JP3013232B2 - 射出成形機の安全装置 - Google Patents

射出成形機の安全装置

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JP3013232B2
JP3013232B2 JP8069948A JP6994896A JP3013232B2 JP 3013232 B2 JP3013232 B2 JP 3013232B2 JP 8069948 A JP8069948 A JP 8069948A JP 6994896 A JP6994896 A JP 6994896A JP 3013232 B2 JP3013232 B2 JP 3013232B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形機に関し、
特に連続成形動作に入る前に成形条件出しのために成形
の部分的動作を実行するマニュアルモードでの安全性向
上のための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の一例として、図2を参照し
て、油圧射出成形機の成形動作について説明する。
【0003】(1)スクリュ13を回転させ、ホッパ1
1からスクリュ後部に落ちてきた樹脂を溶融させながら
加熱シリンダ12の先端部に一定量送り込む(計量工
程)。この時、加熱シリンダ12の先端部に溜まってゆ
く溶融樹脂の圧力(背圧)を受けながらスクリュ13は
後退する。
【0004】(2)次に、射出装置14によってスクリ
ュ13を前進させ、スクリュ先端部をピストンにして、
溶融樹脂を金型17、18内に送り込む(充填工程)。
【0005】(3)充填工程の終りで、溶融樹脂が金型
17、18のキャビティ内に充満し、その時スクリュ1
3の前進運動は、速度制御から圧力制御に切り替わる。
これはV(速度)−P(圧力)切替えと呼ばれており、
成形品の品質を左右する。
【0006】(4)V−P切替え後、金型17、18の
キャビティ内の樹脂は設定された圧力のもとに冷却して
ゆく(保圧工程)。
【0007】射出装置においては,(4)の工程以後、
(1)の工程に戻って次のサイクルに入る。一方、型締
装置20においては(1)と平行して、金型17、18
を開いてエジェクタ機構(図示せず)によって冷却固化
した製品を取り出した後、金型17、18を閉じて
(2)の工程に入る。
【0008】ところで、射出成形機では、電動式、油圧
式のいずれにおいても連続成形動作に入る前に、成形条
件出しのために成形の部分的動作を実行する、いわゆる
マニュアルモードの作業を行う。成形の部分的動作とし
ては、例えば射出装置における射出動作、型締装置にお
ける型締動作、成形品を金型から排出するエジェクタ機
構等の動作があげられる。オペレータは、マニュアルモ
ードにおいては上記の各装置あるいは機構毎に成形の部
分的動作を繰り返して成形条件出しを行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の射
出成形機は、一人のオペレータと一対一の関係で使用さ
れるとは限らず、一台の射出成形機に対して数人のオペ
レータが操作する場合がある。そして、マニュアルモー
ドの途中でオペレータが入れ替わる場合もある。このよ
うな場合、入れ替わったオペレータは動作速度がどのよ
うに設定されているかを即座に判断することが難しく、
高速な条件が設定されているにもかかわらず、低速に設
定されているつもりで部分的動作を開始させると、高速
で動作を始めるという思わぬ動作によってオペレータに
危険な状態が発生することがある。
【0010】本発明はこのような危険性の問題を解消し
ようとするものであり、マニュアルモードにおいてオペ
レータによる操作無しの状態が所定時間続くと動作速度
を強制的に低速条件に設定するようにして、安全性を向
上させた射出成形機の安全装置を提供することを課題と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、連続し
て成形を行う連続成形モードの他に、成形の部分的動作
を実行するマニュアルモードを有し、この連続成形モー
ドとマニュアルモードのいずれを行うかを設定するため
の設定手段を備えた射出成形機の制御装置において、前
記マニュアルモードにおいては、連続成形での設定と同
じ条件により動作する通常条件と低速固定の条件により
動作する低速条件とを有し、該制御装置は、前記マニュ
アルモードに設定されている時機能する安全装置を有
し、該安全装置は、タイマ機能とオペレータの操作の有
無を判定する判定機能とを有し、前記マニュアルモード
においてオペレータの操作無しの状態が所定時間続いた
ことを、前記判定機能に判定されたオペレータの操作無
しの状態を前記タイマにより計時することにより検出
し、動作速度を強制的に低速条件に設定するようにした
ことを特徴とする射出成形機の安全装置が得られる。
【0012】
【作用】具体的には、前記安全装置は、連続成形動作で
あるかどうかを判定するステップと、連続成形動作でな
いと判定した時にはオペレータによる操作の有無を判定
するステップと、前記操作が無いと判定した時には前記
タイマを1だけカウントアップさせるステップと、前記
タイマによるカウントが所定値に達したかどうかを判定
