JP3012267U - 運行記録計の記録紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、車両速度の一目管理を可能とする
記録紙に関する。 【構成】 記録シート本体Ａ上に表層Ｂを形成し、表層
Ｂ上に目盛印刷Ｃ₁ 及び数字印刷Ｃ₂ と共に、異なる単
一色太線によって速度の管理ラインＤ₁ ，Ｄ₂ を印刷す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車両の運行記録計において、摺削針の移動により運行状態を記録する ための記録紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

グラフの線色となる下地着色層の色を速度帯ごとに色区分したもの（実開昭４ ９−９５８９９号）と、速度帯を示す速度ごとに異った色彩で表わしたもの（実 開昭４９−９５９００号）があるが、前者は、下地着色層印刷の上に白色の表層 を形成して目盛等の印刷をする事になるので、下地着色層と目盛印刷との間にズ レが発生するおそれがあり、後者は速度帯を示す線の色彩がそれぞれ異ることに より、一目管理の判読性にまぎらわしさを与えており、更に、両者において、速 度帯に対応して複数の色彩を用いるので、コスト高となる欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記した点に着目して為されたものであり、管理速度を単一色で区画 することにより車両速度の一目管理を可能とする記録紙を低コストをもって提供 するようにしたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案においては、記録シート本体上に摺削針の 削除対象となる表層を形成し、該表層上に目盛・文字等の印刷と共に、該印刷と 異なる単一色彩の太線によって速度の管理ラインを印刷して成る構成を採用した 。

【０００５】

【作用】

例えば摺削針は、低速管理ラインと高速管理ラインによって囲まれる管理速度 範囲から管理速度範囲外にわたって連続して表層の削除による連続した軌跡を表 示する。

【０００６】

【実施例】

図１において、Ａは記録シート本体であり、その表面には、運行記録計におけ る摺削針の削除対象となる白色系の表層Ｂを形成し、この表層Ｂ上に淡緑色によ る目盛印刷Ｃ₁ と同色の数字印刷Ｃ₂ が施されている。

【０００７】 目盛印刷において、管理したい速度ラインのみ色を変えて、極彩色の単一色を もって印刷する。即ち、本実施例においては、低速管理を５０ｋｍ／ｈ、高速管 理を８０ｋｍ／ｈとし、低速管理ラインＤ₁ と高速管理ラインＤ₂ を赤色太線で 印刷したものである。管理速度は、安全速度や経済速度等により自由に選択すれ ば良い。

【０００８】 速度ズレの発見も容易なことより、従来技術のものより版の位置決めが容易で ある。印刷コストの面より管理ライン色は１色追加のみが好ましい。色も他の目 盛色と区分できれば良く、赤以外では青等が好ましい。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上記した如くに、記録シート本体上に摺削針の削除対象となる表層を 形成し、該表層上に目盛・文字等の印刷と共に、該印刷と異なる単一色彩の太線 によって速度の管理ラインを印刷して成るものであるから、他の目盛印刷の色彩 と異なる色彩太線によって管理速度範囲が明確に示されていて、管理速度に対す る車両速度の一目管理が可能である。

【００１０】 また、従来例に比べて工数が少なく、且つ版の位置合せも容易であって、印刷 作業の面においても優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる記録紙の平面図である。

【符号の説明】

Ａ 記録シート本体 Ｂ 表層 Ｃ₁ 目盛印刷 Ｃ₂ 数字印刷 Ｄ₁ 低速管理ライン Ｄ₂ 高速管理ライン

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録シート本体上に摺削針の削除対象と
   なる表層を形成し、該表層上に目盛・文字等の印刷と共
   に、該印刷と異なる単一色彩の太線によって速度の管理
   ラインを印刷して成ることを特徴とする運行記録計の記
   録紙。
2. 【請求項２】 速度の管理ラインが低速管理ラインと高
   速管理ラインから成ることを特徴とする請求項１に記載
   の運行記録計の記録紙。