JP3013754B2 - スパイダの検査装置 - Google Patents

スパイダの検査装置

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JP3013754B2
JP3013754B2 JP7130558A JP13055895A JP3013754B2 JP 3013754 B2 JP3013754 B2 JP 3013754B2 JP 7130558 A JP7130558 A JP 7130558A JP 13055895 A JP13055895 A JP 13055895A JP 3013754 B2 JP3013754 B2 JP 3013754B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • F16D3/2055Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints

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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ドライブシャ
フトに装着される等速ジョイントのスパイダを構成する
軸受やローラ、リテーナ、クリップ等の装着状態を検査
するスパイダの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に車両のフロントアクスルを表す一
部切欠斜視、図10にドライブシャフト組付部の断面、
図11に等速ジョイントのスパイダの正面視、図12に
図11のXII−XII断面を示す。
【0003】図9及び図10に示すように、ドライブシ
ャフト11はホイール側の一端部に等速ジョイント(バ
ーフィルドジョイント−Birfield Joint)12が装着さ
れる一方、デファレンシャル側の一端部には等速ジョイ
ント(トリポートジョイント−Tripod Joint)13が装
着されており、各等速ジョイント12,13にはそれぞ
れ防塵用ブーツ14,15が取付けられている。また、
ドライブシャフト11の中間部にはダイナミックダンパ
16が取付けられている。そして、ドライブシャフト1
1の一端の等速ジョイント12にはナックル17に回転
自在に支持されたハブ18に連結されており、このハブ
18に図示しないホイールが取付けられている。また、
ドライブシャフト11の他端の等速ジョイント13には
図示しないデファレンシャルを介してトランスミッショ
ンに連結されている。
【0004】この等速ジョイントとしてのトリポートジ
ョイント13は、図11及び図12に示すように、スパ
イダ21によって構成されている。このスパイダ21に
おいて、筒状のスパイダ本体22にはドライブシャフト
11がセレーション嵌合する嵌合孔23が形成され、こ
のスパイダ本体22の外周面には外方に突出する3つの
取付軸24が一体に形成されている。そして、各取付軸
24には軸受25を介してローラ26が回転自在に取付
られ、このローラ26はリテーナ27及び取付軸24の
係止溝24aに係止するクリップ28によって係止され
てる。
【0005】このように構成されたスパイダ21は図示
しない自動組付装置により、スパイダ本体22に軸受2
5やローラ26、リテーナ27、クリップ28が装着さ
れて形成されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したスパイダ21
にあっては、自動組付装置により自動組付されて形成さ
れるようになっているが、スパイダ本体22に装着され
る軸受25やローラ26、リテーナ27、クリップ28
のパーツフィーダなどの誤作動や故障によって各部材が
供給されない場合がある。そのため、スパイダ21の自
動組付ラインには欠品チェック機構が必要である。従来
はこのスパイダ21の欠品チェックは作業者が行ってい
たが、作業者にかかる負担が大きく、チェックに時間が
かかるために多数のスパイダ21をラインに流すことが
できず、作業効率が良くないという問題があった。
【0007】そのため、スパイダ21の欠品チェックを
機械的、あるいは電気的に行うことが考えられるが、ス
パイダ本体22には3つの取付軸24が形成されてお
り、各取付軸24に装着された3つの軸受25及びロー
ラ26、リテーナ27、クリップ28の有無をチェック
