JP3010651B2 - 適応変換符号化の方法及び装置 - Google Patents

適応変換符号化の方法及び装置

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JP3010651B2
JP3010651B2 JP1285802A JP28580289A JP3010651B2 JP 3010651 B2 JP3010651 B2 JP 3010651B2 JP 1285802 A JP1285802 A JP 1285802A JP 28580289 A JP28580289 A JP 28580289A JP 3010651 B2 JP3010651 B2 JP 3010651B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、音声/音楽等の信号の帯域圧縮技術、特に
時間領域で得られる入力信号を他の領域に線形変換して
から行なう帯域圧縮技術に関する。
(従来の技術) 限られた伝送容量の回線を使用して、音声/音楽等の
信号に含まれる情報を効率良く伝送するために、その情
報量を減少させることを帯域圧縮といい、主として適応
差分パルス符号変換[ADPCM](ディジタル・コーディ
ング・オブ・ウェーブフォームズ、(Digital Coding o
f Waveforms)、プレンティス・ホール社(Prentice−H
all)、1984年、308ページ参照;以下、「文献1」)と
適応変換符号化[ATC](アイイーイーイー・トランザ
クションズ・オン・エイエスエスピー(IEEE TRANSACTI
ONS ON ASSP)27巻1号、1979年、89−95ページ参照;
以下、「文献2」)が知られている。以下に、ATCの概
要を文献2に従って簡単に説明する。
第5図は、ATCの一構成例を示したブロック図であ
る。線形変換、ビット配分、量子化からなる符号化器で
は、入力信号が入力端子1を経て線形変換回路3に供給
される。入力端子1には一般に離散的な値が供給され、
線形変換回路3で予め定められた整数Nに等しい入力サ
ンプルを単位としたN点離散線形変換が施される。Nは
ブロック長と呼ばれる。このN点離散線形変換として
は、ウォルシューアダマール変換(WAT)、離散フーリ
エ変換(DFT)、離散コサイン変換(DCT)、KL変換(KL
T)等が用いられる。線形変換回路3の出力である総数
Nの変換係数は後述するビット配分に従って量子化器4
でそれぞれ量子化され、多重化回路5へ供給される。量
子化器4内にはブロック長Nに等しい数の量子化器が含
まれており、各変換係数はそれぞれ専用の量子化器で量
子化される。ビット配分回路6では、変換係数の振幅に
対応した量子化ビット割当てを計算し、量子化器4へ供
給する。多重化回路5では、量子化器4から供給される
量子化された変換係数とビット配分回路6から供給され
るビット配分に用いた情報を多重化し、伝送路8に送出
する。
ビット配分、逆量子化、線形逆変換からなる復号化器
では、伝送路8からの多重化信号が分離回路9で分離さ
れ、量子化器4からの信号は逆量子化器10に、ビット配
分回路6からの信号は、ビット配分回路11へ供給され
る。ビット配分回路11では符号化器のビット配分回路6
と全く同様な方法で、各変換係数に対するビット配分が
決定される。逆量子化器10で、ビット配分回路11で決定
されたビット配分に従って逆量子化された変換係数は、
線形逆変換回路12で再び総数Nの時間領域の信号サンプ
ルに変換され、出力端子14に供給される。
ビット配分回路における配分方法には、いくつかの種
類があるが、ここでは文献2に述べられている方法を第
6図(a),(b)を参照して説明する。この方法は、
復号化器において逆量子化したときの量子化二乗誤差が
最小になるようするもので、ビット配分に関する補助情
報量を削減するために変換係数を1度間引き、続いて補
間した値を用いてビット数の最適化を行なう。第5図に
示されるビット配分回路Iは、第6図(a)に示すよう
に構成される。第5図の線形変換回路3で得られた変換
係数は、第6図(a)の入力端子41を経て、間引き回路
