JP3011545B2 - 複合成形方法及びその成形機 - Google Patents

複合成形方法及びその成形機

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JP3011545B2
JP3011545B2 JP21636992A JP21636992A JP3011545B2 JP 3011545 B2 JP3011545 B2 JP 3011545B2 JP 21636992 A JP21636992 A JP 21636992A JP 21636992 A JP21636992 A JP 21636992A JP 3011545 B2 JP3011545 B2 JP 3011545B2
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Toyo Machinery and Metal Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1642Making multilayered or multicoloured articles having a "sandwich" structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2101/00Use of unspecified macromolecular compounds as moulding material
    • B29K2101/10Thermosetting resins

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複合成形方法及びそ
の成形機に関する。さらに詳しくは、熱硬化性樹脂と熱
可塑性樹脂とを用いた複合成形に好適な複合成形方法及
びその成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、射出成形の分野において異な
る樹脂を多層に用いて成形する複合成形が行われている
が、用いられる樹脂は熱可塑性樹脂に限られており、高
温で硬化する熱硬化性樹脂と高温で溶融する熱可塑性樹
脂は温度制御が正反対のため、これらを用いた複合成形
は行われていない。
【0003】また従来の複合成形機としては、図3に示
すように、中央に設置されたシリンダ部内蔵型射出流路
切換装置(10)と、この射出流路切換装置(10)の両側に平
行に設置されかつ各第1、第2接続筒(11)(12)によって
接続された第1加熱筒(13)及び第2加熱筒(14)と、各加
熱筒内でスクリュ(15)(16)により樹脂を加熱混練しかつ
加熱溶融された各樹脂を射出する各射出装置(17)(18)か
ら主として構成された複合射出成形機(19)が汎用されて
いる。
【0004】上記シリンダ部内蔵型射出流路切換装置(1
0)は、図4にその先端のノズル構造の概略断面を示すよ
うに、第1樹脂充填射出用の外筒体(10a)と、第2樹脂
充填射出用の内筒体(10b)と、ニードル(10c)を備え、外
筒体(10a)の内周と内筒体(10b)の外周とで第1樹脂通路
(t1)が構成され、内筒体(10b)の内周とニードル(10c)の
外周とで第2樹脂通路(t2)が構成されているもので、外
筒体先端部内周面と、前進した内筒体(10b)の前端外周
面が接して第1樹脂通過路(t1)が閉塞され、内筒体先端
部内周面と前進したニードル(10c)とで第2樹脂通過路
(t2)が閉塞されるように構成されている。
【0005】上述のような切換式のノズル構造では、両
方の樹脂が合流されるため、高温で硬化する熱硬化性樹
脂と高温で溶融する熱可塑性樹脂を用いて複合成形する
ことは不可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との複合成形を簡便に
行う方法及びその成形機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かくして本願『請求項
1』に係る発明によれば、『金型(3)内に可塑化された
熱硬化性樹脂(JA)を射出してスキン層を形成し、このス
キン層内に溶融された熱可塑性樹脂(JB)を射出充填して
該熱可塑性樹脂の熱によりスキン層を硬化させると共に
