JP3013903U - 角型１８ｌ溶接金属缶用缶胴溶接部先端加工部分割れ検査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 角型１８Ｌ溶接金属缶連続高速製造ラインに
おいて、サイドシーム溶接缶胴の上下四周縁部の折曲げ
加工時の溶接部先端加工部分の加工割れの欠陥を高速で
確実に検知して排除し、天地板取付け後の密封性の欠如
のない高品質の角型１８Ｌ溶接金属缶を効率よく高速で
提供する。 【構成】 角型１８Ｌ溶接金属缶連続高速製造ラインに
おける連続走行溶接缶胴の折曲げ加工溶接部先端加工部
分に対向し、該溶接部先端加工部分から一定の距離を置
いて配置され、順次高速撮影してそれぞれ画像を形成す
る高速撮影カメラおよび該カメラに対応して予め設定さ
れ、該画像を順次検知する画像メモリーよりなり、好ま
しくは、さらに該カメラに対向し、該溶接部先端加工部
分から一定の距離を置いて配置された面照明ライトガイ
ドであって、該溶接部先端加工部分を照明する照明手段
をさらに備えてなる角型１８Ｌ溶接金属缶用缶胴溶接部
先端加工部分割れ検査装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、サイドシーム溶接式角型１８Ｌ金属缶用缶胴の上下四周縁部折曲げ 加工時の溶接サイドシーム部先端加工部分の割れ検査装置に関し、詳しくは角型 １８Ｌ溶接金属缶連続高速製造ラインにおける連続走行溶接サイドシーム缶胴の 天地板巻締め用上下四周縁部折曲げ加工後の溶接部先端加工部分の加工割れ状態 の高速検査装置に関する。

【０００２】

【従来の技術およびその課題】

近時１８Ｌ金属缶製造技術の進歩および能率化対策の結果、高速連続生産ライ ンによる製造が一般化されつつあり、それに伴いシーム溶接缶胴の天地板巻締接 合の為の缶胴上下端縁の折曲げ加工も過酷な条件の高速化が図られ、時に高温処 理を受けた溶接部先端加工部分の加工割れが生じ、天地板巻締部の密封性欠如の 原因となっている。

【０００３】 特に一般食料品、化学薬品、塗料などに使用される角型１８Ｌ金属缶の場合、 内容物の変質、蒸発、洩れ等の原因となり大きなクレームの対象となっている。 従来この対策としては監視検査員の増員による目視強化及び製缶後の密封性検 査による方法が一般的であり、何れも不完全対策であり又製造コストの上昇の原 因となっている。

【０００４】 本考案は、現在の連続製造ラインの高速化に十分に対応しうる高速精密画像解 析処理方法により、上記の角型１８Ｌ金属缶用溶接缶胴上下縁部折曲げ加工後の 加工割れの欠陥を確実に検知し、この欠陥中間製品を排除し高品質の最終製品を 提供する事を目的としている。

【０００５】 本考案は角型１８Ｌ溶接金属缶連続高速製造ラインにおける連続走行溶接缶胴 の折曲げ加工溶接部先端加工部分に対向し、該溶接部先端加工部分から一定の距 離を置いて配置され、順次高速撮影してそれぞれ画像を形成する高速撮影カメラ および該カメラに対応して予め設定され、該画像を順次検知する画像メモリーよ りなり、好ましくは、さらに該カメラに対向し、該溶接部先端加工部分から一定 の距離を置いて配置された面照明ライトガイドであって、該溶接部先端加工部分 を照明する照明手段をさらに備えてなる角型１８Ｌ溶接金属缶用缶胴溶接部先端 加工部分割れ検査装置を提供するものである。