42に供給される。間引き回路42では、N個の変換係数を
それぞれ二乗し、整数値M毎(MはNの約数)の平均値
を代表値として1/Mの間引きを行なう。得られたL=N/M
のサンプル値は量子化器43でそれぞれ量子化され、出力
端子44と逆量子化器45へ供給される。量子化器43、逆量
子化器45は省略される場合もある。補間回路46において
は、2を底とする対数をとった後、対数領域でM倍の線
形補間が行なわれる。補間された信号を用いて第5図の
量子化器4におけるビット配分が、次式によりビット数
最適化回路47で行なわれる。
ここに、Riはi番目の変換係数(i=1,2,……N)に
対する割当てビット数、は1変換係数当りの平均割当
てビット数、σi 2は補間回路46における補間で近似的に
復元されたi番目変換係数の二乗値である。結果は出力
端子48へ伝達され、量子化器4に供給される。式(1)
を用いてビット配分を行なうことにより、量子化二乗誤
差を最小にできることがアイイーイーイー・トランザク
ションズ・オン・エイエスエスピー(IEEE TRANSACTION
S ON ASSP)25巻4号、1977年、299−309ページ参照;
(以下、「文献3」)に示されている。出力端子44で得
られた間引かれた信号は、第5図の多重化回路5を経て
補助情報として伝送路8へ送出される。一方、第5図の
ビット配分回路11は第6図(b)に示すように構成され
る。第5図の分離回路9からの信号は入力端子49を経て
補間回路46に供給される。符号化器内のビット配分回路
6が量子化器43及び逆量子化器45を有する場合には、復
号化器内のビット配分回路11も対応して逆量子化器45を
有する。補間回路46、ビット数最適化回路47では、既に
説明した符号化器内の前記補間回路46、ビット数最適化
回路47と全く同様な補間及びビット数最適化が行なわれ
る。従って、第6図(a)の出力端子48と第6図(b)
の出力端子50には、全く等しいビット配分のための信号
が得られ、符号化器側と復号化器側で対応のとれた量子
化/逆量子化が行なわれる。
これまでの説明では、ビット配分回路6から多重化回
路5へ補助情報として供給される信号は第6図(a)の
出力端子44で得られる間引かれた変換係数の二乗値とし
てきた。しかし、この信号を復号化器へ伝送する目的
は、ビット配分に利用される変換係数の概略値を符号化
器と復号化器で共有することである。このための補助情
報の伝送方法として、間引かれた変換係数の二乗値以外
にも、PARCOR係数、ADPCM及びベクトル量子化による方
法等が知られている。
符号化器において、第5図の線形変換回路3の出力に
振幅が入力信号のパワーに依存しない変換係数を求める
目的で、入力信号を正規化することもできる。この場合
は、第7図に示すように入力信号は正規化回路2を経て
正規化された後、線形変換回路3へ供給される。復号化
器では、線形逆変換回路12の出力は逆正規化回路13で正
規化回路2と反対の処理を施されてから、出力端子14へ
伝達される。正規化に用いた規準値は多重化回路5で量
子化器4、ビット配分回路6からの信号と多重化され、
伝送路8を経て復号化器へ伝達される。復号化器側では
分離回路9で逆量子化器10、ビット配分回路11へ供給さ
れる信号と分離された後、逆正規化回路13へ伝達され
る。第8図(a)、(b)に、正規化回路2及び逆正規
化回路13の構成をそれぞれ示す。第8図(a)の入力端
子61には、第7図の入力端子1から入力信号サンプルが
供給される。入力信号サンプルはバッファ62に一時蓄積
された後、Nサンプル毎にまとめて乗算器63でスケーリ
ングを施され、出力端子65へ供給される。出力端子65か
らの出力信号は、第5図の線形変換回路3へ供給され
る。乗算器63の乗数は、入力サンプルの電力の1ブロッ
ク分の平均値の逆数である。この値は、平均零の入力信
号に対しては分散の逆数となり、分散計算回路64にて求
められた分散値から計算することができる。分散計算回
路64にて求められた分散値は乗算器63で入力サンプルの
正規化に使用されると同時に、出力端子66を経て第7図
の多重化回路5へ供給され、多重化の後、補助情報とし
て復号化器へ伝達される。一方、第8図(b)の逆正規
