JP3012838U - 釣り用竿受け装置における竿受け部材 - Google Patents

釣り用竿受け装置における竿受け部材

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣り竿を適正に支持する機能と、釣り竿の着
脱作業を容易にする機能の、両機能を損なうことなく、
釣り場における竿受け装置設置のための段取りおよび釣
り場変更時や魚釣り終了時などにおける竿受け装置格納
作業を簡単に行うように構成した竿受け装置において、
釣り竿を釣り条件に応じて所望の傾斜角で保持する。 【構成】 クーラボックス1の立壁10Aに、上下方向
の保持孔4が形成されている1対1組の保持部5,6
を、横方向の間隔Lを有して一体に設け、両保持部5,
6それぞれの保持孔4に竿受け部材2,3の軸部2A,
3Aを該軸部2A,3Aの軸まわりに回動可能、かつ保
持孔4からの抜脱不能に挿通するとともに、軸部2A,
3Aと保持孔4に跨がって構成されている高さ調整設定
機構50により、保持部5,6から突出する竿受け部材
2,3の高さを調整できるようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、釣り用竿受け装置における竿受け部材に係り、詳しくは魚釣り時に 携行する保冷収容箱をアンカーとして活用した場合に、釣り竿を所望の傾斜角で 保持するとともに、非使用時の保冷収容箱携行時において邪魔にならないように 工夫した釣り用竿受け装置における竿受け部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、釣り用竿受け装置として、種々のものが提案されている。しかし、 これら従来の釣り用竿受け装置は、釣り場における竿受け装置設置のための段取 りおよび釣り場の変更時もしくは魚釣り終了時などにおける竿受け装置格納作業 が比較的煩雑な欠点を有している。
【0003】 そこで、釣り人が釣りあげた魚を収容するための、保冷収容箱を携行する点に 着目し、この保冷収容箱をアンカーとして活用することにより、釣り竿の適正な 保持性と釣り竿の着脱作業の容易性を損なうことなく、釣り場における竿受け装 置設置のための段取りおよび釣り場変更時もしくは魚釣り終了時などにおける竿 受け装置格納作業を簡単に行うことができる釣り用竿受け装置の提供が考えられ る。しかし、竿受け部材により釣り竿を所望の傾斜角で、しかもがたつくことな く支持できるような工夫することと、保冷収容箱に対して竿受け部材を取外し不 能に取付けた場合には、竿受け部材の非使用時、つまり保冷収容箱携行時におい て邪魔にならないように工夫することおよび部品点数の増加を極力回避して、構 造の簡略化を図り、かつ組立工数数の増加を避けることが要求される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、従来の釣り用竿受け装置では、釣り場における竿 受け装置設置のための段取りおよび釣り場変更時もしくは魚釣り終了時などにお ける竿受け装置格納作業が比較的煩雑なため、保冷収容箱をアンカーとして活用 することにより、前記段取りおよび竿受け装置格納作業を簡単にすることが考え られるものの、竿受け部材により釣り竿を所望の傾斜角で、しかもがたつくこと なく支持できるような工夫することと、保冷収容箱に対して竿受け部材を取外し 不能に取付けた場合には、竿受け部材の非使用時、つまり保冷収容箱携行時にお いて邪魔にならないように工夫することおよび部品点数の増加を極力回避して、 構造の簡略化を図り、かつ組立工数の増加を避けることが要求される点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、保冷収容箱の周壁を構成する複数の立壁から選択した少な くとも1つの立壁に、上下方向の保持孔が形成され、かつ横方向の間隔を有して 配設された少なくとも2個で1組の保持部が一体成形により少なくとも1組設け られているとともに、前記保持孔に挿入して前記各保持部に保持される釣り竿支 持用の竿受け部材を備えた釣り用竿受け装置において、保持部の少なくとも1つ の保持部の保持孔の径内方向に突出して形成された係止片と、前記竿受け部材の 少なくとも1つの竿受け部材に形成された複数段の係止片によって、前記竿受け 部材の少なくとも1つの竿受け部材の前記保持部から突出する高さを調整して設 定する高さ調整設定機構が設けられていることを特徴とし、釣り竿の適正な支持 性と釣り竿の着脱作業の容易性を損なうことなく、釣り場における竿受け装置設 置のための段取りおよび釣り場変更時もしくは魚釣り終了時などにおける竿受け 装置格納作業を簡単に行うように構成した場合、竿受け部材により釣り竿を所望 の傾斜角で保持する目的を達成した。 