾力性をクッションに付与することができ 、姿勢矯正効果を向上させることができる。
【0049】 請求項6に係るクッションは、請求項2記載のクッションにおいて、外包を、 毛部を外側に配置した毛皮によって構成したので、使用者の身体を外包の毛部に よって確実にかつ快適に保温することができ、さらに、毛皮が有する適度な弾性 力によって使用者の身体を支持することができ、このため、身体の沈み込み量が 減少して、使用者の身体を快適に支持することができる。しかも、身体の沈み込 み量が少ないため、使用者の姿勢矯正効果をさらに確実に達成することができる という効果がある。
【0050】 請求項7に係るクッションは、請求項4記載のクッションにおいて、外包を、 毛部を外側に配置した毛皮によって構成したので、クッション全体として、さら に高い弾性力および保温力を得ることができ、姿勢矯正および保温を、より効果 的に行なうことができる。
【0051】 請求項8に係るクッションは、請求項6記載のクッションにおいて、外包を構 成する毛皮の毛足の長さを約10〜25mmとしたので、使用者の身体を毛足の 先端近傍で支持することができ、このため、身体に対して適度な弾発力を与えつ つこの身体を支持することができる。さらに、クッションと身体との間において 高い断熱効果を得ることができ、優れた保温性能を得ることができる。
【0052】 請求項9に係るクッションは、中材を構成する毛皮片の毛足の長さを、約6〜 100mmとしたので、毛皮片に、保温力と適度な硬さとを付与することができ る。これによって、姿勢矯正効果および保温効果をさらに向上させることができ る。
【0053】 請求項10に係るクッションは、請求項2記載のクッションにおいて、第1突 出部と第2突出部との距離を、使用者の背中における左右の肩甲骨どうしの離間 距離にほぼ相当する距離に設定し、第1〜第4突出部の延長方向における全体の 長さを、使用者の腰から肩までの長さにほぼ相当する長さに設定したので、使用 者の肩甲骨の近傍を、第1突出部および第2突出部によって確実に支持すること ができる。これにより、使用者の上半身をクッションによりほぼ完全に支持する ことができ、一層快適な使用感を得ることができる。また、肩甲骨の近傍に第1 および第2突出部を接触させることができるので、使用者の身体を一層確実かつ 有効に保温することができる。
【0054】 請求項11に係るクッションは、請求項7記載のクッションにおいて、第1突 出部と第2突出部との距離を、使用者の背中における左右の肩甲骨どうしの離間 距離にほぼ相当する距離に設定し、第1〜第4突出部の延長方向における全体の 長さを、使用者の腰から肩までの長さにほぼ相当する長さに設定したので、肩甲 骨の近傍に第1および第2突出部を接触させることにより、使用者の身体を一層 確実かつ有効に支持および保温することができる。
【0055】 請求項12に係るクッションは、請求項10記載のクッションにおいて、第1 および第2突出部における、これらの配列方向に平行な表面に、第1および第2 突出部の先端に進むにつれてこれらの内側方向へ傾斜するテーパ面を形成したの で、使用時において、使用者の身体を後方(背中方向)に反らせることができ、 使用者の姿勢矯正効果を一層確実かつ的確に発揮することができる。また、使用 者の背中、特にその肩甲骨の近傍に、第1および第2突出部のテーパ面を、背中 の曲面に沿って接触させることができ、一層確実な保温効果を達成することがで きる。
【0056】 請求項13に係るクッションは、請求項11記載のクッションにおいて、第1 〜第4突出部における、これらの配列方向に平行な表面に、第1〜第4突出部の 先端に進むにつれてこれらの内側方向へ傾斜するテーパ面を形成したので、毛皮 の毛部により、使用者の背中を快適に支持することができ、使用感および保温性 をさらに向上させることができる。
【0057】 請求項14に係るクッションは、請求項2記載のクッションにおいて、本体部 にテーパ面を形成し、このテーパ面を、外側方向に膨らむ断面円弧状に形成した ので、本体部から背中に与えられる異物感が少なくなり、快適な使用感を提供す ることができる。さらに、このクッションによれば、使用者が背中を後方に反ら せる動きを滑らかに行なうことができ、姿勢矯正効果を一層向上させることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るクッションの正面図で
ある。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1に示されるクッションの使用状態を示す模
式的な断面図である。
【図4】本考案の一実施例に用いる毛皮片の平面図であ
る。
【図5】図4のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 クッション 1a 外包 2 本体部 3〜6 第1〜第4突出部 3a・3b・4a・4b・5a・5b・6a・6b 第
1〜第4突出部におけるテーパ面 11 中材 110 毛皮片 112 毛皮片の毛部

