JP3012879B2 - 熱交換器の真空ろう付装置 - Google Patents

熱交換器の真空ろう付装置

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JP3012879B2
JP3012879B2 JP23415490A JP23415490A JP3012879B2 JP 3012879 B2 JP3012879 B2 JP 3012879B2 JP 23415490 A JP23415490 A JP 23415490A JP 23415490 A JP23415490 A JP 23415490A JP 3012879 B2 JP3012879 B2 JP 3012879B2
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総一郎 宮崎
雅志 金子
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多室の炉をトンネル状に連続した真空ろう付
装置であって、特にアルミニューム製熱交換器の製造に
最適なものに関する。
〔従来及びその問題点〕
アルミニューム製熱交換器は一例として、並列された
多数のチューブの両端を夫々チューブプレートの貫通孔
に挿通すると共に、各チューブ間にフィンを介装して組
み立てる。このとき、互いに接合される少なくとも一方
の部品は、その外表面にろう材が被覆されたものを用い
る。そして、前記挿通の後チューブの両端を拡開し、チ
ューブプレートの孔にチューブ端部を圧着させ熱交換器
コアの組立体を形成する。このようなコアを複数キャリ
アに収納し、トンネル状に各室が直列された真空炉で各
種処理をし、全体を一体的にろう付固定するものであ
る。このろう付の際に用いる真空炉は、ろう付室の上流
側及び下流側に準備室及び放熱室を設け、それら三つの
各室の大きさをほぼ同一とする。そして、各室の境に気
密な仕切扉を設け、各扉を開閉する度に、一つずつ上流
側から下流側に一つのキャリアを移動し、熱交換器コア
を一定温度まで加熱する。そして、熱交換器コアのろう
材を溶融温度まで加熱し、ろう付室でろう材を溶融さ
せ、放冷室以降で固化させることにより熱交換器コアの
各部品間を一体的にろう付固定するものである。
このような従来型熱交換器は、一つの室から他の室に
キャリアが移動するサイクルタイム、即ちタクト時間は
ろう付室の加熱時間と仕切扉を通過する搬送時間のほぼ
二倍の和となる。そして、各キャリアを取り出し得るサ
イクルタイムは最も時間を要するろう付室内の加熱時間
に一致する。この欠点を除くため、準備室とろう付室と
の間に予熱室を介装し、その予熱室によっても熱交換器
コアを加熱し、結果としてろう付室の加熱時間を短縮す
る方法が試みられていた。これは一室のろう付室を二室
に分割したことに等しい。それによりタクトタイム(サ
イクルタイムと同じ)を半分に短縮することができる。
同様に加熱室を三室,四室と増加すれば、各室を順次移
動するサイクルタイムが小さくなり、短時間でより多く
の熱交換器を生産することができる。このような考え方
によって、ろう付室を分割すると、次の欠点が生じる。
各室の間に仕切扉を配置するため、各仕切扉を含め真空
炉の全長が長すぎる。炉長が一定以上長くなると、炉は
熱歪みに耐えられなくなる。また仕切扉の数が多くな
り、且つ排気装置も多くなる。そして、構造が複雑とな
り保守点検が面倒であると共に、設備費が高くなり結果
として熱交換器の製造コストが高くなる。その結果従来
の炉では、タクトタイムを一定以上小さくすることがで
きない欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明は、真空炉の室数を少なくして仕切扉の
数を少なくすると共に、タクトタイム(サイクルタイ
ム、即ち取り出しサイクル)を小さくすることを目的と