請求項2の考案は、前記竿受け部材が前記保持孔の内面と、前記複数段の係止 片の外面との摩擦力を備えた第1保持機構により前記立壁の壁面に沿う指向性を 有して保持されるように構成されていることを特徴とし、竿受け部材非使用時の 保冷収容箱携行時において邪魔にならないようにした。 請求項3の考案は、前記竿受け部材が前記複数段の係止片のそれぞれに形成し た凹部と、前記保持孔の内面に突設されて前記凹部に係脱される凸部を備えた第 2保持機構により前記立壁の壁面に交差する指向性を有して保持されるように構 成されていることを特徴とし、竿受け部材の使用時におけるがたつき、つまり竿 受け部材により釣り竿を支持した場合の竿受け部材のがたつきを防止できるよう にした。 請求項4の考案は、前記竿受け部材の下端部に自然状態の外寸法が前記保持孔 の内径よりも大きく、かつ保持孔の内径よりも小さい外寸法に弾性縮小可能な係 止部が形成されていることを特徴とし、竿受け部材が保持孔から脱落することに よる紛失の危険を回避できるようにした。
【0006】
【作用】
請求項1の考案によれば、保冷収容箱を釣り場の適所に定置したのち、該保冷 収容箱における少なくとも1つの立壁に設けられている少なくとも1組の保持部 それぞれの保持孔に挿通して保持されている竿受け部材により、釣り竿の基部を 受け止めることで、保冷収容箱をアンカーとして活用して釣り竿をオーバハング 状態で支持できる。 また、各竿受け部材の少なくとも1つの竿受け部材に設けられている高さ調整 設定機構を操作して、保持部から突出する竿受け部材の高さを調整することで、 オーバハング状態で支持されている釣り竿の傾斜角を所望の値に設定できる。 請求項2の考案によれば、竿受け部材非使用時の保冷収容箱携行時において、 第1保持機構により竿受け部材を立壁の壁面に沿う指向性を有して保持できる。 つまり、保冷収容箱携行時において、竿受け部材が立壁から大きくはみだすのを 防止できる。 請求項3の考案によれば、釣り竿を支持した竿受け部材の使用時におけるがた つきを第2保持機構により防止して、釣り竿支持状態の安定を図れる。 請求項4の考案によれば、自然状態の外寸法が保持孔の内径よりも大きい係止 部により、竿受け部材が保持孔から脱落するのを防止できるので、竿受け部材の 紛失が回避される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本考案 に係る釣り用竿受け装置は、釣りあげた魚を収容する保冷収容箱1(以下、実施 例の説明では、クーラボックス1という)と、1対1組の竿受け部材2,3を具 備している。
【0008】 クーラボックス1は周知のもので、一般に、合成樹脂によって成形された角形 有底の本体部10と、この本体部10の上端部に開閉自在にヒンジ結合されて該 本体部10の上端開口を開閉する蓋体11および携行用ベルト12を備えている 。そして、本体部10の周壁を構成する4つの立壁(ただし、図1には2つの立 壁10A,10Bのみが示されている)から選択した立壁10Aに、上下方向の 保持孔4を形成した1対1組の保持部5,6が横方向の間隔Lを有して一体に成 形されている。
【0009】 一方、保持部5の保持孔4には、前側の竿受け部材2が取付けられ、保持部6 の保持孔4には、後側の竿受け部材3が取付けられる。これら竿受け部材2,3 は樹脂製のもので、保持孔4に軸線Cまわりの回動自在に挿通される垂直軸部2 A,3Aと、この垂直軸部2A,3Aに連設された円弧状の受け部2B,3Bを 備えている。すなわち、前側の竿受け部材2に連設されている円弧状の受け部2 Bは、軸部2Aの上端部に対して水平方向の連結部7を介して上向きに設けられ 、後側の竿受け部材3に連設されている円弧状の受け部3Bは、軸部3Aの上端 部に対して逆L字状の連結部8を介して下向きに設けられている。