しなければならず、多数のセンサが必要となり、構造が
複雑になると共に高価なものとなってしまうという問題
がある。
【0008】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、簡単且つ低コストで検査精度並びに信頼性の向
上を図ると共に検査作業性の向上を図ったスパイダの検
査装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明のスパイダの検査装置は、シャフトに嵌合す
る筒部の外周から突出する複数の取付軸に軸受を介して
ローラが装着され、該ローラがリテーナ及びクリップに
て前記取付軸に係止されて構成される等速ジョイントに
おけるスパイダの検査装置において、前記スパイダの筒
部が嵌合して周方向位置決め保持される位置決め保持軸
と、該位置決め保持軸の外周辺に中間部が枢着され、一
端部に前記スパイダの取付軸の根元を挾持する二又部が
形成される一方、他端部にカムフォロアが形成された複
数の検査レバーと、該複数の検査レバーの各カムフォロ
アに係合して該複数の検査レバーを全て回動することで
前記二又部が前記ローラを外方に押圧可能なカム駆動手
段と、該カム駆動手段によって回動する前記複数の検査
レバーの回動量に基づいて前記ローラ及びリテーナ、ク
リップの装着状態を検査する検査手段とを具えたことを
特徴とするものである。
【0010】また、本発明のスパイダの検査装置は、前
記検査レバーはスプリングによって二又部が前記ローラ
を外方に押圧する方向に付勢支持され、前記カム駆動手
段は前記複数の検査レバーの各カムフォロアに係合して
該複数の検査レバーを前記スプリングの付勢力に抗した
規制位置に位置保持可能であることを特徴とするもので
ある。
【0011】また、本発明のスパイダの検査装置は、前
記カム駆動手段は前記複数の検査レバーの各カムフォロ
アに係合して該複数の検査レバーを回動させるカム部材
と該カム部材を移動させる駆動シリンダとを有し、前記
検査手段は前記カム部材に同期移動可能な検査部材と前
記駆動手段によって回動した前記検査レバーの回動位置
に基づいて該検査部材の移動を阻止する規制片とを有
し、前記検査手段は、前記駆動手段によって回動した前
記検査レバーに従動する前記検査部材の位置を検出する
ことで、前記ローラ及びリテーナ、クリップの装着状態
を検査することを特徴とするものである。
【0012】また、本発明のスパイダの検査装置は、前
記スパイダが作業ロボットによって保持されて前記位置
決め保持軸に位置決め保持されるとき、ローラ規制部に
よって予め前記各ローラが外方に規制保持されたことを
特徴とするものである。
【0013】また、本発明のスパイダの検査装置は、前
記検査手段は前記スパイダの軸受の装着状態を検査する
検査ピンと該検査ピンを前記スパイダの筒部の周方向及
び径方向に移動する移動手段とを有することを特徴とす
るものである。
【0014】
【作用】位置決め保持軸にスパイダの筒部が嵌合して周
方向位置決め保持された状態で、駆動手段が複数の検査
レバーの各カムフォロアに係合してこの複数の検査レバ
ーを全て回動し、各検査レバーの二又部によりスパイダ
の各ローラを外方に押圧すると、スパイダのローラ及び
リテーナ、クリップが適正に装着されている場合といず
れかに欠品があった場合とでは、複数の検査レバーの回
動量に差が生じることとなり、検査手段はこの複数の検
査レバーの回動量を検査し、全ての検査レバーが適正な
回動量であればローラ及びリテーナ、クリップの装着状
態が良好であるとし、一方、検査レバーが一つでも適正
な回動量でなければ、ローラあるいはリテーナ、クリッ
プのいずれかが欠品であるとする。
【0015】この場合、検査レバーはスプリングによっ
て二又部がスパイダのローラを外方に押圧する方向に付
勢支持されており、検査前では、カム駆動手段はこの複
数の検査レバーの各カムフォロアに係合して複数の検査
レバーをスプリングの付勢力に抗した規制位置に位置保
持し、検査時には、カム駆動手段によって複数の検査レ
バーの規制を解除することで、各検査レバーはスプリン
グの付勢力によって回動し、二又部がスパイダのローラ
を外方に押圧して検査を行う。
【0016】また、スパイダの検査を行う場合、駆動シ
リンダによってカム部材を移動させると、このカム部材
は複数の検査レバーの各カムフォロアに係合してこの複
