JP3012927B1 - マルチスペクトル画像処理を用いた目標抽出装置 - Google Patents

マルチスペクトル画像処理を用いた目標抽出装置

Info

Publication number
JP3012927B1
JP3012927B1 JP28147198A JP28147198A JP3012927B1 JP 3012927 B1 JP3012927 B1 JP 3012927B1 JP 28147198 A JP28147198 A JP 28147198A JP 28147198 A JP28147198 A JP 28147198A JP 3012927 B1 JP3012927 B1 JP 3012927B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
multispectral image
dimensional
coordinates
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28147198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000113159A (ja
Inventor
壽洋 岡村
Original Assignee
防衛庁技術研究本部長
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 防衛庁技術研究本部長 filed Critical 防衛庁技術研究本部長
Priority to JP28147198A priority Critical patent/JP3012927B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3012927B1 publication Critical patent/JP3012927B1/ja
Publication of JP2000113159A publication Critical patent/JP2000113159A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 マルチスペクトル画像処理において、画像の
明るさ(照度等)を測定しなくても、目標抽出を可能と
し、またしきい値の設定を容易に行えることを実現す
る。 【解決手段】 n次元マルチスペクトル画像を(n−
1)次元角度座標に変換し、目標抽出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は人工衛星、航空機、地
上車両等に搭載し、任意の明るさで撮影したマルチスペ
クトル画像と、目標物の色の比データから、マルチスペ
クトル画像内で雑音に埋もれた目標物の位置を確定する
ことが可能なマルチスペクトル画像処理を用いた目標抽
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リモートセンシングなどに使われている
マルチスペクトルセンシング技術で、最近代表的なもの
としては、波長帯域で、0.4 〜0.5 μm(青)、0.5 〜
0.6 μm(緑)、0.6 〜0.7 μm(赤)、0.75〜0.9 μ
m(近赤外)等を用いた4バンドのマルチスペクトル撮
像装置がある。このマルチスペクトル画像を用いて目標
物を抽出するための手法として、従来のものは、撮像し
た画像の明るさ(照度等)を測定し、目標物の色データ
から目標物の光の反射強度を求めて、目標抽出を行って
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方式では、撮像
画面内に反射率が既知の反射板等を設置し、目標物と同
時に撮像することで画像の明るさ(照度等)を知る必要
があった。また画像の明るさ(照度)が変わるとしきい
値設定のための目標物の座標が変化するため、しきい値
の設定が複雑になり、マルチスペクトル処理のためのバ
ンド数をむやみに増やすことができなかった。
【0004】本発明は上記事情に艦みてなされたもの
で、画像の明るさ(照度等)を測定しなくても目標の抽
出を可能とし、また画像の明るさが変化したりバンド数
が増えたりしても、しきい値の設定が容易にできるマル
チスペクトル画像処理を用いた目標抽出装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるマルチス
ペクトル画像処理を用いた目標抽出装置は、n個の波長
帯域で取得したデジタル化されたnバンドのマルチスペ
クトル画像と、既知である抽出したい目標物の色の比デ
ータから、マルチスペクトル画像各点のn次元の色強度
データを(n−1)次元の角度データに変換する。(n
−1)次元の角度座標の中心に目標物の座標を位置さ
せ、目標物の色の比データの分散と雑音源の座標とその
分散からしきい値を設定する。しきい値の内部空間に含
まれる角度データを目標物と判定し、マルチスペクトル
画像上で、抽出結果を表示する。
【0006】
【作用】画像の明るさ(照度等)を知る必要が無く、ま
たしきい値の設定が容易である。
【0007】
【実施例】まず簡単のために、3バンドのマルチスペク
