JP3013116U - レンズカバー及びレンズカバー取付けメガネ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メガネを外した場合にものが接触してレンズ
表面にキズが付くことを防止することが出来るカバーを
提供する。 【構成】 本考案のレンズカバーはレンズ表面を覆う為
のカバーであって、レンズに相当する形状をした薄い板
状体を形成し、レンズ面と同じく滑らかな凸状曲面を成
し、メガネフレームにはマグネット５、５…を設けてレ
ンズカバー６、６を吸着して止め付けする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はレンズカバー及び該レンズカバーを取付けすることが出来るメガネに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年のメガネは非常に軽くなっていて、長時間着用していても疲れが少ないと いった効果がある。その一つはメガネフレームであり、チタン等の強くて軽く、 しかもバネ性の高い材質が用いられ、フレームを構成する線材自体も細くなって いる。勿論、細い線材を使用することによりフレームのデザインが向上して、更 にスリムなフレームとなる。

【０００３】 メガネの軽量化の他の一つはレンズの材質であり、近年のメガネレンズはプラ スチックレンズが使用され、その為にガラスレンズに比べるならば非常に軽く、 又加工もし易くなる。しかし、プラスチックレンズはガラスレンズに比較して軟 らかく、成形後には表面にコーティング処理がなされているが、それでもキズが 発生する。

【０００４】 メガネを着用している間に、物が接触してキズ付くことは少ないが、該メガネ を外して放置する場合には物に接触する機会が多くなって、表面にキズが付く。 メガネを外した場合に該メガネをケースに入れるならば問題はないが、該ケース は大きくて常に持ち運ぶことが面倒であり、メガネを外す度にケースを利用する ことは少ない。

【０００５】

【本考案が解決しようとする課題】

このように、近年のメガネレンズはプラスチック製である為に、上記のごとき 問題がある。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、メガネレンズ を保護することが出来るレンズカバーを提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のレンズカバーとはレンズの大きさに相当する薄い板状の物であって、 ２枚一組を成している。すなわち、左右のレンズ表面に面して止着することが出 来、レンズ面には物が直接接しないように保護することになる。ところで、レン ズカバーの止着手段はマグネットを利用し、メガネフレームの所々には小さくて 強力なマグネットが取付けられている。

【０００７】 従って、レンズカバーは該マグネットに吸着することが出来る薄い金属板であ るか、又はマグネットには吸着しない材質であるが、その一部に金属片を有して いるカバーであってもよい。レンズカバーは薄い板状の物である為に、常にポケ ットに入れて持ち運びすることが出来、メガネを外した場合には該カバーを取り 付けすることが出来る。以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明 する。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案のメガネであって、基本的な形状は従来のメガネと同じである。 すなわち、両リム１、１は連結部材２によって連結され、リム外側にはヨロイ３ 、３がロウ付けされている。そして、連結部材２の下方であってリム１、１の内 側には鼻当てパット４、４が取着されている。上記ヨロイ３には図示していない ツルが蝶番を介して折り畳み出来るように連結している。

【０００９】 そして、連結部材２の両側にはマグネット５、５が設けられ、同じくヨロイ３ 、３にもマグネット５、５が取着されている。レンズカバー６は上記マグネット ５、５…に吸着されて取り付けされる。図２はこのレンズカバー６を示す具体例 である。レンズカバー６は薄いスチール板をリム形状に切断し、外周には縁７を 連続して形成し、又両側には突片８ａ、８ｂを有している。上記縁７は同図（ｂ ）に示すように板材を絞り加工したものであり、薄いレンズカバーの曲げ剛性を 高めることになる。

【００１０】 上記縁７はレンズカバー６の曲げ剛性を高めるのみならず、メガネに取り付け した場合には、リム１が縁７の溝９に嵌着して位置ズレを防止することになる。 該レンズカバー６は両突片８ａ、８ｂがメガネのマグネット５、５に吸着されて 取り付けされる。

