JP3013437U - 複合材製ラケットフレーム - Google Patents

複合材製ラケットフレーム

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JP3013437U
JP3013437U JP1994004023U JP402394U JP3013437U JP 3013437 U JP3013437 U JP 3013437U JP 1994004023 U JP1994004023 U JP 1994004023U JP 402394 U JP402394 U JP 402394U JP 3013437 U JP3013437 U JP 3013437U
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layer shell
composite material
racket frame
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チン−サン ユー
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チン−サン ユー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は複合材製ラケットフレームに関し、
ラケットとしての必要な剛性を維持し、且つ打球時にプ
レーヤの手首が受ける振動を有効に減少できるようにし
た複合材製ラケットフレームを実現することを目的とす
る。 【構成】 長繊維強化熱硬化性樹脂のプラスチック複合
材からなるシートを予定層巻回した第1外部層殻36を
含んでなる第1管状体30でヘッド部12及びシャフト
部14を構成し、長繊維強化熱硬化性樹脂のプラスチッ
ク複合材からなるシートを予定層巻回した第2外部層殻
42を含んでなる第2管状体50と、繊維強化熱可塑性
樹脂のプラスチック複合材からなる第3外部層殻52を
含んでなる第3管状体50とでグリップ部20を構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はテニスに使われるラケットに関し、特に改善された複合材製のラケッ トフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、市販されている複合材製のラケットフレームは、多層状の管状殻体を用 いてフレームのヘッド部、シャフト部、及びグリップ部に曲げられて形成されて いる。そして、前記多層状殻体は、通常、多数枚の熱硬化性樹脂を含浸した長繊 維を重ね合わせて巻き上げたものである。従って、前述のラケットフレームは実 質的に均一な多層構造をもってフレーム全体の長さに沿って延伸している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のラケットフレームは、振動伝送系統の観点から見ると、均一かつ一 体成型された多層構造であるため、振動波を阻止せずに伝達する。即ち、前記多 層構造をもった複合材で作られたラケットでボールを打った場合、それに発生す る振動波は阻止されずにヘッド部及びシャフト部を通ってグリップ部に到達する 。この振動により、グリップを握っているプレーヤの手首は運動傷害を受けてし まうことになる。
【0004】 本考案は、上記従来の問題点に鑑み、ラケットフレームとしての必要な剛性を 維持し、且つ打球時にプレーヤの手首が受ける振動を有効に減少できるようにし た複合材製ラケットフレームを実現しようとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の複合材製ラケットフレームに於いては、ヘッド部及びシャフト部を構 成する第1管状体と、該第1管状体がシャフト部を構成する一端から外側へ延伸 してグリップ部を構成する第2管状体と、該第2管状体の表面を包被した第3管 状体とを具備し、前記第1管状体は、長繊維強化熱硬化性樹脂のプラスチック複 合材から製成されたシートを予定層巻回した第1外部層殻を含んで成り、前記第 2管状体は、長繊維強化熱硬化性樹脂のプラスチック複合材から製成されたシー トを前記第1外部層殻の層数より少ない予定層で巻回した第2外部層殻を含んで 成り、前記第3管状体は繊維強化熱可塑性樹脂のプラスチック複合材から製成さ れたシートで前記第2の外部層殻の表面を包被している第3外部層殻を含んで成 ることを特徴とする。
