JP2638208B2 - 適応変換符号化復号化の方法及び装置 - Google Patents

適応変換符号化復号化の方法及び装置

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JP2638208B2
JP2638208B2 JP1170068A JP17006889A JP2638208B2 JP 2638208 B2 JP2638208 B2 JP 2638208B2 JP 1170068 A JP1170068 A JP 1170068A JP 17006889 A JP17006889 A JP 17006889A JP 2638208 B2 JP2638208 B2 JP 2638208B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、音声/音楽等の信号の帯域圧縮技術、特に
時間領域で得られる入力信号を他の領域に線形変換して
から行なう帯域圧縮技術に関する。
(従来の技術) 限られた伝送容量の回線を使用して、音声/音楽等の
信号に含まれる情報を効率良く伝送するために、その情
報量を減少させることを帯域圧縮といい、主として適応
差分パルス符号変調「ADPCM](ディジタル・コーディ
ング・オブ・ウェーブフォームズ、(Digital Coding o
f Waveforms)、プレンティス・ホール社(Prentice−H
al1)、1984年、308ページ参照;以下、「文献1」)と
適応変換符号化[ATC](アイイーイーイー・トランザ
クションズ・オン・エイエスエスピー(IEEE TRANSACTI
ONS ON ASSP)27巻1号、1979年、89−95ページ参照;
以下、「文献2」)が知られている。以下に、ATCの概
要を文献2に従って簡単に説明する。
第5図は、ATCの一構成例を示したブロック図であ
る。符号化器では、入力信号が入力端子1を経て線形変
換回路3に供給される。入力端子1には一般に離散的な
値が供給され、線形変換回路3で予め定められた整数N
に等しい入力サンプルを単位としたN点離散線形変換が
施される。Nはブロック長と呼ばれる。このN点離散線
形変換としては、ウォルシューアダマール変換(WA
T)、離散フーリエ変換(DFT)、離散コサイン変換(DC
T)、KL変換(KLT)等が用いられる。線形変換回路3の
出力である総数Nの変換係数は後述するビット配分に従
って量子化器4でそれぞれ量子化され、多重化回路5へ
供給される、量子化器4内にはブロック長Nに等しい数
の量子化器が含まれており、各変換係数はそれぞれ専用
の量子化器で量子化される。ビット配分回路6では、変
換係数の振幅に対応した量子化ビット割当てを計算し、
量子化器4へ供給する。多重化回路5では、量子化器4
から供給される量子化された変換係数とビット配分回路
6から供給されるビット配分に用いた情報を多重化し、
伝送路12に送出される。
復号化器では、伝送路12からの多重化信号が分離回路
13で分離され、量子化器4からの信号は逆量子化器14
に、ビット配分回路6からの信号は、ビット配分回路15
へ供給される。ビット配分回路15では符号化器のビット
配分回路6と全く同様な方法で、各変換係数に対するビ
ット配分が決定される。逆量子化器14で、ビット配分回
路15で決定されたビット配分に従って逆量子化された変
換係数は、線形逆変換回路16で再び総数Nの時間領域の
信号サンプルに変換され、出力端子18に供給される。
ビット配分回路における配分方法には、いくつかの種
類があるが、ここでは文献2に述べられている方法を第
6図を参照して説明する。この方法は、復号化器におい
て逆量子化したときの量子化二乗誤差が最小となるよう
にするもので、補助情報量を削減するために変換係数を
1度間引き、続いて補間した値を用いてビット数の最適
化を行なう。第5図に示されるビット配分回路Iは、第
6図(a)の通りに構成される。線形変換器3で得られ
た変換係数は、第6図(a)の入力端子41を経て、間引
き回路42に供給される。間引き回路42では、N個の変換
係数の二乗を計算し、整数値M毎(MはNの約数)の平
均値を代表値として1/Mの間引きを行なう。得られたL
=N/Mのサンプル値は量子化器43でそれぞれ量子化さ
れ、出力端子44と補間回路45へ供給される。量子化器43
は省略される場合もある。補間回路45においては、2を
底とする対数をとった後、対数領域でM倍の補間が行な