【0010】 竿受け部材2,3の垂直軸部2A,3Aは、図2,図3に示すように、半径R 1の横断面正円形の頚部30と、後述する薄形断面部を備えている。この薄形断 面部の下端部には、軸線C方向のスリット31が設けられ、このスリット31の 幅wをストローク量として半径方向に弾性拡縮し、かつ自然状態の外寸法が前記 半径R1よりも少し大きく、スリット31の幅w相当分半径方向に弾性縮小した 場合の外寸法が半径R1よりも少し小さくなる略截頭逆円錐状の係止部32が形 成されている。また、前記頚部30と係止部32の間には、中心Oを通るX−X 線方向の両側に突出する係止片34,34が軸線C方向に所定の間隔を有して複 数段形成されている。これら係止片34,34の外周曲率半径は、前記R1に等 しく、半径R2を曲率半径とした中実の芯部33から径外方向に突出している。 そして、これら複数段の係止片34,34が形成されている部位と、略截頭逆円 錐状の係止部32の横断面形状は、その肉厚T、つまり中心Oを通ってX−X線 に直交するY−Y線方向の肉厚Tが前記R2よりも小さく設定された薄形断面に なっている。
【0011】 一方、保持部5,6の保持孔4の内径R3は、前記R1より僅かに大きい値に 設定されている。つまり、係止片34,34を保持孔4内に挿入した時、係止片 34,34の外面が保持孔4の内面に圧接して、垂直軸部2A,3Aの自然発生 的な軸線Cまわりの回動を阻止できる摩擦力が付与される値に設定されている。 また、その上端部には、X−X線方向の両側で径内方向に突出する係止片40, 40が形成されている。なお、係止片40,40の内周曲率半径R4は、前記R 2よりも僅かに大きく設定され、この係止片40,40と前記複数段の係止片3 4,34とによって、高さ調整設定機構50を構成しているとともに、保持孔4 の内面と係止片34,34の外面とで摩擦力による第1保持機構51を構成して いる。
【0012】 竿受け部材2,3は、図5に示すように本体部10の立壁10Aに保持される 。この保持状態は保持部5の保持孔4に前側の竿受け部材2の垂直軸部2Aを回 動自在に挿通し、かつ保持部6の保持孔4に後側の竿受け部材3の垂直軸部3A を回動自在に挿通することによって、前側の竿受け部材2が保持部5を介して立 壁10Aに回転自在、かつ自然状態での脱抜を不能に保持され、後側の竿受け部 材3が保持部6を介して立壁10Aに回転自在、かつ自然状態での脱抜を不能に 保持される。すなわち、前後の竿受け部材2,3は、図4の仮想線で示すように 、それぞれの係止片34,34を係止片40,40から退避させた指向性で保持 孔4の上側に対応させ、ついで下方に押し下げる。 これにより、略截頭逆円錐状の係止部32は保持孔4の内面に干渉して、スリ ット31の幅w相当分半径方向に弾性縮小して保持孔4を通過し、原形に復帰す る。その結果、前側の竿受け部材2が保持部5を介して立壁10Aに回転自在、 かつ自然状態での脱抜を不能に保持され、後側の竿受け部材3が保持部6を介し て立壁10Aに回転自在、かつ自然状態での脱抜を不能に保持されることになる 。したがって、竿受け部材2,3が保持孔4から脱落するのを防止して、竿受け 部材2,3が紛失するのを回避することができる。
【0013】 このような構成であれば、図6の仮想線で示すように、竿受け部材2,3を立 壁10Aに当接させた格納状態、または図7の仮想線で示すように、竿受け部材 2,3を立壁10Aに形成した凹部13内に格納した格納状態でクーラボックス 1を携行することができる。これら格納状態は、第1保持機構51の保持力、つ まり係止片34,34の外面が保持孔4の内面に圧接して、垂直軸部2A,3A の自然発生的な軸線Cまわりの回動を阻止できる摩擦力によって保持される。し たがって、竿受け部材2,3が立壁から大きくはみだすのを防止できるからクー ラボックス1の携行時に邪魔にならない。
