JP3014668B2 - 眼鏡の丁番機構 - Google Patents
眼鏡の丁番機構Info
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- JP3014668B2 JP3014668B2 JP9310103A JP31010397A JP3014668B2 JP 3014668 B2 JP3014668 B2 JP 3014668B2 JP 9310103 A JP9310103 A JP 9310103A JP 31010397 A JP31010397 A JP 31010397A JP 3014668 B2 JP3014668 B2 JP 3014668B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡の丁番機構、
より詳しくは、面倒なネジ締め調整が必要であった丁番
ネジを一切使用せず、従って、丁番機構のガタ付きなど
の丁番ネジ緩みの問題のない眼鏡の丁番機構に関するも
のである。
より詳しくは、面倒なネジ締め調整が必要であった丁番
ネジを一切使用せず、従って、丁番機構のガタ付きなど
の丁番ネジ緩みの問題のない眼鏡の丁番機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】眼鏡フロント部の左右両端にテンプルを
折畳み自在にヒンジ連結する丁番は、眼鏡の掛け外しな
ど頻繁に回動動作が行なわれる眼鏡部品であり、その回
動性が直接的にテンプルの折畳み操作性に影響を与える
ため、眼鏡の使い勝手を大きく左右する部品でもある。
折畳み自在にヒンジ連結する丁番は、眼鏡の掛け外しな
ど頻繁に回動動作が行なわれる眼鏡部品であり、その回
動性が直接的にテンプルの折畳み操作性に影響を与える
ため、眼鏡の使い勝手を大きく左右する部品でもある。
【0003】しかるに、従来の丁番機構は、眼鏡フロン
ト部の両端のエンドピースの端部とテンプルの基端部と
に各々設けた駒部品同士を、ヒンジ軸としての役割も果
たす丁番ネジによりネジ止め連結して構成されていたた
め、頻繁に繰り返されるテンプル折り畳み動作によるネ
ジ緩みの問題を免れ得ず、眼鏡を長期間使用しているう
ちに丁番機構にガタつきを生ずることが多く、丁番機構
の複雑化、眼鏡製造の省力化、低コスト化を犠牲にし
て、この丁番機構に何らかのネジ緩み防止手段を付加し
なければならなかった。
ト部の両端のエンドピースの端部とテンプルの基端部と
に各々設けた駒部品同士を、ヒンジ軸としての役割も果
たす丁番ネジによりネジ止め連結して構成されていたた
め、頻繁に繰り返されるテンプル折り畳み動作によるネ
ジ緩みの問題を免れ得ず、眼鏡を長期間使用しているう
ちに丁番機構にガタつきを生ずることが多く、丁番機構
の複雑化、眼鏡製造の省力化、低コスト化を犠牲にし
て、この丁番機構に何らかのネジ緩み防止手段を付加し
なければならなかった。
【0004】しかも、従来の丁番機構は、この丁番ネジ
の締め具合いによって、眼鏡の使い勝手を左右するテン
プル開閉抵抗(業界では「アガキ」と俗称されてい
る。)が大きく変動してしまうことになるため、このテ
ンプル開閉抵抗を適度に保つためには、何度かネジ締め
調整を行なわねばならず、その都度、眼鏡小売店等に足
を運ぶのは眼鏡使用者にとっても頗る面倒であった。
の締め具合いによって、眼鏡の使い勝手を左右するテン
プル開閉抵抗(業界では「アガキ」と俗称されてい
る。)が大きく変動してしまうことになるため、このテ
ンプル開閉抵抗を適度に保つためには、何度かネジ締め
調整を行なわねばならず、その都度、眼鏡小売店等に足
を運ぶのは眼鏡使用者にとっても頗る面倒であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の眼鏡
丁番機構に上記の如き難点があったことに鑑みて為され
たもので、面倒なネジ締め調整が必要であった丁番ネジ
を一切使用せず、従って丁番機構のガタ付きなどの丁番
ネジ緩みの問題の全くない眼鏡の丁番機構を提供するこ
とを技術的課題とする。
丁番機構に上記の如き難点があったことに鑑みて為され
たもので、面倒なネジ締め調整が必要であった丁番ネジ
を一切使用せず、従って丁番機構のガタ付きなどの丁番
ネジ緩みの問題の全くない眼鏡の丁番機構を提供するこ
とを技術的課題とする。
【0006】また、本発明の他の技術的課題は、上記課
題に加え、構造簡素で製造省力化、低コスト化を図るこ
