JP2524563B2 - 射出成形機の制御方法 - Google Patents

射出成形機の制御方法

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JP2524563B2
JP2524563B2 JP7045371A JP4537195A JP2524563B2 JP 2524563 B2 JP2524563 B2 JP 2524563B2 JP 7045371 A JP7045371 A JP 7045371A JP 4537195 A JP4537195 A JP 4537195A JP 2524563 B2 JP2524563 B2 JP 2524563B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形機の制御方法に
関し、特に射出工程中の型締力の調整を可能にして成形
品の品質を向上させることができるようにした制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、樹脂製品の射出成形は、樹脂の
可塑化→充填→保圧→冷却という工程で行われる。良品
質の成形品を得るためには、固定金型と可動金型とから
成る金型の温度や金型内樹脂温度、射出圧力等の制御に
加えて、金型に対する型締力や、型開量、すなわち金型
パーティング面間の距離の制御が重要である。
【0003】型締力の制御について言えば、型締力の設
定値F(トン)は、F=A・P/1000という式にも
とづいて算出されるのが一般的であり、これまでは充填
工程と保圧工程とを含む射出工程、冷却工程での型締力
は一定に保たれている。なお、Aは成形品受圧面積(c
2 )で、Pは金型の平均内圧(kg/cm2 )であ
る。ところが、このような制御方法において型締力が高
めに設定されていると、金型内に樹脂が充填される時に
金型内にある空気や溶融樹脂から発生するガスが射出工
程末期に金型から排出されずに金型内で圧縮されて残留
することにより、ショートショットやウェルドあるいは
焼け等の不良発生を引き起こす。この場合、オペレータ
は、金型内の空気やガスを排出し易くするために、型締
力の設定値を下げるように操作するが、設定値を下げす
ぎると今度はばりが発生し易くなるという問題が生ず
る。
【0004】次に、保圧工程におけるばり発生防止対策
について説明する。通常、充填工程から保圧工程に切換
わった直後から、金型内への樹脂充填はほぼ完了してい
るため、固定金型と可動金型のパーティング面間を開か
せようとする力が作用し、微小の型開量が発生する。そ
して、射出圧力によってパーティング面間を開かせよう
とする力が型締力よりも過大であれば型開量は大きくな
り、結果としてばりが発生する。そのため、オペレータ
は、型締力の設定値を上げたり、射出の条件を射出圧力
が過大にならないように設定値を変更する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うに型締力を射出工程中一定に保つ方法の場合、むやみ
に型締力を増加させることは、前述したように、金型内
の空気、ガス逃げを悪化させ、ショートショット、ウェ
ルド、焼け等の不良発生の原因となる。
【0006】それ故、本発明の主たる目的は、射出工程
中の型締力を調整できるようにしてばりやヒケ、反り等
の品質不良発生を防止するのに効果的な射出成形機の制
御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による射出成形機
の制御方法は、金型への樹脂充填完了前後において第1
の時間だけ型締力を一定値から第1の値だけ増加させた
後、第2の時間だけ型締力を前記一定値から第2の値だ
け減少させる型締制御動作を行うことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明では、射出工程中に型開閉機構において