数の検査レバーを回動させることとなり、このとき、検
査部材はカム部材と同期移動し、スパイダのローラ及び
リテーナ、クリップが適正に装着されていない場合に
は、検査部材は規制片によってその移動を阻止されるこ
ととなり、ローラ及びリテーナ、クリップの欠品がチェ
ックされる。
【0017】また,スパイダが作業ロボットによって保
持されて位置決め保持軸に位置決め保持されるとき、ス
パイダのローラはローラ規制部によって外方に規制保持
されることとなり、確実に位置決め保持軸に位置決め保
持されると共に、複数の検査レバーの二又部にスパイダ
の取付軸の根元が挾持されることとなる。
【0018】また、移動手段によって検査ピンがスパイ
ダの筒部の周方向及び径方向に移動することで、検査ピ
ンによってスパイダの軸受の装着状態が検査される。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0020】図1に本発明の一実施例に係るスパイダの
検査装置の概略断面、図2に本実施例のスパイダの検査
装置における検査レバーの正面視、図3に本実施例のス
パイダの検査装置の作動状態を表す概略断面、図4にス
パイダの検査ラインを表す平面視、図5に本実施例のス
パイダの検査装置の平面視、図6にロボットハンドの概
略、図7にロボットハンドによる検査作業を表す概略、
図8に本実施例のスパイダの検査装置による検査作業の
フローチャートを示す。なお、従来と同様の機能を有す
る部材には同一の符号を付して重複する説明は省略す
る。
【0021】スパイダの組付ラインにおいて、図4に示
すように、多数のスパイダ本体22は箱詰めされて搬送
コンベア31により搬送自在となっており、この搬入コ
ンベア31に隣接して作業ロボット32が設置されてい
る。シャトルコンベア33はこの搬入コンベア31とス
パイダ組立装置34との間に設けられており、パレット
35を移動自在に支持されている。即ち、このパレット
35には4つのスパイダ21(スパイダ本体22)を位
置決め保持可能な4本の支持軸36が立設されており、
パレット35は、一方の往復移動端にて搬入コンベア3
1との間で作業ロボット32によりスパイダ本体22の
受渡しを行い、他方の往復移動端にてスパイダ組立装置
34との間で図示しない組立ロボットによりスパイダ2
1(スパイダ本体22)の受渡しを行うようになってい
る。
【0022】また、作業ロボット32に隣接して本実施
例のスパイダの検査装置37が設けられており、作業ロ
ボット32によりスパイダ組立装置34にて組付が完了
したスパイダ21がパレット35からこのスパイダの検
査装置37に移載される。そして、スパイダの検査装置
37に隣接して搬出コンベア38が設けられており、こ
の搬出コンベア38はスパイダの検査装置37にて検査
の完了したスパイダ21がパレット39に移載されて搬
出されるようになっている。なお、スパイダの検査装置
37に隣接して検査不良品を区別して収集するシュータ
40が設けられている。
【0023】この本実施例のスパイダの検査装置37
は、図1及び図2、図5に示すように、スパイダ組立装
置34にて組付けられたスパイダ21における軸受2
5、ローラ26、リテーナ27、クリップ28の有無を
検査するためのものであって、所定の位置に4組設けら
れているが、全て同様の構成となっている。即ち、支持
テーブル41上にはスパイダ支持台42が固定されてお
り、この支持台42上にはスパイダ21の嵌合孔23が
嵌合して周方向位置決め保持される位置決め保持軸43
が固定されている。また、スパイダ支持台42には水平
な円周方向を3等分した位置にそれぞれ検査レバー44
が設けられる共に、一つの検査レバー44の両側には保
持されたスパイダ21のローラ26を保持する規制壁4
2aが一体に立設されている。この各検査レバー44は
それぞれ中間部が水平軸45によってスパイダ支持台4
2に回動自在に枢着されると共に、圧縮スプリング46
によって図1にて反時計回り方向に付勢支持されてい
る。そして、この各検査レバー44の上端部にはスパイ
ダ21の取付軸24の根元を挾持する二又部47が形成
される一方、各検査レバー44の下端部は支持テーブル
41の貫通孔48を貫通してカムローラ49が枢着され
ると共に、係止部50が形成されている。
【0024】支持テーブル41には連結ロッド51によ
ってこの支持テーブル41の下方に位置する取付板52
が連結されている。この取付板52にはカム駆動手段と