【0014】 一方、前記竿受け部材2,3の格納状態でクーラボックス1を携行して釣り場 に到着したならば、釣り場の適所にクーラボックス1を定置する。しかるのち、 図6および図7の実線で示すように、前側の竿受け部材2と後側の竿受け部材3 を引き出す。つまり前側の竿受け部材2の垂直軸部2Aを回動中心にして、水平 方向の連結部7と円弧状の受け部2Bを立壁10Aから離れる方向に回動して、 水平方向の連結部7と円弧状の受け部2Bを立壁10Aに直交させるとともに、 後側の竿受け部材3の垂直軸部3Aを回動中心にして、逆L字状の連結部8と円 弧状の受け部3Bを立壁10Aから離れる方向に回動して、逆L字状の連結部8 と円弧状の受け部3Bを立壁10Aに直交させる。これらの回動は、中実の芯部 33を係止片40,40に対応させることによって得ることができる。ついで、 図5の仮想線で示すように、釣り竿14の基部14Aを前側の竿受け部材2の円 弧状の受け部2Bに載置して受け止め、かつ後側の竿受け部材3の円弧状の受け 部3Bの下面に掛止することで、クーラボックス1をアンカーとして、釣り竿1 4をオーバハング状態で支持することができる。
【0015】 他方、竿受け部材2,3は、図4の仮想線で示すように、それぞれの係止片3 4,34を係止片40,40から退避させることで、複数段の係止片34,34 が形成されている範囲内で軸線C方向に上下移動可能であるから、係止片40, 40に掛止させる係止片34,34を複数段の中から選択したのち、90度軸線 Cまわり回動させて、選択した係止片34,34を係止片40,40に係止させ ることによって、竿受け部材2,3が保持部5,6から突出する高さを有段的に 変動させることができる。すなわち、高さ調整設定機構50によって、竿受け部 材2,3が保持部5,6から突出する高さを個々に有段的に変動させることがで きる。このように、保持部5,6から突出する竿受け部材2,3の高さを調整す ることで、オーバハング状態で支持されている釣り竿14の傾斜角を所望の値に 設定できる。つまり、竿受け部材2,3の相対的な高さによって、釣り竿14の 俯角もしくは仰角を釣り条件に応じて任意に設定できる。
【0016】 また、釣り場の変更時もしくは魚釣り終了時などにおいては、釣り竿14の基 部14Aを前側の竿受け部材2の円弧状の受け部2Bおよび後側の竿受け部材3 の円弧状の受け部3Bから離脱させたのち、前側の竿受け部材2と後側の竿受け 部材3を前記使用時の逆方向に回動させることによって、簡単に図6または図7 の仮想線で示すように格納することができる。
【0017】 このように、クーラボックス1を釣り場の適所に定置したのち、クーラボック ス1の立壁10Aから前側の竿受け部材2と後側の竿受け部材3を引き出す簡単 な操作によって、クーラボックス1をアンカーとして活用し、釣り竿14をオー バハング状態で支持することができるので、釣り場における竿受け装置設置のた めの段取りを簡単に行うことができるとともに、釣り竿14を適正に支持するこ とが可能である。また、釣り場の変更時もしくは魚釣り終了時などにおいては、 釣り竿14の基部14Aを両竿受け部材2,3の円弧状の受け部2B,3Bから 離脱させたのち、両竿受け部材2,3を立壁10A方向に回動させることによっ て簡単に格納することができる。つまり、釣り場変更時もしくは魚釣り終了時な どにおける竿受け装置格納作業を簡単に行うことができる。
【0018】 しかも、竿受け部材2,3に設けられている高さ調整設定機構50を操作して 、保持部5,6から突出する竿受け部材2,3の高さを調整することで、オーバ ハング状態で支持されている釣り竿14の俯角もしくは仰角を釣り条件に応じて 任意に設定できるとともに、第1保持機構51の保持力により、竿受け部材2, 3が立壁から大きくはみだすのを防止できるからクーラボックス1の携行時に邪 魔することにならない。さらに、上下方向の保持孔4を形成した保持部5,6が 横方向の間隔Lを有して立壁10Aに一体に成形されているので、保持部5,6 を別途製作してたとえばビス止めなどで立壁10Aに取付ける手段と比較して、 部品点数の増加を回避し、構造の簡略化を図り、かつ組立工数の増加を避けるこ とができる。