トル画像処理について説明する。波長の感度帯域が図2
で表される3つのセンサを用いて取得したマルチスペク
トル画像を図3とする。マルチスペクトル画像データ
は、Xij=(B,R,N)で、表される。ここでXij
図4に示すように画像の中の任意の点の位置を示す。
B、R、Nはその点の青(B)の信号強度、赤(R)の
信号強度、近赤外(N)の信号強度である。従来の方法
では、この強度データを図4の全画面にわたって計算
し、ベクトルとして3次元座標上にプロットしていき、
図5の様な結果を得る。目標の周りにしきい値を設定す
ることにより、目標抽出を行う。しかしながらこの方法
では、しきい値を設定するために画像の明るさ(照度
等)に関する情報が必要で、またしきい値自体も明るさ
により3次元座標の中で動いてしまう。
【0008】本発明は、以下のような手法でこの問題を
解決する。
【0009】反射率計またはマルチスペクトル画像から
直接求めた目標物の色の比データの平均値を(TB ,T
R ,TN )とおく。この平均値は比データなので任意の
比例定数kを用いて(kTB ,kTR ,kTN )と各要
素をk倍したものを用いても構わない。画像の任意の点
の画像データをXij=(B,R,N)とした時にY=
(X1 , X2 , X3
【0010】
【数1】
【0011】なるベクトルYを定義する。Yを3次元空
間上で図示すると図6の様になるが、この時画像の明る
さ(照度等)によって、Yの大きさは変化するが、向き
は変わらないので、Y' =kY(kは比例定数)と定義
されるベクトルY' は、同一物体を明るさを変えて撮像
したときのベクトルと考えられる。そこで、ベクトルY
を表すために図6に示される角度θ1 、θ2 を用いる。
【0012】θ1 、θ2 は、式を用いて次のように計
算される。
【0013】
【数2】
【0014】
【数3】
【0015】ここでθ1 、θ2 の値の範囲は、X1 , X
2 , X3 ≧0であることから、0〜π/2(rad )であ
る。また式でX3 を√2倍しているのは、目標物をθ
1 θ2 平面上で常に座標(π/4,π/4)に位置させ
るためである。
【0016】この(θ1 ,θ2 )を2次元座標軸上でプ
ロットすると、図7の様になる。この時、目標物の色デ
ータ平均値は、式から Y(目標)=(X1 , X2 , X3
【0017】
【数4】
【0018】となる。、、式よりθ1 =π/4(r
ad) 、θ2 =π/4(rad) となり、図7の座標上で、目
標物の色データ平均値はθ1 θ2 平面上で常に座標(π
/4,π/4)に位置する。そこで、改めてθ1 −π/
4をθ1 、θ2 −π/4をθ2とおけば、目標物の色デ
ータ平均値は図8に示すように、θ1 θ2 平面上で常に
(0,0)に位置し、座標の中心に位置させることがで
きる。
【0019】しきい値の設定は、以上の方法により、θ
1 θ2 平面上で目標物色データ平均値が常に座標の中心
にあり、明るさ(照度等)の変化でしきい値が動くこと
が無いため、設定が容易になる。図8の例では、目標物
の色の比データの分散と雑音源の座標とその分散から、
しきい値の集合が楕円を形成するように設定している。
(θ1 ,θ2 )が楕円の内部に入った時に目標と判定す
る。
【0020】抽出結果の表示は、図4で示される画面上
で、任意の色で目標物と認識された位置に点を打つこと
により行う。
【0021】以上3バンドの場合について説明したが、
次に一般的なnバンドのマルチスペクトル画像の処理法
について説明する。反射率計またはマルチスペクトル画
像から直接求めた目標物の色の比データの平均値を(T
1 ,T2 ,T3 ,・・・,Tn )とおく。この平均値は
比データなので任意の比例定数kを用いて(kT1 ,k
2 ,kT3 ,・・・,kTn )と各要素をk倍したも
のを用いても構わない。画像の任意の点の画像データを
ij=(D1 ,D2 ,D3 ,・・・,Dn )とした時に Y=(X1 , X2 , X3 , ・・・,Xn-1 ,Xn
【0022】
【数5】
【0023】なるベクトルYを定義する。Yはn次元空
間上のベクトルと考えられる。この時画像の明るさ(照
度等)によって、Yの大きさは変化するが、向きは変わ
らないので、Y’=kY(kは比例定数)と定義される
ベクトルY’は、同一物体を明るさを変えて撮像したと
きのベクトルと考えられる。そこで、n次元ベクトルY
を表すのに(n−1)個の角度θ1 、θ2 、・・・、θ
n-1 を用いる。
【0024】θ1 、θ2 、・・・、θn-1 は、式を用
いて次のように計算される。
【0025】
【数6】
【0026】
【数7】
【0027】
【数8】
【0028】ここでθ1 、θ2 、・・・、θn-1 の値の
範囲は、X1 , X2 , X3 , ・・・,Xn ≧0であるこ
とから、0〜π/2(rad )である。また式でX3
√2倍、式でXn を√(n−1)倍しているのは、目
標物をθ1 θ2 ・・・θn-1 空間面上で常に座標(π/
4,π/4,・・・,π/4)に位置させるためであ
る。
【0029】この(θ1 ,θ2 ,・・・,θn-1 )は、
(n−1)次元の直交空間を形作る。この時、目標物の
