JP3013730B2 - Cvケーブル用接続部におけるケーブル処理工法 - Google Patents

Cvケーブル用接続部におけるケーブル処理工法

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JP3013730B2
JP3013730B2 JP6333754A JP33375494A JP3013730B2 JP 3013730 B2 JP3013730 B2 JP 3013730B2 JP 6333754 A JP6333754 A JP 6333754A JP 33375494 A JP33375494 A JP 33375494A JP 3013730 B2 JP3013730 B2 JP 3013730B2
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cable
insulator
cable insulator
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陽一 渡部
隆一 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CVケーブル端末形
成部の改良したケーブル処理工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図面を参照して従来の技術を説明する。
図2は接続部の一例であるプレハブ式中間接続箱の構成
を示す上半部分を断面図とした側面図である。即ち、接
続するCVケーブル1の端部は段剥ぎされてケーブル導
体1a,ケーブル絶縁体1bおよび外部半導電層1cが
それぞれ露出される。この露出したケーブル絶縁体1b
の表面を目の細かいサンドペーパーや綿布などで研磨
し、規定の粗さより平滑となるように仕上げる。そし
て、ケーブル導体1a同志を導体接続管10に挿入して
圧縮して接続し、この上に埋込電極8aを有するエポキ
シユニット8を被せ、この両側のケーブル絶縁体1bと
エポキシユニット8のテーパー面との間にゴムモールド
ストレスコーン9を配置し、これらのゴムモールドスト
レスコーン9の後側をそれぞれ保護ケース11に取り付
けたスプリング13を有する押し金具12により中央部
のストレスコーン8側に左右から押圧して中間接続部は
組み立てられている。
【0003】このようなプレハブ式中間接続箱では、C
Vケーブル1を切断した後、内部半導電層,ケーブル絶
縁体1bおよび外部半導電層1cをケーブル導体1a上
に一体となって押出し被覆されたケーブルコア部の外部
半導電層1cを工具を用いて剥ぎ取ってケーブル絶縁体
1bを露出させ、さらにその表面を規定の粗さより平滑
となるように仕上げた後、その外周上にゴムモールドス
トレスコーン8が挿通される。このときケーブル絶縁体
1b表面を平滑に仕上げる方法としては、外部半導電層
1cを除去した後、目の細かいサンドペーパーや綿布な
どで研磨する方法が広く採用されているが、さらに処理
部全面をむらなく平滑に仕上げる工法として、要求され
る平滑度以上に平滑な内面を有する収縮チューブや円筒
をケーブル絶縁体1b上に挿通被覆させ、この部分を外
部から規定温度で加熱することによりケーブル絶縁体1
bを軟化,膨張させ、ケーブル絶縁体1bと被覆物との
界面部に生じる面圧によってケーブル絶縁体1bの表面
に被覆物内面の平滑面を転写させ、しかる後に冷却を行
い、次いで被覆物を除去してケーブル絶縁体1bの表面
の平滑性を得るいわゆる加熱鏡面仕上げ工法が、特にゴ
ムモールドストレスコーンとの界面部に高い電界が負荷
される超高圧CVケーブル用プレハブ式接続部において
は採用されている。
【0004】この加熱鏡面仕上げ工法のポイントは、被
覆物の内面をある程度の圧力で軟化したケーブル絶縁体
表面に押し付けることにより形成するものであるが、こ
の為、従来被覆物は加熱温度においても充分な引張強度
を有する熱変形温度の高い材料を用いるか、あるいは加
熱中も一定の面圧が維持されるよう被覆物外周に弾性補
強体を設けるか、または外部よりガス加圧を行うなどの
補助手段を併用して行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の従来
技術の一つである被覆物の外周上に弾性補強層を設ける
工法では、均一な面圧を得ることが難しく、加熱により
軟化したケーブル絶縁体の表面にうねりが生じたり、過
度の面圧によりケーブル絶縁体がくびれや径が細ってし
