JP3010612U

JP3010612U - 衣類仕上機

Info

Publication number: JP3010612U
Application number: JP1994014938U
Authority: JP
Inventors: 卓二山本
Original assignee: Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1994-10-26
Filing date: 1994-10-26
Publication date: 1995-05-02
Anticipated expiration: 2000-10-26

Abstract

(57)【要約】【目的】上ゴテを不要とした構造簡単であり、且つ作
業性にも優れた衣類仕上機を市販に供することを目的と
する。【構成】装置本体へ立設する下ゴテ上に衣類を置き下
ゴテ側から吸引しながら仕上げを行う衣類仕上機に於
て、下ゴテ上に下面を解放した断面コ字状の匣体を置
き、該匣体は内面に蒸気を噴出させるための蒸気噴出管
及び噴出口と、熱風を噴出させるため熱風噴出管及び熱
風噴出口とを備えた匣体を載置して仕上げ作業を行う構
成を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は衣類の仕上げをより自然な感じに行うための衣類仕上機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の衣類に折目を含めた仕上げを行う衣類仕上機には、下ゴテと上ゴテとがあり、下ゴテの上に衣類を置き上ゴテで加圧し蒸気を噴射したのち、コテの熱と圧力により折目を含む仕上げを行っていた。一方、上ゴテを使用しない場合は下ゴテの上に衣類を置き、下ゴテに吸引手段を作用させて衣類を下ゴテ上に吸着しながらアイロンをかけて仕上げを行うことが行われる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上ゴテと下ゴテを使用するものでは上ゴテと下ゴテの合わせ面が適確に嵌合するよう精度良く加工及び組立てされる必要があり、さもないと衣類に対して圧力が一定とならずうまく仕上らない。一方、アイロン使用の場合はアイロンで押え付けるため、衣類の毛並みが寝てしまい自然な感じに仕上がらない。

【０００４】

【考案を解決するための手段】

本考案は上記問題点を解決せんとするものであって、その特徴の第１は下ゴテ上に置いた衣類を断面コ字状で下面を解放した匣体で覆蔽し、その中に蒸気と熱風を吹き込むことにより衣類の仕上げを行うのであり、特徴の第２は上記匣体を比較的小さな大きさのものとなすと共に内部を蒸気室と熱風室に仕切って移動させながら衣類の仕上げが行われるようにする。

【０００５】

【作用】

下ゴテの上に置かれた衣類の上に匣体を置き、当初蒸気を噴射したのちしばらく放置して蒸気が衣類に浸透したのを見計らって下ゴテからの吸引を行い、且つ熱風を匣体内へ吹き込む。その後、下ゴテの吸引下で熱風の吹込みを止めると共に、外気を流入させて衣類の仕上げを完了させる。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案装置を示すもので、Ａは側面図であり、Ｂは平面図である。１は装置本体で内部には蒸気や負圧の発生手段等が収蔵されてなる。２はその上部の下ゴテであり、該下ゴテ２には装置本体側へ収蔵した蒸気や負圧発生手段等からの蒸気や負圧がその上面に置かれる衣類に対し作用するための多数の透孔が穿設してある。３は下ゴテ２上へ載置する匣体であって、下面を開放したコ字状断面の上面側に上記噴出孔ｍと熱風噴出孔ｎとが穿設されてなり、４及び５は夫々れその外部導入管である。尚、６は匣体上面に設けた逆止弁付冷風導入口であり、７及び８は上記構成の匣体を装置本体１の側面から開閉可能に支承するためのブラケット及びアームである。

【０００７】図２は他の実施例を示すもので、Ａは側面図、Ｂは平面図である。本例では匣体３が図１のものを小型化すると共に、蒸気噴出孔ｍと熱風噴出孔ｎの箇所で匣体３’内を区画板ｐで２室ａ、ｂに仕切った構成となしたものである。又、９は匣体３’を装置本体１の側面から支承するブラケットであり、該ブラケット９と匣体３’とはスプリング１０を介して吊下げ状態に設けられている。尚、１１は匣体上面に設けた取手であり、他の構成は図１のものと同様である。