とのできる眼鏡の丁番機構を提供することにある。
題に加え、構造簡素で製造省力化、低コスト化を図るこ
とのできる眼鏡の丁番機構を提供することにある。
【0007】更にまた、本発明の他の技術的課題は、上
記課題に加え、適度なテンプル開閉抵抗を得ることがで
き、よりスムーズなテンプル開閉操作を実現できる眼鏡
の丁番機構を提供することにある。
記課題に加え、適度なテンプル開閉抵抗を得ることがで
き、よりスムーズなテンプル開閉操作を実現できる眼鏡
の丁番機構を提供することにある。
【0008】更にまた、本発明の他の技術的課題は、上
記課題に加え、テンプル開閉抵抗を簡単に調節すること
のできる眼鏡の丁番機構を提供することにある。
記課題に加え、テンプル開閉抵抗を簡単に調節すること
のできる眼鏡の丁番機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術的課
題を解決するために、眼鏡フロント部Fの左右両端に設
けられたエンドピースEにテンプルTを折り畳み自在に
ヒンジ連結する眼鏡の丁番機構であって、前記エンドピ
ースEの持出側の端部に設けられ、内周部にレール溝10
が形成された優弧形状のフック部材1と;前記テンプル
Tの基端部に設けられ、フック部材1内へ回動可能に嵌
合されるべき回動体であって、その外周囲の所定位置に
は前記レール溝10の溝奥部に対し回動平面上で点接触状
態で摺動移動する複数の鍔部20が突設された回動部材2
とから構成されているという技術的手段を採用した。
題を解決するために、眼鏡フロント部Fの左右両端に設
けられたエンドピースEにテンプルTを折り畳み自在に
ヒンジ連結する眼鏡の丁番機構であって、前記エンドピ
ースEの持出側の端部に設けられ、内周部にレール溝10
が形成された優弧形状のフック部材1と;前記テンプル
Tの基端部に設けられ、フック部材1内へ回動可能に嵌
合されるべき回動体であって、その外周囲の所定位置に
は前記レール溝10の溝奥部に対し回動平面上で点接触状
態で摺動移動する複数の鍔部20が突設された回動部材2
とから構成されているという技術的手段を採用した。
【0010】また、本発明は、上記課題を解決するため
に、必要に応じて上記手段に加え、優弧形状のフック部
材1と、テンプルTの基端部とが同一平面上に配設され
ており、当該フック部材1の先端部11にテンプルTの基
端部を当接させて回動部材2の回動範囲を制限するとい
う技術的手段を採用した。
に、必要に応じて上記手段に加え、優弧形状のフック部
材1と、テンプルTの基端部とが同一平面上に配設され
ており、当該フック部材1の先端部11にテンプルTの基
端部を当接させて回動部材2の回動範囲を制限するとい
う技術的手段を採用した。
【0011】更にまた、本発明は上記課題を解決するた
めに必要に応じて上記手段に加え、回動部材2にスリッ
ト21を形成し、当該回動部材2に拡径方向へのバネ性を
持たせるという技術的手段を採用した。
めに必要に応じて上記手段に加え、回動部材2にスリッ
ト21を形成し、当該回動部材2に拡径方向へのバネ性を
持たせるという技術的手段を採用した。
【0012】更にまた、本発明は上記課題を解決するた
めに必要に応じて上記手段に加え、回動部材2のスリッ
ト21の狭間に楔手段3を着脱自在に介在せしめるという
技術的手段を採用した。
めに必要に応じて上記手段に加え、回動部材2のスリッ
ト21の狭間に楔手段3を着脱自在に介在せしめるという
技術的手段を採用した。
【0013】更にまた、本発明は上記課題を解決するた
めに必要に応じて上記手段に加え、楔手段3がテーパネ
ジであるという技術的手段を採用した。
めに必要に応じて上記手段に加え、楔手段3がテーパネ
ジであるという技術的手段を採用した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて詳しく説明する。なお、図1は本発明
に係る第一実施形態の丁番機構を適用した眼鏡フレーム
の全体平面図、図2は第一実施形態の丁番機構の分解斜
視図、図3は同丁番機構のテンプル拡開状態の要部平面
図、図4は同丁番機構のテンプル折畳状態の要部平面
図、図5は本発明に係る第二実施形態の丁番機構の分解
斜視図である。
施形態に基づいて詳しく説明する。なお、図1は本発明
に係る第一実施形態の丁番機構を適用した眼鏡フレーム
の全体平面図、図2は第一実施形態の丁番機構の分解斜
視図、図3は同丁番機構のテンプル拡開状態の要部平面
図、図4は同丁番機構のテンプル折畳状態の要部平面