われる。補間された信号を用いて前記量子化器4におけ
るビット配分が、次式によりビット数最適化回路46で行
なわれ、その結果が出力端子47へ伝達され、量子化器4
に供給される。
ここに、Riはi番目の変換係数に対する割当てビット
数、は1変換係数当りの平均割当てビット数、δi 2
補間回路46における補間で近似的に復元されたi番目変
換係数の二乗値である。式(1)を用いてビット配分を
行なうことにより、量子化二乗誤差を最小にできること
がアイイーイーイー・トランザクションズ・オン・エイ
エスエスピー(IEEE TRANSACTIONS ON ASSP)25巻4
号、1977年、299−309ページ参照;(以下、「文献
3」)に示されている。出力端子44で得られた間引かれ
た信号は、多重化回路5を経て補助情報として送出され
る。一方、ビット配分回路15は第6図(b)に示すよう
に構成される。分離回路13からの信号は入力端子48を経
て補間回路45に供給される。符号化器内のビット配分回
路6が量子化器43を有する場合には、復号化器内のビッ
ト配分回路15も対応して逆量子化器49を有する。補間回
路45、ビット数最適化回路46では、既に説明した符号化
器内の前記補間回路45、ビット数最適化回路46と全く同
様な補間及びビット数最適化が行なわれる。従って、第
6図(a)の出力端子47と第6図(b)の出力端子50に
は、全く等しいビット配分のための信号が得られ、符号
化器側と復号化器側で対応のとれた量子化/逆量子化が
行なわれる。
これまでの説明では、ビット配分回路6から多重化回
路5へ補助情報として供給される信号は第6図(a)の
出力端子44で得られる間引かれた変換係数の二乗値とし
てきた。しかし、この信号を復号化器へ伝送する目的
は、ビット配分に利用される変換係数の概略値を符号化
器と復号化器で共有することである。従って、間引かれ
た変換係数の二乗値以外にも、PARCOR係数、ADPCM及び
ベクトル量子化による方法等が知られている。
符号化器において線形変換回路3の出力に、振幅が入
力信号パワーに依存しない変換係数を求める目的で、入
力信号を正規化することもできる。この場合は、第7図
に示すように入力信号は正規化回路2を経て正規化され
た後、線形変換回路3へ供給される。復号化器では、線
形逆変換回路16の出力は逆正規化回路17で正規化回路2
と反対の処理を施されてから、出力端子18へ伝達され
る。第8図(a)、(b)に、正規化回路2及び逆正規
化回路17の構成をそれぞれ示す。第8図(a)の入力端
子61には、第7図の入力端子1から入力信号サンプルが
供給される。入力信号サンプルはバッファ62に一時蓄積
された後、Nサンプル毎にまとめて乗算器63でスケーリ
ングを施され、出力端子65を経て線形変換回路3へ供給
される。乗算器63の乗数は、入力サンプルの電力の1ブ
ロック分の平均値である。この値は、平均零の入力信号
に対しては分散となり、分散計算回路64にて求められ
る。分散計算回路64にて求められた分散値は乗算器63で
入力サンプルの正規化に使用されると同時に、出力端子
66を経て第7図の多重化回路5へ供給され、多重化の
後、補助情報として復号化器へ伝達される。一方、第8
図(b)の逆正規化回路では、第7図の線形逆変換回路
16からの信号が入力端子67を経て乗算器68に供給され
る。乗算器68では入力端子69を経て得られた分散値の逆
数を用いて出力信号を逆正規化し、バッファ70に蓄積す
る。入力端子69に得られる分散値は、第7図の多重化回
路5、伝送路12及び分離回路13を経て、符号化器から伝
達される。バッファ70はN個の復号化サンプル値を順
に、出力端子71を経て第7図の出力端子18に伝達する。
(発明が解決しようとする課題) ブロック数Nは線形変換回路3及び線形逆変換回路16
で行なわれる演算の分解能に影響し、Nが大きいほど分
解能が高くなり符号化復号化による誤差が減少する。一
方、非定常信号に対しては、必ずしも大きなNが少ない
誤差を与えるとは限らない。同一ブロック内の入力サン
プルに対しては同一の処理がなされるが、ブロックが長
いと非定常信号は同一ブロック内でその特性が変化して
しまう可能性が有るからである。従って、非定常性の強
い信号に対しては、小さいブロック長Nで入力信号の性
質の変化に追随するような符号化を行なった方が良い。
従来のATCでは、ブロック長Nが固定されていたため、