【０００８】次に作用について説明する。本考案装置の使用では匣体３或いは３’を上方へ持上げた状態で下ゴテ２上面に衣類１２（図示例ではズボン）を置き、ズボンの形を整えると共に吸引手段を作動してその位置を固定後、その上面を匣体３で覆蔽する。

【０００９】そして、蒸気を匣体３と下ゴテの何れか又は両方から噴射させ、噴射後暫く放置して蒸気が衣類に浸透するのを見計らって匣体上部から熱風を噴出させる。而して、その後下ゴテの吸引が作用したままの状態で熱風を止めると共に、匣体上部の逆止弁付冷風導入口６を開放して冷風（室温空気）を吸込ましめて衣類の仕上げを完了する。

【００１０】上記は下ゴテ２の全面を覆蔽するように形成した匣体３を使用したものについて説明したが、図２に於ける匣体３’の使用では匣体３’内が蒸気室ａと熱風室ｂとに区分されていることから、上記下ゴテ上でズボンを吸引しながら蒸気室ａには蒸気を、熱風室ｂには熱風を区別して噴出させるようになし、次に匣体３’ を持上げて該匣体３’を隣接箇所へ移動させるのであるが、この際匣体３’の熱風室ｂが当初の蒸気室ａの箇所へ位置するように移動させるのであり、従って順次該匣体３’の移動作用で布地に対し蒸気と熱風が順次繰返し作用するようになされて仕上げが行われる。尚、この場合は匣体移動で熱風噴射箇所の布地が匣体外に位置されると下ゴテが冷風（室温空気）を吸引していることにより、図１のものの如く匣体内へ冷風を吹込んだりする必要が省略出来るものとなる。

【００１１】上記各例に於ける匣体の開放された下面側には通気性のある布地を張着させて使用することが出来、このものでは蒸気や熱風の噴射を間接的に柔らめ、且つ均一化させることが出来る。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成するものであって、従来装置で必要とされた上ゴテを不要とし、下ゴテとの嵌合のための精度合わせも不要とすることが出来ることから装置の全体構造の簡略化と共に安価となる。又、アイロンで押え付けたりすることが無いので、毛並みが寝たりして衣類の風合いを損なわしめない、即ち自然な仕上がりのものとすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置を示すもので、Ａは側面図、Ｂは平
面図である。

【図２】他の例を示すもので、Ａは側面図、Ｂは平面図
である。

【符号の説明】

２下ゴテ３、３’ 匣体４蒸気導入管５熱風導入管

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】装置本体へ立設する下ゴテ上に衣類を置
き下ゴテ側から吸引しながら仕上げを行う衣類仕上機に
於て、下ゴテ上に下面を解放した断面コ字状の匣体を置
き、該匣体は内面に蒸気を噴出させるための蒸気噴出管
及び噴出口と、熱風を噴出させるため熱風噴出管及び熱
風噴出口とを備えた匣体を載置して仕上げ作業を行う構
成を特徴とした衣類仕上機。
【請求項２】装置本体側からブラケットを立設させ、
該ブラケットに対し搖動腕を介し前記匣体を下ゴテ上へ
開閉可能に取付けしめたことを特徴とする請求項１記載
の衣類仕上機。
【請求項３】匣体の大きさが比較的小さくて、且つ内
部が蒸気室と熱風室とに仕切られていて順次衣類上を移
動させて仕上げ作業を行う構成を特徴とした請求項１記
載の衣類仕上機。
【請求項４】匣体を装置本体側から設けたブラケット
に対し、スプリングを介し吊下げ式に取付けしめたこと
を特徴とする請求項３記載の衣類仕上機。
【請求項５】匣体の開放された下面側に通気性の布地
が張着されていることを特徴とした請求項１又は３記載
の衣類仕上機。