図、図5は本発明に係る第二実施形態の丁番機構の分解
斜視図である。
【0015】『第一実施形態』図1中、符号Fで指示す
るものは、一対のリムR・RがブリッジBにより左右対
称に連結されて成る眼鏡フロント部であり、このフロン
ト部Fの左右両端には各々エンドピースE・Eがロウ付
け接合されている。また、図中、符号Nで指示するもの
は一対のリムR・Rの対向内側部分にロウ付け接合され
た鼻当パッドであり、符号Tで指示するものは耳掛テン
プルである。本実施形態の丁番機構は、エンドピースE
の持出側の端部にテンプルTの基端部を折り畳み自在に
ヒンジ連結するものである。
るものは、一対のリムR・RがブリッジBにより左右対
称に連結されて成る眼鏡フロント部であり、このフロン
ト部Fの左右両端には各々エンドピースE・Eがロウ付
け接合されている。また、図中、符号Nで指示するもの
は一対のリムR・Rの対向内側部分にロウ付け接合され
た鼻当パッドであり、符号Tで指示するものは耳掛テン
プルである。本実施形態の丁番機構は、エンドピースE
の持出側の端部にテンプルTの基端部を折り畳み自在に
ヒンジ連結するものである。
【0016】本実施形態の丁番機構は、図2に示すよう
に、エンドピースEの持出側端部に設けられたフック部
材1と、テンプルTの基端部に設けられ、このフック部
材1へ回動可能に嵌合されるべき回動部材2とから構成
されている。
に、エンドピースEの持出側端部に設けられたフック部
材1と、テンプルTの基端部に設けられ、このフック部
材1へ回動可能に嵌合されるべき回動部材2とから構成
されている。
【0017】本実施形態のフック部材1は、曲げ加工に
よって優弧形状に形成されており、その内周部にはレー
ル溝10が刻設されている。一方、本実施形態の回動部材
2はこの優弧形状のフック部材1の内周に内接する正六
角板形状に形成されており、その外周囲の正六角形の辺
位置には、前記レール溝10内に嵌合可能な3つの弓形の
鍔部20が突設されている。
よって優弧形状に形成されており、その内周部にはレー
ル溝10が刻設されている。一方、本実施形態の回動部材
2はこの優弧形状のフック部材1の内周に内接する正六
角板形状に形成されており、その外周囲の正六角形の辺
位置には、前記レール溝10内に嵌合可能な3つの弓形の
鍔部20が突設されている。
【0018】しかして、この弓形鍔部20をレール溝10内
へ嵌め入れるようにして優弧形状のフック部材1内へ回
動部材2を嵌合すれば、簡単に本実施形態の丁番機構を
組み立てることができるのである(図3及び4参照)。
へ嵌め入れるようにして優弧形状のフック部材1内へ回
動部材2を嵌合すれば、簡単に本実施形態の丁番機構を
組み立てることができるのである(図3及び4参照)。
【0019】このように、本実施形態の丁番機構にあっ
ては、丁番ネジを全く使用することなく極めて簡単な構
成で組み立てることができるので、従来品のように丁番
ネジのネジ緩みに煩わされることがなく、面倒なネジ締
め調整を行なう必要もない。また、従来品のように丁番
機構にネジ緩み防止手段を付加しなくても良いので、眼
鏡製造の省力化、低コスト化を実現できる。
ては、丁番ネジを全く使用することなく極めて簡単な構
成で組み立てることができるので、従来品のように丁番
ネジのネジ緩みに煩わされることがなく、面倒なネジ締
め調整を行なう必要もない。また、従来品のように丁番
機構にネジ緩み防止手段を付加しなくても良いので、眼
鏡製造の省力化、低コスト化を実現できる。
【0020】また、本実施形態の丁番機構にあっては、
図3及び図4中、符号Cで指示するように、回動部材2
の各弓形鍔部20の先端が、レール溝10の溝奥部に対して
回動平面上で点接触した状態で摺動移動することになる
ので、フック部材1と回動部材2との摺動抵抗を小さく
でき、この回動部材2の回動動作が重くなり過ぎること
もなく、適度なテンプル開閉抵抗を得ることができ、よ
りスムーズなテンプル開閉操作を実現できる。
図3及び図4中、符号Cで指示するように、回動部材2
の各弓形鍔部20の先端が、レール溝10の溝奥部に対して
回動平面上で点接触した状態で摺動移動することになる
ので、フック部材1と回動部材2との摺動抵抗を小さく
でき、この回動部材2の回動動作が重くなり過ぎること
もなく、適度なテンプル開閉抵抗を得ることができ、よ
りスムーズなテンプル開閉操作を実現できる。
【0021】更にまた、本実施形態の丁番機構にあって