前記の分解能と入力信号の性質の変化への追従という相
反する要求に答えることができなかった。
本発明の目的は、分解能と入力信号の性質の変化への
追従という相反する要求を満足する適応変換符号化復号
化の方法及び装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、符号化器で入力信号サンプルをバッファに
蓄積し、一組の予め定められた数のうちの最小の数をブ
ロック長とした線形変換を入力信号サンプルに施して変
換係数を得、該変換係数を用いてビット配分を決定し、
該ビット配分に従って前記変換係数の量子化を行ない、
前記線形変換の逆変換を行ない、得られた逆変換出力信
号と前記入力信号サンプルとを用いて誤差を求めて記憶
装置に格納し、以上の操作を前記一組の予め定められた
数全部に対して小さい数から順に行ない、前記記憶装置
に格納された値を比較し、前記一組の予め定められた数
のうちで最小の前記誤差を与える最適ブロック長を決定
し、該最適ブロック長に対応した前記量子化された変換
係数と前記ビット配分を決定するために用いた情報を選
択して多重化して送出し、復号化器では前記多重化信号
を受け、前記量子化された変換係数とビット配分に用い
た情報に分離し、該ビット配分のための情報を用いてビ
ット配分を決定し、該ビット配分に従って前記量子化さ
れた変換係数の逆量子化を行ない、該逆量子化された結
果に前記線形変換の逆変換を施し、出力することを特徴
とする。
また本発明は、入力サンプルを蓄積するバッファと、
一組の予め定められた数のうちの最小の数をブロック長
とした線形変換を入力信号サンプルに施す線形変換回路
と、該変換係数を用いてビット配分を決定する第1のビ
ット配分回路と、該第1のビット配分回路の出力を用い
て前記変換係数の量子化を行なう第1の量子化器と、変
換係数に対して前記線形変換の逆変換を行なう第1の線
形逆変換回路と、該線形逆変換回路の出力と前記入力信
号サンプルとを用いて誤差を求める誤差計算回路と、該
誤差を格納する記憶装置と、該記憶装置に格納された値
を比較して前記1組の予め定められた数のうちで最小の
前記誤差を与える数を最適ブロック長として出力する誤
差比較回路と、前記1組の予め定められた数全てに対応
する前記量子化された変換係数及び前記第1のビット配
分回路からの信号を順に受けて記憶し、最適ブロック長
に従って選択・多重化する選択・多重化回路とから構成
される符号化器と、該多重化された信号を量子化された
変換係数、最適ブロック長及びビット配分に用いる情報
に分離する分離回路と、該ビット配分に用いる情報第2
の補助情報を用いてビット配分を決定する第2のビット
配分回路と、該第2のビット配分回路の出力に従って前
記分離回路出力の量子化された変換係数の逆量子化を行
なう第1の逆量子化器と、前記最適ブロック長を用いて
該第1の逆量子化器出力に前記線形変換の逆変換を施す
第2の線形逆変換回路とから構成される復号化器とを、
少なくとも具備することを特徴とする。
(作用) 本発明の適応変換符号化復号化の方法及び装置は、ブ
ロック長Nを可変とすることにより、分解能と入力信号
の性質の変化への追従という相反する要求を満足するこ
とができる。
(実施例) 次に図面を参照して本発明について詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図である。
同図において、第5図と同一の参照番号を付与された機
能ブロックは第5図と同一の機能を有するものとする。
第1図と第5図の相違点は、量子化器4の出力を複数通
りのブロック長に対して求め、それぞれの量子化出力に
対する量子化誤差を計算して、最小の誤差を与える量子
化出力を選択して伝送路に送出する点にある。これに伴
って、線形変換出力を線性逆変換する線形逆変換回路
8、誤差を計算する誤差計算回路9、計算した誤差を記
憶するための記憶装置10、記憶された誤差を比較して最
小の誤差を与える最適ブロック長を決定する誤差比較回
路11が付加され、各ブロック長に対応する量子化された
変換係数、ビット配分回路6の出力を記憶し、その中か
ら最適ブロック長に対応した値を選択し、最適ブロック
長と多重化する選択・多重化回路20で多重化回路5が置
き換えられている。
次に、第1図の実施例の動作について説明する。符号
化器では、入力端子1に供給された信号はバッファ19に
一時蓄積され、線形変換回路3で線形変換が行なわれ