Claims (14)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋状に形成された外包(1a)と、その
    内部に充填された中材(11)とを備えており、全体と
    して略H形状に形成されていることを特徴とするクッシ
    ョン。
  2. 【請求項2】 袋状に形成された外包(1a)と、その
    内部に充填された中材(11)とを備えたクッション
    (1)であって、一方向に延長された本体部(2)と、
    この本体部の両端部近傍に設けられた第1〜第4突出部
    を備え、前記第1突出部(3)は、前記本体部の一端か
    ら、この本体部の延長方向に実質的に直交する方向に延
    長されており、前記第2突出部(4)は、前記本体部の
    他端から、前記第1突出部とほぼ同じ方向に延長されて
    おり、前記第3および第4突出部(5,6)は、それぞ
    れ、前記第1および第2突出部とほぼ反対方向へ向けて
    延長されていることを特徴とするクッション。
  3. 【請求項3】 前記第1突出部および第2突出部の、そ
    の延長方向における長さ(L1)は、前記第3および第
    4突出部の、その延長方向における長さ(L2)と相違
    させられていることを特徴とする請求項2記載のクッシ
    ョン。
  4. 【請求項4】 前記中材は、多数の毛皮片(110)に
    よって構成されていることを特徴とする請求項2記載の
    クッション。
  5. 【請求項5】 前記多数の毛皮片は、幅約4〜10mm
    で長さ約30〜100mmの矩形状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項4記載のクッション。
  6. 【請求項6】 前記外包は、毛部を外側に配置した毛皮
    によって構成されていることを特徴とする請求項2記載
    のクッション。
  7. 【請求項7】 前記外包は、毛部を外側に配置した毛皮
    によって構成されていることを特徴とする請求項4記載
    のクッション
  8. 【請求項8】 前記外包を構成する毛皮の毛足の長さ
    は、約10〜25mmとされていることを特徴とする請
    求項6記載のクッション。
  9. 【請求項9】 前記中材を構成する毛皮片の毛足の長さ
    は、約6〜100mmとされていることを特徴とする請
    求項8記載のクッション。
  10. 【請求項10】 前記第1突出部(3)と前記第2突出
    部(4)との距離(L3)は、使用者の背中における左
    右の肩甲骨どうしの離間距離にほぼ相当する距離に設定
    され、前記第1〜第4突出部の延長方向における全体の
    長さ(L4)は、使用者の腰から肩までの長さにほぼ相
    当する長さに設定されていることを特徴とする請求項2
    記載のクッション。
  11. 【請求項11】 前記第1突出部(3)と前記第2突出
    部(4)との離間距離(L3)は、使用者における左右
    の肩甲骨どうしの離間距離にほぼ相当する距離に設定さ
    れ、前記第1〜第4突出部の延長方向における全体の長
    さ(L4)は、使用者の腰から肩までの長さにほぼ相当
    する長さに設定されていることを特徴とする請求項7記
    載のクッション。
  12. 【請求項12】 前記第1および第2突出部における、
    これらの配列方向に平行な表面には、前記第1および第
    2突出部の先端に進むにつれてこれらの内側方向へ傾斜
    するテーパ面(3a,3b,4a,4b)が形成されて
    いることを特徴とする請求項10記載のクッション。
  13. 【請求項13】 前記第1〜第4突出部における、これ
    らの配列方向に平行な表面には、前記第1〜第4突出部
    の先端に進むにつれてこれらの内側方向へ傾斜するテー
    パ面(3a,3b,4a,4b,5a,5b,6a,6
    b)が形成されていることを特徴とする請求項11記載
    のクッション。
  14. 【請求項14】 前記本体部には、前記第1〜第4突出
    部の配列方向に平行な表面における、前記第1〜第4突
    出部の突出方向における少なくとも1つの端部に、テー
    パ面(21,22,23,24)が形成され、このテー
    パ面は、外側方向に膨らむ断面円弧状に形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載のクッション。
JP1995000810U 1995-02-20 1995-02-20 クッション Expired - Lifetime JP3014955U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995000810U JP3014955U (ja) 1995-02-20 1995-02-20 クッション

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995000810U JP3014955U (ja) 1995-02-20 1995-02-20 クッション

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3014955U true JP3014955U (ja) 1995-08-22

Family

ID=43150542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995000810U Expired - Lifetime JP3014955U (ja) 1995-02-20 1995-02-20 クッション

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3014955U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0237399U (ja) * 1988-09-02 1990-03-12

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0237399U (ja) * 1988-09-02 1990-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101517350B1 (ko) 착석시 바른자세 유도와 안락성을 기대할 수 있는 의자
JP5047155B2 (ja) 人の頭頸部を支持するためのサポート
KR100675262B1 (ko) 기능성 베개
TWM355061U (en) Structure of backrest cushion
KR101555151B1 (ko) 체형교정이 가능한 건강베개
KR20120086754A (ko) 경추 밀착형 기능성 숙면베개
KR101656567B1 (ko) 바로잠베개
KR200485147Y1 (ko) 경추 베개
KR100772167B1 (ko) 보조등받침을 갖는 의자
JP3014955U (ja) クッション
KR200422122Y1 (ko) 요추받이용 의자 등받이
JP3132068U (ja) 枕装置
KR102200425B1 (ko) 자립형 등받이 쿠션
KR200423966Y1 (ko) 브이자 형태의 쐐기가 제공하는 견인력을 이용한 경추안정베개
KR200441285Y1 (ko) 경추베개
CN217730286U (zh) 一种新型记忆棉头枕
JPH11239526A (ja) 角度調節できる椅子用クッション
CN219460713U (zh) 一种靠枕
JP3176695U (ja) クッション
CN214631208U (zh) 一种具有理疗功能的坐垫
CN216875698U (zh) 矫正坐垫
CN219813747U (zh) 一种睡枕
CN219460712U (zh) 一种三翼靠枕
CN213154966U (zh) 一种自主微调节护臂趴睡装置
JP3046399U (ja) 正座用座布団