JP3010547U - 廃木材木片チップを骨材にしたセメントコンクリート - Google Patents

廃木材木片チップを骨材にしたセメントコンクリート

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JP3010547U
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wood
cement
wood chips
container
aggregate
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JP1427394U
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芳夫 笠井
正史 川村
建東 周
Original Assignee
芳夫 笠井
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 産業廃棄物視している建設廃木材からつくっ
た木片チップを全く新規な物質のセメント製品に変換し
て製出し、木片チップを再度の利用に供しようとするこ
とを目的とする。 [構成] 主に針葉樹系の建設廃木材からつくった木片
チップを、立方体あるいは立方体に準じた角材状または
厚板状の所望形状を内部形状しとた型枠内に充填し、か
つ、蓋体をもって型枠を閉鎖し、該型枠内にセメントペ
ーストを加圧注入してこれを固形化したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、産業廃棄物視され、その大部分が再利用されることなく処分また は放置される廃木材木片チップを骨材にしたセメントコンクリートに関するもの である。
【0002】
【技術的背景】
この考案は、特に針葉樹系の建設廃材をチップ化したものを骨材とするセメン トコンクリートに係るものである。
【0003】
【従来の技術】
木質系素材を骨材として用いたセメント製品として、日本工業規格(JIS) によって定められた木毛セメント板(JIS A 5404−93)、木片セメ ント板(JIS A 5417−92)が存在する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記したように木質系素材を骨材としたセメント製品は、日本工業規格(JI S)によって定められた木毛セメント、木片セメントが存在する。
【0005】 前記のセメント製品における骨材は前者が「木毛」、後者は「木片」と称する 薄片細木毛で、これらいずれもセメントと水とを一体にしてミキサーにより混練 し、これを一定の厚さに加圧してセメントの水和により固化させたものである。
【0006】 この考案は、角材状または厚板状のコンクリート製品として、建設廃材の木片 チップを利用するものである。
【0007】 建設廃材として産出される主に針葉樹系の廃木材は、現在年間約1000万立 方米にも達すると称され、これらは、その約50%が中間処理の手段としてチッ プ化され、該木片チップは、その一部は製紙用、パーチクルボード用、木片セメ ント板用に使用されているが、ほとんどは燃料用とし活用されているものの、残 りは、焼却処分、その他は野積みにして腐敗させている。
【0008】 これは、「再生資源の利用の促進に関する法律」(平成3年4月26日制定) の主旨に反するもので、早急に再利用の方途を開発する必要がある。それでもチ ップとしての生産量が処理量を上回るため、その関係筋では処分化に苦慮してい るのが現状である。
【0009】 この考案は、産業廃棄物視している建設廃木材の木片チップを全く新規な物質 のセメント製品に変換して製出し、木片チップを再度の利用に供しようとするこ とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の目的を達成させるための手段として、主に針葉樹系の建設 廃木材からつくった木片チップを、角材状または厚板状の所望形状を内部形状し とた型枠内に充填し、かつ、蓋体をもって型枠を閉鎖し、該型枠内にセメントペ ーストを加圧注入してこれを固形化したものである。
【0011】
【作用】
立体で、所望する形状を内部の形状とする容器と蓋体とで型枠とし、前者の容 器内に建設廃木材から製成した木片チップを充填し、然る後に後者の蓋体をもっ て圧接し、かつ、密閉状態にするとともに、該蓋体と容器とを固結し、該容器の 一部と、高所に設置したセメントペースト用ホッパーとを、中間に開閉弁を備え た導管をもって接続し、また容器の他側には開閉弁を備えた排気管を接続してあ り、前記ホッパーにセメントペーストを注入すれば、その落差圧に従い流下し、 前記の容器内に流入する。なお、必要に応じて、セメントペーストは水圧ポンプ あるいは空気圧縮機を用い、圧力を作用させて強制注入することもできる。