この熱可塑性樹脂(JB)にてコア層を形成することからな
る複合成形方法』が提供される。
【0008】上記発明の方法を実施するに際しては、成
形用金型は熱硬化性樹脂が硬化しない程度の低温とされ
る。
【0009】また、本願『請求項2』に係る発明によれ
ば、『スプル(33)を1つ有する成形用金型(3)と、この
成形用金型(3)の上記スプル(33)に接続可能な射出ノズ
ル(44)、熱硬化性樹脂(JA)を保持して可塑化する射出筒
(45)及び該射出筒(45)内の熱硬化性樹脂(JA)の所定量を
射出ノズル(44)から射出しうる射出手段(46)とからなる
熱硬化性樹脂用射出機構(4)と、上記成形用金型(3)の
スプル(33)に接続可能な射出ノズル(54)、熱可塑性樹
脂(JB)を保持して可塑化する射出筒(55)及び熱可塑性樹
脂(JB)の所定量を射出ノズル(55)から射出しうる射出手
段(56)とからなる熱可塑性樹脂用射出機構(5)とを備え
てなり、熱硬化性樹脂用射出機構(4)を、待機位置と金
型接続位置(P)との間を平行移動可能に構成すると共に
上記接続位置(P)でその射出ノズル(44)を成形用金型(3)
上記スプル(33)に接続可能に構成し、熱可塑性樹脂用
射出機構(5)を、待機位置と金型接続位置(P)との間を
移動可能に構成すると共に上記接続位置(P)でその射
出ノズル(54)を成形用金型(3)の上記スプル(33)に接続
可能に構成したことを特徴とする複合射出成形機(1)』
が提供される。
【0010】上記複合射出成形機(1)に設けられる成形
用金型(3)は、後述する熱硬化性樹脂用射出機構(4)の射
出ノズル(44)の先端、及び熱可塑性樹脂用射出機構(5)
の射出ノズル(54)の先端とのいずれもと接合ができるよ
うなスプル(33)を有する以外は、固定型(31)と移動型(3
2)とからなる通常の成形用金型を用いることができる。
【0011】本発明の複合射出成形機に設けられる熱硬
化性樹脂用射出機構(4)及び熱可塑性樹脂射出機構(5)
は、後述するごとく移動及び接続可能に構成する以外
は、いずれも従来の射出機構を利用する事ができる。こ
の場合、熱硬化性樹脂用射出機構(4)に用いるものは、
射出筒の加熱手段は不要となる。
【0012】本発明の成形機において、熱硬化性樹脂用
射出機構(4)及び熱可塑性樹脂用射出機構(5)には、それ
ぞれ、待機位置と金型接続位置(P)との間を移動できる
移動手段と、金型接続位置(P)において各射出ノズル(4
4)(54)を成形用金型(3)のスプル(33)に接続する各接続
手段とが設けられる。
【0013】上記移動手段としては、例えば、各射出機
構(4)(5)の各射出ノズル(44)(54)が、成形用金型(3)の
スプル(33)と同じ高さとなるようにこれらの射出機構
(4)(5)を同一面上に並設し、この面上で各射出ノズル(4
4)(54)がスプル(33)と対向して位置するように、各射出
機構(4)(5)を平行移動させる構成が挙げられる。詳しく
は後述する実施例の記載が参照される。
【0014】上記接続手段としては、成形用金型(3)の
スプル(33)と射出ノズル(44)又は(54)が対向配置された
金型接続位置(P)で、射出機構(4)(5)を成形用金型(3)に
近接・離間できる手段が挙げられる。その一例として、
シリンダ機構を有するいわゆるノズルタッチシリンダ(4
2)(52)を好ましいものとして挙げられるが、これに限定
されない。
【0015】また本願発明の複合射出成形機の他の例と
しては、本願『請求項3』に示すように、第1及び第2
の2つのスプル(3Aa)(3Ab)を同一辺に互いに近接して有
する成形用金型(3A)と、この成形用金型(3A)の上記第1
スプル(3Aa)に接続可能な射出ノズル(44)、熱硬化性樹
脂(JA)を保持して可塑化する射出筒(45)及び該射出筒(4
5)内の熱硬化性樹脂(JA)の所定量を射出ノズル(44)から
射出しうる射出手段(46)とからなる熱硬化性樹脂用射出
機構(4)と、上記成形用金型(3A)の上記第2スプル(3Ab)
に接続可能な射出ノズル(54)、熱可塑性樹脂(JB)を保持
して可塑化する射出筒(55)及び熱可塑性樹脂(JB)の所定
量を射出ノズル(54)から射出しうる射出手段(56)とから
なる熱可塑性樹脂用射出機構(5)とを備えてなり、熱硬
化性樹脂用射出機構(4)を、待機位置と金型接続位置(PA