色データ平均値は、式から Y(目標)=(X1 , X2 , X3 , ・・・, Xn
【0030】
【数9】
【0031】となる。、、、式よりθ1 =θ2
=・・・=θn-1 =π/4(rad) となり、目標物の色デ
ータ平均値は、(n−1)次元の直交空間上で常に座標
(π/4,π/4,・・・,π/4)に位置する。そこ
で改めて、θ1 −π/4をθ1、θ2 −π/4をθ2
・・・、θn-1 −π/4をθn-1 とおけば、目標物の色
データ平均値は(n−1)次元の直交空間上で常に
(0,0,・・・,0)に位置し、座標の中心に位置さ
せることができる。
【0032】しきい値の設定は、(θ1 ,θ2 ,・・
・,θn-1 )が構成する(n−1)次元直交空間上で、
θ1 =θ2 =・・・=θn-1 =0(rad) の点の周りに、
しきい値空間を設定し、その内部に(θ1 ,θ2 ,・・
・,θn-1 )が入ったときに目標と判断する。そのしき
い値空間の設定法は、例えば目標物の色の比データの分
散と雑音源の座標とその分散を考慮し、お互いをうまく
分離するような(n−1)次元の楕円面を描いて、その
内部に(θ1 ,θ2 ,・・・,θn-1 )が入った時に目
標と判定する。これはコンピューター上で容易にプログ
ラムが可能である。
【0033】抽出結果の表示は、図4で示される画面上
で、任意の色で目標物と認識された位置に点を打つこと
により行う。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係わるマル
チスペクトル画像処理を用いた目標抽出装置によれば、
従来の方式では成し得なかった画像の明るさ(照度等)
の測定を行わずに目標の抽出を可能とし、また画像の明
るさが変化したりバンド数が増えたりしても、しきい値
を容易に設定することが可能となる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本装置の処理の流れである。
【図2】3種類のセンサのバンド幅と感度の一例であ
る。
【図3】マルチスペクトル画像の一例である。
【図4】画像の座標値を示す。
【図5】従来方式の目標抽出法の一例である。
【図6】3次元座標を2次元角度座標で表現した図であ
る。
【図7】2次元角度座標上の目標と雑音の一例である。
【図8】2次元角度座標を用いた目標抽出の一例であ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の明るさで異なるn個の光の波長帯
    域を利用して撮影されたnバンドのマルチスペクトル画
    像と、既知である抽出したい目標物の色の比データをコ
    ンピュータに取り込み、前記nバンドのマルチスペクト
    ル画像各点のn次元の色強度データを得る手段と、 前記n次元の色強度データを、(n−1)次元の角度デ
    ータに変換する手段と、 角度0〜π/2(rad )の範囲で定義された(n−1)
    次元角度座標上で、目標物の座標を中心に位置させる手
    段と、 (n−1)次元角度座標上で、目標物の座標の周囲にし
    きい値を設定する手段と、 (n−1)次元角度座標上で、任意の明るさで撮像され
    た目標物を抽出し、マルチスペクトル画像上で、抽出結
    果を表示する手段と、 を具備することを特徴とするマルチスペクトル画像処理
    を用いた目標抽出装置。但し、n≧4とする。
JP28147198A 1998-10-02 1998-10-02 マルチスペクトル画像処理を用いた目標抽出装置 Expired - Lifetime JP3012927B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28147198A JP3012927B1 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 マルチスペクトル画像処理を用いた目標抽出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28147198A JP3012927B1 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 マルチスペクトル画像処理を用いた目標抽出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3012927B1 true JP3012927B1 (ja) 2000-02-28
JP2000113159A JP2000113159A (ja) 2000-04-21

Family

ID=17639657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28147198A Expired - Lifetime JP3012927B1 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 マルチスペクトル画像処理を用いた目標抽出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3012927B1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5577627B2 (ja) * 2009-05-29 2014-08-27 トヨタ自動車株式会社 移動体用スペクトル測定装置