る。以下、ビット配分が計算され、量子化器4で量子化
が行なわれるまでは、第5図を参照して既に説明した通
りである。本発明の特徴は、量子化した後主情報として
伝送される変換係数の計算方法にある。
線形変換回路3の出力である変換係数は、線形逆変換
回路8で線形変換回路3における変換と対を成す線形逆
変換を施され、誤差計算回路9へ供給される。すなわ
ち、線形逆変換回路9では、線形変換された信号に対し
て逆変換を行ない、復号化器で得られる信号を符号化器
で再現している。一方、誤差計算回路9へは線形変換回
路3の入力、すなわち符号化前の信号も供給されてい
る。誤差計算回路9では、これらの線形変換前と線形逆
変換後の信号を用いて誤差を計算する。誤差sdの計算
は、例えば、線形変換前の信号siと線形逆変換後の信号
sqを用いて、次式に従って行なうことができる。
sd=sq 2/(si 2−sq 2) ……(2) 以上の処理で、ブロック長N1に対する誤差sd(N1)の
計算が終了して、sd(N1)は、記憶装置10に記憶され
る。次にバッファ19に蓄積された第2のブロック長N
2(N1>N2)に等しいサンプルが、線形変換回路3で線
形変換される。以下、線形逆変換が行なわれて、N1の場
合と同様にしてsd(N2)が計算される。sd(N2)は、記
憶装置10に記憶される。以上説明したN1、N2の場合と同
様にして、複数のブロック長N3、N4、……Nnの場合につ
いての誤差sd(N3)、(N4)……sd(Nn)を計算し、
記憶装置10に記憶する。但し、N1<N2<N3<N4……<Nn
で、通常2Ni=Ni+1(1≦i<n)とする。
ブロック長N1、N2、N3、N……Nnに対する誤差の計算
が全て終了したとき、sd(N1)、sd(N2)、sd(N3)、
sd(N4)……sd(Nn)は同時に誤差比較回路11へ供給さ
れ、最小の誤差sdminを与える最適ブロック長Nmが検出
され、選択・多重化回路20へ供給される。Nmは、量子化
されてから選択・多重化回路20に伝達される場合もあ
る。
一方、選択・多重化回路20にはそれぞれのブロック長
に対応た量子化器4の出力及びビット配分回路6の出力
が蓄積されており、後に供給される最適ブロック長に対
応した値が選択され、最適ブロック長と多重化され、伝
送路12に送出される。
第2図(a)、(b)は選択・多重化回路20の構成例
を示す。第2図(a)の例では、入力端子21に最適ブロ
ック長が、入力端子22に各ブロック長に対応した量子化
器4の出力が、入力端子23に各ブロック長に対応したビ
ット配分回路6の出力が、入力端子24にブロック長に対
応した入力サンプルの分散値が供給される。各ブロック
長に対応した3種の入力信号、すなわち量子化器4の出
力、ビット配分回路6の出力及び入力サンプルの分散値
は多重化回路25で多重化された後、記憶装置26に記憶さ
れる。入力端子21に供給された最適ブロック長に対応す
る量子化器4の出力、ビット配分回路6の出力及び入力
サンプルの分散値がセレクタ27において選択され、多重
化回路28に伝達される。多重化回路28では、セレクタ27
から供給された多重化信号にさらに最適ブロック長が多
重化され、出力端子29へ伝達される。多重化信号は、出
力端子29を経て、第1図の伝送路12に送出される。
第2図(b)の例では、各ブロック長に対応した3種
の入力信号、すなわち量子化器4の出力、ビット配分回
路6の出力及び入力サンプルの分散値が、多重化されず
に独立した記憶装置30、31、32に記憶される。これら3
種の入力信号は、セレクタ33、34、35においてそれぞれ
入力端子21に供給された最適ブロック長に対応した値が
選択され、最適ブロック長と共に多重化回路36で多重化
される。多重化信号は、出力端子29を経て、第1図の伝
送路12に送出される。次に、第3図を参照して第1図の
バッファ19の動作について説明する。
符号化器が動作を開始した時点の時刻t=0とする。
時刻N1T(Tはサンプリング周期)においては、バッフ
ァ19にN1個の入力信号サンプルが蓄積される。この様子
を第3図(a)に示す。ブロック長N1に対する線形変換
及び誤差sd(N1)の計算を行ない、sd(N1)は、記憶装
置に記憶される。時刻T2には、バッファ19に第2のブロ
ック長N2(N1<N2)に等しいサンプルが蓄積される。こ
の様子を第3図(d)に示す。以下、符号化が行なわれ
て、N1の場合と同様にしてsd(N2)が計算され、記憶装
