JP3011994U - ブラシレス自励型発電機 - Google Patents

ブラシレス自励型発電機

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JP3011994U
JP3011994U JP1994016067U JP1606794U JP3011994U JP 3011994 U JP3011994 U JP 3011994U JP 1994016067 U JP1994016067 U JP 1994016067U JP 1606794 U JP1606794 U JP 1606794U JP 3011994 U JP3011994 U JP 3011994U
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JP
Japan
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rotor
winding
engine
stator
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JP1994016067U
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博 小檜山
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Sawafuji Electric Co Ltd
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Sawafuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンのクランク軸に連結され、界磁を発
生させる界磁巻線にダイオードを接続したロータを、発
電巻線と90度異なる位置の励磁巻線にコンデンサを接
続したステータの周囲で回転させて、ロータのエンジン
側フライホイールとの兼用を図り、エンジン発電機全体
を小型軽量化したブラシレス自励型発電機を提供する。 【構成】 発電巻線とこれに電気角で90度異なる位置
に巻装され両端にコンデンサを接続した励磁巻線を有す
るステータの周囲に、エンジンのクランク軸に連結され
る椀状の支持部の内面でダイオードが接続されて閉回路
を形成する界磁巻線を略円柱状のロータコアの円弧部に
環状に巻装してこのロータコアを樹脂を介して固着した
ロータを回転させ、回転部の慣性質量を大にする。ロー
タコアを固着する際にロータの端面に樹脂で冷却フィン
を一体的に形成し、ステータとエンジンを風冷する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、小型のポータブルエンジン発電機に用いられるブラシレス自励型発 電機、特に発電巻線とこれと電気角でほぼ90度異なる位置に巻装されコンデン サを接続した励磁巻線を有するステータと、エンジンのクランク軸に連結され、 ダイオードが接続されて閉回路を形成する界磁巻線で界磁を発生させるロータを 有するブラシレス自励型発電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から図4に示されているような回路構成を有するブラシレス自励型発電機 が知られている。図4においてはロータ51、界磁巻線52、ダイオード53、 発電巻線54、励磁巻線55を示し、該発電巻線54と励磁巻線55とは電気角 で90度の位相差をもつようにステータ56に巻回されている。 また、励磁巻線55にはコンデンサ57が接続され、発電巻線54には外部負荷 58が接続されている。
【0003】 ステータ56は公知の円筒形をしており、その内径にスロットを配し発電巻線 54と励磁巻線55を巻回し、ロータ51は両端にダイオード53を接続した界 磁巻線52が巻装され、ステータの内側を微小エアギャップをもって回転自在に 保持され、エンジンのクランク軸により駆動されている。
【0004】 このような界磁巻線52がロータ51に巻装される界磁回転型のブラシレス自 励型発電機は界磁巻線52はダイオード53を接続しただけで、また励磁巻線5 5もコンデンサ57を接続したのみであるので、構造が比較的簡単であり、また コストも安く、ポータブルな小型エンジン発電機としては充分な性能を有してい るが、発電機のロータ51だけでは慣性効果が小さいので回転変動による発電機 出力の電圧・周波数等の影響を受けやすくエンジン側のクランク軸に別体のフラ イホイールが装備されていた。また、エンジンの冷却のためクランク軸には冷却 ファンが別体で設けられていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので、エンジン側に発電機のロータ とは別体にフライホイールを設けることなくエンジンの回転変動による発電機出 力の電圧・周波数等の影響を軽減し、かつエンジン発電機全体を小型軽量するブ ラシレス自励型発電機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案はロータがステータを外囲する環状に形成 され、界磁巻線をロータの円弧部に環状に巻装したことを第1の特徴とする。ま た、ロータの端面に冷却フィンを一体的に形成し、ステータとエンジンを風冷す ることを第2の特徴とする。また、ロータは椀状に形成された支持部の内面に略 円柱状のロータコアを配設し、このロータコアの外周ほぼ全面に亘って非磁性体 を介して固着するとともに、冷却フィンを非磁性体で一体に形成することを第3 の特徴とする。さらに、この非磁性体は樹脂であることを第4の特徴とする。
