JP3011796U - 靴中敷 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 靴中敷の使い捨てを容易とし一枚布様状とし
て吸湿材等を適切に配合する事により臭いがせず足がム
レず履いた時の異和感もなく疲れず健康的で衛生的な靴
中敷を提供すると共に靴の汗による汚染を防ぐ効果を提
供するもの。 【構成】 左右対称１対の靴中敷に於て表面材１の次に
湿材２さらに部分的に吸湿材３を配し裏面材として防湿
防水材４を配しさらにその裏の部分的に靴への固定の為
の仮接着材５を配した１枚布様状になる事を特長とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、使い捨てを容易にする事により足の健康と衛生を向上させると共 に靴の需命を延す事を目的とした多層から成る１枚布状の靴中敷に関するもので ある。

日本は湿度が高く、又日本人は汗かきの人が多いとされているが靴下を着用して 靴を履いても足裏から多量に出る汗はまず靴下を湿らし次には靴下を通過して靴 へ吸収される。靴下は毎日交換しても靴は毎日交換しない事が多く１坦靴に吸収 された汗は次々と積るのである。靴を脱いだ途端「プーン」と臭うあの独特な悪 臭は本人は元より囲りの他人にとっては我慢出来ないもの。汗は個人によっても 大差があるが汗には水分と臭いとタール状のものを含んだ体内の老廃物がその中 に多量に含まれ靴は乾いて一坦水分だけがなくなってもこの臭いとタール状の物 質は残り次の着用時の汗によって湿りさらに臭いを増しほこり等とも混ってつい には靴内面がネバついてさえくるのである。毎日靴を交換して着用しても靴その ものを毎日履き捨てにするか靴を丸洗いしてしまわない限りこの臭いやタール状 の物質は次回靴着用時に湿り新たな臭いやタール状物質と共に靴内側に体積され る。布靴やゴム靴は丸洗い出来ても皮靴は水洗いが出来ない。又靴の中で体温で 上昇した温度と湿度の中で足や足脂の囲りに水滴すら溜り気分が悪くなるばかり か水虫等の病気になる事も多い。

これらの対策として従来のものは、くり返し使用可能な事を目的とした靴中敷 はあった。これら従来のものも足裏と靴の中間に位置して足裏よりの発汗を直接 靴に移行しない様に考えて作られたものではあるが通気性に重点が置かれている 為に多くの発汗時にはこれらの靴中敷を通過して靴内側に水分と共に臭いやター ル状物質が体積される事には程度の差こそあれ変りはなくないよりはましと云う 程度のもの。だから足や足脂にも水滴が溜る事にも変りなく臭いと気分の悪さや 水虫の発生等もある。毎日これらの靴中敷を充分に洗濯し乾し着用すればその効 果もより良いと思われるが確実に毎日充分に洗濯し乾すと言う事が大変な労力と 時間を要し実施する事が大変むつかしい。

又これら従来の靴中敷は厚さが厚く硬いので使用する人によっては大変な異和感 を覚えて使用しがたいものであると共にその厚いが為に今迄の靴が履けなくなっ たり歩くと後の方から靴が脱げてきたりする。

本考案は、これらの欠点を徐く為になされたものでそれを図面について説明す れば、左右対称形な足形状の１対の靴中敷に於て通気性の良いメッシュ材類を使 用した表面材１さらにその内側に吸湿性の良い不織布等を使用した吸湿材２さら に２と同じ材質等を使用し土踏ずより前つま先にかけての部分に吸湿材３をそし てその裏に汗の靴への通過をめるフィルム様の防湿防水材４を重ね合わせ一枚の 布様にしたものの裏側にカカトの先より後側２／３程に仮接着剤（接着テープ等 ）を配したものである。

本考案は、この様な構造であるから薄く１枚の布様で誰にもその使用による異 和感を与える事なく今迄の靴がそのまま履けるばかりか歩くと自然に靴が脱げて くる事もない。又吸湿材で充分な汗の吸湿を行い特に土踏まずより前の発汗の多 い部分にはさらに二重に配した吸湿材３により吸湿効果が確実に得られる。又吸 湿材を二層にする事により歩く時に体重が最もかかるこの部分が体重の吸収を程 良くしてくれるし受ける体重によりたとえ少々薄くなっても二層になっているの で吸湿材がスリ切れたり吸湿効果がなくなってしまう事もない。防湿防水材４は 吸湿材２及び３が吸湿した汗を靴に通過するのを防ぐ事により靴をガード出来る 。仮接着材５はカカト側の後約２／３にあり本考案の靴中敷と靴とを仮固定する 。この仮接着材は全面積にあると靴に貼る時も１枚の布様の物であるから靴形状 と合わせて均一に貼付にくく又取り外す時には特に前半分が靴の被いの中になる ので取り外しにくい。この為に仮接着材５はカカト側の後２／３部分で脂が自由 に入り脱着作業が行いやすい部分に適度な接着力と接着面積を持つ範囲で設ける ものである。それにより土踏まずより前の広い部分も自然と靴底になじみ取り外 しも簡単である。使用後は靴より本考案の靴中敷を取り外す事により靴は真新し いままそして足は吸湿効果でムレたり汗の水滴が附着して気持が悪くなったり水 虫にかかったりする事なく衛生的で健康的であり気分も壮快である。

靴を履く毎に本考案になる靴中敷を交換すれば気に入った高価な又大切な靴が いつ迄も臭いなく真新しい。大切な人の前で靴を脱いだ途端悪臭が漂う不快感が なくなる。しかし個人差により何回か同じ靴中敷を続けて使用する事も可能であ る。吸湿材に汗が吸収されるので足がムレず水虫等の病気にかかりにくく足も靴 下もドライで気持良く気分壮快で体迄疲れなくなる。

又吸湿材２及３に抗菌加工や防臭加工したものを使えばその効果はより一層増す 。

又表面材１や吸湿材２に銅細線を交織したり銅粉を附着させたりする事により殺 菌作用やイオン効果も期待出来る。

本考案の靴中敷は１枚の布様状に仕上げられている為に靴の形状とサイズ毎に数 多くの種類を準備する必要はなく小サイズから大サイズ迄一種類でよい。なぜな らば大きいサイズを準備する事により小サイズのものはハサミで靴の形状に合わ せて切ればよいのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の平面図である。

【図２】 本考案の断面図である。

【符号の説明】

１は表面材，２は吸湿材，３は吸湿材，４は防湿防水材 ５は仮接着材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右対称形１対の靴中敷に於て、上から
   表面材１吸湿材２部分的に吸湿材３防湿防水材４部分的
   に仮接着材５を１枚布状に設ける。以上のごとく構成さ
   れた靴中敷。