し、生産性の良い熱処理を提供するものである。
さらに、本発明の他の目的はろう付室の全長を長くす
ると共に、その長くすることにより欠点を解消したもの
である。そして、その目的達成のために本発明の熱交換
器の真空ろう付装置は次の構成をとる。
即ち、搬送方向の一端及び他端に気密用の入口扉1及
び出口扉2を備え、高温に維持される真空ろう付室3を
有する。そして、入口扉1を介し搬送方向の上流側に真
空を保ちうる予熱室4を設けると共に、下流側に出口扉
2を介して放冷室5が設けられる。そして、複数の熱交
換器が収納されるキャリア6を一体的に各室に順次移動
するように構成したものを対象とする。ここにおいて本
発明の特徴とするところは、真空ろう付室3は搬送方向
に四つ以上のキャリア6が直列に収納できる長さを有
し、予熱室4及び放冷室5はその搬送方向長さが真空ろ
う付室3の二分の一以下であると共に、断面が真空ろう
付室3とほぼ同一で且つ、キャリア6を少なくとも一つ
収納できる長さである。さらに、予熱室4の上流側及び
放冷室5の下流側に気密用の仕切扉7を介して少なくと
も夫々一つの、真空気密が保たれる室8,9を設ける。そ
して、予熱室4に収納されたキャリア6が移動して真空
ろう付室3に収納されると共に、そのろう付室3の先端
部に位置するキャリア6がその真空ろう付室3から放冷
室5に順次移動する。そして、真空ろう付室3及び予熱
室4並びに放冷室5には少なくとも高真空にまで真空引
きできる真空ポンプが連結され、前記各室には搬送手段
が設けられて、キャリア6は真空ろう付室3の入口扉1
を通過すると、真空ろう付室3内を略1キャリア分下流
側に高速で搬送され、そこから低速で真空ろう付室3内
をさらに下流側に搬送され、その真空ろう付室3の出口
扉2に隣接する略1キャリア分のスペースはキャリア6
が再び高速で搬送されて出口扉2から前記放冷室5に移
動されるように構成したものである。
〔作用〕
本発明の真空ろう付装置は、第1図に示す如く、真空
ろう付室3に複数のキャリア6が収納できるように、そ
の全長が長くなっている。そして真空ろう付室3の上流
側及び下流側の予熱室4及び放冷室5が小さくなり、そ
の分だけキャリア6を両室に収納できる数が少なくなっ
ている。そして、予熱室4に収納されたキャリア6が移
送されて真空ろう付室3に収納され、真空ろう付室3の
下流端のキャリア6が順次放冷室5に移動する。そして
放冷室5及び予熱室4の両側に設けた各扉を開放し、次
いで閉塞する度毎に真空ポンプにより真空引され、室内
の真空度が調整される。放冷室5及び予熱室4はその室
が小さいから容易に且つ迅速にその真空度を所定値に復
帰することができる。そのため、両室に挟まれた真空ろ
う付室3内の炉内環境を良好に保ち得る。即ち予熱室4,
放冷室5内を少なくとも高真空以下の圧力に迅速にする
ことができ、両室の不純ガス成分濃度を可及的に小さく
できる。その結果、その両室がバッファー室となり真空
ろう付室3内の不純ガス成分を可及的に少なくし、ろう
付室3内で行われるろう付の信頼性が向上する。さらに
予熱室4,放冷室5の上流側及び下流側に室(予熱室)8,
室(取出室)9を設け、それにより炉の入口側及び出口
側から侵入する不純ガス成分の侵入を確実に阻止する。
しかも、各室の搬送手段によりキャリア6は真空ろう
付室3の入口扉1を通過すると、真空ろう付室3内を1
キャリア分下流側に高速で搬送され、そこから低速で真
空ろう付室3内をさらに下流側に搬送される。そのた
め、高温の真空ろう付室3内で比較的低温の入口扉1の
低温の影響をろう付け中の熱交換器が受けることを防止
できる。同様に出口扉2に隣接する1キャリア分のスペ
ースはキャリア6が高速で搬送されるようにしたため、
熱交換器が出口扉2の低温の影響を受けることがない。
それより、キャリア6に収納された熱交換器の各部に均