a)との間を平行移動可能に構成すると共に上記接続位置
(PAa)でその射出ノズル(44)を成形用金型(3A)の上記第
1スプル(3Aa)に接続可能に構成し、熱可塑性樹脂用射
出機構(5)を、待機位置と金型接続位置(PAb)との間を平
行移動可能に構成すると共に上記接続位置(PAb)でその
射出ノズル(54)を成形用金型(3A)の上記第2スプル(3A
b)に接続可能に構成したものである。
【0016】
【作用】本願『請求項1』に係る発明によれば、金型内
に可塑化された熱硬化性樹脂(JA)を射出し、この熱硬化
性樹脂層内に溶融された熱可塑性樹脂(JB)を射出充填す
ると、該熱可塑性樹脂(JB)の熱により外側の熱硬化性樹
脂(JA)層は硬化されてスキン層を形成すると共に、内層
の熱可塑性樹脂(JB)は熱が吸収されて硬化してコア層を
形成することとなる。
【0017】また本願『請求項2』に係る発明によれ
ば、まず熱硬化性樹脂用射出機構(4)が待機位置から金
型接続位置(P)まで移動されて成形用金型(3)と対向配置
され、次いでその射出ノズル(44)が該金型のスプル(33)
に接続される。この状態で所定量の熱硬化性樹脂(JA)が
金型内に充填される。この後、射出ノズル(44)が金型か
ら離間されて熱硬化性樹脂用射出機構(4)は待機位置ま
で戻される。
【0018】次いで、熱可塑性樹脂用射出機構(5)がそ
の待機位置から金型接続位置(P)まで移動されて成形用
金型(3)と対向配置され、次いでその射出ノズル(54)が
該金型のスプル(33)に接続される。この状態で所定量の
熱可塑性樹脂(JB)が金型内に充填される。この後、射出
ノズル(54)が金型から離間されて熱可塑性樹脂用射出機
構(5)は待機位置まで戻される。
【0019】一方成形用金型(3)内では、先に射出され
た熱硬化性樹脂(JA)の内部に高温の熱可塑性樹脂(JB)が
射出充填されている状態であり、内側の熱可塑性樹脂(J
B)の温度が外側熱硬化性樹脂(JA)に伝導してこれを硬化
させると共に、熱可塑性樹脂(JB)は反対に熱が除去され
行って冷却されることとなり、その結果、熱硬化性樹脂
(JA)によるスキン層と熱可塑性樹脂(JB)によるコア層と
からなる複合成形品が得られることとなる。
【0020】またさらに本願『請求項3』に係る発明に
よれば、まず熱硬化性樹脂用射出機構(4)の待機位置か
ら金型接続位置(PAa)まで平行移動されて成形用金型(3
A)と対向配置され、次いでその射出ノズル(44)が該金型
のスプル(3Aa)に接続される。この状態で所定量の熱硬
化性樹脂(JA)が金型内に充填される。この後、射出ノズ
ル(44)が金型から離間されて熱硬化性樹脂用射出機構
(4)は待機位置まで戻される。
【0021】次いで、熱可塑性樹脂用射出機構(5)がそ
の待機位置から金型接続位置(PAb)まで移動されて成形
用金型(3A)と対向配置され、次いでその射出ノズル(54)
が該金型のスプル(3Ab)に接続される。この状態で所定
量の熱可塑性樹脂(JB)が金型内に充填される。この後、
射出ノズル(54)が金型から離れて熱可塑性樹脂用射出機
構(5)は待機位置まで戻される。
【0022】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、これによって本発明は限定されるものではない。 実施例1 図1は本発明の複合成形方法を実施する複合射出成形機
の一例の平面図、図2はその要部側面概略図である。こ
れらの図において複合射出成形機(1)は、成形台(6)に立
設された型締機構(2)と、該型締機構(2)に取付けられた
成形用金型(3)と、成形台(6)に1対のレール(61)(61)を
介して平行移動可能に取付けられた2つの射出機構すな
わち熱硬化性樹脂用射出機構(4)及び熱可塑性樹脂用射
出機構(5)と、型締機構(2)の横に設けられたストッパ
(8)とから主として構成されている。なお、(7)は前面操
作パネルである。
【0023】上記型締機構(2)は、成形台(6)に埋設され
た4つのシリンダ部(21)にそれぞれピストンを構成する
よう設けられた各タイバー(22)と、各タイバー(22)に挿
通されて成形台(6)上に固定された固定ダイプレート(2
3)と、各タイバー(22)の先端部に取付けられた移動ダイ
