JP3013525U - シート折畳み用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長尺のシートを簡単な操作で労力をかけずに
折畳むことができる。 【構成】 巻枠棒１と、固定ボス６、スライドボス５、
引抜きボス７、引抜きハハンドル１１、固定ハンドル１
２を付設した心棒１０と、巻枠棒１と固定ボス６を連結
するリンクプレート３と、巻枠棒１とスライドボス５と
を連結するリンクプレート２と、リンクプレート２と引
抜ボス７とを連結するリンクプレート４及びリンクプレ
ート２の傾斜角度を所定角度に抑える角度調節ストッパ
ー１５から成る長尺シート巻取り折畳み用具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は長尺の合成樹脂フィルムや布帛等の長尺シートを折畳む用具に関する 、特に本考案は床などに拡げられ、或いは巻状態にある長尺のシートを巻取り、 折畳む用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

所定長さに切断された長尺のフィルムやシートを巻芯なしに折畳んで収納、或 いは運搬に便利なように処理する方法としては、予め巻芯に巻取り、次いで巻芯 を引抜いて折畳む方法や、長尺のシートをジグザク状に折畳む方法があるが、特 に簡単でしかも扱い易い便利な用具は見当らず、手作業で行われているのが実情 である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、所定長さに切断され、床などに拡げられた長尺の合成樹脂フィルム やシート或いは布帛などを収納や運搬に便利なように適当な大きさに折畳むこと のできる扱いの簡単な用具を提供することを目的とするものである。又本考案は 、特に比較的広巾な、重量の大きな合成樹脂フィルムやシートを手軽に折畳むこ とができる用具を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、両端にそれぞれ固定ボス６及び固定ハンドル１２並びに中間に開側 ストッパー８及び閉側ストッパー９を離間して付設した心棒１０の両ストッパー ８及び９間にスライドボス５及び閉側ストッパー９と固定ハンドル１２間に引抜 きボスをそれぞれ摺動可能に嵌装し、複数本の巻枠棒１の夫々を同一長さの二本 のリンクプレート３及び２を介して夫々固定ボス６及びスライドボス５に、また リンクプレート２夫々をリンクプレート４を介して引抜きボス７に軸着し、引抜 きボス７を固定ハンドル１２側に摺動した時にリンクプレート２を所定傾斜角度 に維持し、引抜きボス７を更に固定ハンドル１２側に引寄せた時にリンクプレー ト３の傾斜角度を更に大きくする角度調節ストッパー１５をスライドボス５、引 抜きボス７またはリンクプレート２に付設して成る長尺シート折畳み用具を要旨 とするものである。

【０００５】 更に、引抜きボス７に引抜きハンドル１１を固設した長尺シート折畳み用具を 要旨とするものである。 以下、本考案を詳細に説明する。 本考案の長尺シート折畳み用具は折畳まれるシートの大きさに合せて設計され る。用具の材質は重量を小さくするためには、例えば巻枠棒１やハンドル１２は 木質として、力のかかるリンクプレート２、３及び４は金属とする等適宜選択し なるべく軽量とすることが望ましい。そうすることにより簡単に持運べるように なり、シートの巻取り、折畳みが楽に行えるようになる。

【０００６】 巻枠棒１は普通２〜８本、好ましくは４〜６本である。 本考案の長尺シート巻取り折畳み用具の使用方法は次の通りである。 普通には所望長さに切断され、床などに拡げられた長尺シートの端部に本考案 の用具を巻枠棒がシートの短手方向に平行になるように置き、シート端部を巻枠 棒に巻付けて、後は用具を転がしながら巻付けていく。巻終ったところで本用具 のハンドル操作により巻枠棒と心棒との間隔を近付けて、更にハンドル操作によ りシートを引抜き、取外す側の巻枠棒を狭めさせて巻終ったシートから用具を引 抜き、取外し、円筒状になったシートを押圧して折畳む。

【０００７】 なお、この用具を回転動力を与える軸に直結して心棒を回転させて、普通にロ ール状に巻上げられたシートを開反しながら巻取り、所望長さになったところで 切断し、前記したと同様にハンドル操作をしてシートを用具より取外し折畳むよ うに使用することもできる。

【０００８】

【作用】 本用具は、床などに拡げられた長尺シートを手軽に折畳むことができる。特に シートが広巾であったり、重量の大きなものでも簡単に、大きな力を必要としな いで楽に折畳むことができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面と共に説明する。 図１（ａ）は本考案用具の平面概略図であり、（ｂ）は本考案用具の固定ハン ドルと反対側心棒の軸方向からみた側面概略図である。図２、図３も図１と同じ 実施例の作動状態を示す平面概略図である。

【００１０】 図中、１は巻枠棒であり、１０は心棒である。心棒１０には固定ボス６、スラ イドボス５、開側ストッパー８、閉側ストッパー９、引抜きハンドル１１、該引 抜きハンドル１１に連動する引抜きボス７及び固定ハンドル１２が付設されてい る。又、巻枠棒１と固定ボス６とを連結するリンクプレート３、巻枠棒１とスラ イドボス５とを連結するリンクプレート２及び引抜きボス７とリンクプレート２ とを連結するリンクプレート４がそれぞれピン止め軸着されている。引抜きハン ドル１１を固定ハンドル１２側に引寄せ、移動させることにより、巻枠棒１と心 棒１０との間隔が狭まり、巻枠棒１全体で構成する巻枠周を小さくするようにな されている。