JP5458674B2 (ja) * 2009-05-29 2014-04-02 トヨタ自動車株式会社 移動体用スペクトル測定装置
DE112009004828B4 (de) 2009-05-29 2016-02-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Spektrum-messvorrichtung
JP5212544B2 (ja) * 2009-05-29 2013-06-19 トヨタ自動車株式会社 移動体用スペクトル測定装置
US20120123637A1 (en) * 2009-05-29 2012-05-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Spectrum measuring apparatus for mover
US8755048B2 (en) 2009-05-29 2014-06-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Spectrum measuring apparatus for mover
CN102439399A (zh) * 2009-05-29 2012-05-02 丰田自动车株式会社 移动体用光谱测定装置
CN111739309B (zh) * 2020-07-23 2022-01-14 湖南星图空间信息技术有限公司 一种基于遥感技术的车流监控装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000113159A (ja) 2000-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100647807B1 (ko) 그림자 분석을 통한 3차원 건물정보 추출방법
KR101806488B1 (ko) 초분광영상센서 탑재 드론을 이용한 크롬 광체 탐지방법
KR101918007B1 (ko) 다중 편광레이더 영상과 전정색 영상의 융합방법 및 장치
CN106233219A (zh) 移动平台操作系统及方法
US8810658B2 (en) Estimating a visible vector representation for pixels in an infrared image
KR101608889B1 (ko) 대기열 모니터링 장치 및 방법
KR102170260B1 (ko) 합성 개구 레이더 영상 및 다중분광영상의 융합 장치, 방법 및 그를 이용한 변화 검출 방법
US9354045B1 (en) Image based angle sensor
KR101928391B1 (ko) 다중분광 영상과 레이더 영상의 융합방법 및 장치
JP2012196167A (ja) 植物種識別方法
JP2003344048A (ja) 森林情報処理システム
JP3012927B1 (ja) マルチスペクトル画像処理を用いた目標抽出装置
Bachmann et al. Micro UAV based georeferenced orthophoto generation in VIS+ NIR for precision agriculture
CN110675448A (zh) 基于民航客机的地面灯光遥感监测方法、系统及存储介质
WO2021084907A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
CN109753945A (zh) 目标主体识别方法、装置、存储介质和电子设备
CN111413279B (zh) 多光谱探测的视频处理方法、装置及多光谱探测终端
CN109918531A (zh) 一种毒品原植物的搜查方法、装置和计算机可读存储介质
JP6042146B2 (ja) 対象物検出装置および対象物検出方法
CN114544006A (zh) 一种基于环境光照条件的低空遥感影像校正系统及方法
WO2021056297A1 (zh) 图像处理方法、设备、无人机、系统和存储介质
US20190141262A1 (en) Systems and methods for detecting light sources
Koirala et al. Real-time hyperspectral image processing for UAV applications, using HySpex Mjolnir-1024
JP2018055591A (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
Haavardsholm et al. Multimodal Multispectral Imaging System for Small UAVs

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term