JP3014502U - 吐瀉物処理用袋 - Google Patents
吐瀉物処理用袋Info
- Publication number
- JP3014502U JP3014502U JP1995000493U JP49395U JP3014502U JP 3014502 U JP3014502 U JP 3014502U JP 1995000493 U JP1995000493 U JP 1995000493U JP 49395 U JP49395 U JP 49395U JP 3014502 U JP3014502 U JP 3014502U
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- JP
- Japan
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- bag
- transparent film
- layer
- sheet
- pulp layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸水性および蒸気通気性を備え吐瀉物を簡
便、かつ安全に処理することのできる吐瀉物処理用袋を
提供すること。 【構成】 不織布層11とパルプ層12とからなる複層
シート10と、防水性および光透過性を有するとともに
複層シート10のパルプ層12の外側に多数の部分接着
部16を介して接着された透明フィルム15と、からな
る多層シート20を用い透明フィルム15を外側にして
袋体1Aを形成し、部分接着部16は、透明フィルム1
5を貫通する多数の蒸気通気孔17を有し、袋体1Aの
開口部6にシールファスナー8を備えてなることを特徴
とする。
便、かつ安全に処理することのできる吐瀉物処理用袋を
提供すること。 【構成】 不織布層11とパルプ層12とからなる複層
シート10と、防水性および光透過性を有するとともに
複層シート10のパルプ層12の外側に多数の部分接着
部16を介して接着された透明フィルム15と、からな
る多層シート20を用い透明フィルム15を外側にして
袋体1Aを形成し、部分接着部16は、透明フィルム1
5を貫通する多数の蒸気通気孔17を有し、袋体1Aの
開口部6にシールファスナー8を備えてなることを特徴
とする。
Description
【0001】
本考案は病院等における患者の吐瀉物の一時的保持および滅菌のための吐瀉物 処理用袋に関する。
【0002】
従来、吐瀉物の一時的保持および滅菌のための処理用袋は、一般には、ポリプ ロピレンフィルム等の樹脂フィルム製袋が用いられている。
【0003】
しかし、このような従来の吐瀉物処理用袋においては、吸水性がなく、吐瀉物 収容された液状物がそのまま保持されるため、取扱いに極めて注意を要するとい う問題があった。
【0004】 また、オートクレーブによる高圧蒸気滅菌時に、樹脂フィルム製の袋体が密着 するため、袋体内の滅菌が不十分となるおそれがあり、袋体の蒸気通気性の確保 が望まれていた。
【0005】 この考案は上記問題を解決するためになされたものであり、吸水性および蒸気 通気性を備え、吐瀉物を簡便かつ十分に処理することのできる吐瀉物処理用袋を 提供することを目的とするものである。
【0006】
この考案は上記目的を達成するためになされたものであり、 本考案の吐瀉物処理用袋は、不織布層とパルプ層とからなる複層シートと、防 水性および光透過性を有するとともに前記複層シートのパルプ層の外側に多数の 部分接着部を介して接着された透明フィルムと、からなる多層シートを用い前記 透明フィルムを外側にして袋体を形成し、前記部分接着部は、前記透明フィルム を貫通する多数の蒸気通気孔を有し、前記袋体の開口部にシールファスナーを備 えてなることを特徴とする吐瀉物処理用袋である。
【0007】 また、不織布層とパルプ層とからなる複層シートと、防水性および光透過性を 有するとともに前記複層シートのパルプ層の外側に多数の部分接着部を介して接 着された透明フィルムと、からなる多層シートを用い前記透明フィルムを外側に して袋体を形成し、前記部分接着部は、前記透明フィルムを貫通する多数の蒸気 通気孔を有してなることを特徴とする吐瀉物処理用袋である。
【0008】
この考案は上記のように構成されたものであり、吐瀉物処理用袋に収容された 吐瀉物は、その中の液状物が、不織布層を通過してパルプ層内に浸透し収容保持 される。これにより、袋体内には吐瀉物中の固形物が残留する。
【0009】 また、オートクレーブ滅菌時に、オートクレーブの高圧蒸気は、部分接着部の 蒸気通気孔を通って袋体内に出入して吐瀉物の滅菌を行う。
【0010】 また、シールファスナーは、袋体を封緘して吐瀉物を安全に収容する。
【0011】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】 図1は、この考案の一実施例の吐瀉物処理用袋の斜視図、図2は多層シートの 部分拡大断面図である。
【0013】 図1において、Aは吐瀉物処理用袋(以下、単に処理用袋と略称する)であり 、処理用袋Aは、複層シート10と、その外側に多数の部分接着部16を介して 接着された透明フィルム15とからなる多層シート20を用いて袋体1Aを形成 し、部分接着部16は多数の蒸気通気孔17を有し、袋体1Aの開口部6にはシ ールファスナー8を備えて構成されている。
【0014】 多層シート20を構成する複層シート10は、不織布層11とパルプ層12と からなり、両者の一面同士が熱溶着されて一体的に接着されている。
【0015】 不織布層11は、実施例ではポリエチレンとポリプロピレンの超極細繊維のメ ルトブローン式不織布からなり、目付として5〜8g/m2 程度のものが好適で ある。また、パルプ層12は、坪量13〜40g/m2 程度の吸水紙が好適であ る。
【0016】 また透明フィルム15は、厚さが10〜40μm程度、実施例では15μmの ポリエチレンテレフタレートフィルムからなり、袋体1Aの全面に形成された多 数の部分接着部16において、接着用皮膜14を介して複層シート10のパルプ 層12に接着されている。なお、接着用皮膜14は光透過性を有するポリエチレ ンフィルムからなり、厚さが10μm程度に形成されている。
