JP3011634U - ゴミ用焼却炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、煤煙などが発生せず、かつ燃え滓
が残らない焼却炉を提供することを目的とするものであ
る。 【構成】 本考案は、上端が開口状とされる焼却炉本体
１の開口端に、同焼却炉本体１内へ複数の筒体７、７、
・・が垂下される空気取入穴２、２、・・およびゴミ投
入蓋３並びに煙突６が設けられ、更に同煙突６内にセラ
ミックス素材よりなる煤煙フィルタ−部８を設けるもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は家庭などで産出する生ごみ、あるいは紙くずなどを燃えカスが残らな いように焼却することができる焼却炉に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より家庭などから産出する生ごみ、あるいは紙くずなどはゴミ収集車によ って回収され、市あるいは各地区の焼却場にて焼却されている。 しかし近年人工などの増加に伴い益々ゴミの産出が増加し、更に公害規制の強 化によって焼却場の建設がままならず各自治でのゴミの処理がおぼつかなくなっ ているのが現状である。 そこで図６に示すように、一般的な焼却炉ａはその下部に空気取入口ｂが開口 され、上部に煙突ｃが設けられたものが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記構成の焼却炉ａは、下部に設けた空気取入口ｂからの空気取 り入れによってゴミｄが勢いよく燃えあがり、煙突ｃから火の粉や煤煙が吹出し 、隣家への延焼、あるいは煤煙により迷惑をかけることがある。 又特に生ゴミは燃え難く、かなりの燃え滓が発生し、その燃え滓の処理に問題 がある。 そこで本考案では上記問題点を解消するために、煤煙などが発生せず、かつ燃 え滓が残らない焼却炉を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記目的は次の如き構成の焼却炉によって達成できる。即ちその要旨 は上端が開口状とされる焼却炉本体の開口端に、該焼却炉本体内へ複数の筒体が 垂下される空気取入穴およびゴミ投入蓋並びに煙突を設けたことを特徴とするゴ ミ用焼却炉である。 更に上記煙突内に、セラミックス素材などより形成される煤煙フィルタ−部を 設け、煤煙、あるいは悪臭を濾過し、二次公害とならないような構成とするもの である。

【０００５】

【作用】

本考案のゴミ用焼却炉は図５に示すように、まず焼却炉本体１内に紙くずなど のゴミＡを投下して燃やす。この場合には煤煙が煙突６内の煤煙フィルタ−部８ を通じて排出されるために、濾過された空気のみが煙突６より排出される。 そして燃焼に必要な空気量が空気取入穴２、２、・・より焼却炉本体１内へ供 給されることとなり、燃焼がゴミＡ全体に行き渡る頃に生ゴミを投下しても消え ることなく時間をかけて燃焼を行うために、燃えカスが殆ど残らずにゴミの焼却 が行えるものである。

【０００６】

【実施例】

以下本考案に係るゴミ用焼却炉を、その実施例を示す図面を参酌し乍ら詳述す る。 図１および図２に示すように、焼却炉本体１は上端が開口状とされ、その開口 端に放射状に配列された複数の空気取入穴２、２、・・と開閉式のゴミ投入蓋３ が連設される冠体部４が設けられものである。 そして上記冠体部４には焼却炉本体１内と連通状の排気用筒５が突設され、同 排気用筒５に煙突６が外嵌されて立設されるものである。

【０００７】 更に図３に示すように、上記空気取入穴２、２、・・は、筒体７、７、・・に よって構成され、この筒体７、７、・・の長さは上記焼却炉本体１の円周側が最 も長く、その中心に向けて徐々に短くなるように形成されている。即ち焼却炉本 体１内全体に渡って空気が供給される構成とするものである。

【０００８】 次に図４に示すように、煙突６内の中途部には、煤煙フィルタ−部８がネジ９ によって着脱自在な状態で内包されるものである。この煤煙フィルタ−部８は、 無数の通気孔が形成されるセラミックス素材により形成され、煤煙の他に生ごみ から発生する悪臭なども浄化するものである。更に一定期間毎に取り外し、水な どによって洗浄することで、半永久的に使用が可能となるものである。 なお上記煤煙フィルタ−部８は、セラミックス素材の他に種々の素材が考えら れるものであり、要は煤煙などを濾過する素材であればよい。

【０００９】

【考案の効果】

以上述べて来た如く本考案によれば、家庭などから産出される紙くず、あるい は生ごみなどを残りカスが残らないように焼却することができ、更に焼却と共に 発生する煤煙および悪臭を濾過しながら排出するために二次公害が起こらない焼 却炉である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体斜視図である。

【図２】本考案の平面説明図である。

【図３】本考案の要部拡大断面説明図である。

【図４】本考案の煙突の断面説明図である。

【図５】本考案の使用状態を示す作用説明図である。

【図６】従来の焼却炉を説明図である。

【符号の説明】

１ 焼却炉本体 ２ 空気取入穴 ３ ゴミ投入蓋 ４ 冠体部 ５ 排気用筒 ６ 煙突 ７ 筒体 ８ 煤煙フィルタ−部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上端が開口状とされる焼却炉本体の開口
   端に、該焼却炉本体内へ複数の筒体が垂下される空気取
   入穴およびゴミ投入蓋並びに煙突を設けたことを特徴と
   するゴミ用焼却炉。
2. 【請求項２】 上記煙突内に、煤煙フィルタ−部を設け
   たことを特徴とする請求項１記載のゴミ用焼却炉。
3. 【請求項３】 上記煤煙フィルタ−部をセラミックス素
   材により形成したことを特徴とする請求項２記載のゴミ
   用焼却炉。