【0007】
【実施例】
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
【0008】 図1及び図2は本考案に係るブラシレス自励型発電機であり、この発電機のハ ウジング21は、エンジンのクランクケース22に固着されて構成される。この クランクケース22の一側に、ハウジング21内に端部を突入させるエンジンの クランク軸5が軸受23を介して支承され、このクランク軸5の端部にロータ6 が連結される。一方、クランク軸5の延長線外周にハウジング21によりステー タ4が固定的に支持される。
【0009】 クランク軸5の端部にテーパ部24が形成されており、該テーパ部24には、 これに対応する円錐孔25を有するロータ6の支持部10が嵌挿され、テーパ部 24の先端にはおねじ部26が突設される。支持部10はハウジング21側に向 かうにつれて半径方向に拡大するように湾曲して椀状に形成される。このような 支持部10に挿通されたおねじ部26にナット27を螺合して締付けることによ り、クランク軸5に一体的に連結される。
【0010】 ロータ6は支持部10によってクランク軸5に実質的に一体化される。支持部 10の内面には略円筒状のロータコア11が配置され、このロータコア11は薄 板状の電磁鋼板が積層されたもので、その軸心に関して対称位置に中心角αを有 する部分だけ切欠かれた一対の円弧部28が設けられており、これらの円弧部2 8にはボビンを介して一対の界磁巻線8がそれぞれ環状に巻装され、各界磁巻線 8はボビンに係止された一対のダイオード7と接続されて閉回路を形成する。
【0011】 支持部10の内面には数個の膨出部29が形成されており、膨出部29の内接 円直径とロータコア11の外径はほぼ等しくしてロータコア11が支持部10に 嵌挿されるようになっている。膨出部29は径方向に数ヶ所配置され、その円弧 方向長はロータコアの位置決めに支障のない範囲で、できる限り小さく形成する ことが望ましく、支持部10を磁性材料で形成した場合のロータコア11との磁 気的隔絶が図られ、電気的性能の低下が防止できる。従って膨出部29の高さの 分だけ支持部10の内径とロータコア11の外径の間には所定の間隙が設けられ る。
【0012】 支持部10とロータコア11の間隙には、樹脂等の非磁性体12が充填され、 支持部10とロータコア11が固着される。その際、軸方向の位置決めは治具で 行なうか、支持部10からボス等を立ててもよい。これにより、ロータコア11 の外周ほぼ全面に亘り非磁性体12を介して支持部10と固着され、一体化され たロータ6を得ることができる。また、樹脂等の非磁性体12が充填されるとき に、ロータ6の端面には冷却フィン9が同材料で一体的に形成される。
【0013】 ハウジング21の先端部には、クランク軸5方向に円筒状に折曲げられ中心穴 30が形成される。中心穴30にはステータ4がインロー結合される。この固定 状態において、ステータ4はその外周がロータコア11の内面に対向するように 配置されている。
【0014】 図3をあわせて参照して、ステータ4には、進相用のコンデンサ2に接続され て閉回路を構成する励磁巻線3と、発電巻線1とが、電気角で90度の位相差を もつように巻装される。ロータ6には前述のようにダイオード7で閉回路を形成 する一対の界磁巻線8がその中心位置において180度の角度で設けられる。
【0015】 この実施例の作用について説明する。ロータ6がクランク軸5とともに回転す ると、ロータコア11の残留磁束によって励磁巻線3に進相電流が流れ、この電 機子反作用による逆相分回転磁界によって界磁巻線8に誘起する2倍周波数の交 流電圧をダイオード7で半波整流することにより、簡単に界磁の自励を得ること ができる。また、負荷時には、負荷電流の増加とともにコンデンサ2の電流と負 荷電流との合成電機子電流による単相電機子反作用は増大し、正相分の進相電流 による起磁力と、逆相分の電流に起因する界磁電流の起磁力がともに増大するた め、界磁の自励効果が増し、結果的に発電機はコンデンサ2の電流による分巻効 果に負荷電流の直巻効果が加わり、複巻特性即ち負荷の大きさにかかわらず、略 一定電圧が得られる。また、ロータ6の端面に一体的に設けられた冷却フィン9 がロータ6の回転とともに中心穴30から空気を吸入し、ステータ4の内径およ びステータ4に巻回された発電巻線1と励磁巻線3のコイルエンド、ステータ4 の歯先を通過してステータ4を冷却し、さらにハウジング21に導かれてエンジ ンのクランクケース22に達してエンジンをも風冷する。
