JP3014070U - 感染性廃棄物の溶融包み込み装置 - Google Patents
感染性廃棄物の溶融包み込み装置Info
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- JP3014070U JP3014070U JP1994010911U JP1091194U JP3014070U JP 3014070 U JP3014070 U JP 3014070U JP 1994010911 U JP1994010911 U JP 1994010911U JP 1091194 U JP1091194 U JP 1091194U JP 3014070 U JP3014070 U JP 3014070U
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- Japan
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- plastic
- waste
- injection needle
- melting
- disposable
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 感染性廃棄物等を発生施設で簡単、安全かつ
確実な廃棄処理を行い、その処理された廃棄物が誰にで
も目視で処理確認が出来ることによって、一般産業廃棄
物として埋立て可能なものにすることである。 【構成】 使い捨てアルミホイル等にプラスチック原料
粒と共に、廃棄注射針、メス、ガラス、注射器及び輸
血、点滴用具等を投入して、アルミホイルごと電熱器の
鍋に入れ、加温し、プラスチックが溶けると注射針やガ
ラス等はプラスチックに包み込まれて外に出ない。更に
プラスチックの溶解温度は200℃を越え、保持時間も
20分以上であるため、現在知られている如何なる病原
体も死滅する。これを冷却固形化して廃棄する。
確実な廃棄処理を行い、その処理された廃棄物が誰にで
も目視で処理確認が出来ることによって、一般産業廃棄
物として埋立て可能なものにすることである。 【構成】 使い捨てアルミホイル等にプラスチック原料
粒と共に、廃棄注射針、メス、ガラス、注射器及び輸
血、点滴用具等を投入して、アルミホイルごと電熱器の
鍋に入れ、加温し、プラスチックが溶けると注射針やガ
ラス等はプラスチックに包み込まれて外に出ない。更に
プラスチックの溶解温度は200℃を越え、保持時間も
20分以上であるため、現在知られている如何なる病原
体も死滅する。これを冷却固形化して廃棄する。
Description
【0001】
感染性廃棄物の出る病院、診療所、衛生検査所、助産所、動物の診療、試 験研究機関及び処理業者、取扱市町村等に於いて、簡易、安全、正確、安価 な処理装置が必要である。
【0002】
感染性廃棄物処理として法令に基づくマニュアルは以下のとおりである。 1 焼却設備を用いて十分焼却する方法。 2 溶融設備を用いて十分溶融する方法。 3 高圧蒸気滅菌装置を用いて滅菌する方法。 4 乾熱滅菌装置を用いて滅菌する方法。 5 煮沸。15分以上。 6 消毒。B型肝炎ウイルスに有効な方法であること。 以上がマニュアルに指示された法令通知であり、政令、省令、告示等が当 該改正として平成4年7月以降施行されている。
【0003】
従来の技術の何れも専門的知識を必要とし、更にこれらの確認及び検証を行 わないと、廃棄物を見ただけでは処理済みや安全を確認出来ない。
【0004】
本発明は単なる目視によって廃棄物処理の安全性と確実性を確認する方法を 研究した。
【0005】
病院等で使用廃棄されるもののうち、血液等の付着した注射針、注射器、ガ ラス、メス及び輸血、点滴等の容器等を、現状の金属盆等に入れないで図1の 如く使い捨てアルミ容器(台所使用のアルミホイルは厚さ0.02mm)に投 げ込み、図2の電気コンロ上の鍋に入れて加温するとプラスチックが溶解して 図3のように注射針が沈下する。これを冷却して、アルミ容器と共に図4のよ うに段ボール箱等に入れる。その大きさがφ15cm以下であれば一般産業廃 棄物として埋立てが出来る。
【0006】
表1の実施例の如く202℃〜232℃の範囲でテストを行った。 冷却は10分程度。 表1の試料1、試料2で、230℃付近では注射針の穴迄プラスチック溶液 が入り込んでいることが確認された。 試料3では処理作業を更に簡単にするためポリ袋に入れたまま加熱した。 試料4では少量の処理をされる医院等でも使用できるように、同じ溶体が複 数回使用可能かについてのテストを行い、増量材として注射針のケースも利用 した。これにより、何回でも加温溶融して注射針等の追加処理が出来ることが 確認された。 試料1及び試料2の加温温度と時間曲線を図5に示す。 更にテスト結果を検討すると、図5ので電熱体の表面温度は285℃で あり、プラスチック溶液温度の232℃はやや高温すぎると考察されるので、 電熱体の表面温度は約260℃程度が好ましい。これで電熱器を長時間通電し たままで放置しても表2の物質の発火点から見て火災の心配は少ない。
【0007】
1 100%滅菌したことが、目視で誰にでも判る。 2 廃棄器具(プラスチック)の容積を著しく小さくできる。 3 廃棄注射針や血液等の移し替えによる怪我等のトラブルが少なくなる。 4 軽便器具であるから処理場の近くに置いて随時処理すれば、血液腐敗や病 原菌等の増殖の心配が少なくなる 5 有害な心配のある各種の液も流れ出す等の危険がない。 6 注射針、メス、ガラス等は溶液中に包み込んでいるため安全であり、大き さをφ15cm以下とすることで、一般産業廃棄物として埋立処理できる。
【提出日】平成7年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
感染性廃棄物の出る病院、診療所、衛生検査所、助産所、動物の診療、試 験研究機関及び処理業者、取扱市町村等に於いて、簡易、安全、正確、安価 な処理装置が必要である。
【0002】
感染性廃棄物処理として法令に基づくマニュアルは以下のとおりである。 1 焼却設備を用いて十分焼却する方法。 2 溶融設備を用いて十分溶融する方法。 3 高圧蒸気滅菌装置を用いて滅菌する方法。 4 乾熱滅菌装置を用いて減菌する方法。 5 煮沸。15分以上。 6 消毒。B型肝炎ウイルスに有効な方法であること。 以上がマニュアルに指示された法令通知であり、政令、省令、告示等が当 該改正として平成4年7月以降施行されている。
【0003】