置に記憶される。バッファ19は時刻N3Tに第3図(c)
にで示したようになり、N1、N2の場合と同様にして、誤
差sd(N3)が計算される。今、第3図に示したようにn
=3(3通りのブロック長から最適ブロック長を選択す
る。)の場合を仮定すると、誤差sd(N3)の計算が終了
した時点で、最適ブロック長が決定される。最適ブロッ
ク長がN1であった場合には、バッファ19に蓄積されたサ
ンプル値のうち古い物からN1個のサンプルが廃棄され、
第3図(d)に示すように(N3−N1)個のサンプルがバ
ッファ内に残る。引続きバッファ19内の最初のN1サンプ
ル(第3図(d)中Iで示される部分)を用いて、次の
最適ブロック長を選択するための誤差計算が開始され
る。N1についての誤差計算が終了した時点では、誤差計
算にΔNT秒要すると仮定すれば、バッファ19内に蓄積さ
れたサンプルは第3図(e)に示す通りとなる。次にバ
ッファ19内の最初のN2サンプル(第3図(e)中IとII
で示される部分)を用いて、N2に対応する誤差計算が行
なわれる。以下同様にN3に対応する誤差が計算され、2
番目の最適ブロック長が決定される。一方、1番目の最
適ブロック長がN2であった場合には、バッファ19に蓄積
されたサンプル値のうち古い物からN2個のサンプルが廃
棄され、第3図(f)に示すように(N3−N2)個のサン
プルがバッファ内に残る。引続きバッファ19内の最初の
N1サンプル(第3図(f)中Iで示される部分)を用い
て、次の最適ブロック長を選択するための誤差計算が開
始される。N1についての誤差計算が終了した時点では、
バッファ19内に蓄積されたサンプルは第3図(g)に示
す通りとなる。次にバッファ19内の最初のN2サンプル
(第3図(g)中IとIIで示される部分)を用いて、N2
に対応する誤差計算が行なわれる。以下同様にN3に対応
する誤差が計算され、2番目の最適ブロック長が決定さ
れる。以上の処理により、入力信号サンプルに対して各
ブロック毎に異なったブロック長を適用したことにな
る。第3図(h)に選択された最適ブロック長の一例を
示す。
また、既に従来のATCの説明で第7図を参照して述べ
たように、入力信号をその分散で正規化してから線形変
換することもできる。このような実施例を第4図に示
す。正規化及び逆正規化の働きは、第8図(a)、
(b)を用いて説明した通りである。なお、第2図
(a)、(b)のいずれの場合も、第4図に示した入力
信号の正規化及び出力信号の逆正規化を行なわないとき
は、入力端子24に供給される信号はなく、これに付随し
て選択・多重化回路20の簡略化が可能となる。
復号化器において、第5図を用いて説明した従来例と
異なる点は、最適ブロック長を用いて線形逆変換回路16
を制御していることである。分離回路13で分離された最
適ブロック長は、符号化器において使用したブロック長
を表している。そしてこのブロック長に従って、線形逆
変換のサイズが選択される。また、このブロック長が量
子化されているときには、逆量子化器で逆量子化されて
から線形変換回路16に供給される。出力端子18には、Nm
個の復号化サンプル値が順に供給される。
(発明の効果) 以上詳細に述べたように、本発明によれば符号化器に
おいて異なるブロック長に対する線形変換/線形逆変換
を行なって誤差を比較し、受信側で復号化した際に最小
の誤差を得られるような最適ブロック長を選択し、最適
ブロック長を用いて符号化を行なって情報を伝送するた
めに、分解能と入力信号の性質の変化への追従という相
反する要求を満足する適応変換符号化復号化の方法及び
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例を示すブロック図、第2図は
第1図中の選択・多重化回路の詳細を示すブロック図、
第3図は入力サンプルを格納するバッファの状態の一例
を示す図、第4図は本発明の他の実施例を示すブロック
図、第5図は従来例を示すブロック図、第6図は第5図
のビット配分回路I及びビット配分回路IIの詳細を示す
図、第7図は他の従来例を示す図、第8図は第4図及び
第7図における正規化回路及び逆正規化回路の詳細を示
す図である。 図において、1は入力端子、3は線形変換回路、4は量
子化器、6はビット配分回路I、14は逆量子化器、8、
16は線形逆変換回路、9は誤差計算回路、10は記憶装
置、11は誤差比較回路、12は伝送路、13は分離回路、15