するステップと、前記所定値に達したと判定すると前記
設定手段による設定にかかわらず前記低速条件に設定す
るステップとを実行する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の制御装置により実
現される安全装置の動作を示すフローチャートであり、
制御装置自体はマイクロコンピュータで実現され、周知
であるので図示説明は省略する。簡単に言えば、制御装
置は、マニュアルモードや連続成形動作において、射出
成形機の各部の制御動作を行う点では従来と同じであ
り、このような制御機能に加えて、マニュアルモードに
おいて図1に示すような安全性向上のための安全装置と
しての動作を実行する点に特徴を有する。
【0014】図1において、このフローチャートの動作
は、制御装置に電源が投入されると一定時間、例えば
0.1秒毎に実行される。ステップS1では、成形機が
現在、連続成形動作中であるかどうかの判定を行う。連
続成形動作中であれば通常条件で動作しており、本発明
による安全装置としての動作は不要であり、ステップS
2で後述するタイマのカウント値を0にし、ステップS
3で通常条件として終了する。
【0015】ステップS1において連続成形動作中でな
ければ、ステップS4に移行しスタートしてからオペレ
ータによる何らかの操作があったかどうかの判定を行
う。操作があればステップS2,S3を経由して終了す
る。一方、オペレータによる操作がなければ、ステップ
S5に移行し、制御装置に内蔵のタイマ機能によりカウ
ントを1だけアップする。続いて、ステップS6に移行
し、タイマによるカウント値が所定値Nを越えたかどう
かの判定を行う。この所定値Nは、前述のように、この
フローチャートの動作が0.1秒毎に実行される場合に
は、例えば3000(5分×60秒/0.1)が設定さ
れる。
【0016】ステップS6においてカウント値がNを越
えていなければステップS3を経由して終了する。一
方、カウント値がNを越えていれば、ステップS7で制
御装置は、オペレータによる動作速度の設定が通常条件
であったとしても、これを低速条件に変更し終了する。
そして、以後は、オペレータによる操作が行われない限
り、低速条件の設定状態が続く。
【0017】このようなフローチャートによる動作は、
言い換えれば、次のような安全装置として動作している
ことを意味する。すなわち、あるオペレータがマニュア
ルモードにおいて通常条件により成形の部分的動作、例
えば射出装置の動作を実行した後、制御装置の電源を切
らずにその場を離れたとする。その後、オペレータの操
作が無いまま5分以上経過した後、別のオペレータが来
て動作速度の設定確認をせずに低速条件に設定されてい
るつもりで動作を再開させると、本発明による機能が無
ければ通常条件で動作を再開してオペレータに対して危
険な状態の発生する可能性がある。しかし、本発明によ
れば、上述の設定により5分以上経過した後は動作速度
は必ず低速条件に変更されているので、オペレータの思
惑通りに動作するので危険性は無い。
【0018】なお、本発明は電動式射出成形機、油圧式
射出成形機のいずれにも適用可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、マニュアルモードにお
いてオペレータによる操作無しの状態が所定時間以上続
いた時には動作速度を強制的に低速条件に変更するよう
にしたことにより、オペレータに対する安全性の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置により実現される安全装置と
しての動作を説明するためのフローチャート図である。
【図2】油圧式射出成形機の概略構成を示した図である
【符号の説明】
11 ホッパ 12 過熱シリンダ 13 スクリュ 14 射出装置 17、18 金型 20 型締装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/76 - 45/84 B22D 17/26 B23Q 11/00 F16P 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続して成形を行う連続成形モードの他
    に、成形の部分的動作を実行するマニュアルモードを有
    し、この連続成形モードとマニュアルモードのいずれを
    行うかを設定するための設定手段を備えた射出成形機の
    制御装置において、 前記マニュアルモードにおいては、連続成形での設定と
    同じ条件により動作する通常条件と低速固定の条件によ
    り動作する低速条件とを有し、 該制御装置は、前記マニュアルモードに設定されている
    時機能する安全装置を有し、 該安全装置は、タイマ機能とオペレータの操作の有無を
    判定する判定機能とを有し、 前記マニュアルモードにおいてオペレータの操作無しの
    状態が所定時間続いたことを、前記判定機能に判定され
    たオペレータの操作無しの状態を前記タイマにより計時
    することにより検出し、動作速度を強制的に低速条件に
    設定するようにしたことを特徴とする射出成形機の安全
    装置。
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