化回路では、第7図の線形逆変換回路12からの信号が入
力端子67を経て乗算器68に供給される。乗算器68では入
力端子69を経て得られた分散値を用いて出力信号を逆正
規化し、バッファ70に蓄積する。入力端子69に得られる
分散値は、第7図の多重化回路5、伝送路8及び分離回
路9を経て、符号化器から伝達される。バッファ70はN
個の復号化サンプル値を順に、出力端子71を経て第7図
の出力端子14に伝達する。
(発明が解決しようとする課題) ブロック数Nは第5図及び第7図に示した線形変換回
路3及び線形逆変換回路12で行なわれる演算の分解能に
影響し、Nが大きいほど分解能が高くなり符号化復号化
による誤差が減少する。また、ビット配分に関する補助
情報は一定時間に含まれるブロック数に反比例し、Nが
大きいほど補助情報量は削減される。これは、一定の伝
送容量に対してより多くの主情報を送ることができるこ
とを意味し、符号化品質向上につながる。一方、非定常
信号に対しては、必ずしも大きなNが少ない誤差を与え
るとは限らない。同一ブロック内の入力サンプルに対し
ては同一の処理がなされるが、ブロックが長いと非定常
信号は同一ブロック内でその特性が変化してしまう可能
性があるからである。従って、非定常性の強い信号に対
しては、小さいブロック長Nで入力信号の性質の変化に
追随するような符号化を行なった方が良い。従来のATC
では、ブロック長Nが固定されていたために、前記の分
解能と入力信号の性質の変化への追従という相反する要
求に応えることができなかった。
本発明の目的は、分解能と入力信号の性質の変化への
追従という相反する要求を満足しつつ、補助情報量を圧
縮して符号化品質を向上できる適応変換符号化の方法及
び装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、ブロック長が指定されている場合には該指
定されたブロック長で線形変換を行ない、それ以外の場
合には、入力信号サンプルをバッファに蓄積し、複数の
ブロック長で該複数のブロック長の内で最大の数に等し
い入力サンプルを単位として独立に線形変換を行ない、
得られた変換係数及び補助情報をそれぞれ独立に記憶す
ると同時に変換係数を用いて最適ブロック長を予め定め
られた数の中から選択して決定し、該最適ブロック長に
対応した前記記憶された変換係数及び補助情報を選択
し、該選択された変換係数に対しては変換係数を用いて
計算したビット配分により量子化を行ない、該量子化出
力とビット配分情報と前記選択された補助情報を前記最
適ブロック長と共に伝送/蓄積することを特徴とする。
また本発明は、入力サンプルを蓄積するバッファと、
複数のブロック長で該複数のブロック長の内で最大の数
に等しい入力サンプルを単位として独立に線形変換を行
なう線形変換回路と、得られた変換係数及び補助情報を
それぞれ独立に記憶し、変換係数を用いて最適ブロック
長を予め定められた数の中から選択し、該最適ブロック
長に対応した前記記憶された変換係数及び補助情報を選
択して前記最適ブロック長と共に出力するブロック長選
択回路と、該選択された変換係数を用いてビット配分を
計算するビット配分回路と、該ビット配分回路で得られ
たビット配分を用いて前記選択された変換係数を量子化
する量子化器と、該量子化器出力とビット配分回路出力
と前記選択された補助情報と前記最適ブロック長を多重
化して伝送/蓄積する多重化回路とを、少なくとも具備
することを特徴とする。
(作用) 本発明の適応変換符号化の方法及び装置は、入力信号
を線形変換して得られる変換係数を用いてブロック長N
を可変とすることにより、分解能と入力信号の性質の変
化への追従という相反する要求を満足しつつ、補助情報
量を圧縮して符号化品質を向上することができる。
(実施例) 次に図面を参照して本発明について詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図である。
同図においては、ブロック長が指定されている場合には
該指定されたブロック長で符号化を行ない、それ以外の
場合には、入力信号に線形変換を行ない、得られた変換
係数を用いて最適ブロック長を決定し、最適ブロック長