してのエアシリンダ53が取付けられており、このエア
シリンダ53によって上下に移動する駆動ロッド54の
先端部には各検査レバー44のカムローラ49に係合し
て各検査レバー44を全て回動させるカム円板55が固
定されている。即ち、各検査レバー44は圧縮スプリン
グ46の付勢力によって二又部47がスパイダ21の各
ローラ26を外方に押圧する方向の回動力が付与される
ものの、カムローラ49がカム円板55に当接している
ときには各検査レバー44の回動が規制されている。
【0025】また、連結ロッド51には移動筒56が上
下移動自在に嵌合すると共に、圧縮スプリング57によ
って上方に付勢支持されている。そして、この移動筒5
6にはエアシリンダ53の駆動ロッド54に遊嵌する検
査手段を構成する検査板58が連結されており、この検
査板58の側方にはブラケット59によって検査板58
の位置を検出する位置検出センサ60が取付けられてい
る。即ち、検査板58は移動筒56を付勢する圧縮スプ
リング57によって上端がカム円板55の下面に当接し
ており、エアシリンダ53が駆動して駆動ロッド54を
介してカム円板55が上方に移動したときに、検査板5
8も同様に移動し、位置検出センサ60はこの移動した
検査板58を検出することができる。更に、検査板58
には各検査レバー44の係止部50に対向した位置に貫
通孔61が形成されると共に、各検査レバー58が最大
量回動したときに係止部50に係止することで、検査部
材58の上方への移動を阻止する規制片62が固定され
ている。なお、63はスパイダ21が位置決め保持軸4
3に位置決め保持されたことを確認する有無センサであ
る。
【0026】ところで、スパイダ組立装置34にて組付
が完了したスパイダ21はパレット35からこのスパイ
ダの検査装置37に移載されるが、この移載作業は作業
ロボット32によって行われる。この作業ロボット32
において、図6に示すように、ロボットハンド71の先
端部にはスパイダ21の嵌合孔23に内に侵入して三方
に拡径することで、スパイダ21を保持する3つの保持
爪72が装着されている。そして、この3つの保持爪7
2にはスパイダ21の各ローラ26を取付軸24の先端
側に押圧して移動させるローラ規制突起部73が固定さ
れている。また、このロボットハンド71の先端部には
垂下片74を介してスパイダ21の軸受25の装着状態
を検査する検査ピン75が取付けられている。
【0027】なお、この作業ロボット32及びロボット
ハンド71は一般に使用されるものであり、作業ロボッ
ト32は多間接ロボットであり、ロボットハンド71は
図示しない駆動機構によっ前進及び回転が可能となって
いる。
【0028】ここで、本実施例のスパイダの検査装置3
7によるスパイダ21の検査作業について説明する。図
4に示すように、スパイダ本体22は多数箱詰めされて
搬送コンベア31により搬送され、スパイダ受渡し位置
(図4の実線位置)にてシャトルコンベア33のパレッ
ト35と対向する。この位置で搬送コンベア31内の4
つのスパイダ本体22が作業ロボット32によってパレ
ット35の各支持軸36に受渡される。そして、シャト
ルコンベア33によってパレット35がスパイダ組立装
置34と対向する位置(図4の二点鎖線位置)まで移動
し、パレット35の各支持軸36に保持されたスパイダ
本体22が図示しない組立ロボットによってスパイダ組
立装置34に受渡される。スパイダ組立装置34はスパ
イダ本体22の取付軸24に軸受25及びローラ26、
リテーナ27、クリップ28を装着してスパイダ21を
組み立てる。そして、このスパイダ組立装置34にて組
付が完了したスパイダ21はパレット35の各支持軸3
6に戻され、このパレット35がシャトルコンベア33
によってスパイダ受渡し位置(図4の実線位置)に移動
し、作業ロボット32によってスパイダ21がこのパレ
ット35からこのスパイダの検査装置37に移載され、
ここで検査作業が行われる。なお、組付が完了したスパ
イダ21は周方向の位置決めがなされた状態でパレット
35の各支持軸36に保持され、作業ロボット32はス
パイダ21の位置決めがなされた状態を確保しながらス
パイダの検査装置37に移載する。
【0029】この場合、図7(a)及び図8に示すよう
に、ロボットハンド71は3つの保持爪72がパレット
35に保持されたスパイダ21の嵌合孔23に内に侵入