プレート(24)とから構成されており、各シリンダ部(21)
で各タイバー(22)をピストン駆動させることにより、各
タイバー(22)は固定ダイプレート(23)の各挿通孔(25)内
を摺動して、移動ダイプレート(24)が固定ダイプレート
(23)に対して近接・離間できるようになっている。
【0024】成形用金型(3)は、固定ダイプレート(23)
に取付けられた固定型(31)と、移動ダイプレート(24)に
取付けられた移動型(32)とから構成され、これらのパー
ティング面の射出機構(4)側に、スプル(33)が設けられ
ている。なお、スプル(33)の開口端部は、後述する各射
出機構(4)(5)の射出ノズル(44)(54)先端部が接続しやす
い形状に形成されている。
【0025】熱硬化性樹脂用射出機構(4)及び熱可塑性
樹脂用射出機構(5)について説明するが、これらはいず
れも同様な構成であるので同時に説明するが、図面に現
れていない番号はそれと対応する番号で表されている部
材と同様なものとする。各射出機構(4)(5)は、先端に射
出ノズル(44)(54)が形成され射出用樹脂を貯留する射出
筒(45)(55)と、各射出筒(45)(55)内に樹脂を保持しかつ
これを送出するための射出駆動部(46)(56)とからなる射
出機構本体(41)(51)と、この射出機構本体(41)(51)を一
軸上で往復駆動させて各射出ノズル(44)(54)を上記成形
用金型(3)のスプル(33)と接合するために近接・離間さ
せるノズルタッチシリンダ(42)(52)と、各ノズルタッチ
シリンダ(42)(52)を成形台(6)上の1対のレール(61)(6
1)に沿って移動させる図示しない駆動手段とから主とし
て構成されている。
【0026】上記各射出駆動部(46)(56)には、各射出筒
(45)(55)内を回転・往復移動するスクリュ(46a)(56a)
と、各スクリュ(46a)(56a)を回転する回転モータ(46b)
(56b)と、各スクリュ(46a)(56a)を油圧により往復駆動
して射出駆動する駆動シリンダ(46c)(56c)が具備されて
いる。
【0027】各ノズルタッチシリンダ(42)(52)は、1対
のレール(61)(61)上を同時に移動するように一体に構成
されている。各ノズルタッチシリンダ(42)(52)には、上
記各射出機構本体(41)(51)が連結されている。各ノズル
タッチシリンダ(42)(52)は、各シリンダ内を往復移動す
るプランジャ(42a)(52a)と、各プランジャ(42a)(52a)を
油圧により駆動する図示しない駆動手段と、プランジャ
駆動に応じて射出機構本体(41)(51)の往復移動をサポー
トする1対のガイド(42b)(42b)、(52b)(52b)とから主と
して構成されている。従って、各シリンダ(42)(52)の順
作動空間(42c)(52c)に油圧がかかるようにこの空間に油
を導入し逆作動空間(42d)(52d)から油を排出すれば、プ
ランジャ(42a)(52a)は成形用金型(3)側へ移動し、これ
によって射出機構本体(41)(51)はガイド(42b)(42b)、(5
2b)(52b)に沿って成形用金型(3)に近接作動できること
となる。また離間作動は上記と逆の方向に油圧を導入・
排出して行われる。
【0028】以上のように構成された複合射出成形機
(1)を用いてサンドイッチ成形を行う際の作動について
説明する。成形に先立って、熱硬化性樹脂用射出機構
(4)及び熱可塑性樹脂用射出機構(5)において、それぞれ
熱硬化性樹脂(JA)及び熱可塑性樹脂(JB)を可塑化してお
く。まず、熱硬化性樹脂用射出機構(4)が金型接続位置
(P)に位置するように移動し、そこでノズルタッチシリ
ンダ(42)を駆動して、射出ノズル(44)先端を成形用金型
(3)のスプル(33)に接続する。なお、このとき熱可塑性
樹脂用射出機構(5)は、待機位置(W)で、射出ノズル(54)
をストッパ(8)に当接させた状態で待機している。
【0029】上記接続状態で、プランジャ(42a)を駆動
して所定量の熱硬化性樹脂(JA)を金型内に射出充填す
る。その後、ノズルタッチシリンダ(42)を駆動して熱硬
化性樹脂用射出機構本体(41)を金型から離間させる。
【0030】次いで、熱可塑性樹脂用射出機構(5)が金
型接続位置(P)に位置するように移動し、ノズルタッチ