型締力を調整する。すなわち、型開閉用モータにより型
に対して一定の型締力を付与している状態で射出用モー
タを駆動して型内への樹脂の射出が始まるが、樹脂の充
填完了前後は成形品の周縁部へ、ばりができるのを防止
するため微小時間t1 だけ型締力を上記一定の型締力よ
り増加させ、加えて上記型締力の増加工程の終了直後に
は、型内のガス抜きのため微小時間t2 だけ型締力を上
記一定の型締力より減少させる。このような射出工程中
の型締力の調整は、成形品の品質向上のために非常に有
効である。
【0009】
【実施例】図1は本発明による制御方法の一実施例を示
す。ここでは、射出用の電動サーボモータ(以下、モー
タと呼ぶ)M1と成形品のエジェクト用モータM2とを
第1の制御系1で制御し、型開閉用モータM3とスクリ
ュ回転用のモータM4とを第2の制御系2で制御する場
合について説明する。なお、各モータM1〜M4には夫
々速度検出器G1〜G4が設けられている。また、第
1,第2の制御系1,2は機能的には差異は無い。
【0010】第1の制御系1について説明すれば、射出
用モータM1への速度指令用の設定器11とエジェクト
用モータM2への速度指令用の設定器12と、信号切換
回路13,14、演算制御回路15、及びモータ駆動回
路16とを有している。信号切換回路13は、射出成形
機全体をシーケンス制御している主制御部(図示せず)
からの動作指令信号SAに基づいて設定器11からの速
度指令信号と速度検出器G1からの検出信号との組合わ
せ、或いは設定器12からの速度指令信号と速度検出器
G2からの検出信号との組合わせのいずれかを選択して
演算制御回路15に出力する。演算制御回路15では入
力した速度指令信号と検出信号との差に応じた演算制御
信号を出力し、モータ駆動回路16では入力した演算制
御信号をモータ駆動に適したモータ駆動用信号として出
力する。
【0011】信号切換回路14は動作指令信号SAにも
とづいて信号切換回路13と同期して動作し、モータ駆
動用信号を信号切換回路13において選択した設定器に
対応するモータM1或いはM2へ出力する。このように
して、射出用モータM1、エジェクト用モータM2が共
通の第1の制御系1により制御される。なお、動作指令
信号SAは信号切換用の情報の他にモータの正転,逆転
を指示する情報をも有し、この情報は例えば演算制御回
路15への入力レベルを正,負いずれかにすることで伝
えられる。これは後述する動作指令信号SBについても
同じである。
【0012】同様にして、第2の制御系2では動作指令
信号SBに基づいて信号切換動作を行い、型開閉用モー
タM3への速度指令用の設定器21からの速度指令信号
と速度検出器G3からの検出信号とにより型開閉用モー
タM3を制御し、スクリュ回転用モータM4への速度指
令用の設定器22からの速度指令信号と速度検出器G4
からの検出信号とによりスクリュ回転用モータM4を制
御する。
【0013】図2は各モータの動作タイミングを示すタ
イムチャートである。本図をも併せて参照して各モータ
の制御動作を説明する。はじめに、図示しない主制御部
より型閉動作の指令が出され、第2の制御系2は動作指
令信号SBに基づいて型開閉用モータM3を正転駆動し
て型閉及び型締動作を行なわしめる。金型に一定の型締
力が与えられている状態にて主制御部より射出・保圧動
作の指令が出され、第1の制御系1は動作指令信号SA
に基づいて射出用モータM1を正転駆動し、シリンダ内
でスクリュをノズル側に移動させることによりノズルを
通して金型内に樹脂を充填する。
【0014】充填完了の前後において第2の制御系2で
は、第4図に関連して説明したように、動作指令信号S
Bに基づいて型開閉用モータM3を制御してばりの発生
防止のための型締力増加動作、ガス抜きのための型締力
減少等の動作を適宜行なう。即ち、型締直後の型締力に
対し樹脂充填完了前後で型締力を一定の値以上に増加さ
せることにより、従来は樹脂の充填完了直後に通常0.