して外方に拡径することで、スパイダ21を保持するこ
とができる。そして、このときに3つの保持爪72と共
にローラ規制突起部73が外方に移動することで、スパ
イダ21の各ローラ26を取付軸24の先端側に押圧し
て移動させる。即ち、スパイダ21は各取付軸24に軸
受25を介してローラ26が嵌入してリテーナ27及び
クリップ28によって係止されているが、ローラ26は
取付軸24の軸方向に対して若干移動できるようになっ
ている。そのため、ローラ26が取付軸24の根元側に
位置してスパイダ本体22とローラ26との間に充分な
隙間が確保されていないと、このスパイダ21をスパイ
ダの検査装置37に移載するときに、スパイダの検査装
置37の検査レバー44の二又部47がこの隙間に入れ
ずにスパイダ21の取付軸24を保持することができな
い虞がある。そのため、このローラ規制突起部73によ
ってスパイダ21の各ローラ26を予め取付軸24の先
端側に移動させておく。
【0030】そして、図1及び図8に示すように、作業
ロボット32はロボットハンド71が把持したスパイダ
21をスパイダの検査装置37の位置決め保持軸43に
嵌合させる。このとき、スパイダの検査装置37の3つ
の検査レバー44の二又部47がスパイダ21の取付軸
24を保持する。この状態でロボットハンド71は各保
持爪72が内方に縮径することで、スパイダ21の保持
を解除し、スパイダ21の軸受25の装着状態の検査を
行う。即ち、図7(b)に示すように、作業ロボット32
がスパイダ21を位置決め保持軸43に嵌合させ、各保
持爪72によるスパイダ21の保持を解除した後、ロボ
ットハンド71を周方向に若干回動し、ロボットハンド
71の先端部に装着された検査ピン75をスパイダ21
の軸受25と対向させる。そして、この検査ピン75を
下降させると共に数回上下動し、検査ピン75の下降量
によって軸受25の装着状態を検査する。このスパイダ
21は取付軸24に軸受25が装着されるときにグリー
スが注入されるが、このとき、軸受25を構成するボー
ルが脱落することがある。そのため、軸受25のボール
が取付軸24の周方向に沿って所定の数量装着されてい
れば、その方向に隙間が発生することはなく、検査ピン
75はこのボールに当接してその下降量は少なく、OK
品と判定するが、ボールが脱落して隙間があれば検査ピ
ン75はこのボール間を通ってその下降量が大きくな
り、NG品と判定する。
【0031】一方、スパイダの検査装置37では、図1
及び図8に示すように、スパイダ21が位置決め保持軸
43に嵌合されると、有無センサ63が位置決め保持軸
43に位置決め保持されたスパイダ21を確認する。そ
して、位置決め保持軸43にスパイダ21が保持された
状態で、エアシリンダ53を駆動すると、駆動ロッド5
4を介してカム円板55が上昇(図1の実線位置から二
点鎖線位置)する。すると、カムローラ49がカム円板
55に当接することで回動が規制されていた各検査レバ
ー44は圧縮スプリング46によって回動し、二又部4
7がスパイダ21の各ローラ26を外方に押圧する。こ
のカム円板55が上昇と同時に、上端部がカム円板55
に当接することで移動が規制されていた検査板58は圧
縮スプリング57によって上昇する。
【0032】このとき、スパイダ21のローラ26及び
リテーナ27、クリップ28が適正に装着されている場
合といずれかに欠品があった場合とでは、各検査レバー
44の回動量に差が生じることとなる。即ち、図3(a)
に示すように、カム円板55が上方に移動して各検査レ
バー44が圧縮スプリング46によって回動したとき
に、二又部47は各ローラ26を外方に押圧するが、ス
パイダ21の各取付軸24にローラ26、リテーナ2
7、クリップ28が装着されていれば検査レバー44の
回動量は少ない。従って、各検査レバー44の係止部5
0は規制片62の外側にあり、検査板58が上昇したと
きに係止部50は規制片62と干渉せず、貫通孔59を
通過する。そのため、検査板58は所定の位置まで上昇
し、位置検出センサ60がこの検査板58を検出する
と、スパイダ21をOK品と確認する。
【0033】一方、図3(b)に示すように、カム円板5
5が上方に移動して各検査レバー44が圧縮スプリング
46によって回動したときに、二又部47は各ローラ2
6を外方に押圧し、スパイダ21の各取付軸24にロー
ラ26、リテーナ27、クリップ28のいずれかでも欠
けていれば検査レバー44の回動量は大きい。従って、