シリンダ(52)を駆動して、射出ノズル(54)先端を成形用
金型(3)のスプル(33)に接続する。この接続状態で、プ
ランジャ(52a)を駆動して所定量の熱可塑性樹脂(JB)を
射出充填する。このとき、既に射出されてる熱硬化性樹
脂(JA)は熱可塑性樹脂(JB)によって押されながら金型型
窩内壁側に流動し、熱可塑性樹脂(JB)は熱硬化性樹脂(J
A)層内部に包まれる。
【0031】上記熱可塑性樹脂(JB)の射出充填後、ノズ
ルタッチシリンダ(52)を駆動して熱可塑性樹脂用射出機
構本体(51)を金型から離間させる。
【0032】そして、再び熱硬化性樹脂用射出機構(4)
が前記と同様に操作されて金型に接続され、少量の熱硬
化性樹脂(JA)が充填されて熱可塑性樹脂(JB)の射出跡が
塞がれて図1に示すように成形用金型(3)内には完全な
サンドイッチ状に各樹脂が充填されることとなる。
【0033】以上のようにして樹脂の射出充填が終了す
ると、成形用金型内では、内側の熱可塑性樹脂(JB)から
外側の熱硬化性樹脂(JA)へ熱移動が生じ、これにより熱
硬化性樹脂(JA)は硬化してスキン層を形成すると共に、
熱可塑性樹脂(JB)は冷却されてコア層を形成することと
なり、完全なサンドイッチ成形品が得られることとな
る。
【0034】実施例2 図5に示すものは、本発明の複合射出成形機の他の例の
概略平面図である。同図において複合射出成形機(1A)
は、成形用金型(3A)に互いに近接した第1スプル(3Aa)
及び第2スプル(3Ab)の2つのスプルを有し、各スプル
に対向する位置に各射出ノズルが設定されるように2つ
の金型接続位置(PAa)(PAb)を有する以外は、実施例1と
基本的には同様の構成であり、これらについての詳細な
説明は省略する。上記第1スプル(3Aa)及び第2スプル
(3Ab)は互いに近接しかつ流入方向が金型内で交差し得
るように構成されている。
【0035】この成形機(1A)を用いて複合成形を行う場
合の作動について説明すると、まず熱硬化性樹脂用射出
機構(4)を待機位置から金型接続位置(PAa)まで移動させ
る。そしてこの位置でその射出ノズル(44)を成形用金型
(3A)の第1スプル(3Aa)に接続させる。この状態で射出
駆動し所定量の熱硬化性樹脂(JA)を金型(3A)内に充填す
る。この後、射出ノズル(44)を金型(3A)から離間して熱
硬化性樹脂用射出機構(4)を待機位置に戻す。
【0036】次いで、熱可塑性樹脂用射出機構(5)をそ
の待機位置から金型接続位置(PAb)まで移動させ、その
射出ノズル(54)を該金型(3A)の第2スプル(3Ab)に接続
させる。この状態で射出駆動し所定量の熱可塑性樹脂(J
B)を金型内に充填する。この後、射出ノズル(54)が金型
から離間されて熱可塑性樹脂用射出機構(5)は待機位置
まで戻す。
【0037】以上の作動において、第1スプル(3Aa)と
第2スプル(3Ab)とは互いに近接して設けられているた
め、第1スプル(3Aa)を通じて導入された熱硬化性樹脂
(JA)は第2スプル(3Ab)を閉塞するように金型内で広が
って充填されることとなる。そしてここに第2スプル(3
Ab)を通じて導入された熱可塑性樹脂(JB)はこの熱硬化
性樹脂を押しながらその内部にまわり込み金型型窩内壁
側に流動し、結局、熱可塑性樹脂(JB)は熱硬化性樹脂(J
A)層内部に包まれることとなる。そして、再び熱硬化性
樹脂用射出機構(4)が前記と同様に操作して少量の熱硬
化性樹脂(JA)を第1スプル(3Aa)から導入すると、熱可
塑性樹脂の射出跡が塞がれて完全なサンドイッチ状に各
樹脂が充填されることとなる。
【0038】
【0039】
【発明の効果】本願発明によれば、温度性格の異なる熱
硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とによる複合成形を簡便に行
うことができる。熱可塑性樹脂の熱を熱硬化性樹脂の硬
化に有効に利用することができる。片方の射出機構のみ
を用いることにより、通常の成形機と同様に使用する事
ができる。熱硬化性樹脂では通常成形は金型温度を150
〜180℃の高温にする必要があるが、熱可塑性樹脂の熱
を利用することにより金型温度を低くできるため、ハイ
サイクル、省エネ化がはかれることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合方法を実施する複合射出成形機の