従来の技術の何れも専門的知識を必要とし、更にこれらの確認及び検証を 行わないと、廃棄物を見ただけでは処理済みや安全を確認出来ない。
【0004】
本発明は単なる目視によって廃棄物処理の安全性と確実性を確認する方法 を研究した。
【0005】
病院等で使用廃棄されるもののうち、血液等の付着した注射針、注射器、 ガラス、メス及び輸血、点滴等の容器等を、現状の金属盆等に入れないで図 1の如く使い捨てアルミ容器(台所使用のアルミホイルは厚さ0.02mm )に投げ込み、図2の電気コンロ上の鍋に入れて加温するとプラスチックが 溶解して図3のように注射針が沈下する。これを冷却して、アルミ容器と共 に図4のように段ボール箱等に入れる。その大きさがφ15cm以下であれ ば一般産業廃棄物として埋立てが出来る。
【0006】
表1の実施例の如く202℃〜232℃の範囲でテストを行った。 冷却は10分程度。 表1の試料1、試料2で、230℃付近では注射針の穴迄プラスチック溶 液が入り込んでいることが確認された。 試料3では処理作業を更に簡単にするためポリ袋に入れたまま加熱した。 試料4では少量の処理をされる医院等でも使用できるように、同じ溶体が 複数回使用可能かについてのテストを行い、増量材として注射針のケースも 利用した。これにより、何回でも加温溶融して注射針等の追加処理が出来る ことが確認された。 試料1及び試料2の加温温度と時間曲線を図5に示す。 更にテスト結果を検討すると、図5ので電熱体の表面温度は285℃で あり、プラスチック溶液温度の232℃はやや高温すぎると考察されるので 、電熱体の表面温度は約260℃程度が好ましい。これで電熱器を長時間通 電したままで放置しても表3の物質の発火点から見て火災の心配は少ない。
【0007】
1 100%滅菌したことが、目視で誰にでも判る。 2 廃棄器具(プラスチック)の容積を著しく小さくできる。 3 廃棄注射針や血液等の移し替えによる怪我等のトラブルが少なくなる。 4 軽便器具であるから処理場の近くに置いて随時処理すれば、血液腐敗や 病原菌等の増殖の心配が少なくなる。 5 有害な心配のある各種の液も流れ出す等の危険がない。 6 注射針、メス、ガラス等は溶液中に包み込んでいるため安全であり、大 きさをφ15cm以下とすることで、一般産業廃棄物として埋立処理でき る。
【0008】
【表1】
【図1】 使い捨てアルミ容器の断面図
【図2】 加温部及びアルミホイルの断面図
【図3】 プラスチツク溶融状態の断面図
【図4】 箱詰めの断面図
【図5】 プラスチック溶解曲線
【表1】 プラスチック溶融テスト表 ただし( )は電熱器のつまみノッチ位置。
【表2】 融解開始温度表
【表3】 物質の発火点表(理科年表)
1 プラスチックビレット(原料粒) 2 廃棄注射針 3 廃棄注射器等 4 使い捨てアルミ容器 5 加温鍋 6 電熱器 7 溶融プラスチック 8 冷却固形化した溶融プラスチック 9 段ボール箱等運搬使い捨てケース 10 電熱体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 感染性廃棄物の溶融包み込み装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 使い捨てアルミ容器の断面図
【図2】 加温部及びアルミホイルの断面図
【図3】 プラスチツク溶融状態の断面図
【図4】 箱詰めの断面図
【図5】 プラスチック溶解曲線
【符号の説明】 1 プラスチックビレット(原料粒) 2 廃棄注射針 3 廃棄注射器等 4 使い捨てアルミ容器 5 加温鍋 6 電熱器 7 溶融プラスチック 8 冷却固形化した溶融プラスチック 9 段ボール箱等運搬使い捨てケース 10 電熱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B09B 3/00
Claims (2)
- 【請求項1】 感染性廃棄物をプラスチック溶液に包み
込んで滅菌と廃棄物の顕著な減量を図る溶融処理装置 - 【請求項2】 病室巡回、往診等の場合、アルミ容器に
直接注射針、注射器、点滴容器等を投入、移動し処理装
置で溶融処理を行う。小量移動且つ複数回使用可能な使
い捨てアルミ容器形溶融器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994010911U JP3014070U (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 感染性廃棄物の溶融包み込み装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994010911U JP3014070U (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 感染性廃棄物の溶融包み込み装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3014070U true JP3014070U (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=43149693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994010911U Expired - Lifetime JP3014070U (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 感染性廃棄物の溶融包み込み装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3014070U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011056221A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Ucom:Kk | 使用済み注射器処理システム |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP1994010911U patent/JP3014070U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011056221A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Ucom:Kk | 使用済み注射器処理システム |
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