各検査レバー44の係止部50は規制片61の内側にあ
り、検査板58が上昇したときに係止部50は規制片6
2と干渉する。そのため、検査板58は所定の位置まで
上昇せず、位置検出センサ60はこの検査板58を検出
することはなく、スパイダ21をNG品と確認する。
【0034】そして、OK品と確認されたスパイダ21
は、図4に示すように、作業ロボット32によってスパ
イダの検査装置37から搬出コンベア38上のパレット
39に移載されて搬出される。一方、NG品と確認され
たスパイダ21は作業ロボット32によって検査不良品
としてシュータ40に区分けされる。
【0035】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明のスパイダの検査装置によれば、スパイダの
筒部が嵌合して周方向位置決め保持される位置決め保持
軸の外周辺に中間部が枢着されて一端部にこのスパイダ
の取付軸の根元を挾持する二又部が形成される一方、他
端部にカムフォロアが形成された複数の検査レバーを設
け、カム駆動手段がこの複数の検査レバーの各カムフォ
ロアに係合して各検査レバーを全て回動することで二又
部がローラを外方に押圧可能とすると共に、検査手段が
複数の検査レバーの回動量に基づいてローラ及びリテー
ナ、クリップの装着状態を検査するようにしたので、複
数部品の装着状態を一つのカム駆動手段及び検査手段に
よって簡単且つ低コストな装置で高精度で信頼性の高い
スパイダの検査作業を行うことができると共に検査作業
を容易に行うことができる。
【0036】また、本発明のスパイダの検査装置によれ
ば、検査レバーはスプリングによって二又部がローラを
外方に押圧する方向に付勢支持され、カム駆動手段は複
数の検査レバーの各カムフォロアに係合して各検査レバ
ーをスプリングの付勢力に抗した規制位置に位置保持可
能としたので、検査前ではカム駆動手段がこの複数の検
査レバーの各カムフォロアに係合して規制位置に位置保
持し、検査時には複数の検査レバーの規制を解除するこ
とで各検査レバーがスプリングの付勢力によって回動し
て二又部がスパイダのローラを外方に押圧して検査を行
うことができ、検査作業の作業製の向上を図ることがで
きる。
【0037】また、本発明のスパイダの検査装置によれ
ば、カム駆動手段は複数の検査レバーの各カムフォロア
に係合して回動させるカム部材及び駆動シリンダを有
し、検査手段はカム部材に同期移動可能な検査部材及び
検査レバーの回動位置に基づいて検査部材の移動を阻止
する規制片とを有し、検査手段は駆動手段によって回動
した検査レバーに従動する検査部材の位置を検出するこ
とでローラ及びリテーナ、クリップの装着状態を検査す
るようにしたので、検査部材がカム部材と同期移動し、
スパイダのローラ及びリテーナ、クリップが適正に装着
されていない場合には規制片によってその移動を阻止さ
れることとなり、検査部材の位置によってローラ及びリ
テーナ、クリップの欠品を容易にチェックすることがで
きる。
【0038】また、本発明のスパイダの検査装置によれ
ば、スパイダが作業ロボットによって保持されて位置決
め保持軸に位置決め保持されるときにローラ規制部によ
って予め各ローラを外方に規制保持したので、複数の検
査レバーの二又部にスパイダの取付軸の根元を挾持して
スパイダを確実に位置決め保持軸に位置決め保持するこ
とができる。
【0039】また、本発明のスパイダの検査装置によれ
ば、検査手段がスパイダの軸受の装着状態を検査する検
査ピンと検査ピンをスパイダの筒部の周方向及び径方向
に移動する移動手段とを有するので、この検査ピンによ
ってスパイダの軸受の装着状態を確実に検査することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスパイダの検査装置の
概略断面図である。
【図2】本実施例のスパイダの検査装置における検査レ
バーの正面図である。
【図3】本実施例のスパイダの検査装置の作動状態を表
す概略断面図である。
【図4】スパイダの検査ラインを表す平面図である。
【図5】本実施例のスパイダの検査装置の平面図であ
る。
【図6】ロボットハンドの概略図である。
【図7】ロボットハンドによる検査作業を表す概略図で
ある。
【図8】本実施例のスパイダの検査装置による検査作業
のフローチャートである。
【図9】車両のフロントアクスルを表す一部切欠斜視図
である。