まうなどの問題があり、均一かつ適度な面圧が得られる
材料,加熱条件の選定がきわめて難しい。一方、ガス加
圧併用方式は、非加熱領域まで均一なガス圧を負荷する
ことによりケーブル絶縁体の軸方向のフローを防止する
ことにより細りを防ぐことに効果があると同時に、前述
のような表面うねりもなく優れた工法であるが、ガス圧
維持の為の加圧筒が必要であり、また端部のケーブルコ
アとの境界部にはガスシール部を設ける必要があり、準
備作業に時間を要するとともに工具,機材の構造が複雑
となる不具合がある。
【0006】より簡便な工法として、加熱温度において
も常温と変わらぬ引張強度を有し、さらに収縮温度が加
熱温度よりも充分い高い材料、例えば熱的安定性の高い
4フッ化エチレン樹脂(商品名テフロン)製収縮チュー
ブを使用し、加熱時のケーブル絶縁体の膨張により生じ
る均一な面圧を利用する工法がある。しかし、プレハブ
式中間接続箱のように、CVケーブルを切断除去したケ
ーブル絶縁体端面部から直ちに平滑なケーブル絶縁体の
表面を必要とする場合、加熱によるケーブル絶縁体の膨
張分がケーブル絶縁体の端面が拘束されていないため、
ケーブル絶縁体が軟化して軸方向にフローし、被覆物と
の面圧が充分得られない不具合がある。この場合、被覆
物の収縮温度は加熱温度よりも充分高い温度であるた
め、被覆物自体の収縮力は働かない。結果として被覆物
内面の転写が完全になされず、平滑なケーブル絶縁体表
面が得られないという問題がある。また、前述のガス加
圧併用工法においても、切断除去した後のケーブル絶縁
体の端面近傍に平滑処理を施す必要がある場合、ケーブ
ル絶縁体の端面が何ら拘束されていなければ、ケーブル
絶縁体の軸方向フローにより外径細りが生じることにな
る。
【0007】この発明は、プレハブ式中間接続箱のよう
に、切断除去したCVケーブルの絶縁体端面部におい
て、加熱時軟化したケーブル絶縁体の軸方向フローを防
止するための新規な工法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、CVケーブ
ルを電気的に接続する部位で、ケーブル導体,内部半導
電層,ケーブル絶縁体,外部半導電層から構成されるC
Vケーブルの外部半導電層を除去してケーブル絶縁体を
露出し、その外周に内面が平滑な収縮チューブを加熱収
縮させて被せ、あるいは同様に内面が平滑でケーブル絶
縁体外径よりわずかに大きな内径を有する円筒をケーブ
ル絶縁体上に挿通被覆させ、さらにその外部から加熱す
ることによりケーブル絶縁体を軟化させて被覆物内面の
平滑面をケーブル絶縁体表面に転写させることにより、
ケーブル絶縁体表面を平滑に仕上げるケーブル絶縁体鏡
面処理工法において、ケーブル絶縁体端面に密着するよ
うにストッパーを露出したケーブル導体に固定した状態
で被覆物を取り付けることを特徴としたCVケーブル用
接続部におけるケーブル処理工法である。
【0009】
【作用】CVケーブル接続部においては、CVケーブル
はケーブル導体を電気的に接続するため必要長さに導体
がむき出されて露出される。また、プレハブ式接続箱に
よる接続がなされる場合は、ケーブル絶縁体はケーブル
軸方向に適当な端面をもつように切断除去される。この
発明で提供するケーブル処理工法は、ケーブル絶縁体の
軸方向フロー防止用ストッパーを、その側面がケーブル
絶縁体端面に密接するようにむき出されたケーブル導体
にボルト締めなどにより取り付け、しかる後に4フッ化
エチレン樹脂(商品名テフロン)製収縮チューブなどの
熱的安定性の高い材料を使用した内面平滑な収縮チュー
ブや円筒を必要な部位に被覆し、外部から加熱すること
により行われる。この場合、ガス加圧を併用して行って
も良い。ストッパーによりケーブル絶縁体の軸方向のフ
ローは防止され、平滑かつ外径細りや均一でうねりない
ケーブル絶縁体表面が得られる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1はCVケーブル用接続部におけるケーブル
処理工法の実施状況を示す上半部分の横断面図である。
CVケーブルの端部は切断して段剥ぎされ、ケーブル導
体1a,ケーブル絶縁体1bおよび外部半導電層1cが
それぞれ露出される。ケーブル導体1aにケーブル絶縁
体1bの外径よりわずかに大きな外径を有する所定長さ
の金属製円筒であるストッパー2aを被せ、止めねじ2
bを用いて固定する。このときストッパー2aとケーブ
ル絶縁体1bの端面との間に隙間が生じないように密接