【0006】 この構成を採ることにより、ラケットフレームとしての必要な剛性を維持し、 且つ打球時にプレーヤの手首が受ける振動を有効に減少できるようにした複合材 製ラケットフレームが得られる。
【0007】
【作用】
本考案においては、ヘッド部及びシャフト部は第1管状体から構成され、グリ ップ部は第1管状体の第1外部層殻の一部から延伸した第2管状体と、熱硬化性 プラスチック複合材で製成されて前記第2管状体の表面を包被している第3管状 体とから構成されているので、ボールを打った時、ヘッド部からシャフト部に沿 って伝搬されてきた振動波がグリップに到達した場合、その振動の一部は第1管 状体と第2管状体の連接個所で阻止され、他の一部は第3管状体に吸収されてし まうので、プレーヤの手首に感じられる振動は、必然的に従来のラケットフレー ムより小さくなる。
【0008】 更にそのグリップ部の一部の構造はシャフト部から延びているので、ラケット 全体のフレームの必要とする剛性を維持することができる。
【0009】
【実施例】
図1乃至図6は本考案の最適実施例を示す図で、図1は立体図、図2は部分断 面立体図、図3は部分分解立体図、図4乃至図6はそれぞれ図1の4−4線、5 −5線、6−6線における断面図である。 本実施例のラケットフレームは、図1に示すように、開口部を有する環状ヘッ ド部12と、2本の分岐141,142を有して前記環状ヘッド部12の開口端 に連接しているシャフト部14と、前記2本の分岐141,142の開いている 端部をつなぐとともに、環状ヘッド部12の開口部を閉塞して打球面18を区切 る頸部16と、前記2本の分岐141,142の合併端からヘッド部12とは反 対の方向に延びるグリップ部20とから構成されている。
【0010】 前記環状ヘッド部12とシャフト部14は、第1管状体30から構成され、該 第1管状体30は図5に示すように5〜7層のエポキシ樹脂を含浸したカーボン ファイバシート32及び2〜3層のエポキシ樹脂を含浸したガラスファイバーシ ート34を順次重ね合わせ巻き付けて形成した第1外部層殻36と、該第1外部 層殻36の最内層に被せられるように組み付けられた第1プラスチック管38と を含んで構成されている。
【0011】 また、前記グリップ部20は、図2〜4及び図6に示すように第2管状体40 及び第3管状体50から構成されている。そして、第2管状体40には、第1外 部層殻36の各カーボンファイバー編織シート32を外側へ延伸させてできた第 2外部層殻42と、同じく第1プラスチック管38を外側へ延伸させてできた第 2プラスチック管44があり、その第1外部層殻36と第2外部層殻42の隣接 個所は応力集中を避けるため、図3に示すように、その層数を順次減少させるこ とが好ましい。
【0012】 また、第3管状体50にはナイロンを含浸したカーボンファイバーシートを巻 き付けたもの、又は多数のカーボンファイバー短繊維にナイロン樹脂を混合した プラスチック複合材をモールドしてなる第3外部層殻52がある。
【0013】 本実施例のラケットフレームを製造する場合は、先づ、その第3管状体50を 成型し、それを硬化成型されていない第2外部層殻42の表面に包覆させる。こ の場合、第3管状体50の前端は、その第1外部層殻36の末端に重ね合わせた 方が良く、更に2〜3層のエポキシ樹脂を含浸したカーボンファイバーシートを 用いて第1、第2外部層殻36,42の接続個所の表面を包覆して強化層60を 形成し、最後は更に第1、第2及び第3管状体30,40,50及び強化層60 を一緒に型の中に入れて加熱加圧し、硬化させてラケットフレーム10に成型す る。
【0014】 なお、その第2管状体40の末端は第3管状体50の末端から外側へ一定した 長さを延伸させるのが好ましく、その理由は、製造時に於いて加圧空気を注入す るノズルをしばり付けることに使用できるためである。
【0015】 また、前述した各外部層殻の製成に使用されるカーボンファイバー及びガラス ファイバーは強化材として使われるもので、それは市販の如何なる強化繊維、例 えばケブラー、ボロン繊維、及びセラミック繊維等を使用することができる。ま た、第3外部層殻52の製成に使われる熱可塑性樹脂は、極めて良い弾力性及び 靱性を持つナイロン6が適当であるが、他の適当な熱可塑性材料、例えばナイロ ン66、ナイロン11、ナイロン12、ポリエステル、ポリプロピレン、ABS 等を使用することもできる。
【0016】
【考案の効果】