を用いて符号化を行なう。このために、ブロック長選択
回路7及びブロック長指定信号入力端子17が備えられて
いる。次に、第1図の実施例の動作について説明する。
ブロック長指定信号入力端子17に入力信号が供給され
ないときは、入力端子1に供給された入力信号は、ブロ
ック長の一つの候補N1を用いて正規化回路2で入力信号
の分散値で正規化される。正規化された信号は線形変換
回路3においてN1点離散線形変換を施された後、ブロッ
ク長選択回路7に供給される。次に第2のブロック長N2
に等しいサンプルに対して、N1の場合と同様にして正規
化、線形変換が行なわれ、結果がブロック長選択回路7
に供給される。以上説明したN1、N2の場合と同様にし
て、複数のブロック長N3、N4、……Nnの場合について入
力信号による正規化及び線形変換が行なわれ対応する変
換係数及び補助情報がブロック長選択回路7に供給され
る。但し、通常N1<N2<N3<N4……<Nnで、2Ni=Ni+1
(1≦i<n)とする。ブロック長N1、N2、N3、N4、…
…Nnに対する変換係数の計算が全て終了したとき、ブロ
ック長選択回路7で各ブロック長に対するそれぞれN個
の変換係数を用いて最適ブロック長Nmが選択される。最
適ブロック長Nmに対応した変換係数及び補助情報が選択
されて、変換係数は量子化器4とビット配分回路7へ、
補助情報である入力信号の分散値と最適ブロック長Nm
多重化回路15へ、それぞれ供給される。最適ブロック長
Nmは量子化されてから多重化回路15に伝達される場合も
ある。ビット配分回路6では、ブロック長選択回路7か
ら供給された変換係数を用いてビット配分を行ない、得
られたビット配分情報を用いて量子化器4はブロック長
選択回路7から供給される変換回路の量子化を行なう。
量子化された変換係数、前記のビット配分情報は多重化
回路15で、前記最適ブロック長Nm及び入力信号の分散値
と多重化されて、伝送路8へ送出される。
ブロック長指定信号入力端子17に入力信号が供給され
たときは、ブロック長選択回路7は強制的に供給された
ブロック長Nsを最適ブロック長Nmに設定する。従って、
以降の量子化は供給されたブロック長Nsに基づいて行な
われる。次に、ブロック長選択回路7の構成について詳
細に説明する。
大きいブロック長を採用した際の復号信号の劣化は、
入力信号振幅の急激な増大及び減少に際して著しい。こ
のような場合、前記振幅の急変動を引起こす変換係数成
分によって、N個の変換係数の振幅のバラツキが大きく
なる。N個の変換係数の振幅のバラツキ、すなわちダイ
ナミックレンジが大きいほど、一定の符号化品質を得る
ための必要ビット数が増大する。従って、一定ビット数
で符号化する際には、N個の変換係数の振幅のバラツキ
を調べて、バラツキが最も小さいブロック長を選択して
用いることにより、最大の符号化品質を得ることができ
る。
第2図にブロック長選択回路7の一構成例を示す。前
記バラツキの基準としては様々なものが考えられるが、
ここでは変換係数の分散を用いる。第2図における入力
信号21、22、23は、入力端子17に供給されたブロック長
指定信号、線形変換回路3から供給された変換係数、正
規化回路2から供給された入力信号の分散値にそれぞれ
対応する。また、出力信号30、31、32は、多重化回路15
へ供給される最適ブロック長Nm、量子化器4及びビット
配分回路6へ供給される変換係数、多重化回路15へ供給
される入力信号の分散値にそれぞれ対応する。各ブロッ
ク長に対応した変換係数及び入力信号の分散値が、独立
して記憶装置25、26に記憶される。これらの入力信号は
記憶装置25、26に格納された後、セレクタ28、29におい
てそれぞれセレクタ27の出力である最適ブロック長Nm
対応した値が選択され、それぞれ出力信号31、32として
出力される。一方、入力信号22は記憶装置25と同時に分
散計算回路24へも供給されており、分散計算回路24では
各ブロック長候補値Ni(1≦i<n)に対して変換係数
yj(Ni)(j=1……Ni)の振幅に対する分散δ(Niが計算される。但し、|・|は絶対値演算子、 は|yj(Ni)|のjに対する平均値である。min{δ