一例の射出直後の状態を説明する概略平面図
【図2】図1の成形機の射出後の金型接続位置に戻った
状態の状態の概略側面図
【図3】従来例の複合射出成形機の要部概略平面図
【図4】図3の複合射出成形機の要部概略断面図
【図5】本発明の他の例の複合射出成形機の概略平面図
【符号の説明】 (1)(1A)…複合射出成形機 (2)…型締機
構 (3)(3A)…成形用金型 (4)…熱硬化
性樹脂用射出機構 (5)…熱可塑性樹脂用射出機構 (6)…成形台 (22)…タイバー (23)…固定ダ
イプレート (24)…移動ダイプレート (31)…固定型 (32)…移動型 (33)…スプル(3Aa)…第1スプル (3Ab)…第2
スプル (41)(51)…射出機構本体 (42)(52)…ノ
ズルタッチシリンダ (44)(54)…射出ノズル (45)(55)…射
出筒 (46)(56)…射出駆動部 (46c)(56c)…
駆動シリンダ (42a)(52a)…プランジャ (JA)…熱硬化
性樹脂 (JB)…熱可塑性樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−125518(JP,U) 実開 平1−104312(JP,U) 実開 平1−166517(JP,U) 特公 昭50−19140(JP,B1) 特公 昭50−1899(JP,B1) 特表 平8−503898(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内に可塑化された熱硬化性樹脂
    を射出してスキン層を形成し、このスキン層内に溶融さ
    れた熱可塑性樹脂を射出充填して該熱可塑性樹脂の熱に
    よりスキン層を硬化させると共にこの熱可塑性樹脂にて
    コア層を形成することからなる複合成形方法。
  2. 【請求項2】 (a)スプルを1つ有する成形用金型
    と、(b)この成形用金型の上記スプルに接続可能な射出
    ノズル、熱硬化性樹脂を保持して可塑化する射出筒及び
    該射出筒内の熱硬化性樹脂の所定量を射出ノズルから射
    出しうる射出手段とからなる熱硬化性樹脂用射出機構
    と、(c)上記成形用金型の上記スプルに接続可能な射出
    ノズル、熱可塑性樹脂を保持して可塑化する射出筒及び
    熱可塑性樹脂の所定量を射出ノズルから射出しうる射出
    手段とからなる熱可塑性樹脂用射出機構とを備えてな
    り、 (d)熱硬化性樹脂用射出機構を、待機位置と金型接続位
    置との間を平行移動可能に構成すると共に上記接続位置
    でその射出ノズルを成形用金型の上記スプルに接続可能
    に構成し、 (e) 熱可塑性樹脂用射出機構を、待機位置と金型接続位
    置との間を平行移動可能に構成すると共に上記接続位置
    でその射出ノズルを成形用金型の上記スプルに接続可能
    に構成したことを特徴とする複合射出成形機。
  3. 【請求項3】 (a)第1及び第2の2つのスプルを
    同一辺に互いに近接して有する成形用金型と、(b)この
    成形用金型の上記第1スプルに接続可能な射出ノズル、
    熱硬化性樹脂を保持して可塑化する射出筒及び該射出筒
    内の熱硬化性樹脂の所定量を射出ノズルから射出しうる
    射出手段とからなる熱硬化性樹脂用射出機構と、(c)上
    記成形用金型の上記第2スプルに接続可能な射出ノズ
    ル、熱可塑性樹脂を保持して可塑化する射出筒及び熱可
    塑性樹脂の所定量を射出ノズルから射出しうる射出手段
    とからなる熱可塑性樹脂用射出機構とを備えてなり、 (d)熱硬化性樹脂用射出機構を、待機位置と金型接続位
    置との間を平行移動可能に構成すると共に上記接続位置
    でその射出ノズルを成形用金型の上記第1スプルに接続
    可能に構成し、 (e) 熱可塑性樹脂用射出機構を、待機位置と金型接続位
    置との間を平行移動可能 に構成すると共に上記接続位置
    でその射出ノズルを成形用金型の上記第2スプルに接続
    可能に構成 したことを特徴とする複合射出成形機。
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