【図10】ドライブシャフト組付部の断面図である。
【図11】等速ジョイントのスパイダの正面図である。
【図12】図11のXII−XII断面図である。
【符号の説明】
11 ドライブシャフト 13 等速ジョイント(トリポートジョイント) 21 スパイダ 22 スパイダ本体(筒部) 24 取付軸 25 軸受 26 ローラ 27 リテーナ 28 クリップ 32 作業ロボット 37 スパイダの検査装置 41 支持テーブル 43 位置決め保持軸 44 検査レバー 46 圧縮スプリング 47 二又部 49 カムローラ 50 係止部 53 エアシリンダ 55 カム円板 58 検査板 60 位置検出センサ 62 規制片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−249622(JP,A) 特開 昭57−97401(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 5/00 - 5/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトに嵌合する筒部の外周から突出
    する複数の取付軸に軸受を介してローラが装着され、該
    ローラがリテーナ及びクリップにて前記取付軸に係止さ
    れて構成される等速ジョイントにおけるスパイダの検査
    装置において、前記スパイダの筒部が嵌合して周方向位
    置決め保持される位置決め保持軸と、該位置決め保持軸
    の外周辺に中間部が枢着され、一端部に前記スパイダの
    取付軸の根元を挾持する二又部が形成される一方、他端
    部にカムフォロアが形成された複数の検査レバーと、該
    複数の検査レバーの各カムフォロアに係合して該複数の
    検査レバーを全て回動することで前記二又部が前記ロー
    ラを外方に押圧可能なカム駆動手段と、該カム駆動手段
    によって回動する前記複数の検査レバーの回動量に基づ
    いて前記ローラ及びリテーナ、クリップの装着状態を検
    査する検査手段とを具えたことを特徴とするスパイダの
    検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスパイダの検査装置にお
    いて、前記検査レバーはスプリングによって二又部が前
    記ローラを外方に押圧する方向に付勢支持され、前記カ
    ム駆動手段は前記複数の検査レバーの各カムフォロアに
    係合して該複数の検査レバーを前記スプリングの付勢力
    に抗した規制位置に位置保持可能であることを特徴とす
    るスパイダの検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスパイダの検査装置にお
    いて、前記カム駆動手段は前記複数の検査レバーの各カ
    ムフォロアに係合して該複数の検査レバーを回動させる
    カム部材と該カム部材を移動させる駆動シリンダとを有
    し、前記検査手段は前記カム部材に同期移動可能な検査
    部材と前記駆動手段によって回動した前記検査レバーの
    回動位置に基づいて該検査部材の移動を阻止する規制片
    とを有し、前記検査手段は、前記駆動手段によって回動
    した前記検査レバーに従動する前記検査部材の位置を検
    出することで、前記ローラ及びリテーナ、クリップの装
    着状態を検査することを特徴とするスパイダの検査装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のスパイダの検査装置にお
    いて、前記スパイダが作業ロボットによって保持されて
    前記位置決め保持軸に位置決め保持されるとき、ローラ
    規制部によって予め前記各ローラが外方に規制保持され
    たことを特徴とするスパイダの検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のスパイダの検査装置にお
    いて、前記検査手段は前記スパイダの軸受の装着状態を
    検査する検査ピンと該検査ピンを前記スパイダの筒部の
    周方向及び径方向に移動する移動手段とを有することを
    特徴とするスパイダの検査装置。
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