JP3011184U - 飾パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真の劣化を防止し、しかも、写真の鮮明性
や装飾性等の価値を確保するとともに、使用するガラス
の破損防止及び破片の飛散防止を図る。 【構成】 透明又は半透明の板ガラス２とシート状飾物
３の表面３ｆを、間に接着性透明フィルム４を挟んで接
着する。板ガラス２はフロート板ガラス２ｆを、シート
状飾物３は写真３ｐを、接着性透明フィルム４は両面に
接着剤を塗布した紫外線遮断特性を有する透明フィルム
４ｃをそれぞれ用いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は写真等を飾る際に用いて好適な飾パネルに関する。

【０００２】

【従来技術及び課題】

従来、写真を飾る場合、小さい写真は写真立てに入れて机の上等に置いたり、 大きい写真は額に入れて壁掛け等にすることも多いが、このような従来の写真立 てや額は、次のような不具合を生ずる問題があった。

【０００３】 第一に、写真に空気が触れたり紫外線が当たり、大切な写真に汚れや退色及び 変色等の劣化を生ずる。

【０００４】 第二に、写真の前にガラスを使用する場合も多いが、この場合、ガラスの破損 を生じやすく、しかも、破損時には破片が飛散してしまう。

【０００５】 第三に、写真に折れや皺がある場合、折れや皺がそのまま残るため、写真の鮮 明性や装飾性等の価値を著しく損なう。

【０００６】 本考案はこのような従来技術に存在する課題を解決したものであり、写真の劣 化を防止し、しかも、写真の鮮明性や装飾性等の価値を確保するとともに、使用 するガラスの破損防止、さらには破片の飛散防止を図れる飾パネルの提供を目的 とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る飾パネル１は、透明又は半透明の板ガラス２とシート状飾物３の 表面３ｆを、間に接着性透明フィルム４を挟んで接着してなることを特徴とする 。この場合、板ガラス２として、フロート板ガラス２ｆを、シート状飾物３とし て、写真３ｐを、接着性透明フィルム４として、両面に接着剤を塗布した紫外線 遮断特性を有する透明フィルム４ｃをそれぞれ用いることができる。

【０００８】

【作用】

本考案に係る飾パネル１によれば、透明又は半透明のフロート板ガラス２ｆ（ 板ガラス２）と写真３ｐ（シート状飾物３）の表面３ｆは、両面に接着剤を塗布 した紫外線遮断特性を有する透明フィルム４ｃ（接着性透明フィルム４）を介し て接着される。

【０００９】 これにより、写真３ｐの表面３ｆは透明フィルム４ｃにより覆われ、しかも、 紫外線が遮断されるため、写真３ｐの汚れや退色及び変色等の劣化が防止される 。また、写真３ｐに折れや皺があっても、折れや皺は板ガラス２ｆの平面性及び 透明フィルム４ｃによる接着により修正されるため、写真３ｐの鮮明性や装飾性 等の価値は確保される。さらに、フロート板ガラス２ｆには透明フィルム４ｃが 接着されるため、フロート板ガラス２ｆは破損しにくくなるとともに、破損して も破片の飛散防止が図られる。

【００１０】

【実施例】

次に、本考案に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。

【００１１】 まず、本実施例に係る飾パネル１について、図１〜図３を参照して具体的に説 明する。

【００１２】 飾パネル１は、図１に示すように、透明（又は半透明）のフロート板ガラス２ ｆと、写真３ｐと、両面に接着剤を塗布した透明フィルム４を用いて製作する。 この場合、透明フィルム４は、紫外線を９９％カットする紫外線遮断特性を有す る透明フィルム４ｃを用いる。また、写真３ｐは一般的な引伸ばしサイズの写真 を使用できる。なお、フロート板ガラス２ｆ及び透明フィルム４ｃは、使用する 写真３ｐに合わせて形状及び大きさを揃える。したがって、フロート板ガラス２ ｆは、予め、写真３ｐの形状に合わせて切断し、切断面の研磨を行うとともに、 ガラス面の洗浄及び乾燥を行う。