は、優弧形状のフック部材1とテンプルTの基端部とが
同一平面上に配設されているので、図3に示すように、
フック部材1の先端部11にテンプルTの基端部を当接さ
せることにより回動部材2の回動範囲を制限することが
可能となる。したがって、他の機構を何ら付加すること
なく確実にテンプルTの最大拡開を規制することがで
き、丁番機構の簡素化を実現できるほか、丁番機構の側
方の厚みを大幅に小さくすることが可能となり、極めて
シンプルでスッキリしたデザインの眼鏡フレームを提供
し得る。
は、優弧形状のフック部材1とテンプルTの基端部とが
同一平面上に配設されているので、図3に示すように、
フック部材1の先端部11にテンプルTの基端部を当接さ
せることにより回動部材2の回動範囲を制限することが
可能となる。したがって、他の機構を何ら付加すること
なく確実にテンプルTの最大拡開を規制することがで
き、丁番機構の簡素化を実現できるほか、丁番機構の側
方の厚みを大幅に小さくすることが可能となり、極めて
シンプルでスッキリしたデザインの眼鏡フレームを提供
し得る。
【0022】『第二実施形態』図5に示す、第二実施形
態の丁番機構は、優弧形状のフック部材1内へ嵌合すべ
き回動部材2にスリット21を形成し、このスリット21の
狭間に楔手段3を着脱自在に介在せしめた点に特徴があ
る。他の構成は第1実施形態と同様である。
態の丁番機構は、優弧形状のフック部材1内へ嵌合すべ
き回動部材2にスリット21を形成し、このスリット21の
狭間に楔手段3を着脱自在に介在せしめた点に特徴があ
る。他の構成は第1実施形態と同様である。
【0023】本実施形態の回動部材2には、図5に示す
ように、十文字形状のスリット21が形成されており、回
動部材2それ自体を弾性変形できるようにして回動部材
2に拡径方向へのバネ性を持たせてある。そして、テー
パネジから成る楔手段3を、この十文字形状のスリット
21のクロス部分の雌ネジ22に螺合できるように構成され
ている。
ように、十文字形状のスリット21が形成されており、回
動部材2それ自体を弾性変形できるようにして回動部材
2に拡径方向へのバネ性を持たせてある。そして、テー
パネジから成る楔手段3を、この十文字形状のスリット
21のクロス部分の雌ネジ22に螺合できるように構成され
ている。
【0024】しかして、十文字形状のスリット21を利用
して回動部材2を小さく縮めながら優弧形状のフック部
材1内へ嵌合し、そして、スリット21のクロス部分の雌
ネジ22にテーパネジから成る楔手段3を螺合すれば、頗
る簡単に本実施形態の丁番機構を組み立てることができ
るのである。
して回動部材2を小さく縮めながら優弧形状のフック部
材1内へ嵌合し、そして、スリット21のクロス部分の雌
ネジ22にテーパネジから成る楔手段3を螺合すれば、頗
る簡単に本実施形態の丁番機構を組み立てることができ
るのである。
【0025】このように、本実施形態にあっては、回動
部材2の拡径方向への弾性変形が可能なので、この回動
部材2を優弧形状のフック部材1内へ嵌め込む際には、
この回動部材2自体を小さくすることができ、丁番組み
立て作業をより簡単に行なうことができるのである。
部材2の拡径方向への弾性変形が可能なので、この回動
部材2を優弧形状のフック部材1内へ嵌め込む際には、
この回動部材2自体を小さくすることができ、丁番組み
立て作業をより簡単に行なうことができるのである。
【0026】また、このように回動部材2自体を小さく
変形できるので、丁番組み立て時の優弧形状のフック部
材1の拡げ変形量を少なく済ませることができ、このフ
ック部材1の拡げ変形によるレール溝10の真円からのズ
レを小さくすることが可能となり、この点においてもス
ムーズなテンプル開閉操作が実現できる。
変形できるので、丁番組み立て時の優弧形状のフック部
材1の拡げ変形量を少なく済ませることができ、このフ
ック部材1の拡げ変形によるレール溝10の真円からのズ
レを小さくすることが可能となり、この点においてもス
ムーズなテンプル開閉操作が実現できる。
【0027】更にまた、本実施形態では、スリット21の
狭間に楔手段3を介在せしめているので、レール溝10の
溝奥部と鍔部20との間の十分な点接触圧力を簡単に得る
ことができ、しかも、この得られた点接触圧力を確実に
維持することができる。したがって、丁番組立時のフッ
ク部材1の拡がり変形によって点接触圧力が不足する結
果、回動部材2との摺動抵抗が低下してテンプル開閉が
軽くなり過ぎるという問題もなくなる。