1〜0.2(sec)以下で初期ばりが発生していた
が、本発明ではこの間に所望の型締力が付加されている
のでばりは発生しにくい。
【0015】一方、金型内では、まず、金型の内壁に接
する樹脂が固化して表皮層をつくるが、表皮層ができた
後では型締力を下げてもばりはできにくいので、この時
短時間型締力を一定の値以下に下げると、金型内の樹脂
の圧力で金型がわずかに開きガスが抜ける。その後、再
び型締力を元の値に戻すことにより、微量開いた型開い
た型開量分を圧縮し、その分だけ余分に加圧でき、成形
品全体を加圧して樹脂の冷却に伴なう収縮による金型内
圧の低下によってできるのでヒケや反りを防止できる。
従って、成形品の品質が向上する。
【0016】次に、主制御部はシリンダ内の樹脂を可塑
化しつつ計量すべくスクリュ回転動作の指令を出す。こ
の動作指令信号SBに基づいて第2の制御系2はスクリ
ュ回転用モータM4を正転駆動する。このようにして溶
融樹脂はシリンダの前方、即ちノズル側に移送され、ス
クリュはノズル側に移送された樹脂の背圧で徐々に後退
して射出工程前の位置まで戻る。なお、このスクリュ回
転動作の間、金型内の樹脂は冷却工程に入っている。
【0017】スクリュ回転動作が終了するとサックバッ
ク工程に移る。これはスクリュ回転動作によってノズル
側に移送された樹脂により上昇した圧力を減少させるた
めに行われるもので、射出用モータM1を逆転駆動して
行われる。即ち、動作指令信号SAに基づいて第1の制
御系1は射出用モータM1を逆転駆動する。
【0018】一方、金型は冷却工程が終了すると、型開
動作に入る。動作指令信号SBに基づいて第2の制御系
2は型開閉用モータM3を逆転駆動する。型開動作の後
半に重なって第1の制御系1では動作指令信号SAに基
づいてエジェクト用モータM2を正転駆動する。このた
め、型開動作が終了してから成形品エジェクト動作に移
行していた従来例に比して、射出成形機の1サイクル工
程において成形品の自動排出の占める時間を実質的に短
縮することができる。第1の制御系1はエジェクト用モ
ータM2を一定時間正転駆動した後、今度はエジェクト
用モータM2を逆転駆動して元の位置に戻す。以上のよ
うにして射出成形機の1サイクル動作が終了する。
【0019】以上の動作で明らかなように、本実施例に
よれば樹脂の射出工程中に型開閉機構における型締力の
調整を行ない、ばりの無い良品質の成形品を得ることが
でき、しかも1サイクル動作において成形品のエジェク
ト動作の占有する時間を短縮してサイクルタイムの短縮
化を図ることができる。
【0020】図3は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。この実施例では射出用モータM1、エジェクト用
モータM2及びスクリュ回転用モータM4を第1の制御
系1で切換制御し、型開閉用モータM3は専用の第2の
制御系2で制御する。各モータの動作タイミングは第2
図に示したものと同じであり、詳細な説明は省略する。
また、効果においても上述した図1の実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0021】なお、いずれの実施例においても信号切換
回路は、動作指令信号にもとづいて複数の設定器からの
速度指令信号1つとこれに対応した速度検出信号との組
合わせを選択するように動作するものであれば良く、周
知技術を利用して実現できるので詳細な説明は省略す
る。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明では型
開閉機構に用いられている型開閉用モータの組の制御系
と射出用モータの組の制御系とを独立して設け、型開閉
用モータを射出用モータの組の制御系とは別個の制御系
で同時制御できるので、樹脂充填完了前後に型締力を一
定値から増加させてばりの発生を防ぎ、かつその直後に
型締力を一定値から減少させてヒケや反りの発生を防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するためのブロック構成の一例を
示した図である。
【図2】図1における各モータの制御動作を説明するた
めのタイムチャート図である。
【図3】本発明を実現するためのブロック構成の他の例
を示した図である。
【図4】本発明による型締制御動作を説明するための図
である。
【符号の説明】
M1 射出用モータ M2 エジェクト用モータ M3 型開閉用モータ M4 スクリュ回転用モータ G1〜G4 速度検出器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型への樹脂充填完了前後において第1
    の時間だけ型締力を一定値から第1の値だけ増加させた
    後、第2の時間だけ型締力を前記一定値から第2の値だ
    け減少させる型締制御動作を行うことを特徴とする射出
    成形機の制御方法。
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