JP3011273U - 座位保持装置 - Google Patents

座位保持装置

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JP3011273U
JP3011273U JP1994001798U JP179894U JP3011273U JP 3011273 U JP3011273 U JP 3011273U JP 1994001798 U JP1994001798 U JP 1994001798U JP 179894 U JP179894 U JP 179894U JP 3011273 U JP3011273 U JP 3011273U
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JP1994001798U
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English (en)
Inventor
剛 繁成
勲 能勢
勇 藤浦
Original Assignee
社会福祉法人北九州市障害療育事業団
末延産業株式会社
トライウォール株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】単純な構造でありながら、姿勢保持の基本を押
さえて種々の障害に対応でき、だれにでも簡単に制作可
能な軽量且つコンパクトな座位保持装置を提供する。 【構成】複層段ボールを用いて接着剤などで接着して組
み立てることができるボックスチェア状に構成し、その
所要位置において左右両側縁に亘って任意に設ける罫線
により折り曲げられて背板部と底板部枠に亘って固定す
るランバーサポートの上記罫線の位置と底板部への取り
付け位置の調整により、使用対象者の体格や障害の状態
に応じて最適な背凭れの角度と座面部の角度とを提供
し、障害児・者が姿勢保持の基本を押さえつつリラック
スして座れるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は座位保持装置、更に詳しくは座位保持能力の低い障害者用の椅子に関 する。
【0002】
【従来の技術】
近年、座位保持装置に対する関心が高まり、種々の障害に適応した椅子や姿勢 保持具が作られるようになってきている。 座位保持装置は障害児・者(以下単に障害児という)に適切な座位を提供する という第一義的な目的のほかに、家族を含めた生活の場で有効に利用することに より家族とのコミニュケーションがとり易くなり、言葉かけやアイコンタクトが 増え、食事や遊びが発展的に広がり、それらの総合的結果として、刺激に対する 反応が改善するなどの効果が期待できる。 しかし、従来から脳性麻痺を初めとする重度障害児に対して適用されてきた座 位保持装置の多くは、木や金属を材料として制作されており、一般に重く、構造 や調節機構が複雑であり、パッドやベルト等が多用されている。これは変形や緊 張が強くなるほど顕著となり、アライメントを整える治療的姿勢からとらえれば ある程度やむをえないところではあるが、構造が複雑な装置ほど障害児を正しく 座らせることは困難で繁雑な作業となるため、介助者はもとより施設の職員でさ え障害児を座位保持装置に座らせることを敬遠しがちとなる。 また、従来の座位保持装置は前述のようにかなり重く、取り回しが大変である ため、特に介助者が日常生活の中で使う際に、かなりの負担を強いているのが現 状であり、しかも、障害の状況に合わせた特注品であるため高価でもあるため、 障害者の成長に伴って大きなものに取り替えていかなければならないことを考慮 すると、その経済的負担も極めて大きなものとなる。 一方、障害児の立場に立てば、上記のように適切な座位を保持するための訓練 若しくは治療を主眼とする従来の座位保持装置に長時間座ることは、姿勢変換が 自力でできない障害児にとってかなり苦痛を伴うことになり、座位保持装置に座 っている限り休息も困難である。 そのため、座位保持装置には座る側、座らせる側双方の視点に立って、姿勢保 持の基本を押さえながらも、構造及び操作の単純化、軽量化、コンパクト化が求 められている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、斯かる現況に鑑みてなされたもので、単純な構造でありながら種々 の障害に対応でき、セラピストや指導員等だれにでも簡単に制作可能な軽量且つ コンパクトな座位保持装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案の座位保持装置は、複層段ボールを用いて作 成され、背板部と、背板部の左右両側縁から背板部に対してほぼ直角に前方へ伸 びる夫々上縁が前方に向かって下向きに傾斜する左右の側板部と、左右両側板部 相互の前端に亘って設けられて左右の側板部の前部分を連結する幕板状の前板部 と、上記各部により四角形の筒を斜めに切ったような形状に組み立てられた枠体 の底部開口を塞ぐように枠体底部に設けられる底板部と、前端部を前板に掛けて 後ろ下がりの斜めに設置固定される座面部と、四角形の板状に形成され、その所 要位置において左右両側縁に亘って任意に設ける罫線により折り曲げられて枠内 に挿入固定され、その折り曲げられた一方を座面部に重ね、他方の端部を背板部 前面に当接して取付固定されるランバーサポトと備えるものである。