【００１３】 そして、フロート板ガラス２ｆと写真３ｐの表面３ｆの間に透明フィルム４ｃ を挟み、熱圧着機により熱圧着すれば、フロート板ガラス２ｆと写真３ｐは透明 フィルム４ｃを介して接着され、目的の飾パネル１ができあがる。このように、 飾パネル１はきわめて容易に製作できる。なお、図２に示すように、写真３ｐの 裏面３ｒに、くの字形の脚部材１１を、例えば、両面テープ等により貼り付けれ ば、図３に示すような写真立て１２として利用できる。

【００１４】 よって、写真３ｐの表面３ｆは透明フィルム４ｃにより覆われ、しかも、紫外 線が遮断されるため、写真３ｐの汚れや退色及び変色等の劣化が防止される。ま た、写真３ｐに折れや皺があっても、折れや皺は板ガラス２ｆの平面性及び透明 フィルム４ｃによる接着により修正されるため、写真３ｐの鮮明性や装飾性等の 価値は確保される。さらに、フロート板ガラス２ｆには透明フィルム４ｃが接着 されるため、フロート板ガラス２ｆは破損しにくくなるとともに、破損しても破 片の飛散防止が図られる。

【００１５】 他方、図４には変更実施例を示す。変更実施例はポスター等の比較的大きい写 真に適用したものであり、室内の壁面Ｗに掛けた壁掛け２１として利用できる。 変更実施例の場合も全体のサイズが大きくなるのみで、図１〜図３に示す実施例 と全く同様に実施できる。

【００１６】 以上、実施例について詳細に説明したが、本考案はこのような実施例に限定さ れるものではない。例えば、シート状飾物として写真を例示したが、絵ハガキ， カレンダー，カタログ，地図，賞状等の各種シート状飾物を利用できる。また、 用途としても、自分で使用する場合の他、記念品，贈り物，お土産品等の各種用 途に利用できる。その他、細部の構成、形状等において、本考案の要旨を逸脱し ない範囲で任意に変更できる。

【００１７】

【考案の効果】

このように、本考案に係る飾パネルは、透明又は半透明の板ガラスとシート状 飾物の表面を、間に接着性透明フィルムを挟んで接着してなるため、次のような 顕著な効果を奏する。

【００１８】 シート状飾物（写真）の表面は透明フィルムにより覆われ、しかも、紫外 線遮断特性を有する透明フィルムを用いることにより、紫外線が遮断されるため 、シート状飾物の汚れや退色及び変色等の劣化を防止できる。

【００１９】 シート状飾物に折れや皺があっても、折れや皺は板ガラスの平面性及び透 明フィルムによる接着により修正されるため、シート状飾物の鮮明性や装飾性等 の価値を確保できる。

【００２０】 板ガラスに透明フィルムが接着されるため、板ガラスの破損防止、さらに は破片の飛散防止を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る飾パネルの分解斜視図、

【図２】同飾パネルの縦断面図、

【図３】同飾パネルの斜視図、

【図４】本考案の変更実施例に係る飾パネルの正面図、

【符号の説明】

１ 飾パネル ２ 板ガラス ２ｆ フロート板ガラス ３ シート状飾物 ３ｆ 表面 ３ｐ 写真 ４ 接着性透明フィルム ４ｃ 紫外線遮断特性を有する透明フィルム

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０９Ｋ 3/00 １０４ Ｚ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透明又は半透明の板ガラスとシート状飾
   物の表面を、間に接着性透明フィルムを挟んで接着して
   なることを特徴とする飾パネル。
2. 【請求項２】 板ガラスはフロート板ガラスを用いるこ
   とを特徴とする請求項１記載の飾パネル。
3. 【請求項３】 シート状飾物は写真を用いることを特徴
   とする請求項１又は２記載の飾パネル。
4. 【請求項４】 接着性透明フィルムは両面に接着剤を塗
   布した紫外線遮断特性を有する透明フィルムを用いるこ
   とを特徴とする請求項１，２又は３記載の飾パネル。