一な熱履歴を与え、信頼性の高いろう付を行うことがで
きる。
〔実 施 例〕
次に図面に基づいて本発明の真空ろう付装置につき説
明する。
第1図は本装置の平面的略図であり、第2図は各室の
真空度の一例を示し、第3図は各室の設定温度の一例を
示す。
この真空ろう付装置は、真空ろう付室3が細長く形成
され、この実施例では九つのキャリア6が収納できる長
さであるが、真空ろう付室3内には最大七つのキャリア
6を一つずつ順次搬入する。そして真空ろう付室3の上
流側に入口扉1を介して予熱室4が設けられ、下流側に
出口扉2を介して放冷室5が設けられ、真空ろう付室3
の中間には扉が存在しない。そして、予熱室4の上流側
には夫々仕切扉7を介して室(予熱室)8と脱脂室10と
準備室11が設けられている。さらに、放冷室5の下流側
には仕切扉7を介して室(取出室)9が設けられてい
る。この実施例では脱脂室10は六つのキャリア6が収納
される長さを有し、この脱脂室10及び真空ろう付室3を
除き、各室即ち準備室11,第一予熱室8、第二の予熱室
4,放冷室5,取出室9の搬送方向長さはキャリア6が一つ
のみ収納できる長さに設定されている。準備室11と室
(取出室)9には外熱型のヒータが設けられ、放冷室5
を除いてそれ以外の各室には、その内面に第4図に示す
如く反射板13及びヒータ12が設けられている。さらに各
室の上端には第4図に示す如く一例としてラック・アン
ド・ピニオン型のオーバーヘッドコンベアーが配置さ
れ、第5図に示すような所定長さのハンガ本体18がその
オーバーヘッドコンベアーにより移動する。
即ち、ハンガ本体18の上端にラック22が設けられ、そ
のラック22に突設された多数のピン23にスプロケットか
らなるピニオン24が歯合する。このピニオン24は減速機
付のモータ25により回転及び停止を繰り返し、ハンガ本
体18を断続的に下流方向に移動させるものである。この
ハンガ本体18には一対のフック20が垂下され、このフッ
ク20にキャリア6の係止部が係脱自在に係合する。なお
キャリア6には多数の熱交換器14の上端部が釣り下げら
れている。そして熱交換器14の平面が進行方向に面する
と共に、その側面が炉の側壁に対面する。そして、ヒー
タ12からの輻射熱は各熱交換器14間の隙間から浸入し、
熱交換器14の平面その他を乱反射しつつ熱交換器14に吸
収される。この実施例では、キャリア6はその搬送方向
長さが幅方向長さよりも短く形成されている。これは、
予熱室4,放冷室5の搬送方向長さを可及的に短くするた
めである。このハンガ本体18には複数のローラ19が設け
られ、それが真空炉上端のレール26に案内される。そし
て、各室の上部に適宜間隔で複数のピニオン24が配置さ
れ、それに歯合するハンガ本体18を順送りに下流側へ搬
送するものである。
次に各室には夫々真空ポンプが連結されている。そし
て、準備室11及び脱脂室10には油回転真空ポンプ15及び
メカニカルブースタ16のみが連通され10-1Torr程度の真
空度に維持できる。また他の室にはそれに加えて拡散ポ
ンプ17が設けられる。この拡散ポンプ17を設けた室は10
-3〜10-6Torr程度のより高い真空度を維持できる。また
夫々の室にはドライエアー又は窒素ガスを導くパイプラ
インがバルブを介して連通されている。
次に、各室の設定温度は一例として第3図に示す如く
保持される。なおこの設定温度は熱交換器の大きさその
他により適宜変更される。一例として準備室11及び取出
室9はおおよそ100℃〜200℃程度に、脱脂室10は300〜4
50℃に、第一の予熱室4,第二の予熱室8は、350〜500℃
に、真空ろう付室3は450゜〜610℃に設定される。な
お、真空ろう付室3内のヒータは、上流側から下流側に
沿って複数のヒータに分割され、各ヒータの設定温度は
下流側に向かって上り段階状に高くなり、その終端にお
いて少し下り段階状に、順次低くなるように設定されて