狭間に楔手段3を介在せしめているので、レール溝10の
溝奥部と鍔部20との間の十分な点接触圧力を簡単に得る
ことができ、しかも、この得られた点接触圧力を確実に
維持することができる。したがって、丁番組立時のフッ
ク部材1の拡がり変形によって点接触圧力が不足する結
果、回動部材2との摺動抵抗が低下してテンプル開閉が
軽くなり過ぎるという問題もなくなる。
【0028】更にまた、本実施形態では、この楔手段3
としてネジ山が円錐状になったテーパネジを採用してい
るので、このテーパネジの螺入度合いによって、フック
部材1のレール溝10の溝奥部と鍔部20との点接触圧力を
適宜に調節することができ、眼鏡装着者自らがテンプル
開閉抵抗(アガキ)を調節設定することも簡単にできる
のである。
としてネジ山が円錐状になったテーパネジを採用してい
るので、このテーパネジの螺入度合いによって、フック
部材1のレール溝10の溝奥部と鍔部20との点接触圧力を
適宜に調節することができ、眼鏡装着者自らがテンプル
開閉抵抗(アガキ)を調節設定することも簡単にできる
のである。
【0029】本発明の具体例である実施形態は概ね上記
のように構成されているが本発明はこれら実施形態に限
定されるものではなく「特許請求の範囲」の記載内にお
いて種々の変更が可能である。
のように構成されているが本発明はこれら実施形態に限
定されるものではなく「特許請求の範囲」の記載内にお
いて種々の変更が可能である。
【0030】例えば、上記実施形態においては、デザイ
ン性の観点から回動部材2を正六角板形状に形成してい
るが、勿論これに限定されるものではなく、優弧形状の
フック部材1内に嵌合可能であれば、円板形状などの他
の形状に形成することも可能である。また、この回動部
材2の鍔部20の形状、形成位置、形成数等についても種
々の設計変更が可能であり、当該鍔部20とレール溝10の
溝奥部とが回動平面において点接触状態で摺動可能であ
れば足りる。更にまた、回動部材2のスリット21の形
状、形成位置等についても、丁番組み立ての容易さや、
デザイン等を考慮して種々の設計変更が可能である。
ン性の観点から回動部材2を正六角板形状に形成してい
るが、勿論これに限定されるものではなく、優弧形状の
フック部材1内に嵌合可能であれば、円板形状などの他
の形状に形成することも可能である。また、この回動部
材2の鍔部20の形状、形成位置、形成数等についても種
々の設計変更が可能であり、当該鍔部20とレール溝10の
溝奥部とが回動平面において点接触状態で摺動可能であ
れば足りる。更にまた、回動部材2のスリット21の形
状、形成位置等についても、丁番組み立ての容易さや、
デザイン等を考慮して種々の設計変更が可能である。
【0031】
【発明の効果】以上、実施形態をもって説明したとお
り、本発明に係る丁番機構にあっては、丁番ネジを全く
使用することなく極めて簡単な構成で組み立てることが
できるので、従来品のように丁番ネジのネジ緩みに煩わ
されることがなく、面倒なネジ締め調整を行なう必要も
ない。また、従来品のように丁番機構にネジ緩み防止手
段を付加しなくても良いので、眼鏡製造の省力化、低コ
スト化を実現できる。
り、本発明に係る丁番機構にあっては、丁番ネジを全く
使用することなく極めて簡単な構成で組み立てることが
できるので、従来品のように丁番ネジのネジ緩みに煩わ
されることがなく、面倒なネジ締め調整を行なう必要も
ない。また、従来品のように丁番機構にネジ緩み防止手
段を付加しなくても良いので、眼鏡製造の省力化、低コ
スト化を実現できる。
【0032】また、回動部材の鍔部の先端が、レール溝
の溝奥部に対し回動平面上で点接触状態で摺動移動する
ことになるので、フック部材と回動部材との摺動抵抗を
小さくでき、適度なテンプル開閉抵抗を得ることがで
き、よりスムーズなテンプル開閉操作を実現できる。
の溝奥部に対し回動平面上で点接触状態で摺動移動する
ことになるので、フック部材と回動部材との摺動抵抗を
小さくでき、適度なテンプル開閉抵抗を得ることがで
き、よりスムーズなテンプル開閉操作を実現できる。
【0033】更にまた、必要に応じて、優弧形状のフッ
ク部材とテンプルの基端部とを同一平面上に配設すれ
ば、フック部材の先端部にテンプルの基端部を当接させ
ることによって回動部材の回動範囲を制限することが可
能となる。他の機構を付加することなく確実にテンプル
の最大拡開を規制することができ、丁番機構の簡素化を
実現できるほか、丁番機構の側方の厚みを大幅に小さく