本考案に依れば、ヘッド部及びシャフト部を長繊維強化熱硬化性樹脂のプラス チック複合材からなる第1外部層殻を含む第1管状体で構成し、グリップ部は、 長繊維強化熱硬化性樹脂のプラスチック複合材からなる第2外部層殻を含む第2 管状体を、繊維強化熱可塑性樹脂のプラスチック複合材からなる第3外部層殻を 含む第3管状体で覆うようにして構成しているため、打球時にヘッド部からシャ フト部に沿ってグリップ部に伝搬される振動波は、その一部が第1管状体と第2 管状体の連接個所で阻止され、他の一部は第3管状体で吸収される。このためプ レーヤの手首に到達する振動は従来に比して小さくなる。
【0017】 更にグリップ部の一部の構造がシャフト部から延びているので、ラケット全体 のフレームの必要とする剛性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の最適実施例を示す立体図である。
【図2】本考案の最適実施例の部分断面立体図である。
【図3】本考案の最適実施例の部分分解立体図である。
【図4】本考案の最適実施例の図1中の4−4線におけ
る断面図である。
【図5】本考案の最適実施例の図1中の5−5線におけ
る断面図である。
【図6】本考案の最適実施例の図1中の6−6線におけ
る断面図である。
【符号の説明】
10…ラケットフレーム 12…環形ヘッド 14…シャフト部 16…頸部 18…打球面 20…グリップ部 141,142…分岐 30…第1管状体 32…カーボンファイバーシート 34…ガラスファイバーシート 36…第1外部層殻 38…第1プラスチック管 40…第2管状体 42…第2外部層殻 44…第2プラスチック管 50…第3管状体 52…第3外部層殻 60…強化層

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド部及びシャフト部を構成する第1
    管状体と、該第1管状体がシャフト部を構成する一端か
    ら外側へ延伸してグリップ部を構成する第2管状体と、
    該第2管状体の表面を包被した第3管状体とを具備し、 前記第1管状体は、長繊維強化熱硬化性樹脂のプラスチ
    ック複合材から製成されたシートを予定層巻回した第1
    外部層殻を含んで成り、 前記第2管状体は、長繊維強化熱硬化性樹脂のプラスチ
    ック複合材から製成されたシートを前記第1外部層殻の
    層数より少ない予定層で巻回した第2外部層殻を含んで
    成り、 前記第3管状体は、繊維強化熱可塑性樹脂のプラスチッ
    ク複合材から製成されたシートで前記第2外部層殻の表
    面を包被している第3外部層殻を含んで成ることを特徴
    とする複合材製ラケットフレーム。
  2. 【請求項2】 前記第2外部層殻は、前記第1外部層殻
    の一部の内層から外側へ延伸して形成されていることを
    特徴とする請求項1の複合材製ラケットフレーム。
  3. 【請求項3】 前記第1外部層殻と前記第2外部層殻の
    接続個所での層数は、第2外部層殻の方向に向って逐次
    減少していることを特徴とする請求項2の複合材製ラケ
    ットフレーム。
  4. 【請求項4】 前記第3外部層殻の前端は、前記第1外
    部層殻の末端と接続していることを特徴とする請求項2
    の複合材製ラケットフレーム。
  5. 【請求項5】 前記第3外部層殻の前端は、前記第1外
    部層殻の末端を覆っていることを特徴とする請求項2の
    複合材製ラケットフレーム。
  6. 【請求項6】 前記第3外部層殻と前記第1外部層殻が
    接続している個所の表面には強化層が包覆され、該強化
    層は多数枚の熱硬化性樹脂を含浸した長繊維編織シート
    により、接続個所を跨る方式をもって重ね合わせ、巻き
    付けていることを特徴とする請求項4又は5の複合材製
    ラケットフレーム。
  7. 【請求項7】 前記第1管状体が曲げられてヘッド部に
    成型され、その開放端から2本に分岐されるとともに、
    その2本の分岐の末端において合併し、外側へ延伸して
    シャフトを形成し、第2管状体は前記2本の分岐の末端
    から外側へ延伸していることを特徴とする請求項1又は
    2の複合材製ラケットフレーム。
  8. 【請求項8】 前記第2管状体の末端は、前記第3管状
    体の末端から外側へ予定された長さが伸出されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2の複合材製ラケットフレ
    ーム。
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