いる。
次に本装置の使用方法につき述べる。まず準備室11,
脱脂室10,室(取出室)9を10-1Torr程度の低真空に維
持すると共に、室(予熱室)8,予熱室4,真空ろう付室3,
放冷室5を10-3Torr程度の真空度に保持する。さらに、
各室の炉内温度を一例として第3図に示す如く設定す
る。このような準備の完了の後に、準備室11の内部にド
ライエアーを供給し、そのドライエアーで内部圧を760T
orrより低い圧力、例えば750Torr程度の圧力まで復圧す
る。(加圧エアーが炉内に侵入し、内部が大気圧以上に
上がらないようにする。これは、炉体、扉等の保護の為
である。)その後リークバルブを一定時間開け、大気圧
と炉内の圧力を等しくしてから扉を開ける。そして、オ
ーバーヘッドコンベアーによりキャリア6を準備室11内
に収納する。そしてその準備室11の仕切扉7を閉塞す
る。次いで油回転真空ポンプ15,メカニカルブースタ16
を順に作動させ、準備室11の内部を10-1〜10-2Torr程度
(又は1〜1×10-2Torr)の圧力にする。次いで脱脂室
10との境界の仕切扉7を開放し、準備室11内のキャリア
6を脱脂室10に比較的高速で移動し、仕切扉7を閉塞す
る。そして脱脂室10内ではキャリア6を低速で下流側に
搬送する。その脱脂室には順次キャリアが搬入され合計
六つ収納される。そして脱脂室10内で各熱交換器14を加
熱し、熱交換器14表面の油分を蒸発させる。次いで脱脂
室10の先端部に達したキャリア6は、第一予熱室8との
境界の仕切扉7が開放され、その予熱室8内に収納され
る。すると、その仕切扉7が閉塞される。仕切扉7開放
時には脱脂室10と室(予熱室)8との真空度が同一とな
るが、仕切扉7を閉塞した後に、予熱室8の拡散ポンプ
17により、該室8はもとの真空度10-3Torr程度に高めら
れる。
次いで、一定の時間毎にキャリア6は第一の予熱室8
からその下流側の第二の予熱室4に移動し、第二の予熱
室4から真空ろう付室3に順次扉を開閉して移動する。
キャリア6は、真空ろう付室3の入口扉1を通過する
と、真空ろう付室3内で一キャリア分下流側に直接高速
で搬送され、そこから低速で下流側に搬送される。この
ように入口扉1の近傍をキャリア6が高速で通過する理
由は、高速のろう付室3内で、比較的低温の入口扉1の
低温の影響を受けないようにする為である。即ち上流端
キャリア6の最上流側に吊持された熱交換器14(b)に
入口扉1の低温の影響を与えないためである。より詳し
く述べると、比較的低温の入口扉1によって熱交換器コ
アbが入口扉1に近接して、冷却されるのを防ぐためで
ある。同様に出口扉2に隣接する一キャリア分のスペー
スはキャリア6が高速で搬送されるようにし、出口扉2
近傍にキャリア6が長い間滞留しないように考慮してい
る。即ち、最先端のキャリア6は出口扉2に近接した1
キャリア分を高速で搬送され放冷室5に移動する。そし
て出口扉2が閉塞され、熱交換器は放冷室5内で溶融し
たろう材が固化し、各部品間が一体的にろう付されると
共に、急冷によりアルミニューム製熱交換器を焼入れし
硬化させる。次いで放冷室5内のキャリア6は室(取出
室)9に搬送され、次にそれが外部に取り出される。
以上のように、真空ろう付室3内のキャリア6は上流
端に予熱室4から一つのみ搬送され、下流端のキャリア
6が一つのみ放冷室5内に順次搬送される。
なお真空ろう付室3内は10-1Torr〜10-3Torr程度の低
真空から中真空の領域に維持される。真空ろう付室3内
を10-1Torr程度の真空度にする場合には、最初の起動時
に、真空ろう付室3内を一旦10-3Torr以下の圧力の高い
真空度にし、不純ガス成分を排出する。その後にN2等の
不活性ガスをわずかにその真空ろう付室に導入して、室
内を低真空に維持することにより、ろう付に悪影響を及