(Ni)}を与えるNiがNmとして選択されセレクタ27に供
給される。但し、min{・}は最小値演算子を表す。セ
レクタ27にはまた、入力信号21としてブロック長選択信
号が供給されている。セレクタ27は、ブロック長選択信
号が供給されているときは該ブロック長選択信号を、そ
れ以外の場合は分散計算回路24から供給される最適ブロ
ック長Nmを選択して、出力信号31とする。出力信号31に
よってセレクタ28及び29が制御されることは既に述べた
とおりである。以上の動作で、出力信号30として変換係
数の分散を選択基準とした最適ブロック長Nmが、出力信
号31及び32としてはNmに対応した変換係数と入力信号サ
ンプルの分散値が、それぞれ得られる。
第3図はブロック長選択回路7の他の構成例である。
前記バラツキの基準として、ここでは変換係数の最大振
幅と最小振幅の差の最小値を用いる。第3図は第2図に
おいて分散計算回路24を最大最小計算回路33で置き換え
て得られるので、ここでは最大最小計算回路33だけにつ
いて説明する。最大最小計算回路33では各ブロック長候
補値Ni(1≦i<n)に対して変換係数yj(Ni)(j=
1……Ni)の最大振幅と最小振幅の差の最小値 min[max{|yj(Ni)|}−min{|yj(Ni)|}] が計算される。但し、min[・]、max{・}、|・|は
それぞ最小値演算子、最大値演算子、絶対値演算子を表
す。
min[max{|yj(Ni)|}−min{|yj(Ni)|}] を与えるNiがNmとして選択されセレクタ27に供給され
る。前記バラツキの基準として、変換係数の最大振幅と
最小振幅の代りにそれぞれのノルムを用いても同様の結
果が得られる。次に、第4図を参照して実際の最適ブロ
ック長選択の手続について、n種類のブロック長から最
適ブロック長を決定する場合を例にとって説明する。こ
こでは説明を簡単にするために、第4図に示したように
n=3(3通りのブロック長から最適ブロック長を選択
する)と仮定する。
符号化器が動作を開始した時点の時刻t=0とする。
時刻N1T(Tはサンプリング周期)においては、第1図
の正規化回路内のバッファにN1個の入力信号サンプルが
蓄積される。この様子を第4図(a)の(A)に示す。
同図でN1(1)と表示された入力信号サンプル、すなわ
ちIと示されてハッチングを施された部分に対してブロ
ック長N1による線形変換を行ない、変換係数を記憶装置
に記憶する。時刻N2Tには、バッファに第2のブロック
長N2(N1<N2)に等しいサンプルが蓄積される。この様
子を第4図(a)の(B)に示す。このとき、同図でN1
(2)と表示された入力信号サンプル、すなわちIIと示
されてハッチングを施された部分に対してブロック長N1
による線形変換を行ない、さらにN2(1)と表示された
入力信号サンプル、すなわちIと示されてハッチングを
施された部分とIIと示されてハッチングを施された部分
に対してブロック長N2による線形変換を行ない、それぞ
れの変換係数を記憶装置に記憶する。時刻(N1+N2)T
には、バッファにN1+N2に等しいサンプルが蓄積され
る。この様子を第4図(a)の(c)に示す。このとき
には、同図でN1(3)と表示された入力信号サンプル、
すなわちIIIと示されてハッチングを施された部分に対
してブロック長N1による線形変換を行ない、変換係数を
記憶装置に記憶する。さらに、時刻N3Tには、バッファ
に第3のブロック長N3(N1<N2<N3)に等しいサンプル
が蓄積される。この様子を第4図(a)の(D)に示
す。このとき、同図でN1(4)と表示された入力信号サ
ンプル、すなわちIVと示されてハッチングを施された部
分に対してブロック長N1による線形変換を行ない、また
N2(2)と表示された入力信号サンプル、すなわちIII
と示されてハッチングを施された部分とIVと示されてハ
ッチングを施された部分に対してブロック長N2による線
形変換を行ない、さらにN3(1)と表示された入力信号
サンプル、すなわちI、II、III、IVと示されてハッチ
ングを施された部分に対してブロック長N3による線形変
換を行ない、それぞれの変換係数を記憶装置に記憶す
る。以下、記憶装置に記憶された、N1(1)、N