【0005】
【作用】
以上のように構成した本考案の座位保持装置にあっては、簡単に組み立て製造 することが可能であると共に複層段ボール製であるところから軽量であり、しか もランバーサポートの罫線の位置や、底板部への固定位置を調節することにより 、背凭れの角度及び座面部の角度が使用対象者の体格や障害の状態に応じて最適 に調整される。
【0006】
【実施例】
以下、図に基づいて本考案の実施の一例を説明する。 本考案の座位保持装置Aは基本的には背板部1、左右の側板部2,3、前板部 4、底板部5、ランバーサポート6、座面部7からなるボックスチェア状に構成 され、上記各部分は所要の形状、大きさに裁断された複層段ボール、例えば厚さ 1.5cm 程度の三層段ボールにより組み立て形成されている。 この座位保持装置Aは使用者の体格や障害の状態に応じて最適な大きさに形成 される必要があり、それに伴って各部分の大きさも決定される。 各部分の大きさは使用対象者の身体各部の計測値に基づいて決定されることが 望ましく、その場合、最も安定した座位を保持した状態における座高、座位膝下 高、座位大腿長、肩幅、臀部幅の計測は最小限必要となろう。
【0007】 背板部1の基本形状は直角四辺形、具体的には長方形であり、左右両側縁部に は夫々罫線11,12を介して側板部2,3が一体に延設されている。 背板部1の大きさは前述のように使用対象者の体格により異なるが、座高、肩 幅、臀部幅等に基づいてその高さと、幅が決定されている。
【0008】 左右の側板部2,3は上記の如く背板部1と一体に裁断されて背板部1の左右 両側縁部に連続して延設されており、両者の境界部に設けられた罫線11,12に従 って背板部1に対して直角に折り曲げられて背板部1前方に相互平行に突出し、 夫々の先端部は前板部4により連結されている。
【0009】 上記左右両側板部2,3は上縁部が前方に向かって下向きに傾斜するように、 前方に向かってその高さが漸減しており、使用対象者の座位膝下高に基づいてそ の前端部における高さが決定されている。
【0010】 前板部4は側板部2,3前端の高さに相当する高さを有する横長の長方形に裁 断されて、その左右両側に夫々罫線41,42を介して延設された適宜幅の糊代43, 44を一体に備えており、左右の両糊代43,44に挟まれる部分の横幅が、左右側板 部2,3相互間の内法にほぼ相当する幅寸法を有している。
【0011】 上記前板部4は罫線41,42に従って左右の糊代43,44を背面側に直角に折り曲 げ、左右側板部2,3の前端部に亘って取り付け、糊代43,44外面を側板部2, 3内面に接着剤で接着固定する。 これにより、四角形の筒を斜めに切断した形状を呈する枠体aが形成され、該 枠体aの底部には底板部5を取り付ける。
【0012】 底板部5は上記枠体aの底部開口を塞ぎ得る大きさ、形状にを有し、周面部上 面を枠体aの底端面に当接して、接着剤で枠体aに接着固定する。 そして、上記底板部5と背板部1に亘って、ランバーサポート6を取り付け固 定すると共にこのランバーサポート6の底板部5への取り付け部前端と前板4に 亘って座面部7を取り付け固定する。
【0013】 座面部7は枠体aに嵌合し得る横幅を有する長方形に裁断したもので、使用対 象者の座位大腿長等に基づいて長さが決定され、長さ方向の一方を前板部4上端 に載置し、他方の端部を背板部1の下端部、即ち背板部1下端部が底板部5に接 着する部分において背板前面に突き当て固定てする。 この座面部7は図2に示すように長さを前板部4上端から背板部1の下端部を 結ぶ直線の長さよりも長く形成すると共に途中に罫線71を設けて折り曲げるよう にし、この折り曲げた部分7aを底板上面に重ねてこれに接着するようにすること も可能であり、このような構造は強度を増強する効果がある。
【0014】 一方ランバーサポート6は枠体aに嵌合し得る横幅を有する長方形に裁断した もので、その長さ方向の適当な位置において左右両側縁に亘って罫線61を設け、 該罫線61に従って適当な角度に折り曲げられ、その一方6aを座面部7に重ね、他 方6bの端部を背板部1に突き当ててこれら両者7,1に接着剤で接着固定する。
【0015】 上記ランバーサポート6は罫線61の位置決定や、底板部5への固定位置を調節 することにより、背凭れの角度を最適に調整し、座面部7の後傾角度と相俟って 、使用対象者の体格や障害の状態に応じて最適な座位を提供する。