ぼすO2,H2O等の不純ガス成分をろう付に支障のないレベ
ルまで完全に排除し得る。なお、真空ろう付室3の上流
側及び下流側は複数の小室が配置され夫々に仕切弁が設
けられているから、外気の不純ガス成分が真空ろう付室
3に浸入することを確実に防止する。
〔発明の効果〕
本発明の熱交換器の真空ろう付装置は、真空ろう付室
3を長くし、予熱室4及び放冷室5を短くしてそれらの
境に入口扉1,出口扉2を設け各室を中真空又は高真空に
維持できるように構成したものであるから、次の効果を
有する。
(1) 複数のキャリア6を収納できるように、真空ろ
う付室3の全長が長くなり、そのキャリアが順次ろう付
室3に搬出入されるように構成したから、本装置から取
り出されるサイクルタイムであるタクト時間が短くな
り、生産性が向上する。しかも真空ろう付室3はその長
手方向両端に入口扉1及び出口扉2を設ければ足りるか
ら、構造が簡単で故障の無い低コストのろう付装置とな
る。
(2) しかも、真空ろう付室3の上流側及び下流側に
予熱室4及び放冷室5を入口1扉1,出口扉2を介して設
けたため、真空ろう付室3内の不純ガス成分であるO2,H
2O等を可及的に少なくし得る。そして、予熱室4,放冷室
5は真空ろう付室3に比べて短く形成されているから、
真空ポンプによってそれらの内部を真空引する時間が短
くなり、それらの上流下流の両端に配置された仕切扉を
開閉することによって伴われ行われる真空引時間が短く
なり、その分だけタクトタイムを短くし、生産性を向上
できる。
しかも、各室の搬送手段によりキャリア6は真空ろう
付室3の入口扉1を通過すると、真空ろう付室3内を1
キャリア分下流側に高速で搬送され、そこから低速で真
空ろう付室3内をさらに下流側に搬送される。そのた
め、高温の真空ろう付室3内で比較的低温の入口扉1の
低温の影響をろう付け中の熱交換器が受けることを防止
できる。同様に出口扉2に隣接する1キャリア分のスペ
ースはキャリア6が高速で搬送されるようにしたため、
熱交換器が出口扉2の低温の影響を受けることがない。
それより、キャリア6に収納された熱交換器の各部に均
一な熱履歴を与え、信頼性の高いろう付を行うことがで
きる。
(3) 次に特許請求の範囲第2項に記載の発明によれ
ば、真空ろう付室3以外の各室である予熱室4,放冷室5,
室(予熱室)8,室(取出室)9の搬送方向長さがキャリ
ア6を一つのみ収容できる長さに設定されたものである
ため、それらの扉開閉の度毎に行われる真空引時間を最
小に短くし、熱交換器の生産性を向上できる。
(4) 次に特許請求の範囲第3項記載の装置によれ
ば、熱交換器14はその炉壁の反射板13に対面するように
キャリア6に支持されるから(エッジヒーティング)、
キャリア6の搬送方向長さを可及的に短くし、その分だ
け予熱室4,放冷室5の搬送方向長さを短くして、タクト
タイムを縮小し、熱交換器の量産性を向上できる。
(5) 次に特許請求の範囲第4項記載の発明によれ
ば、脱脂室10で加熱された熱交換器14の温度をほぼ保持
するようにして予熱室4,8にその熱交換器14を搬送する
ように構成したから、省エネルギーとなると共に熱交換
器の製造を迅速に行い得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本装置の平面的略図であり、第2図はその各室
における真空度の概略を示し、第3図は同様に各室の設
定温度の概略を示し、第4図は真空炉の横断面略図、第
5図は同真空炉内に搬送されるハンガ本体18及びそれに
吊持されたキャリア6の側面図。 1……入口扉、2……出口扉 3……真空ろう付室、4……予熱室 5……放冷室、6……キャリア 7……仕切扉、8……室(予熱室) 9……室(取出室)、10……脱脂室 11……準備室、12……ヒータ 13……反射板、14……熱交換器 15……油回転真空ポンプ、16……メカニカルブースタ 17……拡散ポンプ、18……ハンガ本体 19……ローラ、20……フック 21……リフレクタ、22……ラック 23……ピン、24……ピニオン 25……モータ、26……レール