することが可能となり、極めてシンプルでスッキリした
デザインの眼鏡フレームを提供し得る。
ク部材とテンプルの基端部とを同一平面上に配設すれ
ば、フック部材の先端部にテンプルの基端部を当接させ
ることによって回動部材の回動範囲を制限することが可
能となる。他の機構を付加することなく確実にテンプル
の最大拡開を規制することができ、丁番機構の簡素化を
実現できるほか、丁番機構の側方の厚みを大幅に小さく
することが可能となり、極めてシンプルでスッキリした
デザインの眼鏡フレームを提供し得る。
【0034】更にまた、必要に応じて、回動部材にスリ
ットを形成し、このスリットの狭間にテーパネジから成
る楔手段を介在させれば、丁番組み立て作業がより簡単
になり、眼鏡装着者自らがテンプル開閉抵抗(アガキ)
を適宜に調節設定することも可能となる。
ットを形成し、このスリットの狭間にテーパネジから成
る楔手段を介在させれば、丁番組み立て作業がより簡単
になり、眼鏡装着者自らがテンプル開閉抵抗(アガキ)
を適宜に調節設定することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の丁番機構を適用した眼鏡フレー
ムの全体平面図である。
ムの全体平面図である。
【図2】第一実施形態の丁番機構の分解斜視図である。
【図3】同丁番機構のテンプル拡開状態の要部平面図で
ある。
ある。
【図4】同丁番機構のテンプル折畳状態の要部平面図で
ある。
ある。
【図5】本発明に係る第二実施形態の丁番機構の分解斜
視図である。
視図である。
F 眼鏡フロント部 E エンドピース T テンプル 1 フック部材 10 レール溝 2 回動部材 20 鍔部 21 スリット 3 楔手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 5/22
Claims (5)
- 【請求項1】 眼鏡フロント部Fの左右両端に設けられ
たエンドピースEにテンプルTを折り畳み自在にヒンジ
連結する眼鏡の丁番機構であって、 前記エンドピースEの持出側の端部に設けられ、内周部
にレール溝10が形成された優弧形状のフック部材1と;
前記テンプルTの基端部に設けられ、フック部材1内へ
回動可能に嵌合されるべき回動体であって、その外周囲
の所定位置には前記レール溝10の溝奥部に対し回動平面
上で点接触状態で摺動移動する複数の鍔部20が突設され
た回動部材2とから構成されていることを特徴とする眼
鏡の丁番機構。 - 【請求項2】 優弧形状のフック部材1とテンプルTの
基端部とが同一平面上に配設されており、当該フック部
材1の先端部11にテンプルTの基端部を当接させて回動
部材2の回動範囲を制限したことを特徴とする請求項1
記載の眼鏡の丁番機構。 - 【請求項3】 回動部材2にスリット21を形成し、当該
回動部材2に拡径方向へのバネ性を持たせたことを特徴
とする請求項1又は請求項2記載の眼鏡の丁番機構。 - 【請求項4】 回動部材2のスリット21の狭間に楔手段
3を着脱自在に介在せしめたことを特徴とする請求項3
記載の眼鏡の丁番機構。 - 【請求項5】 楔手段3がテーパネジであることを特徴
とする請求項4記載の眼鏡の丁番機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9310103A JP3014668B2 (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 眼鏡の丁番機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9310103A JP3014668B2 (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 眼鏡の丁番機構 |
Publications (2)
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ID=18001226
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-
1997
- 1997-11-12 JP JP9310103A patent/JP3014668B2/ja not_active Expired - Lifetime
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