【0019】 図8、図9は第2保持機構52を示す。この第2保持機構52は釣り竿14( 図5参照)を支持した竿受け部材2,3の使用時におけるがたつきを防止するた めのもので、竿受け部材2,3における垂直軸部2A,3Aに複数段形成された 係止片34,34のそれぞれに形成した凹部52A,52Aと、係止片40,4 0の形成位置を避けて保持孔4の内面に突設した凸部52B,52Bによって構 成されている。したがって、竿受け部材2,3の選択した係止片34,34を係 止片40,40に係止させた竿受け部材2,3の使用状態において、凹部52A ,52Aと凸部52B,52Bが係合し、釣り竿14を支持した竿受け部材2, 3使用時におけるがたつきを防止して、釣り竿14の支持状態の安定を図れる。 特に、図10のように、高さ調整設定機構50によって、竿受け部材2,3が保 持部5,6から突出する高さを大きくした場合には、保持孔4の内面に圧接する 係止片34,34の段数が少なくなる(1段)ので、釣り竿14を支持した竿受 け部材2,3使用時にがたつきが生じ易いけれど、第2保持機構52を併用する ことで、がたつきを確実に防止することができる。
【0020】 なお、前記実施例では、本体部10の周壁を構成する4つの立壁から選択した 1つの立壁10Aに、1対1組の保持部5,6を一体に成形した構成で説明して いるが、保持部5,6を一体に成形する立壁は、前記立壁10Aにのみ限定され るものではなく、他の立壁のいずれか1つもしく2つないし4つの立壁の複数で あってもよい。また、図11に示すように、保持部5,6を貫通してねじ込まれ たビスによって高さ調整設定機構50を構成してもよい。さらに、図12および 図13に示すように、保持部5,6に弾性拡開可能な開口5A,6Aを上下方向 の全域にわたって形成し、竿受け部材2,3を開口5A,6Aから保持孔4に挿 入するように構成してもよい。ただし、この場合には、複数段の係止片34,3 4の形成位置を、前記実施例に対して軸まわりに90度変位させる必要がある。 さらにまた、竿受け部材2,3のいずれか一方のみを高さ調整設定機構50によ って高さ調整して設定できるように構成してもよい。
【0021】 また、本考案は、中間保持部(図示省略)を設けることで、1組を3個以上の 保持部で構成してもよい。そして、選択された1つもしくは複数の立壁それぞれ に対する保持部5,6の必要組数は、前記実施例で説明した1組にのみ限定され るものではなく、複数組であってもよい。
【0022】 さらに、前側の竿受け部材2の円弧状の受け部2Bを上向きに設け、後側の竿 受け部材3の円弧状の受け部3B下向きに設けた構成で説明しているが、図14 のように、両竿受け部材2,3の円弧状の受け部2B,3Bをともに上向きに設 けてもよい。このように構成した場合は、釣り竿14の基部14Aを円弧状の受 け部2B,3Bに載置して受け止め、かつ釣り竿14の基部14Aに適当なウエ イト15を取付ければよい。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案は、保冷収容箱を釣り場の適所に定置し たのち、該保冷収容箱における少なくとも1つの立壁に設けられている少なくと も1組の保持部それぞれの保持孔に挿通して保持されている竿受け部材により、 釣り竿の基部を受け止めることで、保冷収容箱をアンカーとして活用して釣り竿 をオーバハング状態で支持できるので、釣り場における竿受け装置設置のための 段取りを簡単に行うことができるとともに、釣り竿を適正に保持することが可能 である。また、釣り場の変更時もしくは魚釣り終了時などにおいては、釣り竿の 基部を竿受け部材から離脱させたのち、竿受け部材を立壁方向に回動させる操作 または保持部それぞれの保持孔から抜取る操作にによって格納することができる 。つまり、釣り場変更時もしくは魚釣り終了時などにおける竿受け装置格納作業 を簡単に行うことができる。しかも、高さ調整設定機構により保持部から突出す る竿受け部材の高さを有段的に調整することで、オーバハング状態で支持されて いる釣り竿の傾斜角を釣り条件に応じて任意に設定できる。 請求項2の考案は、竿受け部材非使用時の保冷収容箱携行時において、第1保 持機構の摩擦力により竿受け部材を立壁の壁面に沿う指向性を有して保持できる 。つまり、保冷収容箱携行時において、竿受け部材が立壁から大きくはみだすの を防止できるから、保冷収容箱の携行時に邪魔にならない。 請求項3の考案は、高さ調整設定機構によって、竿受け部材が保持部から突出 する高さを大きくした場合でも、凹部と凸部の係合により釣り竿を支持した竿受 け部材の使用時におけるがたつきを確実に防止して、釣り竿支持状態の安定を図 ることができる。 請求項4の考案は、自然状態の外寸法が保持孔の内径よりも大きい係止部によ り、竿受け部材が保持孔から脱落するのを防止できるので、竿受け部材の紛失を 回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】竿受け部材の部分拡大図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】竿受け部材の保持状態と釣り竿の支持状態の一