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F27B 9/26 F27B 9/26 (56)参考文献 特開 昭63−140769(JP,A) 実公 昭57−50132(JP,Y2) 実公 昭43−23685(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27B 9/00 - 9/40 B23K 1/00 330 B23K 1/008

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送方向の一端及び他端に気密用の入口扉
    1及び出口扉2を備え高温に維持される真空ろう付室3
    を有し、前記入口扉1及び出口扉2を介して前記搬送方
    向の上流側に真空を保ち得る予熱室4が設けられると共
    に、下流側に真空を保ち得る放冷室5が設けられ、複数
    の熱交換器が収納されるキャリア6を、夫々各室に順次
    移動するように構成した熱交換器の真空ろう付装置にお
    いて、前記真空ろう付室3は前記搬送方向に四つ以上の
    前記キャリア6が直列に収納できる長さを有し、前記予
    熱室4及び放冷室5は前記搬送方向長さが前記真空ろう
    付室3の二分の一以下であると共に断面が前記真空ろう
    付室3とほぼ同一で且つ、前記キャリア6を少なくとも
    一つ収納できる長さにし、前記予熱室4の上流側及び前
    記放冷室5の下流側に気密用の仕切扉7を介して少なく
    とも夫々一つの真空気密が保たれる室8,9を設け、前記
    予熱室4に収納されたキャリア6が前記真空ろう付室3
    に移動して収納されると共に、その真空ろう付室3の下
    流端部に位置する前記キャリア6が前記真空ろう付室3
    から前記放冷室5に順次移動し且つ、前記真空ろう付室
    3及び前記予熱室4並びに前記放冷室5には中真空又は
    高真空室にできる真空ポンプが連結され、前記各室には
    搬送手段が設けられて、キャリア6は真空ろう付室3の
    入口扉1を通過すると、真空ろう付室3内を略1キャリ
    ア分下流側に高速で搬送され、そこから低速で真空ろう
    付室3内をさらに下流側に搬送され、その真空ろう付室
    3の出口扉2に隣接する略1キャリア分のスペースはキ
    ャリア6が再び高速で搬送されて出口扉2から前記放冷
    室5に移動されるように構成したことを特徴とする熱交
    換器の真空ろう付装置。
  2. 【請求項2】請求項第1項において、前記真空ろう付室
    3以外の前記各室4,5,8,9の前記搬送方向長さがキャリ
    ア6を一つのみ収納できる長さに設定された装置。
  3. 【請求項3】請求項第1項又は第2項において、前記真
    空ろう付室3の内周面にヒータ12が設けられると共に、
    前記熱交換器14はその側面が前記ヒータ12に対面するよ
    うに前記キャリア6に支持されて前記真空ろう付室内を
    搬送されるように構成した装置。
  4. 【請求項4】請求項第1項又は第2項において、前記予
    熱室4,8の上流側に、前記熱交換器14を加熱することに
    よりその表面の脱脂を行う脱脂室10が設けられ、その脱
    脂中の温度をほぼ保持するようにして、前記予熱室4,8
    にその熱交換器14を搬送するように構成した装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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