JP3010735U

JP3010735U - 引っ越し用養生マット

Info

Publication number: JP3010735U
Application number: JP1994014550U
Authority: JP
Inventors: 良夫稲生; 和彦池田
Original assignee: 株式会社スリー企画
Priority date: 1994-10-31
Filing date: 1994-10-31
Publication date: 1995-05-09
Anticipated expiration: 2000-10-31

Abstract

(57)【要約】【目的】引っ越し作業用として適切な養生資材を提供
することによって、荷物や内外装面などの破損事故を未
然に防止し、養生作業を省力化・効率化することであ
る。【構成】引っ越し用養生マット１を緩衝シート２、お
よびその一方の面に貼り付けたウレタンゴム製の粘着シ
ート３により構成するようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、引っ越し作業時に、搬入搬出経路の柱、壁面や床などの内外装面の養生、および搬入搬出対象の荷物の外表面の養生のために使用する養生マットの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

引っ越し作業時に、荷物の搬入搬出経路の柱、壁や床などの内外装面、さらに搬入搬出対象の荷物の表面を保護するために、各種の養生材が使用されている。従来、壁面や荷物の養生材として、段ボールシート、空気入り緩衝シート、壁面用としてベニア板などが利用されており、それらは粘着テープなどを用いて荷物や壁面の表面に貼り付けられる。

【０００３】ところが、これらの養生材は、作業途中で剥がれたり、汚れたり、あるいは破損を起こして、再度設定しなおさなければならないことが多く、効率的な作業が困難となっている。また、粘着テープの粘着剤が剥がした後も内外装面に残ったり、あるいはその剥がす過程で、内外装面の壁紙や表面を破損したりする事故があるため、搬送作業の遂行上の問題がある。

【０００４】

【考案の目的】

本考案の目的は、引っ越し作業用として適切な養生資材を提供することによって、荷物や内外装面などの破損事故を未然に防止し、養生作業を省力化・効率化することである。

【０００５】

【考案の解決手段】

上記目的の下に、本考案は、引っ越し用養生マットを緩衝シート、およびその一方の面に貼り付けたウレタンゴム製の粘着シートにより構成するようにしている。ウレタンゴム製の粘着シートは、繰り返し使用に対して、優れた安定性を発揮するので、上記従来例のような欠点は、なくなる。

【０００６】

【実施例】

図１ないし図３は、本考案の引っ越し用養生マット１を示している。引っ越し用養生マット１は、８００×６００ｍｍ程度の大きさの緩衝シート２の一方の面にウレタンゴム製の粘着シート３を貼り付けて構成されている。緩衝シート２は２枚の合成樹脂〔カラーターポリン（商品番号ＺＮ２４００、色調・ブルー）〕の２枚のシートの周囲を溶着して、長方形の袋状シート４を構成し、その袋状シート４を折り目例えば４つ折りとするために、３本の平行な折り目５に沿って溶着し、袋状シート４の内部で独立した袋毎に緩衝材６として例えば厚さ１０ｍｍ程度のウレタンスポンジを挿入して構成する。なお、表面側には、引っ越し業者のマークやサービスマークなどが印刷８によって表示される。

【０００７】また、上記粘着シート３は、例えば９０×９０ｍｍの正方形で、合成樹脂製の接着剤または両面テープなどを用いて、緩衝シート２の一方の面すなわち裏側の面に対して適当な大きさで貼り付けられており、必要に応じ表面を透明な保護シート７により剥離可能な状態としてある。ウレタンゴム製の粘着シート３の材質は、三井東圧化学株式会社製の商品名Ｔ・Ｇシート＃８０を用いるものとする。このＴ・Ｇシート＃８０は、繰り返し使用可能であり、また表面の粘着物質も接着面に対して移行しない。すなわち、繰り返し使用時に、Ｔ・Ｇシート＃８０の表面にごみやほこりなどが付着し、その接着力が低下する。このとき、水洗いでそれらのごみやほこりを除去することができ、表面の乾燥後に、Ｔ・Ｇシート＃８０の接着力は、完全に回復する。また、粘着した相手側の接着面に粘着物質が移行しないため、接着面の表面を汚さず、また傷付けることもない。

【０００８】引っ越し作業時に、引っ越し養生マット１は、荷物の表面や、荷物の搬入搬出経路の壁面、床面あるいは柱などの表面に貼り付けられる。この貼り付け時に、保護シート７を剥がし、粘着シート３を壁面などに接着させる。これによって、引っ越し用養生マット１がワンタッチで壁面などに取り付けられ、またその使用後のその取り外し作業が効率よく行える。したがって、養生のための作業時間が短くてよく、その準備作業が短時間のうちに完了できる。

【０００９】しかも、粘着シート３が連続使用に適しているため、繰り返し使用しても、その接着力が低下せず、また仮にごみなどの付着によって接着力が低下しても、その表面を洗い落とすことによって、再び接着力が回復する。したがって、多くの回数の繰り返し使用に適切である。また、一般的な内外装の壁面や床面などに対して粘着性がよく、剥離に対しても表面の壁紙などを傷付けず、また粘着物質も接着面に残らないため、粘着剥離過程での事故がなく、保護すべき表面の状態がよいため、粘着剤による事故が確実に防止できる。

【００１０】さらに、内部に緩衝材６が入っているため、養生材としての緩衝効果に優れ、壁面や紙などの荷物の破損の防止事故に大きな効果がある。また、折り畳み式であるため、角度のついた表面などの貼り付けにも最適であり、また折り畳むことによって小さな容積になるため、不使用時の収納や運搬にも便利である。

【００１１】

【考案の効果】

上記のように、本考案では、引っ越し用養生マットがウレタンゴム製の粘着シートによって養生対象の表面に貼り付けるようになっているため、繰り返し使用が可能であり、また表面の水洗いによって、長時間にわたって安定な粘着力が得られること、また、粘着物質が接着表面などに残らず、また表面の壁紙などを剥離させないため、表面の破損がなく、養生対象の保護が確実であること、さらに折り畳み式であるため、柱に巻き付けたり、荷物の角部分に対して簡単に取り付けられ、また使用後の搬送時にも折り畳むことによって、小さな容積のものとして搬送できること、さらに袋状シートの内部に緩衝材が入っていたるめ、衝撃力の緩和作用によって、壁面や荷物の表面の保護が確実であること、などの効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の引っ越し用養生マットの表面図であ
る。

【図２】本考案の引っ越し用養生マットの裏面図であ
る。

【図３】引っ越し用養生マットの拡大断面図である。

【符号の説明】

１引っ越し養生マット２緩衝シート３粘着シート４袋状シート５折り目６緩衝材７保護シート８印刷

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】緩衝シート（２）の一方の面にウレタン
ゴム製の粘着シート（３）を貼り付けてなる引っ越し用
養生マット（１）。
【請求項２】合成樹脂製の袋状シート（４）を折り目
（５）に沿って溶着し、袋状シート（４）の内部に緩衝
材（６）を挿入して、折り畳み可能な緩衝シート（２）
を構成するとともに、緩衝シート（２）の一方の面にウ
レタンゴム製の粘着シート（３）を貼り付けてなる引っ
越し用養生マット（１）。