【００１１】 図３は図２に示すレンズカバー６、６を図１のメガネに取り付けした状態であ る。リムと同じ大きさ形状をしているレンズカバー６はメガネレンズ１、１を完 全にカバーしている。図４は該レンズカバー６が取付けられた場合の断面図であ るが、該レンズカバー６は滑らかな凸状曲面を成してレンズ面になじんでいる。 又、図３に示すようにレンズカバー６の表面には一般に適当な模様が印刷される 。

【００１２】 ところで、レンズカバーはマグネットに吸着するスチール板を切断したものに 限らず、薄いプラスチック板にて形成したものでもよい。従って、プラスチック 材を用いる場合には上記突片８ａ、８ｂの部分に小さなスチール片を埋着したり 、又は小さなマグネットを埋着することが出来る。これらスチール片やマグネッ トは、レンズカバーの成形と同時に埋着することは容易である。

【００１３】 このように、メガネを外した場合に本考案に係るレンズカバーを取付けするこ とは勿論であるが、メガネを着用した時に該カバーを取り付けするならばアイマ スクとして利用することが出来る。ここで、本考案のメガネは前記図１に示すよ うなリムを有す場合に限らず、該リムを持つことなく両レンズを連結部材によっ て直接ネジ止めしたメガネであってもよい。以上述べたように、本考案のレンズ カバーは不透明の板材をメガネに取付け可能としたものであり、次のような効果 を得ることが出来る。

【００１４】

【考案の効果】

本考案のレンズカバーはメガネのレンズ面をカバーすることが出来るものであ って、メガネを外した場合には該カバーを取り付けすることが出来る。従ってレ ンズ面にはキズが発生することがなく、何時までもきれいなレンズ面を保持する ことが出来る。しかも、該レンズカバーはメガネフレームに設けているマグネッ トに吸着して取り付けされる為に、いたって簡単に取付け・取り外しが可能とな る。又、レンズカバーは薄い板材から成っている為に、ポケットに入れて持ち運 びすることが出来る。一方、このレンズカバーは不透明である為にアイマスクと しての利用も可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】マグネットを設けた本考案のメガネフレーム。

【図２】本考案のレンズカバーを示す具体例。

【図３】レンズカバーを取り付けしたメガネ。

【図４】レンズカバーを取り付けした場合の断面図。

【符号の説明】

１ リム ２ 連結部材 ３ ヨロイ ４ 鼻当てパット ５ マグネット ６ レンズカバー ７ 縁 ８ 突片 ９ 溝

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メガネレンズをカバーする為のレンズカ
   バーであって、レンズに相当する形状を成した薄い板状
   態を形成し、又レンズ面と同じく滑らかな凸状曲面を成
   し、メガネフレームに設けたマグネットに吸着して取付
   け可能としたことを特徴とするレンズカバー。
2. 【請求項２】 メガネレンズをカバーする為のレンズカ
   バーであって、レンズに相当する形状を成した薄い金属
   板からなり、両側には突片を有すと共に外周には縁を形
   成し、又レンズ面と同じく滑らかな凸状曲面を成し、メ
   ガネフレームに設けたマグネットに吸着して取付け可能
   としたことを特徴とするレンズカバー。
3. 【請求項３】 メガネレンズをカバーする為のレンズカ
   バーを取り付けしたメガネであって、該メガネの連結部
   材及びヨロイにはマグネットを設け、レンズカバーはレ
   ンズに相当する形状を成した薄い板状態を形成し、又レ
   ンズ面と同じく滑らかな凸状曲面を成し、メガネフレー
   ムに設けた上記マグネットに吸着して取付け可能とした
   ことを特徴とするレンズカバー取付けメガネ。
4. 【請求項４】 メガネレンズをカバーする為のレンズカ
   バーを取り付けしたメガネであって、該メガネの連結部
   材及びヨロイにはマグネットを設け、レンズカバーはレ
   ンズに相当する形状を成した薄い金属板からなり、又レ
   ンズ面と同じく滑らかな凸状曲面を成し、メガネフレー
   ムに設けた上記マグネットに吸着して取付け可能とした
   ことを特徴とするレンズカバー取付けメガネ。