【００１１】 引抜きハンドル１１を更に固定ハンドル１２側に引寄せると、スライドボス５ に付設されているリンクプレート２の傾斜を所定角度に抑える角度調節ストッパ ー１５が働いてリンクプレート２と心棒１０との角度は所定の角度に固定される 。（図２参照）更に引抜きハンドル１１を固定ハンドル１２側に引寄せると、リ ンクプレート２は心棒１０と所定角度を保ったままハンドル１２側へ移動し、一 方リンクプレート３は心棒１０との角度を狭めていき、巻枠棒１は心棒１０との 平行関係を崩す。引抜きハンドル１１はスライドボス５が閉側ストッパー９に接 触するまで引寄せられて停止する。（図３参照） なお、図１（ａ）中、１３はロックピン、１４はリンクストッパーであり、こ れらは本考案用具にシートを巻取る時の用具の状態を保持するのに役立つが、必 ずしも必要としないし、又他の方法によっても代替できる。

【００１２】 シートの巻取り折畳み手順は、図１の状態にある本用具を、巻枠棒１がシート 短手方向に平行になるようにシートの端部に置き、シート端部を巻枠棒に巻付け 、後は本用具を転がしながらシートを巻上げていく。巻終ったところで引抜きハ ンドル１１を固定ハンドル１２側へ引寄せて、図２の状態とし、更に引抜きハン ドル１１を移動させて、図３の状態とする。そこで本用具を固定ハドル１２をも って筒状に巻終ったシートから引抜く。

【００１３】 本用具を引抜いたシートは押圧して偏平として作業を終了する。 一方、本用具は引抜きハンドル１１を固定ハンドル１２側から引離して、図２ 、そして図１の状態にもどして、要すればロックピン１３を差込んで、次のシー ト巻取りに備える。 図４（ａ）、（ｂ）及び図５（ａ）、（ｂ）は共に本考案の他の実施例を示す ものである。図４のものは、図１におけるリンクプレート２の傾斜を所定角度に 抑える角度調節ストッパー１５の代りに、角度調節ストッパー１６を引抜きボス ７に付設させたものであり、図５のものは角度調節ストッパー１７をリンクプレ ート２に付設させたものであるが、この角度調節ストッパーは、例えばリンクプ レート４のリンクプレート２との連結箇所に近い位置に設けることも、又、反対 にリンクプレート４の引抜きボス７との連結箇所に近い位置に設けることもでき るし、更にこれらを複数組合せることもできることは容易に理解されよう。

【００１４】 本考案における引抜きハンドル１１及び固定ハンドル１２は共に心棒１０を中 心とする丸形のハンドルにすればより取扱いが容易になる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の長尺シート折畳み用具は床などに拡げられた各種の長尺シートを収納 や運搬に便利なように折畳むことができる。特に広巾のものや重量の大きな取扱 いにくいシートを少ない労力で容易に折畳むことができ、労働力の不足を補なう ことができ、人手不足の解消や省力化に貢献するところ大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のシート折畳み用具の一例を示すもので
（ａ）はその平面概略図、（ｂ）は側面概略図である。

【図２】図１のシート折畳み用具の作動状態を示す平面
概略図である。

【図３】図１のシート折畳み用具の作動状態を示す平面
概略図である。

【図４】（ａ）、（ｂ）共に本考案のシート折畳み用具
の他の例を示す平面概略図である。

【図５】（ａ）、（ｂ）共に同じく本考案のシート折畳
み用具の他の例を示す平面概略図である。

【符号の説明】

１ 巻枠棒 ２、３、４ リンクプレート ５ スライドボス ６ 固定ボス ７ 引抜きボス １２ 固定ハンドル １５、１６、１７ 角度調節ストッパー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 両端にそれぞれ固定ボス（６）及び固定
   ハンドル（１２）並びに中間に開側ストッパー（８）及
   び閉側ストッパー（９）を離間して付設した心棒（１
   ０）の両ストッパー（８）及び（９）間にスライドボス
   （５）及び閉側ストッパー（９）と固定ハンドル（１
   ２）間に引抜きボスをそれぞれ摺動可能に嵌装し、複数
   本の巻枠棒（１）の夫々を同一長さの二本のリンクプレ
   ート（３）及び（２）を介して夫々固定ボス（６）及び
   スライドボス（５）に、またリンクプレート（２）夫々
   をリンクプレート（４）を介して引抜きボス（７）に軸
   着し、引抜きボス（７）を固定ハンドル（１２）側に摺
   動した時にリンクプレート（２）を所定傾斜角度に維持
   し、引抜きボス（７）を更に固定ハンドル（１２）側に
   引寄せた時にリンクプレート（３）の傾斜角度を更に大
   きくする角度調節ストッパー（１５）をスライドボス
   （５）、引抜きボス（７）またはリンクプレート（２）
   に付設して成る長尺シート折畳み用具。
2. 【請求項２】 引抜きボス（７）に引抜きハンドル（１
   １）を固設した請求項１記載の長尺シート折畳み用具。