はビット配分回路II、18は出力端子をそれぞれ示す。

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声/音楽等の信号の情報量を圧縮して伝
    送/蓄積する際に、入力信号サンプルをバッファに蓄積
    し、一組の予め定められた数のうちの最小の数をブロッ
    ク長とした線形変換を入力信号サンプルに施して変換係
    数を得、該変換係数を用いてビット配分を決定し、該ビ
    ット配分に従って前記変換係数の量子化を行ない、前記
    変換係数に対して逆変換を行ない、得られた逆変換出力
    信号と前記入力信号サンプルとを用いて誤差を求めて記
    憶装置に格納し、以上の操作を前記一組の予め定められ
    た数全部に対して小さい数から順に行ない、前記記憶装
    置に格納された値を比較し、前記一組の予め定められた
    数のうちで最小の前記誤差を与える最適ブロック長を決
    定し、該最適ブロック長に対応した前記量子化された変
    換係数と前記ビット配分を決定するために用いた情報を
    選択し、多重化して伝送・蓄積することを特徴とする適
    応変換符号化の方法。
  2. 【請求項2】バッファ内のサンプルの分散を計算し、該
    分散を計算したサンプルを前記分散値で正規化し、該分
    散値で正規化した信号と請求項1記載の逆変換出力を用
    いて誤差を計算し、最適ブロック長に対応した前記分散
    値を選択・多重化して伝送・蓄積する、請求項1記載の
    適応変換符号化の方法。
  3. 【請求項3】変換係数の二乗値を複数のグループに分割
    し、該グループ毎の前記二乗値の平均値をもって代表値
    とする間引きを行ない、補間して前記間引き前と同数の
    サンプル値を近似的に再現し、該補間された値を用いて
    ビット配分を決定し、最適ブロック長に対応した前記間
    引かれた値を選択・多重化して伝送・蓄積する、請求項
    1または2記載の適応変換符号化の方法。
  4. 【請求項4】変換係数を量子化したときの二乗誤差が最
    小になるようにビット配分を決定する、請求項1、2ま
    たは3に記載の適応変換符号化の方法。
  5. 【請求項5】多重化して送出される情報を量子化する、
    請求項1、2、3または4に記載の適応変換符号化の方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載された適応変換符号化の方
    法による符号化信号を受け、請求項1に記載された量子
    化された変換係数とビット配分に用いた情報に分離し、
    該ビット配分のための情報を用いてビット配分を決定
    し、該ビット配分に従って前記量子化された変換係数の
    逆量子化を行ない、該逆量子化された結果に請求項1に
    記載された線形変換の逆変換を施し、出力することを特
    徴とする適応変換復号化の方法。
  7. 【請求項7】線形逆変換を施した後バッファに格納し、
    1サンプルずつ出力する請求項6記載の適応変換復号化
    の方法。
  8. 【請求項8】請求項2に記載された適応変換符号化の方
    法による符号化信号を受け、請求項2記載された分散値
    を量子化された変換係数と分離し、該分散値で出力サン
    プルを逆正規化する、請求項7記載の適応変換復号化の
    方法。
  9. 【請求項9】請求項3に記載された適応変換符号化の方
    法による符号化信号を受け、請求項3に記載された間引
    かれた変換係数の二乗値を用いてビット配分を決定し、
    該ビット配分に従って前記量子化された変換係数の逆量
    子化を行なう請求項7または8に記載の適応変換復号化
    の方法。
  10. 【請求項10】請求項4に記載された適応変換符号化の
    方法による符号化信号を受け、請求項4に記載された方
    法によりビット配分を決定し、該ビット配分に従って前
    記量子化された変換係数の逆量子化を行なう請求7、8
    または9に記載の適応変換復号化の方法。
  11. 【請求項11】請求項5に記載された適応変換符号化の
    方法による符号化信号を受け、量子化された変換係数と
    多重化された信号を分離して逆量子化を行なう、請求項
    7、8、9または10に記載の適応変換復号化の方法。