して取り付ける。場合により一部間隙が生じた場合に
は、その部分に詰め物を施して極力隙間が生じないよう
に埋め込む。上記ストッパーの形状,大きさ,材質は特
に限定しないが、金属製円板状でその外径は絶縁体外径
と同程度とするのが、その加工性,取り付け作業性を考
慮すると好ましい。
【0011】次に、ケーブル絶縁体1bの平滑処理の必
要な部位を充分に覆うように熱的安定性の高い4フッ化
エチレン樹脂(商品名テフロン)製収縮チューブ3を被
せ、加熱して収縮させる。図では省略しているが、この
とき収縮チューブ3の外周上に適当な保護層を設けても
よい。また、内面が平滑でケーブル絶縁体1bの外径よ
りもわずかに大きな径の内径を有する円筒を被せて被覆
してもよい。しかる後、収縮チューブ3や円筒を被せた
部位の両側に径合わせスペーサ4,加熱筒5,ヒーター
6および保温材7を順次被せて取り付けて、ヒーター6
に図示しない電源から電流を流して規定温度で所定時間
加熱してケーブル絶縁体1bを膨張させて被覆物との間
に面圧を生じさせる。このときヒーター6と電源装置の
間に図示しない温度調節器が設けられる。
【0012】ヒーター6による加熱温度,時間などは、
ケーブル導体1aの断面積やケーブル絶縁体1bの厚さ
などケーブル仕様により各々最適条件を選定することは
いうまでもない。この後、径合わせスペーサ4,加熱筒
5,ヒーター6および保温材7などを取り外して冷却
し、被覆物3を取り除く。ケーブル絶縁体1bの表面は
極めて平坦性のよい鏡面加工が容易に得られる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明のCVケ
ーブル用接続部におけるケーブル処理工法によれば、端
末部に簡単なストッパーを取り付けるだけでケーブル絶
縁体表面を平滑かつ外径細りや均一でうねりのないケー
ブル絶縁体表面を簡便に得ることができ、接続部の電気
的な性能を格段に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の処理工法を説明するための説明図、
【図2】プレハブ式中間接続箱の構成を示す上半部分を
断面図とした側面図である。
【符号の説明】
1a ケーブル導体 1b ケーブル絶縁体 1c 外部半導電層 2a ストッパー 2b 止めねじ 3 収縮チューブ(被覆物) 4 径合わせスペーサー 5 加熱筒 6 ヒーター 7 保温材 8 エポキシユニット 9 ゴムモールドストレスコーン 10 導体接続管 11 保護ケース 12 押し金具 13 スプリング
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−31389(JP,A) 特開 平2−285914(JP,A) 特開 平6−14427(JP,A) 特開 平7−87648(JP,A) 特開 平7−46734(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02G 1/14 G02G 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CVケーブルを電気的に接続する部位
    で、ケーブル導体,内部半導電層,ケーブル絶縁体,外
    部半導電層から構成されるCVケーブルの外部半導電層
    を除去してケーブル絶縁体を露出し、その外周に内面が
    平滑な収縮チューブを加熱収縮させて被せ、あるいは同
    様に内面が平滑でケーブル絶縁体外径よりわずかに大き
    な内径を有する円筒をケーブル絶縁体上に挿通被覆さ
    せ、さらにその外部から加熱することによりケーブル絶
    縁体を軟化させて被覆物内面の平滑面をケーブル絶縁体
    表面に転写させることにより、ケーブル絶縁体表面を平
    滑に仕上げる絶縁体鏡面処理工法において、 ケーブル絶縁体端面に密着するようにストッパーを露出
    したケーブル導体に固定した状態で被覆物を取り付ける
    ことを特徴としたCVケーブル用接続部におけるケーブ
    ル処理工法。
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KR102606755B1 (ko) * 2019-02-20 2023-11-24 엘에스전선 주식회사 케이블의 경면처리용 치구 및 이를 이용한 케이블의 경면처리 방법
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