【0016】 尚、上記実施例では背板部1と左右の側板部2,3を一体に裁断したが、これ らを別体に裁断して接着するようになしてもよく、逆に各構成部の大部分を一体 に裁断して必要な箇所に設ける罫線により折り曲げ組み立てするようになすこと も可能である。 また、上記説明では各部の接着に接着剤を用いたが、ガムテープや両面接着テ ープ等の接着テープを用いて接着することも可能であり、罫線部分は適当な深さ と幅を有する溝状に形成することにより折り曲げを容易にし、且つ綺麗に仕上げ ることが可能となる。
【0017】 以上が本考案の座位保持装置Aの基本的構成であるが、図3に示すように背凭 れから座面に掛けてウレタン等のクッション材8を挿入したり、ヘッドレスト9 や腋窩ロール10、或いは股関節内転防止パッド20を設置したり、必要に応じて付 加的機能部品を装備することは勿論可能であるし、各部表面に適当な壁紙等を貼 ったり、絵や色彩を施すこととなども任意である。
【0018】
【効果】
本考案は以上のように構成したので、下記するような効果を奏する。 (1).複層段ボールを組み立てて制作されているため、例えば1.5 cm厚さの三 層段ボールで制作した場合で約5kgと軽量で、持ち運びやすいので、家庭でも邪 魔にならず、取り回しが楽なため介助者の負担が大幅に軽減される。 (2).構造が簡単であるので、従来の座位保持装置のような特殊な制作技術は 必要とせず、キットを購入して組み立てるだけで、制作に不慣れな初心者でも短 時間で簡単に制作することができるばかりでなく、複層段ボールとこれから各構 成部を切り取るためのカッター及び切り取られた各構成部を組み立てて接着する 接着剤若しくは接着テープさえあれば、キットを購入する必要さえもなく、だれ にでも簡単にかつ安価に制作することができる。 (3).ランバーサポートに入れる罫線の位置と、底板部へのランバーサポート の固定位置により、使用対象者の体格や障害の状態に応じて座面及び背凭れの角 度が最適になるように形成することができ、ボックスチェア状の形状と相俟って 、パッドやベルトを加えることにより姿勢保持の基本は確実に押さえることがで きる。 (4).姿勢を強制的に保持させるための支持及び部複雑な調整部がほとんどな いので、従来の座位保持装置に比較して長時間座り続けても苦痛が少なく、家庭 での休息用の座位保持装置として、施設等における作業若しくは訓練用の座位保 持装置と座り分けることにより、健常者がその行動に応じて行動目的にあった椅 子を使い分けるように、姿勢変換ができるだけでなく、静的な生活様式に変化を もたらすことが期待できる。 (5).この種の座位保持装置は使用対象者の体格的成長により、サイズの大き なものと交換する必要が生じるが、サイズが合わなくなった等の理由により使用 できなくなったものを廃棄する場合でも、複層段ボール製、即ち紙製であり、し かも分解も簡単なので、廃棄が容易である。 (6).複層段ボール製であるためクッション性がよく、使用感に優れるばかり でなく、危険性も少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す座位保持装置の分解し
た状態を示す斜視図。
【図2】断面図で一部拡大して示している。
【図3】付加的機能を装備した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
A:座位保持装置 a枠体 1:背板部 2:側板部 3:側板部 4:前板部 5:底板部 6:ランバ
ーサポート 7:座面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 繁成 剛 福岡県北九州市小倉南区湯川5丁目6−22 (72)考案者 能勢 勲 福岡県北九州市戸畑区浅生2丁目14−27 (72)考案者 藤浦 勇 福岡県粕屋郡篠栗町和田910−198

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複層段ボールを用いて作成され、背板部
    と、背板部の左右両側縁から背板部に対してほぼ直角に
    前方へ伸びる夫々上縁が前方に向かって下向きに傾斜す
    る左右一対の側板部と、左右両側板部相互の前端に亘っ
    て設けられて左右の側板部を連結する幕板状の前板部
    と、上記各部により四角形の筒を斜めに切断したような
    形状に組み立てられた枠体の底部開口を塞ぐように枠体
    底部に固定される底板部と、前端部を前板に掛けて後ろ
    下がりの斜めに設置固定される座面部と、四角形の板状
    に形成され、その所要位置において左右両側縁に亘って
    任意に設ける罫線により折り曲げられて枠内に挿入固定
    され、その折り曲げられた一方が座面部に重ね、他方の
    端部を背板部前面に当接して取付固定されるランバーサ
    ポトと備えることを特徴とする座位保持装置。
JP1994001798U 1994-03-09 1994-03-09 座位保持装置 Expired - Lifetime JP3011273U (ja)

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