  12. 【請求項12】入力サンプルを蓄積するバッファと、一
    組の予め定められた数のうちの最小の数をブロック長と
    した線形変換を入力信号サンプルに施す線形変換回路
    と、該変換係数を用いてビット配分を決定する第1のビ
    ット配分回路と、該第1のビット配分回路の出力を用い
    て前記変換係数の量子化を行なう第1の量子化器と、前
    記変換係数に対して前記線形変換の逆変換を行なう第1
    の線形逆変換回路と、該線形逆変換回路の出力と前記入
    力信号サンプルとを用いて誤差を求める誤差計算回路
    と、該誤差を格納する記憶装置と、該記憶装置に格納さ
    れた値を比較して前記1組の予め定められた数のうちで
    最小の前記誤差を与える数を最適ブロック長として出力
    する誤差比較回路と、前記1組の予め定められた数全て
    に対応する前記量子化された変換係数及び前記第1のビ
    ット配分回路からの信号を順に受けて記憶し、最適ブロ
    ック長に従って選択・多重化して伝送/蓄積する選択・
    多重化回路とを具備することを特徴とする適応変換符号
    化装置。
  13. 【請求項13】バッファ内のサンプルの分散を計算し、
    該サンプルを前記分散値で正規化するための正規化回路
    を有し、選択・多重化回路では該正規化回路からの信号
    も記憶・選択・多重化して出力する、請求項12記載の適
    応変換符号化装置。
  14. 【請求項14】変換係数を二乗した後複数のグループに
    分割し、該グループ毎の前記二乗値の平均値をもって代
    表値とする間引きを行なう間引き回路と、該間引き回路
    の出力を補間して前記間引き前と同数のサンプル値を近
    似的に再現する第1の補間回路と、該補間された値を用
    いて最適ビット配分を決定するビット数最適化回路から
    なる第1のビット配分回路を有し、該間引き回路の出力
    を選択・多重化回路に供給する、請求項12または13に記
    載の適応変換符号化装置。
  15. 【請求項15】最適ブロック長を量子化する第2の量子
    化器と、ビット配分に用いる情報を量子化する第3の量
    子化器と、正規化回路の出力を量子化する第4の量子化
    器とを有する請求項12、13または14に記載の適応変換符
    号化装置。
  16. 【請求項16】請求項12に記載された適応変換符号化装
    置による符号化信号を受け、請求項12に記載された量子
    化された変換係数、最適ブロック長及びビット配分に用
    いる情報を分離する分離回路と、該ビット配分に用いる
    情報第2の補助情報を用いてビット配分を決定する第2
    のビット配分回路と、該第2のビット配分回路の出力に
    従って前記分離回路出力の量子化された変換係数の逆量
    子化を行なう第1の逆量子化器と、前記最適ブロック長
    を用いて該第1の逆量子化器出力に請求項13に記載され
    た線形変換の逆変換を施す第2の線形逆変換回路とを少
    なくとも具備することを特徴とする適応変換復号化装
    置。
  17. 【請求項17】請求項13に記載された適応変換符号化装
    置による符号化信号を受け、分離された請求項13に記載
    の分散値で出力信号を逆正規化する逆正規化回路を有す
    る、請求項16記載の適応変換復号化装置
  18. 【請求項18】請求項14に記載された適応変換符号化装
    置による符号化信号を受け、請求項14に記載の間引かれ
    た信号を補間する第2の補間回路と、該第2の補間回路
    において補間された値を用いて請求項14に記載された方
    法によりビット数の最適化を行なうビット数最適化回路
    よりなる第2のビット配分回路を有し、該ビット配分に
    従って前記量子化された変換係数の逆量子化を行なう請
    求項16または17に記載の適応変換復号化装置。
  19. 【請求項19】最適ブロック長を逆量子化する第2の逆
    量子化器と、ビット配分を決定する情報を逆量子化する
    第3の逆量子化器と、逆正規化に用いる分散値を第3の
    補助情報を逆量子化する第4の逆量子化器とを有する請
    求項16、17または18に記載の適応変換復号化装置。
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