【０００６】 本考案において、角型１８Ｌ溶接金属缶は一般食料品、塗料、接着剤、表面処 理剤、染料、化学薬品、洗剤、石油類、溶剤その他公知のものに使用される。

【０００７】 本考案の高速撮影カメラは、角型１８Ｌ金属溶接缶連続高速製造ラインにおけ る連続走行上下縁部折曲げ加工溶接缶胴の溶接部先端加工部分に対向し、該溶接 部先端加工部分から一定の距離をおいて不動の位置に配置されている。尚上記の 距離は通常２５０〜３５０ｍｍの範囲である。

【０００８】 本考案の高速撮影カメラは連続走行検査部分に対応して断続的に同期撮影する 為公知の光電センサーを用い、電子シャッターを設置した機種を用いる事が望ま しくその撮影所要時間は４００ミリ秒／件以上である。

【０００９】 本考案に用いられる画像メモリーは、前記高速撮影によって形成された画像を 順次検知するもので従来公知のものを使用することが可能であり、該画像メモリ ーの検知所要時間は２００ミリ秒／件以上である。

【００１０】 本考案において、前記高速撮影カメラに対向し、前記溶接部先端加工部分から 一定の距離を置いて、該溶接部先端加工部分を照明する照明手段をさらに設ける ことが好ましく、均一な照度が得られ鮮明な画像を形成することができる点で該 照明手段として公知の面照明ライトガイドを使用するのが特に好ましい。

【００１１】

【考案の効果】 角型１８Ｌ溶接金属缶連続高速製造ラインにおいて、缶胴溶接部先端加工部分 の加工割れの欠陥を高速で確実に検知して排除し、密封性の欠如のない高品質の 角型１８Ｌ溶接金属缶が効率良く高速で得られる。

【００１２】

【実施例】

以下添付図面を参照し、実施例により本考案をさらに詳しく説明する。

【００１３】 実施例１ アーム（図示せず）で搬送用ベルトコンベア１上に固定され、連続搬送状態の 予め形成された角型１８Ｌ溶接金属缶用サイドシーム溶接缶胴であって、その四 周縁部を折り曲げ加工し、溶接部３の先端加工部分４を有する缶胴試料２の先端 加工部分４に対向して図１に示されるようにその斜上方３００ｍｍの距離を置い てレンズの焦点距離ｆ＝５０ｍｍ、視野３６ｍｍ×４３ｍｍ、および分解能０． １５ｍｍ／ドットの電子シャッタータイプの高速撮影カメラ５をフロアに取付け 、移動試料２の位置に同期して光電センサーを使用して高速撮影する。尚、照明 は試料２の溶接部先端加工部分４に対向してカメラ５の反対位置２００ｍｍの距 離に付設したモリテックス製面照明ライトガイド６よりの該溶接部３の先端加工 部分４の透過光を利用し、これを高速撮影し、上記カメラ５に対応する画像メモ リー（図示せず）を使用して形成された画像を検知した。検知限度は割れ巾０． １０ｍｍであり、検知所要時間は２００ミリ秒／件以上である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の好ましい１態様を説明するための前方
側面図である。

【符号の説明】

１ 搬送用ベルトコンベア ２ 缶胴試料 ３ 溶接部 ４ 溶接部先端加工部分 ５ 高速撮影カメラ ６ 面照明ライトガイド

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 角型１８Ｌ溶接金属缶連続高速製造ライ
   ンにおける連続走行溶接缶胴の折曲げ加工溶接部先端加
   工部分に対向し、該溶接部先端加工部分から一定の距離
   を置いて配置され、順次高速撮影してそれぞれ画像を形
   成する高速撮影カメラおよび該カメラに対応して予め設
   定され、該画像を順次検知する画像メモリーよりなる角
   型１８Ｌ溶接金属缶用缶胴溶接部先端加工部分の割れ検
   査装置。
2. 【請求項２】 該検査装置が、該カメラに対向し、該溶
   接部先端加工部分から一定の距離を置いて配置された面
   照明ライトガイドよりなり、該溶接部先端加工部分を照
   明する照明手段をさらに備えてなる請求項１記載の装
   置。