【0017】 部分接着部16は、加熱されたプレスロール(図示せず)により加圧接着され ており、プレスロールの接着用突起に対応した形状(例えば、図1で示す四角形 )で、透明フィルム15が接着用皮膜14を介して複層シート10に接着され、 部分接着部16には、透明フィルム15,接着用皮膜14を貫通する微細な蒸気 通気孔17が形成されている。
【0018】 また、部分接着部16の周囲には、パルプ層12と接着用皮膜14との間に空 気層部18が形成され、透明フィルム15と接着用皮膜14との間に空気層部1 9が形成されている。なお、空気層部18,19は表裏対称的に形成されており 、部分接着部16は、幾何学的模様,またはマーク,文字等の自在な形状の反復 模様として形成することができる。
【0019】 このように構成された多層シート20を用い袋体1Aが形成される。袋体1A は、多層シート20の不織布層11側を内側にして、左右のひだ部2,2を経て 背面側の背面シール部3でシールされ、底面シール部4で底面がシールされて袋 体形成されている。
【0020】 この袋体1Aの上方開口部6には、開口部6を封緘可能な突条部8a,溝状部 8bからなるシールファスナー8が接着されて処理用袋Aが形成される。
【0021】 このように構成された処理用袋Aは、例えば、液状物,固形物が混合した吐瀉 物の収容に供される。
【0022】 処理用袋Aに収容された吐瀉物は、開口部6のシールファスナー8の封緘によ り、安全に収容され一時保存される。このように吐瀉物は多数の空気層部18, 19に包まれて、透明フィルム15の外気遮断性とともに熱放散が抑制される。 また、吐瀉物の液状物は、不織布層11を通過してパルプ層12内に溜まるか、 空気層部18内に保留され、処理用袋A内、すなわち不織布層11の内側には固 形物のみが残留する。処理用袋A内に残留分離された固形物は、シールファスナ ー8の開放により視認でき、患者の症状判断を助けることができる。
【0023】 また、オートクレーブ滅菌時には、オートクレーブの高圧蒸気が、封緘状態の 処理用袋Aの部分接着部16の蒸気通気孔17を通り、複層シート10を透過し て処理用袋A内に到達する。そして、処理用袋A内を所要の温度に加熱し、吐瀉 物の滅菌を行い、さらに蒸気通気孔17を通って排出される。このとき、処理用 袋A内の細菌は、複層シート10により外部への排出を阻出される。
【0024】 なお、上記袋体1Aの開口部6に設けられたシールファスナー8を省略した処 理用袋を構成してもよい。この処理用袋においては、開口部6は別体のクリップ を用いて封緘が行われ、上述の処理用袋Aと同様の作用、効果を奏する。
【0025】 なお、袋体1Aの形式は、側面シール形、角底形等、任意の形式をとり得るこ とは勿論である。
【0026】
この考案による吐瀉物処理用袋は以上のような構成よりなるものであり、袋体 の内側を形成する複層シートのパルプ層により、収容された吐瀉物の液状物を吸 収するので、吐瀉物中の固形物を簡便に分離保持することができる。
【0027】 また、シールファスナーは、袋体の開口部を簡便に封緘して、吐瀉物が収容さ れた処理用袋の取扱いを容易にするとともに、処理の安全性が確保される。
【0028】 また、オートクレーブ滅菌時に、オートクレーブの高圧蒸気が蒸気通気孔を通 って袋体内に出入して、吐瀉物の滅菌を確実に行うことができる効果を奏する。
【図1】本考案による吐瀉物処理用袋の一実施例の斜視
図。
図。
【図2】多層シートの部分拡大断面図。
A 吐瀉物処理用袋 1A 袋体 6 開口部 8 シールファスナー 10 複層シート 15 透明シート 16 部分接着部 17 蒸気通気孔 20 多層シート
Claims (2)
- 【請求項1】 不織布層とパルプ層とからなる複層シー
トと、防水性および光透過性を有するとともに前記複層
シートのパルプ層の外側に多数の部分接着部を介して接
着された透明フィルムと、からなる多層シートを用い前
記透明フィルムを外側にして袋体を形成し、 前記部分接着部は、前記透明フィルムを貫通する多数の
蒸気通気孔を有し、 前記袋体の開口部にシールファスナーを備えてなること
を特徴とする吐瀉物処理用袋。 - 【請求項2】 不織布層とパルプ層とからなる複層シー
トと、防水性および光透過性を有するとともに前記複層
シートのパルプ層の外側に多数の部分接着部を介して接
着された透明フィルムと、からなる多層シートを用い前
記透明フィルムを外側にして袋体を形成し、 前記部分接着部は、前記透明フィルムを貫通する多数の
蒸気通気孔を有してなることを特徴とする吐瀉物処理用
袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995000493U JP3014502U (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 吐瀉物処理用袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995000493U JP3014502U (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 吐瀉物処理用袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3014502U true JP3014502U (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=43150105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995000493U Expired - Lifetime JP3014502U (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 吐瀉物処理用袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3014502U (ja) |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP1995000493U patent/JP3014502U/ja not_active Expired - Lifetime
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