2(2)、N1(3)、N1(4)に対応する変換係数、N2
(1)とN2(2)に対応する変換係数、及びN3(1)に
対応する変換係数を用いて、ブロック長N1、N2、N3に対
する変換係数の分散δ(N1)、δ(N2)、δ(N3)を計
算し、その最小値を検出することにより最適ブロック長
Nmが決定される。
以上の処理手続きをまとめて、第4図(b)に示す。
N3=2N2=4N1の場合を例にとると、最大ブロック長N3
I、II、III、IVの4つの最小ブロック長N1で表すこと
ができる。I、II、III、IVのブロックの入力データに
対するブロック長N1を用いた線形変換はそれぞれII、II
I、IV、I′のブロックにおいて行なわれる。I+IIとI
II+IVのブロックの入力データに対するブロック長N2
用いた線形変換はそれぞれIIIとI′のブロックにおい
て行なわれる。さらに、I+II+III+IVのブロックの
入力データに対するブロック長N3を用いた線形変換は
I′のブロックにおいて行なわれる。従って、最も処理
量が多いI′のブロックでは、IVに対するブロック長N1
を用いた線形変換、III+IVに対するブロック長N2を用
いた線形変換、I+II+III+IVに対するブロック長N3
を用いた線形変換、さらに変換係数の分散δ(N1)、δ
(N2)、δ(N3)の計算と、その最小値検出による最適
ブロック長Nmの決定を行なわなければならない。すなわ
ち、これら全ての処理に要する時間はN1Tより短いこと
が前提となる。
第4図(b)から明らかなように、正規化回路2内の
バッファは最低N3Tの容量を持たねばならず、N3T毎にリ
セットされる。選択された最適ブロック長に対応した変
換係数がN3サンプルづつ記憶装置から取り出され、量子
化器4で量子化された後、第1図の伝送路8に送出され
る。従って、伝送路8に送出されるデータは、第4図
(c)に示すように、N3を単位として同じブロック長が
連続する。
これまでの実施例の説明では、正規化回路2が存在す
ることを前提としていたが、既に従来のATCの説明で第
5図と第7図を参照して述べたように、入力信号をその
分散で正規化する過程は省略することもできる。しか
し、従来例と異なりバッファは省略することはできな
い。
なお、第2図において第7図に示した入力信号の正規
化を行なわないときは、入力信号23及び出力信号32は存
在せず、これに付随して記憶装置26及びセレクタ29は不
用となる。
(発明の効果) 以上詳細に述べたように、本発明によれば異なるブロ
ック長で線形変換を行なって得られる変換係数により入
力信号の性質を判定して最適ブロック長を選択し、最適
ブロック長に対応した変換係数を量子化して情報を伝送
するために、分解能と入力信号の性質の変化への追従と
いう相反する要求を満足しつつ、補助情報量を圧縮して
符号化品質を向上できる適応変換符号化の方法及び装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例を示すブロック図、第2図は
第1図中のブロック長選択回路の一実施例を示すブロッ
ク図、第3図は本発明の他の実施例を示すブロック図、
第4図(a),(b),(c)は入力サンプルを格納す
るバッファの状態の一例と最適ブロック長を選択する手
続を示す図、第5図は従来例を示すブロック図、第6図
(a),(b)は第5図のビット配分回路I及びビット
配分回路IIの詳細を示す図、第7図は他の従来例を示す
図、第8図(a),(b)は第7図における正規化回路
及び逆正規化回路の詳細を示す図である。 図において、1、17は入力端子、2は正規化回路、3は
線形変換回路、4は量子化器、6はビット配分回路、7
はブロック長選択回路、8は伝送路、15は多重化回路を
それぞれ示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/30 G10L 9/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声/音楽等の信号の情報量を圧縮して伝
    送/蓄積するために入力信号を適応変換符号化する際
    に、ブロック長が指定されている場合には該指定された