【0012】 建設廃材の木片チップが充満され、かつ、密封された容器内に、落差圧あるい は機械的に圧入されるセメントペーストは各チップ間の空隙内に侵入し、この侵 入圧によって排除された内在空気は他側の排気管より強制的に外気中に放出され 、容器、即ち、型枠内のすべてにセメントペーストが充満された後に前記の排気 管より該セメントペーストの排出が認められた状態時に、該排気管の開閉弁と、 導管の開閉弁とを同時に閉止し、セメントペーストの供給と排出とを停止するこ とにより、型枠内にあっては木片チップを骨材としたセメントペーストは養生期 間に入り、径時的に硬化し、所定時間を経過した時点でセメント製品に完成され るものである。
【0013】 また、木片の設定量を充填し、かつ、蓋体により密封された容器において、最 高部位に排気管を設けることにより、注入されるセメントペーストの浸入によっ て、容器に内在する空気の全てが押し出されて排出し、気泡が残存しない製品を 作ることができる。
【0014】
【実施例】
次に、この考案の実施例を図とともに説明すれば、1は型枠の一部を形成する 成形容器、2は型枠の一部を形成する蓋体、3はセメントペースト用ホッパー、 4は中間に開閉弁5を備えた導管で、一方端は前記のホッパー3に、他端は成形 容器1に接続するとともに、該成形容器1は前記のホッパー3よりも低所に設置 するものである。
【0015】 前記のように、導管4を接続した成形容器1の他側には、開閉弁5を中間に介 装した排気管6の一端を接続し、この排気管6の他端は自由端とするものであり 、また、該排気管6は形成容器1の最高位置に設けることもあり(図4参照)、 この場合、セメントペーストaの注入時に形成容器1に内在する空気の全てを押 し出し、かつ、排出することができるようにするものである。
【0016】 図1は上記の装置によって生産されたセメント製品Aの断面図で、aは木片チ ップを示し、bはセメントペーストを示すものである。
【0017】 骨材となる木片チップaは、木材破砕機により、破砕された建設副産材である 、主に針葉樹系の廃木材をチップ化したものを素材とするもので、この木片チッ プaは、ごく一般的形状、即ち、20ミリ篩で80%ないし90%を通過し、 25ミリ篩で95%ないし100%通過するものである。
【0018】 このような形状の木片チップaを設定した定量の容器に充填し、かつ、形成さ れた空隙内に、物理試験用標準砂を充填し、該物理試験用標準砂の充填量により 実積率を求めた、その結果、木片チップaの粒度分布によっても一様ではないが 、実積率の平均値は約30%ないし35%であった。
【0019】 また、用いる木片チップaを、該木片チップaの生産段階で、そのその形状を 細擂加工することによって、実積率はさらに大きくすることができる。
【0020】 しかしながら、木片チップaを骨材としたセメント製品Aは、曲げ強度、圧縮 強度および密度について木片チップaの充填率を30%から40%、50%、6 0%と10%単位で増加した結果、養生材令によっても異なるが、充填率約50 %において比強度、密度が良好な結果が得られた。
【0021】 また更に、成形容器1内に木片チップaを充填する際に、該成形容器1内の適 宜設定する位置に予め鉄筋またはその他の金属筋あるいは剛性合成樹脂等からな る補強材cを配置し、次いで、木片チップaを充填し、その後セメントペースト bを充填してセメントコンクリートを構成することにより、木片チップaを骨材 とした補強セメント製品を形成することができる。
【0022】 その他、質量減少率、収縮率等、必要とされるあらゆる実験例を試みたが、概 してセメントペーストに対して木片チップaの混合率の40%ないし60%が良 好な値であることが判明した。
【0023】 これらの実験により得た値に基づいて建設用木材の代替材として供することを 可能とする立体形状あるいは立体形状に準ずる厚板状のセメントコンクリート体 を成製することができた。
【0024】
【考案の効果】
以上のように、建設廃木材の処理に苦慮する木片チップの再利用に、全く新規 な利用活路を見出し、その処理に一助する効果があり、また、他面、安価な素材 で意義あるコンクリート製品を世に供給できる効果あるものである。
【0025】
【図面の簡単な説明】
図1 本考案になる立体セメントコンクリート製品の断
面図 図2 製造装置の模式図 図3 補強材を内在させた立体セメントコンクリート製
品の断面図 図4 製造時の型枠設置状況を説明する型枠の正面図
【符号の説明】
1 成形容器 2 蓋体 3 セメントペースト用ホッパー 4 導管 5 開閉弁 6 排気管 A セメント製品 a 木片チップ b セメント c 補強材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主に針葉樹系の建設廃木材からつくった
    木片チップを、立方体あるいは立方体に準じた所望形状
    を内部形状しとた型枠内に充填し、かつ、蓋体をもって
    型枠を閉鎖し、該型枠内にセメントペーストを加圧注入
    してこれを固形化したことを特徴とする廃木材木片チッ
    プを骨材にしたセメントコンクリート。
JP1427394U 1994-10-24 1994-10-24 廃木材木片チップを骨材にしたセメントコンクリート Expired - Lifetime JP3010547U (ja)

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