【0016】
【考案の効果】
以上のように本考案の第1の特徴である、ロータがステータを外囲する環状に 形成され、界磁巻線をロータの円弧部に環状に巻装したので、界磁巻線が施する 円弧部の長さを比較的大にして磁路を長くすることができ、従って大きな残留磁 束を確保することができるようになり、初期電圧の立上がり特性が改善される。 また、ロータがステータの周囲で回転するので、回転部の慣性質量を大にするこ とができ、その結果、エンジンのフライホイールを省略することが可能となり、 エンジン全体の小型、軽量化に寄与することができ、コストも低減される。さら に、ステータはロータ内に位置するので比較的小型になり、従って励磁巻線およ び発電巻線の全長が短くなり、銅損を減少させて発電効率を向上させることがで きる。また、第2の特徴である、ロータの端面に冷却フィンを一体的に形成して ステータとエンジンを風冷するので、エンジン冷却ファンを別体に設けることが ないとともに、クランク軸長を短くしてエンジン全体の小型、軽量化に寄与する ことができ、コストも低減される。また、第3の特徴である、ロータの椀状に形 成された支持部の内面に略円柱状のロータコアを配設し、このロータコアの外周 ほぼ全面に亘って非磁性体を介して固着するとともに、冷却フィンを非磁性体で 一体に形成したので、ロータ支持部を鉄などの磁性材料によって形成してもロー タコアと支持部が磁気的に隔絶され、電気的性能を低下させることがない。さら に、第4の特徴である、非磁性体に樹脂を用いることにより、さらに軽量化が図 られコストも低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るブラシレス自励型発電機一実施例
の正面要部断面図。
【図2】本考案に係るブラシレス自励型発電機一実施例
の縦断面図。
【図3】本考案に係るブラシレス自励型発電機一実施例
の回路構成図。
【図4】従来のブラシレス自励型発電機の回路図構成。
【符号の説明】
1・・・・・発電巻線 2・・・・・コンデンサ 3・・・・・励磁巻線 4・・・・・ステータ 5・・・・・クランク軸 6・・・・・ロータ 7・・・・・ダイオード 8・・・・・界磁巻線 9・・・・・冷却ファン 10・・・・支持部 11・・・・ロータコア 12・・・・非磁性体

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電巻線(1)と該発電巻線(1)と電
    気角でほぼ90度異なる位置に巻装され両端にコンデン
    サ(2)を接続した励磁巻線(3)を有するステータ
    (4)と、エンジンのクランク軸(5)に連結されるロ
    ータ(6)にはダイオード(7)が接続されて閉回路を
    形成する界磁巻線(8)が施されるブラシレス自励型発
    電機において、前記ロータ(6)は前記ステータ(4)
    を外囲する環状に形成され、前記界磁巻線(8)は前記
    ロータ(6)の円弧部に環状に巻装されたことを特徴と
    するブラシレス自励型発電機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ロータ(6)の端面
    に冷却フィン(9)を一体的に形成し、ステータ(4)
    とエンジンを風冷することを特徴とするブラシレス自励
    型発電機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、ロータ(6)は椀状
    に形成された支持部(10)の内面に略円柱状のロータ
    コア(11)を配設し、前記ロータコア(11)の外周
    ほぼ全面に亘って非磁性体(12)を介して固着すると
    ともに、冷却フィン(9)を前記非磁性体(12)で一
    体に形成することを特徴とするブラシレス自励型発電
    機。
  4. 【請求項4】 請求項3において、非磁性体(12)は
    樹脂であることを特徴とするブラシレス自励型発電機。
JP1994016067U 1994-12-02 1994-12-02 ブラシレス自励型発電機 Expired - Lifetime JP3011994U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH054597A (ja) * 1991-06-26 1993-01-14 Honda Motor Co Ltd 軽車両におけるルーフ装置
JP2006507789A (ja) * 2002-11-22 2006-03-02 本田技研工業株式会社 ハイブリッド動力装置

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JPH054597A (ja) * 1991-06-26 1993-01-14 Honda Motor Co Ltd 軽車両におけるルーフ装置
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