例を示す拡大側面図である。
【図6】竿受け部材の保持状態の一例を示す拡大平面図
である。
【図7】竿受け部材の保持状態の他の例を示す拡大平面
図である。
【図8】第2保持機構を備えた竿受け部材の拡大横断平
面図である。
【図9】第2保持機構を備えた保持孔の拡大平面図であ
る。
【図10】竿受け部材の突出高さを大きくした場合の部
分拡大図である。
【図11】高さ調整設定機構の変形例を示す拡大平面図
である。
【図12】保持部の変形例を示す拡大横断平面図であ
る。
【図13】図12のC−C線断面図である。
【図14】釣り竿の支持状態の他の例を示す拡大側面図
である。
【符号の説明】
1 クーラボックス(保冷収容箱) 2 竿受け部材 3 竿受け部材 4 保持孔 5 保持部 6 保持部 10A 立壁 10B 立壁 32 係止部 34 複数段の係止片 40 係止片 50 高さ調整設定機構 51 第1保持機構 52 第2保持機構 52A 凹部 52B 凸部 L 横方向の間隔

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保冷収容箱の周壁を構成する複数の立壁
    から選択した少なくとも1つの立壁に、上下方向の保持
    孔が形成され、かつ横方向の間隔を有して配設された少
    なくとも2個で1組の保持部が一体成形により少なくと
    も1組設けられているとともに、前記保持孔に挿入して
    前記各保持部に保持される釣り竿支持用の竿受け部材を
    備えた釣り用竿受け装置において、保持部の少なくとも
    1つの保持部の保持孔の径内方向に突出して形成された
    係止片と、前記竿受け部材の少なくとも1つの竿受け部
    材に形成された複数段の係止片によって、前記竿受け部
    材の少なくとも1つの竿受け部材の前記保持部から突出
    する高さを調整して設定する高さ調整設定機構が設けら
    れていることを特徴とする釣り用竿受け装置における竿
    受け部材。
  2. 【請求項2】 前記竿受け部材が前記保持孔の内面と、
    前記複数段の係止片の外面との摩擦力を備えた第1保持
    機構により前記立壁の壁面に沿う指向性を有して保持さ
    れるように構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の釣り用竿受け装置における竿受け部材。
  3. 【請求項3】 前記竿受け部材が前記複数段の係止片の
    それぞれに形成した凹部と、前記保持孔の内面に突設さ
    れて前記凹部に係脱される凸部を備えた第2保持機構に
    より前記立壁の壁面に交差する指向性を有して保持され
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の釣り用竿受け装置における竿受け部材。
  4. 【請求項4】 前記竿受け部材の下端部に自然状態の外
    寸法が前記保持孔の内径よりも大きく、かつ保持孔の内
    径よりも小さい外寸法に弾性縮小可能な係止部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の釣り用竿受け
    装置における竿受け部材。
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JP1994016877U Expired - Lifetime JP3012838U (ja) 1994-12-21 1994-12-21 釣り用竿受け装置における竿受け部材

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