    ブロック長で線形変換を行い、それ以外の場合には、入
    力信号サンプルをバッファに蓄積し、複数のブロック長
    で該複数のブロック長の内で最大の数に等しい入力サン
    プルを単位として独立に線形変換を行い、得られた変換
    係数及び補助情報をそれぞれ独立に記憶すると同時に変
    換係数を用いて最適ブロック長を予め定められた数の中
    から選択して決定し、該最適ブロック長に対応した前記
    記憶された変換係数及び補助情報を選択し、該選択され
    た変換係数に対しては変換係数を用いて計算したビット
    配分により量子化を行い、該量子化出力とビット配分情
    報と前記選択された補助情報を前記最適ブロック長と共
    に伝送/蓄積することを特徴とする適応変換符号化の方
    法。
  2. 【請求項2】変換係数を用いた最適ブロック長の決定
    は、変換係数の分散を用いて行うことを特徴とする請求
    項1記載の適応変換符号化の方法。
  3. 【請求項3】変換係数を用いた最適ブロック長の決定
    は、変換係数の振幅最大値と振幅最小値を用いて行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の適応変換符号化の方法。
  4. 【請求項4】入力サンプルを蓄積するバッファと、複数
    のブロック長で該複数のブロック長の内で最大の数に等
    しい入力サンプルを単位として独立に線形変換を行う線
    形変換回路と、得られた変換係数及び補助情報をそれぞ
    れ独立に記憶し、変換係数を用いて最適ブロック長を予
    め定められた数の中から選択し、該最適ブロック長に対
    応した前記記憶された変換係数及び補助情報を選択して
    前記最適ブロック長と共に出力するブロック長選択回路
    と、該選択された変換係数を用いてビット配分を計算す
    るビット配分回路と、該ビット配分回路で得られたビッ
    ト配分を用いて前記選択された変換係数を量子化する量
    子化器と、該量子化器出力とビット配分回路出力と前記
    選択された補助情報と前記最適ブロック長を多重化して
    伝送/蓄積する多重化回路を具備することを特徴とする
    適応変換符号化装置。
  5. 【請求項5】ブロック長選択回路は、変換係数を記憶す
    る第1の記憶装置と、補助情報を記憶する第2の記憶装
    置と、前記変換係数を受けてその分散を計算し、最小の
    分散を与えるブロック長に対応した信号を出力する分散
    計算回路と、該分散計算回路の出力と外部から供給され
    るブロック長指定信号を受け、該ブロック長指定信号で
    いずれかの入力信号を選択して出力する第1のセレクタ
    と、前記第1の記憶装置の出力を受け前記第1のセレク
    タの出力でいずれかを選択して出力する第2のセレクタ
    と、前記第2の記憶装置の出力を受け前記第1のセレク
    タの出力でいずれかを選択して出力する第3のセレクタ
    とを具備することを特徴とする請求項4記載の適応変換
    符号化装置。
  6. 【請求項6】ブロック長選択回路は、変換係数を記憶す
    る第1の記憶装置と、補助情報を記憶する第2の記憶装
    置と、前記変換係数を受けてその振幅の最大値と最小値
    を検出し、該最大値と該最小値の差の最小値を与えるブ
    ロック長に対応した信号を出力する最大最小計算回路
    と、該最大最小計算回路の出力と外部から供給されるブ
    ロック長指定信号を受け、該ブロック長指定信号でいず
    れかの入力信号を選択して出力する第1のセレクタと、
    前記第1の記憶装置の出力を受け前記第1のセレクタの
    出力でいずれかを選択して出力する第2のセレクタと、
    前記第2の記憶装置の出力を受け前記第1のセレクタの
    出力のいずれかを選択して出力する第3のセレクタとを
    具備することを特徴とする請求項4記載の適応変換符号
    化装置。
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